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幼馴染みのおかげで生る希望が持てた話
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50 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 16:51:34.19 ID:U+40U13m0
ここから一気に中3の春まで飛びます。


約一年間、会話もメールもなし。

ときたま幼なじみからメールが来ていましたが、一切返しませんでした。


ここである出来事がおきます。



52 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 16:55:40.02 ID:U+40U13m0
それは、自分がサーキットで転んで入院することになりました。

怪我は骨折と肺挫傷。

自分の中で、まだ好きだった幼なじみが来てくれるかな?なんて思っていたところ、同級生の中で誰よりもやはく来てくれました。

隣の県の病院にもかかわらず…。



53 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 17:01:13.87 ID:U+40U13m0
病室に入るや否や、大泣きされて看護婦さんまですっ飛んでくる始末…。

この時ほど「後悔」をしたことは今までの人生でありません。

話しかけてくれても無視していた事、メールも返信しなかったことなど…。

それから前のようなメールのやりとりが再開します。



55 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 17:07:28.96 ID:U+40U13m0
怪我も治って一ヶ月弱で退院。

肺と足を怪我したので、しばらくは松葉杖を使った生活。

学校に居るときも献身的に支えてくれて、母子家庭で帰りが遅かった母が帰って来るまで家に居てくれたりもしました。

これで落ちない男はいないと思われます。



56 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 17:10:04.39 ID:ndmR54i50
大事にしてやれ。いい子じゃないか。


57 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 17:12:06.81 ID:U+40U13m0
しばらくして部活も引退しました。

あれから、ぐっと距離が縮まった気がして、以前のように必死に取り繕う事はしなくなりましたが、それだもまだ接する時は表の顔でした…。

この時、夏間近。

ここから、友達以上恋人未満な関係が続く事になります。






58 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 17:15:56.34 ID:U+40U13m0
なんやかんやで、お互い好きだと伝えているものの、あと一歩が踏み出せませんでした。

この関係がお互い気楽だと分かっていたのだと思います。


そのまま冬になりました。

ここであることが判明します。



59 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 17:21:10.46 ID:U+40U13m0
幼なじみを好きだという男が現れます。その男をD君とします。

自分はDに詰め寄られます。幼なじみと付き合っているのかどうか…と。

間違いなく、幼なじみと一番仲のいい異性だと自信はありましたが、付き合っているわけではなかったので、NOと答ました。



60 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 17:26:59.39 ID:U+40U13m0
それから、Dの幼なじみへの猛アタックが始まります。

勿論、幼なじみから相談を受けます。ですが、前回逃げたのと同じような理由で、今回も逃げます。

最初は、自分よりも良い男じゃない?付き合ったら?とかそんな感じでしたが、段々と突き放し始めます。



61 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 17:30:10.90 ID:U+40U13m0
劣等感に耐えられず、突き放せば そのうち寄って来なくなるだろ…。なんて、訳の分からない事を考えての事でした。


幼なじみの事を大好きなくせに。

ほんとは誰にも渡したくないのに…。

やはり馬鹿です。


これが原因で再び疎遠になっていきます。



62 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 17:33:53.02 ID:U+40U13m0
そのまま卒業を迎え、幼なじみとは別々の高校に進学することになりました。

結局、Dとは何もなかったようですが…。


ここから約三年間は、幼なじみとの接触は ほぼありませんでした。



63 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 17:37:23.54 ID:U+40U13m0
さて、自分は16歳になりました。

当然の如く、普通自動二輪の免許を取ります。

サーキットを走っていた自分です。暴走族ではなく、所謂「走り屋」の世界にのめり込みます。

高校の部活は帰宅部で授業中は寝ている。



64 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 17:40:28.45 ID:U+40U13m0
早朝に峠に行ってから学校に行く。

帰宅後はバイトか再び峠に…。

晩飯を食べて高速を流す。

そんなバイク中心の生活です。


高校では相変わらず、上部だけの友達付き合いで、親友なんてものは居ませんでした。



65 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 17:44:27.32 ID:U+40U13m0
その代わりバイク仲間…いや、走り仲間が沢山出来ます。

学校なんかの狭い世界ではなく、大人の世界です。16歳のガキが憧れないはずがありません。

幸い、サーキットを走っていただけあって、速いねぇーと声をかけられる事が多々ありました。



66 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 17:49:01.72 ID:U+40U13m0
16歳やそこらで、大人の走り屋を負かす。

しかも、大人が乗っているのは、そのままサーキットを走っても大丈夫なバイク。

自分は400ccのツーリングバイクで…。


当然、調子にのります。ほんとに馬鹿です。

もっと速く誰よりも速く。それしか考えて居ませんでした。



67 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 17:53:41.68 ID:U+40U13m0
心のどこかで、いずれ転ぶな…とは思っていましたが止められず、この生活を続けて行くことになります。

過去に戻れるなら、足を切断しててでも止めさせます…。


結局、何事もなく高3の冬になりました。

この間も幼なじみとは一切連絡はとっていません。



68 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 17:57:04.36 ID:U+40U13m0
風の噂で、彼氏がいる事は聞いていましたが…。


あるとき、滅多に立ち寄らないコンビニに入りました。

何気なく会計をしていると、どうも聞いたことのある声が…。



69 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 17:58:24.51 ID:U+40U13m0
すみません。用が出来たので、一端休憩します。

読んでくださってる方いますか?






70 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 18:00:15.66 ID:KbOkpQdk0
いるぜ

早く帰ってこい


71 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 18:01:01.54 ID:QxRPDB/g0
みてるよ


72 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 18:04:44.10 ID:ulb1HL010
いるよー


73 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 18:07:13.20 ID:81G3158E0
みてるよ


75 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 18:37:02.60 ID:U+40U13m0
再開します。


そう思ってネームプレートを見ると、幼なじみでした。

マスクをしていて髪型も変わっていましたが、間違いなく…。

幼なじみは気付いていたようで、目しか見えませんでしたが、昔と変わらずニコニコしていました。

嬉しさがこみ上げてくると同時に、どうしてこのタイミングで…という思いでした。



76 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 18:45:20.53 ID:U+40U13m0
どうして…というのは、彼氏がいると聞いていたので、この三年間連絡もとらずに、ただただ耐えていたのに…。

卒業後の進路も決まって、心機一転新しく頑張ろうと思っていたのに…。

という心境からです。


その後、バイト終わりの幼なじみからメールが来て、前ほどでは無いものの、メールのやりとりが再び始まります。



77 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 18:50:34.04 ID:U+40U13m0
聞くとやはり彼氏がいるようでした。

付き合いは長いらしく、それを聞いて諦めがついた自分がいました。


月に2、3通程度のメールをしているうちに、卒業になりました。

それを機会に自分はアドレスを変更しました。

勿論、幼なじみには教えずに…。



78 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 18:57:30.79 ID:U+40U13m0
これですっきりした。

そう思って新生活を始めます。

進学先は隣の県の自動車整備専門学校。


一人暮らしも始めて、意気揚々と勉強にバイトに頑張っていました。

もう、幼なじみの事なんか忘れた…と思っていました。

いや、思ったつもりでした。



79 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 19:02:44.43 ID:U+40U13m0
そんな生活も長くは続きませんでした。

察しの言い方は予想がついているかもしれませんが、夏休みに事故を起こしまします。

いつものように、峠を走っていての単独事故です。



80 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 19:10:52.30 ID:U+40U13m0
怪我の程度は重傷。多発外傷でICUに二ヶ月入りました。

入院期間の合計は半年をこえます。


記憶は曖昧ですが、意味不明なことを喋りながら、必死に幼なじみの名前を呼んでいたそうです。

あとから看護婦さんに聞きました。


聞いた時に思ったのが、忘れたつもりだったのか…です。



81 :名も無き被検体774号+:2013/07/09(火) 19:17:09.75 ID:U+40U13m0
無意識下で呼ぶようであれば、確信しない訳がありません。自分はまだ幼なじみが好きなんだと。

そう確信したのもつかの間、暴走の代償は予想以上に深刻なものでした。


骨折はかなりしたものの、時間がたてば治ります。

しかし、自分は神経をやられていました。







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カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:純愛, 青春,
 

 
 
 
 

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