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あるババアに付きまとわれた話
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1 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 06:35:05.90 ID:KlS1Zf900.net
俺が大学生の時の話
その頃は周りから見てもマジで普通の一般人だったと思う
周りにあわせてカッコよさそうだからつって髪の毛染めたりピアス開けたりと まぁ今で言うウェーイだった
ある時 臨時講師として外国で数々の経験をしてるらしいババアの講義があった
俺的には何にも興味がなかったけど友達が外国大好きで色々話聞きたいって事で そのババア含めて居酒屋で飲むことになった(ババアは毎回こういう事してたらしい)
参加者は俺、友達、女、女2、男1
最初はババアも俺達も落ち着いてたけど酒が回るにつれて話が変な方に向かっていった
3 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 06:38:05.44 ID:KlS1Zf900.net
友達だけはハンドルキーパーで飲まなかったけどババア含めて それ以外の奴らは飲んでた
俺の話になるけど俺は権力に弱かった
別にそのババアが特段権力を持っているって訳でも無かったんだけど、当時 大学生の俺からすれば海外でいろんな経験してるババアは やっぱり強い人間に映った
だから俺は いつもみたいに呼吸するみたいにババアにごまをすった
「ババア若いですね〜30代でも通用しますよ〜」
実際は五十台のババアだったし綺麗でもなんでもなかった どっちかって言うと汚かった
4 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 06:42:34.55 ID:KlS1Zf900.net
でも酒もあるし生まれついての弱者の立場もあってか俺の口から出てくる褒め言葉は とどまるところを知らなかった
ババアも最初は お世辞言って〜って感じだった、
実際お世辞でも友達が言うには途中からはババアは割と本気に受け止めてたらしい
俺は対してコネクションを作るためでもないお世辞をひと通り吐いたあと居酒屋をあとにした
解散になった時に友達と二人でどっかで飲み直そうや〜って言う話しになってどこ行く?ってなった時ババアが「私もついていこうかしら」なんて言い出した
俺は来てくださいよ〜とまた心にもないことを言ったんだが友達が「いや僕ら家で飲むんでwwwまた今度www」て言ったからババアは付いてこなかった
5 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 06:44:42.84 ID:KlS1Zf900.net
んで 結局友達の車で そいつの家に向かった
友達は飲めてなかったから俺は友達にビールを出した
友達は終始ちょっと微妙な顔をしてた
俺が「どうした?飲むんじゃないの?」って聞いたら友達は「飲むけど待て、お前 あんまりあの人にゴマするな」みたいなことを言いだした
6 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 06:47:02.02 ID:KlS1Zf900.net
「なんで?」って聞くと「あの人途中から めちゃくちゃ本気にしてたぞ」ってことらしい
俺は友達に「お前は俺の性格わかってるだろ、あんなのお世辞に決まってんじゃん」みたいなことを言ったら また微妙な顔をしてた黙り込んだ
その日は結局 飲み明かした
でも友達の説教がうっとおしくて あまりうまい酒じゃなかったことを覚えてる
7 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 06:50:28.92 ID:KlS1Zf900.net
二日後の朝(次の日は飲みすぎて二人共寝坊した)
大学に着くなり女が駆け寄ってきた
なんか割と慌ててた
聞けばババアが俺の連絡先を女にしつこく聞いてきたらしい
何でも俺の学習に対する姿勢に関心を持って色々セッションをしたいだとかなんとか
俺は「そんな姿勢何一つ見せてないんだけどなぁ」って思いながらも頭に一つ考えが浮かんだ
その名もババアコネクション計画だった
8 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 06:53:00.00 ID:KlS1Zf900.net
大学生、というか大人になりきれてない大人って言うのは 自分より強い人間と仲が良くなると、自分が強くなった気がすると思う
みんながどうかは知らんが 俺はその口だった
俺より人生経験もあるだろうそのババアと何らかの関わりを持っとけば有利になりこそすれ 不利な状況に陥ることはないだろうと考えた
そこで俺は女にババアの連絡先を聞いた
9 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 06:56:35.09 ID:KlS1Zf900.net
講義が終わり家に着くなり俺はババアに連絡を取った
友達は うるさそうなので この事については何も話さなかった
ババアは数コール後に電話に出た
割と興奮した口調で「あら〜俺くん!久しぶりね!」と言った
俺は「何か俺に用事があるって聞いたんすけど何ですか?」と聞いた
内容は女の言った通りセッションどうたらだった
セッションについては毛ほども興味がなかったけれど、ババアコネクション計画のために興味がある風な感じを装った
10 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 06:57:07.57 ID:KlS1Zf900.net
二日後にババアが俺の家に来ることに決まった
11 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 06:58:28.57 ID:KlS1Zf900.net
ババアだし異性とも見てないけど 一応は客人だろうってことで家を片付けたことは覚えてる
そんなこんなで二日が経ってババアがやってきた
あの日のババアとは何もかもが違った、濃ゆい化粧と体の太い線を隠すドレス、
今思えばどう見ても「勝負に来てますよ」って感じだった
12 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 07:00:32.64 ID:KlS1Zf900.net
まずババアは根掘り葉掘り俺について色々聞いてきた
俺がなにか質問に答えるたびにババアが褒めてきたり感心したりするから俺も嬉しくなって色々答えていた
なんだ何だ答えてるうちにババアは とうとうあの質問をぶつけてきた
「お付き合いしてる人はいるの?」
友達の警告が頭をよぎった俺は咄嗟に「居ます!」と答えた
13 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 07:04:04.54 ID:KlS1Zf900.net
俺の話になる、ちょっとうっとおしいだろうけど聞いててほしい
まず俺は前にも述べた通り自分より上の人間に物凄いごまをする
そして、俺は ものすごい臆病だった
ちょっとでも怖いこととか恥ずかしいことがあると割と あとまで引きずったりするタイプだった
そういう性格もあってか強いものには逆らわない、なんなら味方にしてやろうというヘボい生き方が染み付いてしまった
この時 俺の脳内は「このままババアと関わりを持つか?」それとも「このやばいかもしれないババアを拒絶するか?」その二つで埋まってた
14 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 07:06:15.85 ID:KlS1Zf900.net
そんな時ババアが すいっとケーキを出してきた
手土産だった
こんな手土産を出してくるババアが危険なわけがないなと安易に信じた俺はババアと関わることに決めた
なに、どう考えても世間話程度だろ、俺に彼女がいようがいまいがババアには関係あるまい
俺は美味しくいただいた
16 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 07:08:31.79 ID:KlS1Zf900.net
そこから俺の日常にはババアの影が見え隠れするようになってきた
まず一番に それに気がついたのが大学の講師にレポートを出した時、
「お前◯◯さんに色々教わってるんだってな、熱心でいい事だ」みたいなことを言われた時だった
俺は「別に人に言うことじゃねえだろババア」と思わないでもなかった
17 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 07:10:39.39 ID:KlS1Zf900.net
考えてみてほしい
大学の奴がババアと ちょっと関わりを持っていたところで誰が気になるだろうか、誰も気にしない
なのに俺の周りの講師や先輩は俺を見ると口を揃えて「◯◯さんに教わってるんだな、熱心だな」みたいなことを言う
俺は「一回しかあってないし 対した話もしてませんよ」というのも面倒なので あは〜って感じで笑って流してた
18 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 07:14:04.09 ID:KlS1Zf900.net
そうして、そのちょっと不気味な感覚にも慣れてた頃、多分ババアに会ってから2週間くらいの時
俺は いつものように友達と くだらない話をしてた(先輩をモンハンのモンスターに例えるとかそんなの)
そしたら校門にババコンガが立ってたんだ、否、言うまでもなくババアだった
ババアは俺を見るなり「俺くん、お話したいからちょっと車で」みたいなことを言い出した
ババアについて友達になんにも話してなかったから友達は「え?」みたいな顔をしてた
勿論 俺も おなじような かおをしてた
19 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 07:16:55.84 ID:KlS1Zf900.net
友達は多分「こいつ忠告したのに このババアと関わり持ってんの?」って思いだったに違いない
俺は「何してんだ このババア頭おかしいんじゃねえか?」って感じだった
でも俺は断るわけにも行かなかった、なぜならゴマすり野郎だったから
どうしようか考えあぐねていると友達が「すいませんこいつ今から俺と遊びに行くんすよー」と助け舟を出してくれた
俺も その話に合わせるとババアは「じゃあいつなら会える?」とまるで恋人同士のようなセリフを吐いた
俺は「また連絡しますわ〜」とだけ伝え友達とカラオケに行った
20 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/ :2017/08/25(金) 07:19:27.28 ID:KlS1Zf900.net
カラオケで友達は「お前マジでやめとけって、あれはどう見ても惚れてる」と恐ろしいことを言い出した
30以上も上のババアに惚れられるわけがないと思ってた俺は「そんな分けないだろ」と流していた
またも微妙な空気が流れた
つまらないカラオケを終えて家に帰りつくとババアからメールが来てた
大して覚えてないが内容は「今度はいつ会える〜?」だった
俺はめんどくさかったから「りょb」って返した
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