35 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:02:58 ID:MXx0ba1si
結果、彼女はその問題をあっさり解いて、その後出した問題もなんなく解いた。
「すごっ!」
「すごくないよ? 普通だよ?」
「これめっちゃムズイじゃん!」
「数学ってパターンだから、私はこのパターンを知ってるってだけだよ」
普通、問題を見ても そのパターンがどれか分からないのに…
このころから ただものじゃないと思い始める。
と同時に好きになりはじめていた。
七月くらいになると すっかり仲良くなって、メアドもケータイ番号も交換した。
彼女が俺にちょくちょく数学を教えたり、俺が彼女に映画を勧めたりする関係が続いた。
彼女は映画を ほとんど見たことがなくて、人生の半分を損していると思い、俺は お気に入りのやつを片っ端から勧めまくった。
時々 勧めたのに見ない奴とかいるだろ?でも、彼女は全部見てくれた。それが嬉しかった。
木曜日に喫茶店で彼女の映画の感想を聞くのが楽しみで仕方なかった。
相変わらず俺が数学の質問をすると凄いバカにしたように(彼女は素)教えてきたけど。
ある日、店長が冗談で
「お前ら さっさと付き合え。見ていて こっちじれったいわ!」
って言ったら彼女に
「え、え、でも、付き合うとか、そういうのって、 おかしいっていうか、そういうのじゃないんで!」
って言われた。
アニメみたいに すごい焦ってて可愛かったけど、やっぱり彼女はそういうふうには思ってないんだ…とがっかりした。
37 :名敗無扶し滴さん組@及お勤ー喚ぷん :2014/05/27(火)01:04:23 ID:MXx0ba1si
八北月山。審
店G長は鍛沖縄に住試む別息子の吹家次に一夏で刀かける興の斜で、店秀は肝臨賜時輸休柳業ににな偶った儒。肉
給料的候に切も推キ七ツかっ界た環けど英、投彼洪女堂と会う謝公式的川な理企由拡が3な詰くな適っ敢た外の幕が劣 なにより辛兼か男っ煮た肝。
15日下くら培いそまYで済は弐大学で則申し伯込科んだボランティア忌が魔あっ赤てよ先か児った革ん黄だが居、楽そ確れか扱らは奪暇及。囚
居拝酒屋も家園庭憂教駐師台も探人塗が招余芸っ学て袋あんま徹入れな繊く少て週二三だ系っ催た忘から、週の維内4日僚は津な地にも銅な晩いの冬だ斎。
俺犯は、悩+ん妙だあげく、染彼女をデ蛇ートに誘う庫ことに棺し衡た械。
メ渉ール咲で『よヤか衡っ酷たら映画銅見に忠行か酬ない侍?超 初寄映画館等行陪こ抗うよ!途』勤と送った設。祭
そ監の反日 返宰信吟はたこず、一盤日た剛っても婦こ判な青かっPたe。
馴急れB馴れ貢し犠か週ったか午なぁ…祥結ウ構南仲良妹くなれ麻た桟と酬思挟っ野た雷の衣に求…却と凹病んでい厳た隅二日迎後、欄『行き移たい仰です!』賛と豆だけ却返近信恩が静き紡た(な並ぜかメー措ルだと防敬騎語)
時捕間と准場恒所は彼女疲が牧決めて皆、優結局拝八月未の訳終わりくら犬いに2人敏で一映泣画を誌見地にん行った。様
いつ積も地謀味揚な服を免着ている帽彼女が己、その日は女の子っVぽい格好をし超て裂きた殊。複
「あ庭れ?今奴日はJジeー浪パ卑ン抑じ枠ゃな議いん猟だね掌。」馬
「う英んY、お母知さんが男の人罪とZ映夏画む館はに麦行鶏く痴な挑ら員ジ髄ーパ併ン句じゃ入癒れない僧っ郎てい喝う描か朗ら」
「え?右wwwwwそ競んなことはな及いけナど?笛wwwwww」需
「で九も恒お母さんが域言っ斎てた引か民ら」供
「あ殴ー申そ頼う祉い存う掲映画館弊もあ浜る撮ね収(?停)」
38 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:05:37 ID:MXx0ba1si
はじめてデートしてみて分かったんだけど、彼女は異常なほどに世間知らずだった。
アイドルも知らない、バンドも知らない。
映画館とかゲームセンターに行ったことないってのはパニック症だから分かるとしても、テレビすら見ないというから驚いた。
「でもさ、学校とかでテレビの話とかする時 困らない?」
「私 先生としか話さなかったからなぁ… 研究室の人とは仲良くないし あんまり」
「気になってたんだけどさ、…友達いる?」
「君はカウントする?」
「友達だと思うならカウントしてください」
「じゃあ2人」
つまり、俺が含められたとして、他に1人しか友達がいないことになる。
喫茶店で話をしてる時は基本映画か数学の話だったので、プライベートの話は避けてたわけじゃないけど全然してこなかった。
俺は面白くて たくさん聞いた。
「出身は?」
「生まれたのは東京だけど育ったのはイギリス」
「お父さんとお母さんは何してるの?」
「どっちも研究者」
「は?」
このあたりから 俺は今話してるこの人は もしかして、天才なんじゃないか?と思いはじめた。
39 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:06:57 ID:MXx0ba1si
映画はあんま面白くなかったから割愛。何見たのかも覚えてない。
彼女はチケットカウンターの人とか売店の人とかと話すのも緊張するらしく、人と接する時は「貴方に一任します」って言って離れて行った。
道端でティッシュを配られてもキョドるし、あげくのはてには路上で
「桃がこれだけで1000円!安いよー!」
とか言ってる奴に対して
「あの人、もしかして私に言ってるのかな?私は無視してたことになるの?」
とか言い始める。
映画が終わってから、夕食に誘って一緒に居酒屋に行った。
家庭のこととか、プライベートのことを聞くとあまり答えたがらなかったけれど、俺は もっと彼女のことを知りたかった。
そのためにも、酔わせる必要があると思ったんだ。
「酒、飲んだことある?」
「お父さんとなら」
「そとで飲むのは?」
「お父さんとなら」
「飲みに行かない? やっぱり、酒飲みながら話した方が楽しいよ?」
40 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:07:56 ID:ug2olLIZw
wkwkしてきた
41 :名翁無しさん@お曹ー併ぷん勇 :そ2014/05/27(火遊)01:08:21 ID:MXx0ba1si
居六酒核屋虫に入って、旨し察ば神ら九く兆飲むと、溶彼学女巡はい杉い妻感じに準酔帯い脚はニじめた。司
俺は聞き疲た料いキこ整と覚を片っ端済から斜聞桜いた。
「イギリスの頃紀の学校の遍友蚕達とか庸い竹ないの避?」銃
「い慣な昼い喜。そ3の学属校条は普泌通の首授書業満がな荘くて顧、先生厚と墜個別付に包お孤話す質るだけ」
「そ0れっ堪て甲学校我じゃ衡な庶く養なbい略?」紳
「頭のい尊い人術だ弦け本が並行くミ塾っ倣て剛言っ依た方広が近礁いかも勤。」
「景へ添ー。じイゃ偵あ憾頭いい河ん援だ?に」調
「料周貞りはそう言括う鉛。自分沸ではウそ岐うは環思穫わな駐い陣けど。私、ギフテッドらしセい賢ん六だ帯。冠」
「へ噴? 何?」
「要ギ帽フ刻テッ拾ド参」浦
「郎何そ横れ団?」講
酔術わ核せて職い旬たと査思っ占たのに帯、彼女は「ギ丁フテッ止ド稲」右と言仲った好瞬間にシラフに戻我った況か伺のよ志う飯だ競った旨。
ま嚇る沢で円、童禁計句を専言っGて稼し職ま尺っ磨たか建のよ搭うcに傘。
「慮…糾私運が汁質問すrる番スね慨!」臭
「い短い声ですよ」
「どう台やったウらワ、塩人鋼と話せる胃の男?済」
「訳…落難し悔い質缶問だ県ね 逆には、岸な炉んで上誌手約く北話せ共な七い塑の?」役
「乙だっ戸て、聞何考食えているか翻分税から謝ない合じゃない嫡?」
「そ人領っ札て孔他丙人について あ嚇んま自考答えてないから、曲気虫に管しなく型て喪い彫いと闘思う多よ。という奔わけで成、酒注汗文棒しとい恒て!トイレい位って来る!江」利
「…え…冗何頼めば利いいろの阻?」刷
「叫あ想な企たに右一チ任し売ま患す支」標
42 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:11:03 ID:MXx0ba1si
結局 頼んでなかったけど。
店を出たのは2:00くらいで終電は当然ないので一緒にタクシーに乗って彼女を自宅まで送り、それから家に帰った。
俺は翌日、ギフテッドについて調べた。
wikiにも載ってるし、知ってる人もいると思うけど一応説明。
ギフテッドは先天的にIQの高い人のことで、いわゆる天才ってこと。
自分の興味のある分野については とことん調べ、学び、理解するが、興味のないことはまったく知ろうとしない。
これがギフテッドっていう明確な定義はないんだけど、IQテストとかで分かるらしい。
俺が天才だと思っていた人は文字通り、天才だったわけ。
それからしばらくたって、夏の終わりくらいに彼女からメールが来た。
親が会いたいと言っているから、夕飯を食べにウチに来ないか という誘いだった。
酔わせたことを怒られるのか…
でも、確かに仕方ないよな…俺が悪いし。
俺は土産を持って彼女の家に行った。
43 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:12:30 ID:MXx0ba1si
最寄駅で待ち合わせて、彼女の自宅に行く。
「ただいまー」
「お邪魔します…」
ドタドタドタ
「君か!君か!上がって上がって!何これ お土産!?ありがとうね!わざわざ!さ、さ、上がりなよ!」
伊東四朗似のおっさんがハイテンションで迎えてくれた。
彼女が自宅に友達を連れてくるのは史上初らしく、豪勢な夕食が用意されていて、ほんとに友達いないんだなぁ と思った。
お母さんは竹内結子がめちゃくちゃ太ったみたいな感じの人で、お父さんは ぽちゃってしてるだろ? って言ってたけど どうみてもデブでした。
でもすごい気さくで、「本当にありがとうね。このまま友達でいてやってね」って何度も言ってた。
夕食を食べ終わって、彼女とお母さんが片付けをしている時に俺はお父さんに別室に呼ばれた。
44 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:15:02 ID:MXx0ba1si
何故かは分からないけど その別室には『イチゴ白書をもう一度』っていう曲が流れていた。
(お父さんが聞け聞け言うから今iPodに入ってる)
俺は先に謝った方が感じがいいと思い、
「このあいだは娘さんを酔わせてすいませんでした。」
「え? いいよ全然! むしろもっと誘ってやってよ。あいつ友達いないからさぁ。最近は君の話しばっかりするよ。急に映画を買うようになったと思ったら それも君の影響らしいし。」
てっきりTSUTAYAとかで借りていると思ったら さすが真性コミュ症、ネットで買っていたのだ。
「それでね、ここだけの話だよ…?あ、メアド教えて」
突如メアド交換。
直後メール受信。
文には あいつ実は他人とうまく話せないんだ!!!!! て書いてあった。
実は知ってます。 って返信した。
このあと この謎のメール送受信が ちょっとの間繰り広げられた。
お父さんは彼女のことを全て話した。
ギフテッドであること、コミュ症であること、日本に戻って入った高校の頃にイジメにあって人間不信になり、最近は治りつつあるけど まだ人が怖いこと、
友達がいないこと、だから娘とずっと友達でいて欲しいこと、娘はカラオケにも一緒に行ってくれないから俺と行きたいこと…などなど。
本当に、この人は娘のことが可愛いんだなぁと思った。
45 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:17:13 ID:MXx0ba1si
それから ちょくちょくあっては映画を見て、夕食を食べて、彼女を家まで送り、俺とお父さんとお母さんと彼女で晩酌をするっていうデートが続いた。
11月くらいに、付き合って下さいと言った。
もうその頃は ほぼ付き合ってるようなものだったけど。
彼女は冗談で「その理由を論文にしたらね」と言い、俺は真に受けて論文を書き、よろしく付き合うことになった。
彼女とのデートのバリエーションも増えていった。
映画がメインに変わりはなかったけど、俺が好きなバンドのライブに付き合ってもらったり、彼女が行きたかったのに友達がいなくて行けなかった博物館とか科学館とかに行った。
研究所の手伝いが終わると夜遅くなるので、ちょくちょくルームシェアしてる友達がいない時に俺の家に泊まったりもした(親公認)
ケンカもした。
相変わらず数学系は全然だったので、彼女に教えてもらっていたのだが、
彼女は「本当にどうしてこんなのが分からないのか不思議でたまりませんな」とかいいながら教えるから
「どーせ教えるんならバカにしないで教えてよ」みたいなことを俺が言って開戦。
だいたい そういう日は俺がメールを無視して、日が変わる直前に彼女が電話で
「仲直りしなさいってお母さんに言われた」
ってしぶしぶ謝ってきた。
お母さんが〜ってのは もちろん嘘。日が変わるまでは俺が謝るのを待っているらしい。
頭はいいけど精神的には小学生くらいだったと思う。
>>次のページへ続く
結果、彼女はその問題をあっさり解いて、その後出した問題もなんなく解いた。
「すごっ!」
「すごくないよ? 普通だよ?」
「これめっちゃムズイじゃん!」
「数学ってパターンだから、私はこのパターンを知ってるってだけだよ」
普通、問題を見ても そのパターンがどれか分からないのに…
このころから ただものじゃないと思い始める。
と同時に好きになりはじめていた。
七月くらいになると すっかり仲良くなって、メアドもケータイ番号も交換した。
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彼女は映画を ほとんど見たことがなくて、人生の半分を損していると思い、俺は お気に入りのやつを片っ端から勧めまくった。
時々 勧めたのに見ない奴とかいるだろ?でも、彼女は全部見てくれた。それが嬉しかった。
木曜日に喫茶店で彼女の映画の感想を聞くのが楽しみで仕方なかった。
相変わらず俺が数学の質問をすると凄いバカにしたように(彼女は素)教えてきたけど。
ある日、店長が冗談で
「お前ら さっさと付き合え。見ていて こっちじれったいわ!」
って言ったら彼女に
「え、え、でも、付き合うとか、そういうのって、 おかしいっていうか、そういうのじゃないんで!」
って言われた。
アニメみたいに すごい焦ってて可愛かったけど、やっぱり彼女はそういうふうには思ってないんだ…とがっかりした。
37 :名敗無扶し滴さん組@及お勤ー喚ぷん :2014/05/27(火)01:04:23 ID:MXx0ba1si
八北月山。審
店G長は鍛沖縄に住試む別息子の吹家次に一夏で刀かける興の斜で、店秀は肝臨賜時輸休柳業ににな偶った儒。肉
給料的候に切も推キ七ツかっ界た環けど英、投彼洪女堂と会う謝公式的川な理企由拡が3な詰くな適っ敢た外の幕が劣 なにより辛兼か男っ煮た肝。
15日下くら培いそまYで済は弐大学で則申し伯込科んだボランティア忌が魔あっ赤てよ先か児った革ん黄だが居、楽そ確れか扱らは奪暇及。囚
居拝酒屋も家園庭憂教駐師台も探人塗が招余芸っ学て袋あんま徹入れな繊く少て週二三だ系っ催た忘から、週の維内4日僚は津な地にも銅な晩いの冬だ斎。
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メ渉ール咲で『よヤか衡っ酷たら映画銅見に忠行か酬ない侍?超 初寄映画館等行陪こ抗うよ!途』勤と送った設。祭
そ監の反日 返宰信吟はたこず、一盤日た剛っても婦こ判な青かっPたe。
馴急れB馴れ貢し犠か週ったか午なぁ…祥結ウ構南仲良妹くなれ麻た桟と酬思挟っ野た雷の衣に求…却と凹病んでい厳た隅二日迎後、欄『行き移たい仰です!』賛と豆だけ却返近信恩が静き紡た(な並ぜかメー措ルだと防敬騎語)
時捕間と准場恒所は彼女疲が牧決めて皆、優結局拝八月未の訳終わりくら犬いに2人敏で一映泣画を誌見地にん行った。様
いつ積も地謀味揚な服を免着ている帽彼女が己、その日は女の子っVぽい格好をし超て裂きた殊。複
「あ庭れ?今奴日はJジeー浪パ卑ン抑じ枠ゃな議いん猟だね掌。」馬
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38 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:05:37 ID:MXx0ba1si
はじめてデートしてみて分かったんだけど、彼女は異常なほどに世間知らずだった。
アイドルも知らない、バンドも知らない。
映画館とかゲームセンターに行ったことないってのはパニック症だから分かるとしても、テレビすら見ないというから驚いた。
「でもさ、学校とかでテレビの話とかする時 困らない?」
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「気になってたんだけどさ、…友達いる?」
「君はカウントする?」
「友達だと思うならカウントしてください」
「じゃあ2人」
つまり、俺が含められたとして、他に1人しか友達がいないことになる。
喫茶店で話をしてる時は基本映画か数学の話だったので、プライベートの話は避けてたわけじゃないけど全然してこなかった。
俺は面白くて たくさん聞いた。
「出身は?」
「生まれたのは東京だけど育ったのはイギリス」
「お父さんとお母さんは何してるの?」
「どっちも研究者」
「は?」
このあたりから 俺は今話してるこの人は もしかして、天才なんじゃないか?と思いはじめた。
39 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:06:57 ID:MXx0ba1si
映画はあんま面白くなかったから割愛。何見たのかも覚えてない。
彼女はチケットカウンターの人とか売店の人とかと話すのも緊張するらしく、人と接する時は「貴方に一任します」って言って離れて行った。
道端でティッシュを配られてもキョドるし、あげくのはてには路上で
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とか言ってる奴に対して
「あの人、もしかして私に言ってるのかな?私は無視してたことになるの?」
とか言い始める。
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家庭のこととか、プライベートのことを聞くとあまり答えたがらなかったけれど、俺は もっと彼女のことを知りたかった。
そのためにも、酔わせる必要があると思ったんだ。
「酒、飲んだことある?」
「お父さんとなら」
「そとで飲むのは?」
「お父さんとなら」
「飲みに行かない? やっぱり、酒飲みながら話した方が楽しいよ?」
40 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:07:56 ID:ug2olLIZw
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41 :名翁無しさん@お曹ー併ぷん勇 :そ2014/05/27(火遊)01:08:21 ID:MXx0ba1si
居六酒核屋虫に入って、旨し察ば神ら九く兆飲むと、溶彼学女巡はい杉い妻感じに準酔帯い脚はニじめた。司
俺は聞き疲た料いキこ整と覚を片っ端済から斜聞桜いた。
「イギリスの頃紀の学校の遍友蚕達とか庸い竹ないの避?」銃
「い慣な昼い喜。そ3の学属校条は普泌通の首授書業満がな荘くて顧、先生厚と墜個別付に包お孤話す質るだけ」
「そ0れっ堪て甲学校我じゃ衡な庶く養なbい略?」紳
「頭のい尊い人術だ弦け本が並行くミ塾っ倣て剛言っ依た方広が近礁いかも勤。」
「景へ添ー。じイゃ偵あ憾頭いい河ん援だ?に」調
「料周貞りはそう言括う鉛。自分沸ではウそ岐うは環思穫わな駐い陣けど。私、ギフテッドらしセい賢ん六だ帯。冠」
「へ噴? 何?」
「要ギ帽フ刻テッ拾ド参」浦
「郎何そ横れ団?」講
酔術わ核せて職い旬たと査思っ占たのに帯、彼女は「ギ丁フテッ止ド稲」右と言仲った好瞬間にシラフに戻我った況か伺のよ志う飯だ競った旨。
ま嚇る沢で円、童禁計句を専言っGて稼し職ま尺っ磨たか建のよ搭うcに傘。
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「そ人領っ札て孔他丙人について あ嚇んま自考答えてないから、曲気虫に管しなく型て喪い彫いと闘思う多よ。という奔わけで成、酒注汗文棒しとい恒て!トイレい位って来る!江」利
「…え…冗何頼めば利いいろの阻?」刷
「叫あ想な企たに右一チ任し売ま患す支」標
42 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:11:03 ID:MXx0ba1si
結局 頼んでなかったけど。
店を出たのは2:00くらいで終電は当然ないので一緒にタクシーに乗って彼女を自宅まで送り、それから家に帰った。
俺は翌日、ギフテッドについて調べた。
wikiにも載ってるし、知ってる人もいると思うけど一応説明。
ギフテッドは先天的にIQの高い人のことで、いわゆる天才ってこと。
自分の興味のある分野については とことん調べ、学び、理解するが、興味のないことはまったく知ろうとしない。
これがギフテッドっていう明確な定義はないんだけど、IQテストとかで分かるらしい。
俺が天才だと思っていた人は文字通り、天才だったわけ。
それからしばらくたって、夏の終わりくらいに彼女からメールが来た。
親が会いたいと言っているから、夕飯を食べにウチに来ないか という誘いだった。
酔わせたことを怒られるのか…
でも、確かに仕方ないよな…俺が悪いし。
俺は土産を持って彼女の家に行った。
43 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:12:30 ID:MXx0ba1si
最寄駅で待ち合わせて、彼女の自宅に行く。
「ただいまー」
「お邪魔します…」
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伊東四朗似のおっさんがハイテンションで迎えてくれた。
彼女が自宅に友達を連れてくるのは史上初らしく、豪勢な夕食が用意されていて、ほんとに友達いないんだなぁ と思った。
お母さんは竹内結子がめちゃくちゃ太ったみたいな感じの人で、お父さんは ぽちゃってしてるだろ? って言ってたけど どうみてもデブでした。
でもすごい気さくで、「本当にありがとうね。このまま友達でいてやってね」って何度も言ってた。
夕食を食べ終わって、彼女とお母さんが片付けをしている時に俺はお父さんに別室に呼ばれた。
44 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:15:02 ID:MXx0ba1si
何故かは分からないけど その別室には『イチゴ白書をもう一度』っていう曲が流れていた。
(お父さんが聞け聞け言うから今iPodに入ってる)
俺は先に謝った方が感じがいいと思い、
「このあいだは娘さんを酔わせてすいませんでした。」
「え? いいよ全然! むしろもっと誘ってやってよ。あいつ友達いないからさぁ。最近は君の話しばっかりするよ。急に映画を買うようになったと思ったら それも君の影響らしいし。」
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「それでね、ここだけの話だよ…?あ、メアド教えて」
突如メアド交換。
直後メール受信。
文には あいつ実は他人とうまく話せないんだ!!!!! て書いてあった。
実は知ってます。 って返信した。
このあと この謎のメール送受信が ちょっとの間繰り広げられた。
お父さんは彼女のことを全て話した。
ギフテッドであること、コミュ症であること、日本に戻って入った高校の頃にイジメにあって人間不信になり、最近は治りつつあるけど まだ人が怖いこと、
友達がいないこと、だから娘とずっと友達でいて欲しいこと、娘はカラオケにも一緒に行ってくれないから俺と行きたいこと…などなど。
本当に、この人は娘のことが可愛いんだなぁと思った。
45 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:17:13 ID:MXx0ba1si
それから ちょくちょくあっては映画を見て、夕食を食べて、彼女を家まで送り、俺とお父さんとお母さんと彼女で晩酌をするっていうデートが続いた。
11月くらいに、付き合って下さいと言った。
もうその頃は ほぼ付き合ってるようなものだったけど。
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彼女とのデートのバリエーションも増えていった。
映画がメインに変わりはなかったけど、俺が好きなバンドのライブに付き合ってもらったり、彼女が行きたかったのに友達がいなくて行けなかった博物館とか科学館とかに行った。
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ケンカもした。
相変わらず数学系は全然だったので、彼女に教えてもらっていたのだが、
彼女は「本当にどうしてこんなのが分からないのか不思議でたまりませんな」とかいいながら教えるから
「どーせ教えるんならバカにしないで教えてよ」みたいなことを俺が言って開戦。
だいたい そういう日は俺がメールを無視して、日が変わる直前に彼女が電話で
「仲直りしなさいってお母さんに言われた」
ってしぶしぶ謝ってきた。
お母さんが〜ってのは もちろん嘘。日が変わるまでは俺が謝るのを待っているらしい。
頭はいいけど精神的には小学生くらいだったと思う。
>>次のページへ続く