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浮気に気づきながらも付き合い続け、婚約した時に俺のとった行動
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576 :31歳今幸せ男:02/04/05 21:00 ID:hcuGwluR
こんなスレがあったのか…もう良いか…書いてもな。
昔の事だから勘弁して欲しい。
忘れたい過去の話しだけど付き合ってくれい。
何年前になるかな…大学行ってた時だけど、俺って高校まで堅物でさ。親が歳いってるせいもあって結構厳しい家でさ。
志望大学もチョイ無理目だったせいもあって、女の子と付き合った事もなくてさ。
そんなヤツが大学受かっちまったんで、当然遊びたいよな?
だけどそんな簡単にハイそうですか、なんて女の子いないし、彼女なんて中々出来なかったんだよな。
コンパ行ったって話し掛ける事も出来ないし、向こうから声掛けられても、真っ赤になるだけ(笑)思えば純情だったな
577 :31歳今幸せ男:02/04/05 21:03 ID:hcuGwluR
だから必然的に男ばかりと遊ぶ訳。
そんな友達の中にSって奴が居た。
コイツは女の子にもモテたし、元々都会育ちだったもんで…なんて言うかな。俺にとっては師匠!みたいなモンだった。
金は持ってなかったけどいい奴だったよ。
Sに色んな相談もした。どうやったら女の子と話せる?とか どうやって付き合うのか?とかね。
Sは色々アドバイスしてくれた。
俺はその頃メガネ掛けてたんだけどコンタクトにしたりとか、服装とか今に流行りはコレだとか、髪はこうしたら…とかね。
まぁSのお陰もあって徐々にだけど、俺も変ってきたんだよ。
あれは2年の時のコンパだったと思うけど、ネルトンごっこが流行ってたんだよ。
それでその時は女の子から告白するバージョンだった。
Sは「俺、あの子いいなぁ」なんて言ってた。
俺も可愛い子だなぁと思ってたけど、まぁ無理だろうと思ってたし、Sだって無理だろうとも思ってた。
一番可愛い顔したし、皆彼女を狙っていたと思う。
578 :31歳今幸せ男:02/04/05 21:09 ID:Rx0m+1Gc
そして告白タイム。
なんとその彼女は俺の前に立ったんだよ。
驚いた。「彼女にお願いします」って言われたのも驚いたけど、廻りの男連中からの嫉妬の眼にも驚いた。
まさか俺がこんな事で羨ましがられるなんてさ。
そして俺は彼女と付き合い出した。
名前はMにしとこうか。
楽しかった。
初めての彼女だったし、何よりも自分がドンドン変って行く。自信がついてくる気持ちってのかな?楽しかった。
だけどやっぱり、俺はオクテだったんで、Sにも相談してたんだよ。
セクースに持ち込めないんだよってな。
Sは何故かその相談には親身になってくれなかった。
その時は余り気にしてなかったけど、後から分かったんだよね。
580 :31歳今幸せ男:02/04/05 21:14 ID:Rx0m+1Gc
ある日、Sと俺のアパートで呑んでると彼女から電話が入った。
今から遊びに来ると言う。
「あぁ、今Sと呑んでるんだ。三人で呑もうよ」
暫くするとMが来た。
色んな話ししてて、盛り上がった。
気がつくと酒が切れてた。
「俺ちょっと酒買ってくるわ」と言ってふらつく足で立った。
「じゃぁ俺、チュウハイ頼むわ」
「私は…そうだな…おつまみ欲しい〜」
「分かった、行って来るよ」
と俺は玄関から出た。
階段降りて、ありゃ?財布忘れた事に気がついて戻った。
玄関開けて部屋に入ろうとしたんだが、2人は話しが盛り上がってて俺の気配に気がつかなかったみたいだ。
何話してるんだろうなぁ?って思って聞き耳たてたんだ。
581 :31歳今幸せ男:02/04/05 21:16 ID:Rx0m+1Gc
「ねぇMちゃん、何故アイツが良かったのさ?」
「え〜何故って?」
「俺、Mちゃん好みだったんだよね」
「え〜そうなんだー?」
なんて会話していた。そうしたらSが
「でもあいつHしないでしょ?」
「え〜そうだけど…・」
「たまにはしたいでしょ?セックス?」
オイオイなんて事聞いてんだよと思い、驚かせようと襖に手を掛けた
その時にSが「俺で良かったらどぉ?」って聞こえた。
当然、彼女は断ると思ってた。彼女の返事はなかった。
代わりに長い沈黙があっただけ。俺は想像するしかなかった。
あそこで襖を開けていたら、チョットは俺の人生も変ってたかな。
沈黙の後、「ダメ・・もうすぐK(俺ね)が帰って来るし…」と彼女の声が聞こえた。
俺はキッチンに置いてあった封筒(家賃を払おうと準備していた)を取って、そっと玄関から出ていった。
582 :31歳今幸せ男:02/04/05 21:21 ID:Rx0m+1Gc
多分キスをしていたんだろうな、あの2人…・自分でも動揺していたと思う。
何を考えてあんな事したんだろう?
酒屋で買い物を済ませ、公衆電話から自分の部屋に電話した。
暫くのコールの後、Sが出た。
「どうした?」
「いやさ、欲しい酒が店になかったんで、もう一軒の方に行って来るよ。だからあと3.40分掛るよ。」
そうして また俺は部屋に戻った。
今度はワザと足音を殺して。
確信めいたものは有ったんだが、やっぱり。
聞いた事のない彼女の声と言うより喘ぎか。
押し殺しているつもりなんだろうが漏れてくるような…
586 :31歳今幸せ男:02/04/05 22:13 ID:+Chu019Z
ん、ん、はぁ、ん、ん…・」
あの時の音は忘れられない。
童貞だった俺だが中で何が起きているかは手に取るように分かった。
自分で怒っているのか、興奮しているのか分からなかった。
ただ・・・ただ・・酷く体が熱かった。
「あ、あ、ぁ、ぁ、ああ、ああっ!」
彼女の声が高まってきた時、俺は居たたまれなくなって、またそっと部屋から出た。
階段の処に座り込んでビールの蓋を開けた。
589 :31歳今幸せ男:02/04/05 22:22 ID:+Chu019Z
ぐーっとビールを呑んで、夜空を見た。
自分で今の気持ちが整理付かなかった。
頬を何か冷たい物が零れただけだった。
時計を見たら、電話してから30分位しか経ってなかった。
なんだかどうでも良くなって、2本目を開けた。
涙はもう出なかった。
眼が乾いてきてる。
同時に心も乾いて来るのが分かった。
「もうそろそろ戻らなきゃな」
ヨロヨロと立ち上がり玄関の前に立った時、フイに中からドアが開いた。
「お!心配してたぞ!Mちゃん、K帰ってきたよ〜」
「あーん、心配してたんだよ〜」
「何やってたんだ?オマエ?」
その後の会話は余り憶えていない。
それより不思議な映画を見ていたような感じだった。
2人がつい先ほどまでやっていた行為よりもショックだった。何故平然としていられるのだろう?
殺意ってのはこういう気持ちなのか?って思った記憶がある。
>>次のページへ続く
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