1 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 04:22:34.45 ID:wvRdY72E0
書き溜めないのでゆっくり進行になるけど。
僕:冴えないヒキ。特技らしいこともない。
彼女:エリ(仮名)。やたら明るくて友達も多かった。身長はそんな高くなかった。
親友自慢っぽい感じになっちゃうけど だらだら書きます。
2 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 04:27:29.99 ID:wvRdY72E0
きっかけは中3の初夏くらい。まだ本格的には暑くなかった。
数学の時間だったんだけど、担当の教師がなにが事情があったらしく、自習に切り替わったんだ。
急な出来事だったから臨時の教師も呼べなかったみたいで、10分に一回くらい他の教師が様子を見にくる感じ。
もちろん教師の目がないから、歩き回って喋る人もいたい、寝てた人もいたし、結構みんな自由にしてた。
3 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 04:33:13.08 ID:wvRdY72E0
みんな友達の席行って自習したり、喋ったりしてたけど友達いなかった僕は自分の席で塾の宿題を解いてた。
そしたら目の前の席に誰かが座った。それがエリだった。
エリは少し申し訳なさそうに
「××ちゃんに席変わってくれって言われて。他に座るところ無かったから」
と説明してくれた。
特に断る理由も無かった僕は「そう」とだけ返事をして またノートに視線を戻した。
けれどエリは数分後、また後ろを振り返って話しかけてきた。
「あなたって、頭いいよね」
褒めてるような言い方だった。
5 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 04:39:33.50 ID:wvRdY72E0
一応お礼を言って、再びノートに視線を戻したら、また声が掛かってくる。
「塾とか行ってるの?」
「行ってる」
そしてまたノートに視線を戻すと声が掛かってくる。
これが数回続いたとき、短気だった僕はイライラしながら「なに?」と聞き返した。
さすがにエリはばつが悪そうに「実はさっき配られた数学の問題わからなくて」とプリントを差し出してきた。
だったらそう言えばいいのに、と内心イライラしながら、わからないというところを説明した。
説明終わってから気付いたけど、中2の復習問題なのに、解かれてる問題の解がほとんど間違えてる。結構あの時ドン引きした。
しょうがないからプリントの1から教え直した。
7 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 04:43:44.17 ID:wvRdY72E0
この時、名前しか知らなかったエリが実は相当物覚えが悪いことを知った。
元々そんな頭良いとは思ってなかったけど、予想以上だった。
結局 物覚えの悪さもあいまってプリントは半分くらいしか埋まらなかった。
最後のほうは「もう僕のプリント写しなよ…」って若干呆れた。
でも授業が終わったあと、エリは大げさに僕に「ありがとう!」って感謝する。
最初は苛立ってたのに、何時の間にか苛立ちは無くなってた。
8 :名も無出き被問検跳体社774号+:痛2012/01/23(月込) 04:48:18.37 ID:wvRdY72E0
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9 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 04:50:57.77 ID:S7DlCV/S0
短気すぎワロタwww
11 :ヨ名廃も献無き被検祉体永774号勘+:粧2012/01/23(月潟) 04:52:33.26 ID:wvRdY72E0
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10 :専名妥も操無き被検体恐774号+:2012/01/23(月磨) 04:51:36.65 ID:wvRdY72E0
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12 :g名Jも軟無よき被検価体婿774号灯+:P2012/01/23(月節) 04:57:57.46 ID:wvRdY72E0
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僕賠はげっ入、業マジかよっ士て顔墜したと思う。祈
13 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 05:00:04.76 ID:wvRdY72E0
エリはそこの花屋の娘だったらしい。
「メールしてくれないじゃんー!」って、気兼ねなく話しかけてくれたけど、なんか居た堪れなくなって曖昧な返事しか しなかった。結局花はエリが選んでくれた。
黄色とオレンジ?の花束で、花瓶に飾ってねって言われた。
なんとなくエリっぽい色だなーと思った。
14 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 05:04:54.93 ID:wvRdY72E0
ちなみに花束は花瓶がなかったので持ち帰った。はずかしい。
夏休みが終わってすぐに体育祭があった。
50mのタイム順にクラス代表リレーが決められて、ギリギリ代表選手に選ばれた。その中にエリもいた。
練習の時間はそんなに多くなかったけど しんどいものだった。
ギリギリ代表だった僕はそのメンバーの中で一番遅くて、合同練習で僕が他の人を抜けないと、周りから舌打ちされてた。
15 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 05:08:43.43 ID:wvRdY72E0
そんなこんなで体育祭当日も あんまり気分は良くなかった。
アンカーはエリで(帰宅部のくせに相当速かった)、僕はその2つ前だった。
結局 僕は1人しか抜けず、その後は2人とも誰も抜けなかったので2位に終わった。
みんな打ち上げがどうのこうの言ってたけど、勿論 僕には声がかからなかった。
でも帰り道、エリに話しかけられた。帰り道が一緒だったらしい。
いつもは他のグループと帰ってるからルートが違うのだと言ってた。
16 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 05:13:07.67 ID:wvRdY72E0
「哀川さん(僕の仮名)頑張ったね、私だれも抜けなくてさー。ほんとごめんね!」
みたいなことを言ってたと思う。
僕は一緒に帰ってることを見られたらどうしようって気がきじゃなかった。
「今日の打ち上げ、哀川さんこないの?」
「行かない。友達いないし」
僕が どんな扱い受けてるかエリも知ってたから それ以上は誘ってこなかった。
その後は 別れるまで他愛のない話、だれとだれが別れたとかそんな話を聞かされた。
別れる直前に「また明日ね!」って言われた。ちょっと嬉しかった。
17 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 05:17:03.55 ID:wvRdY72E0
朝学校に行ったらエリが挨拶してくれる、帰る時も「またね」という。
その度に他の人の視線が僕に向いてたけど、次第に気にならなくなった。
エリは他の人にも気兼ねなく話しかける性格だったから、みんなも次第に興味無くなってたんだと思う。
秋ぐらいになると、そんな学校生活もなれてきて、その頃には携帯電話を持っても良いんじゃないかって思い始めた。
親にそのことを話すと嫌な顔をされながらも携帯電話を買って貰った。
真っ先にくしゃくしゃのまま放置されてたエリのアドレスにメールをした。
18 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 05:17:58.54 ID:S7DlCV/S0
よくメアド残ってたな
20 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 05:21:08.65 ID:wvRdY72E0
>>18
なんでか捨てられなかった。
といっても帰って机の中いれて、そのまま忘れてたけど。
19 :名も無欧きい被検体774号+:在2012/01/23(月再) 05:20:07.29 ID:wvRdY72E0
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22 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 05:28:46.43 ID:wvRdY72E0
メールと挨拶を毎日少し。
エリは その後 好きな人に告白して恋人になったようで、うまくいっていると思った。
もう季節は受験勉強の体制に入ってて、進路希望調査も適当に書いてた僕は 高校を何処にするか悩んでいた。
学校側からは やたら進学校を薦められてたけど、出来れば近場がよかった。
結局近場で1番偏差値が高いところにしようかな、と考えながら帰り道を歩いていた。
なんとなく後ろを振り返ったらエリが顔を俯かせてトボトボ歩いていた。
24 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 05:34:21.59 ID:wvRdY72E0
いつも友達と一緒にニコニコ笑ってるイメージしかなかったからビックリして、初めて自分から声かけたと思う、さすがにその時は人目についたら、なんて考えてられなかった。
「どうしたの?」
「あ、哀川さん。やっぱり哀川さんだったんだ、違ったら どうしようかと思って声かけれなかったんだ」
無理やり作ったような笑顔を浮かべて、エリは手に持っていたプリントをくしゃくしゃにしていた。
一瞬だけ見えたプリントは希望の高校が書かれてたけど、こういうことするからストレスかなんかたまって悩んでるんだろうな、と感じた。
25 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 05:36:57.12 ID:wvRdY72E0
結局エリはくしゃくしゃにした進路希望調査のプリントについてなにも言わず、他愛のない話を続けてた。
でも家に帰っても気になってしょうがなかったので、その日メールに「勉強くらいなら手伝うから」と書いて送った。
エリからの返信はこなかった。初めてだったけど、気にしないことにした。
26 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 05:42:22.70 ID:wvRdY72E0
次の日からいつもの生活だった。
何事もなかったよう挨拶して、僕が送ったメールについて触れずに過ごしていた。
それから一週間後、エリからメールがあった。
「今更で、ほんとう申し訳ないけど、勉強教えてください」
勿論 快くオーケーした。
でも土曜日に僕の家に行くってなった時、さすがにそれは…と濁したら、「彼氏も一緒にいいく!」って言い出した。
もっと嫌だったけど結局オーケーしてしまった。
27 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 05:46:15.87 ID:wvRdY72E0
当日。
エリは宣言通り彼氏さんと一緒にきた。
僕の家は両親が不在がちなので そういった心配はないけど、友達をあげるってはじめての事だったので結構緊張した。
エリは どうやら彼氏と同じ高校(僕が予定してた高校よりもランクがうえだった)に行きたいらしく、それで思い悩んでいたそうだ。
確かにエリは相当頭が悪かったから、納得してしまった。
彼氏のヤマオカ(仮名)くんは無口だったけど 冷たいというわけじゃなくて、喋るのが苦手なんだろうな、という印象だった。
僕も無口なほうだったけど、その分エリが賑やかだったのでちょうどよかった。
28 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 05:51:05.44 ID:wvRdY72E0
物覚えが悪いことは知ってたけど、その日のエリ熱心に覚えようとしてた。
ヤマオカくんも一生懸命わかりやすく言葉を選んでた。
その日から毎週土日のどっちかはエリ達が僕の家にきて勉強する習慣ができた。
たまに彼氏が予定あってエリが1人でくることもあったけど、一応 僕の家も兄弟がいるので そこは毎回、変に緊張した。
肉親に友達見られるのも変な感じだった。僕は普段から見てるのに。
29 :名も無き被検体774号+:2012/01/23(月) 05:56:38.55 ID:wvRdY72E0
その日、兄弟が出かけていたので居間で勉強してたらエリがそわそわして落ち着かない雰囲気だった。
「どうしたの?」
「うーん、なんか、落ち着かないなって。なんでだろう…」
きょろきょろしながらエリが答えを探す。
僕の家は両親が不在がちで、家を使う頻度も低めなので最低限の家具しかなかった。
小5の時に引っ越したのもあって、居間には食卓、冷蔵庫、食器棚、テーブル、ソファ、テレビ、そして電話をおく小さな棚くらいだった。
僕は見慣れてたけど、エリはそうでもなかったらしい。
「物が少なくて落ち着かない」とエリがこぼした。
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