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誤解の代償
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確かに、何度も電話は有ったわ。もう奥さんと別れるから、一緒にならないかって言われたわ。

あんまり何度も来るから、会ってはっきり断ろうと思って行っただけで何も無かった。

それを貴方が知っていたとは思わなかった。

嘘をついて行ったのは悪かったと思います。

でも、どんな理由が有っても、二人で会うとは言えなかった。

疑われても仕方がないけど・・・。ごめんなさい。」


真剣な表情で訴える妻の言う事は、本当の事なのかも知れませんが、そうで無いのかもしれません。

1年前で有れば、信じる事が出来たのかも知れません。でも今は、鵜呑みには出来なくなっています。

信じ合える事は、夫婦にとって最小限の必要事項で有る筈です。それが崩れてしまった以上、もう夫婦でいる必要は無いのでしょう。


この時、私の中に彼女の存在が有ったのは言うまでも有りません。

それが どんな結末を迎えるのかは、この時は考えてもみませんでした。ただ、夫婦としての歴史よりも、今の平静を求めていました。

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その夜、妻は私を求めて来ました。

答える気持ちは無かったのですが、このところ女性と関係を持っていなかったので、身体が反応してしまい応じてしまいましたが、それは彼女と そんな関係になった時の予行演習の様なもので、暫らく妻にはした事が無いセックスをしました。

縛ったり、バイブを使ったりはしません。

その代わり、散々焦らしてみました。

妻は思った通りに乱れ、男とのセックスを想像させるものでした。


朝、何か気持ちに変化を感じていました。妻への感情に大きな転機を迎えた様です。

昨夜の妻との事には、男の影が付き纏っていました。

今迄感じていた怒りや、嫉妬の様なものは、夫婦としての関係が有ってのもので、解消してしまえば、何も惑わされる事も無くなる筈です。

まあ、そう言っても、直ぐに割り切れるものでは有りませんが、時間と共に気持ちに整理がつくものと、理解出来たつもりになったのは、今回の事で、精神的に少し進歩したからなのかも知れません。


「暫らく離れて暮らそう。その間は、お互いに干渉するのは止めようや。

お前もあいつに逢いたかったら好きにしたら良い。

それで自分の気持ちに正直になった時に、本当の事を話してくれ。

今は、何を聞いても信じる気になれない。」


「私の事を、もう嫌いになった?もう顔を見るのもいや?」


「そんな事も無いけれど、一寸前まで顔を合わせる事も無かった。



今更一緒に居なくても どうって事は無いだろう?

あの時は、お前がそれを望んだ訳だしな。」


「何時まで?」


「分からないな。ただ今回は、お前の気持ちでは無く、俺が決めさせてもらうよ。」

妻は俯いていましたが、何も言いませんでした。

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職場では、相変わらず何だかんだと仕事に追われ、忙しい思いをしましたが、その方が余計な事を考える余裕も無く、かえって助かりました。

仕事帰りに、彼女を誘って食事がてら一杯飲みに行きましたが、度胸が無く それ以上の事は有りませんでしたが、

何処か手頃な部屋が無いものかと言うと、知り合いに不動産屋がいるとの事で、間も無くマンションが見付かりました。

引っ越す前には、地方の娘に別居する事を伝えましたが、「そうなの。何か有ったの?」と言うだけで、クールなものでしたが、流石に引越しの当日には、家に帰って来ていました。


「お父さん、どうしちゃたの?お母さんと何か有った?このまま、別れるって事は無いよね?また、帰って来るよね?」

娘なりに心配していたのでしょう。

当然ですが、別居の理由は話しませんでした。

少しの荷物をトラックに積み込む間、妻は寝室から出て来ませんでしたが、家を出ようとした時には、玄関に来て、

「私、待ってるから。」

と、一言だけ言いましたが、目には薄っすらと涙を溜めていました。

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離婚届は まだ出していませんが、事実上は離婚した様なものと思っていました。

色々な事が頭の中を駆け巡り、まだ整理された訳では有りませんが、彼女が ちょくちょく部屋に来て食事の用意をしてくれ、そんな時は、全てを忘れる事が出来ます。

何度かめに来てくれた時に、

「今日は、泊まっていかないか?明日は休みだし、何処かにドライブに行こう。」

私は彼女の気持ちを、分かっていました。

それでも、自分から誘うふんぎりが着かずにいましたが、思い切って誘ってしまいました。

「泊まってもいいんですか?奥様の事は もう忘れられましたか?」

「ごめん。そんなに簡単な事では無い様だ。でも、もう元に戻る事は無いと思っている。」

彼女は寂しそうな瞳を向けていましたが、泊まる決心をした様でした。

まだベッドを買っていなかったので、布団を2枚敷並べてきました。

彼女は抵抗が有るのか、なかなか寝室に行こうとはしません。


「私、次長から離れら無くなってしまう。それでも良いですか?」

「・・・そのつもりでいる。僕も前に進まなければならない。君さえ良かったらの事だけれど。」

私は彼女を抱き寄せ、唇を重ねました。


彼女を抱いてみると、その身体は年齢よりも若く、反応も予想以上に激しいものでした。

この前、妻にやった様に、焦らしたりは出来ませんでしたが、敏感な所に舌を這わせると、腰を浮かせ、シーツを鷲づかみにして、私を求めて来ました。

「もう駄目!お願いだから来て下さい。」

腰を深く沈めると、私の腰に手を回し、しがみ付いて来ました。

「恥ずかしい。恥ずかしい・・・。アーー、いきそう!アーー、もう駄目!いくー、いくー」

その声で、私も限界に達してしまいました。


「凄く感じてしまいました。・・・恥ずかしかった。でも、こうなる事が、私の夢でした。嬉しい。本当に嬉しい。」

彼女のいじらしさに、私は強く抱き締め、また唇を合わせました。


朝、目を覚ますと彼女が朝食の用意をしてくれていましたが、その後姿に私は妻を重ねてしまい、愕然としてしまいました。

思い起こせば彼女には妻に共通する面影が有り、その部分に引かれていた事を思い出します。

このまま彼女と付き合っても、妻の面影を追い求めるだけで、幸せに出来るのかどうか、不安を感じてしまいました。

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妻からは何度も携帯や職場の電話に連絡が有りましたが、家に帰る事は有りませんでした。

私は何処に住んでいるかも教えていません。

家を出て4ヶ月程経った頃、マンションに帰ると部屋の前に妻が立っていました。

「どうしてここが分かった?」

「うん。この前、貴方をつけちゃた。綺麗な人と一緒だったじゃない。少し妬けたわよ。」


「それはご苦労な事で。それで何か用か?」


「冷たいのね。貴方が言ってた、正直な気持ちを話しに来たのよ。中に入れてくれる?」


彼女が来るか知れないので、中には入れたく有りませんでした。

「何処か違う所で話そう。俺にも都合が有る。」


「あら、彼女でも来るのかしら?私はそれでも良いのよ。どうで有れ、貴方の妻は私ですから。」


「勝手な事を言うな。お前に とやかく言う権利が有るか?



それにしても勝手な女だったんだな。俺は今迄、お前の表面しか見ていなかったのか。

馬鹿な男だったよ。浮気をされてもしょうが無いと言う事か。

まあ、こんな所で話していても変に思われる。中に入れ。」


その時、気付いたのですが、妻が少し大きめのバッグを持っていました。自分の鈍さに呆れるばかりです。

部屋に入った妻は、周りを舐めるように見渡しました。当然ですが彼女の残り香が有ります。


「綺麗にしてるのね。男の一人暮らしとは思えないわ。

結構上手くやってる様ね。それだもの、電話も掛けて来ない筈ね。

でもね、このまま貴方の思う様には行かせないわ。

これから本当の事を話すから聞いてくれる?」


「ああ、好きにしろ。聞いてから判断させてもらう。ただ、もう騙されないからな。適当な事は言うな。」

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妻は何故この様に、堂々と落ち着きはらって居るのでしょう?何かに覚悟を決めた女はこれ程、度胸を決められるものなのでしょうか?

「貴方、私の事を知ってる?」

椅子に坐るなり、妻は私に問い掛けて来ました。

「それは長い間一緒に居るんだから知ってるつもりだが。」

「それがもう知らない証拠なのよ。私の事なんか、結局何も分かっていないのよ。」

妻の性格を知っているつもりが、気付かないうちに浮気をされていた訳ですから、そう言われてもしょうが無いのかも知れません。

「俺は・・・・」

妻は私が気付いていたけれども、あえて見ぬ振りをしていた部分に踏み込む話しをし始めました。


「貴方は若い時から、私に母親役を求めたわ。

その内に娘が生まれて本当の母親になって幸せだった。

そんな時も貴方はまだ私に母親を求めた。

二人の母親でずーっと、女では無かった気がしてた。

若い時は それでも良かったのよ。お互いに情熱が有ったものね。

それが、あの子が手を離れ、貴方も相変わらずだったけれど、別々に暮らす様になって、気持ちの中にポッカリ穴が開いたで様で・・。女は何歳になっても女な・・・。

寂しいと言うのか、虚しいと言うのか、何と行って良いのか分からない焦りの様なものを抱えて生活していたわ。

そんな時に、あの人が女を感じさせてくれたのよ。

だから私は・・・・」


「だから私は何なんだ?」


「言い訳にはならないけれど、女でいたいと思った。満たされない部分を、あの人が埋めてくれた。

一時は確かに貴方より愛してると思った時も有る。ほんの一時はね。

でもね、貴方を愛している事に代わりは無かった。貴方が不倫相手で、あの人が亭主だったらとうに別れているわ。

貴方はそれ位、魅力が有るの。だって昔から結構モテたじゃない。

特に貴方に踏み込まれた時に、貴方は男で私は女だって実感したわ。」


「あの時お前は、俺が浮気をしたから復讐するつもりで不倫したと言ったが嘘だったよな。何故そんな嘘を言った?」


「・・それはあの人の考えなの。本当にあの時は、貴方も女が出来たと思っていた。

その事を話すと『お互い様だから、ご主人も余り強くは出られ無い筈だ。』って。

だから貴方が踏み込んできた時にあんな態度に出たのよ。

でも、あの人の誤算は、私が貴方が かなり強いと言っていなかった事。お互いの家庭の事は出来るだけ話さない様にしていたから。

コテンパンにやられて、強気に出るどころか反対に振るえ上がっちゃって。それからは、貴方を恐れていたわ。

でもあの時、私の胸が熱くなったのは本当よ。」


確かに私は早くに母を無くして、妻に母親役を求めていました。結婚してからは安心感からか、その傾向が強まったのにも気付いていました。

また、長い夫婦生活は妻の言う通り、若い時の情熱は色褪せ、刺激の無い生活になっていたのも事実でしょう。妻を女と見てい無かったのも真実だったののかも知れません。

でも、情熱は無くなっていても、生活を続けていた者同士にしか分からない夫婦の歴史が有り、その事が、自分勝手な考え方かもしれませんが、誰にも割り込ませない情になっていると信じていました。

妻にしても同じ気持ちだと思い込んでいましたが、一人の女で有る事を求めていたようです。

女性と言うものに、男の考え方を押し付け、それでも絶対について来るものと信じていたのは、私の大きな誤解だったのでしょうか?


「そうか。お前の気持ちは分かった。そう言う事にしておこう。

俺にも至らない所が有ったのかもしれないな。

だがな、それだから許されると言う事ではないよな?

それに、まだあの男と続いているんだろう?」


「いいえ。貴方がどう思っているのかは分からないけれど、もう何も無いわ。」


「じゃあ、何故あの日あそこに行った?お前のしてきた事を考えたら何も無かったとは、誰も思えないだろう?」


「あの人は、左遷させられるそうよ。

あの時は自暴自棄になって・・・。何をするのか分からない位に取り乱していて どうにもならなかったの。





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