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http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1401118464/


1 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:34:24 ID:MXx0ba1si
長いんですが付き合ってくれよ

書き溜めてあるからさ



5 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:37:02 ID:MXx0ba1si
数年前、俺は大学が決まって一人暮らしをすることになった。

両親が貧乏だったから これ以上金を使わせたくなくて、バイトして、ルームシェアして、とりあえず親の世話になることを極力避けて なんとか生計をたててた。

バイトは当時三つかけもちしてた。

家庭教師のバイトと、居酒屋と、喫茶店。

ほぼ毎日バイトがあったから一応形だけ入ったサークルも ほとんど行けなくて、友達も出来なかった。

でも、ルームシェアの友達(田舎から一緒に上京してきた高校からの友達)がいたから特に寂しくはなかった。



8 :名無しさんおーん :2014/05/27(火)00:39:15 ID:MXx0ba1si
そんな日が続いて、いたらが明けてた

の寒い日だったとう。

日は喫店のバイトだた。

店はバとルとかチェーンゃなく、コーヒー好きおじいちゃんが趣で始めたようなとったかが来ないのは いものこと


俺は掃除り本んだ長と話したりしてた。

カランカン と鈴が鳴っアが開い

しゃいませー

こういうでバイトしたことあればかると思んだど、新顔ってのは滅多にこ

だいたは決まっし、その年齢も60〜70がメインだ。


った

と同い年の女の子ってきた


9 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:41:19 ID:MXx0ba1si
「いらっしゃいませー お一人ですか?」

「………は、はい」

「カウンターとテーブル、どちらがよろしいでしょうか?」

「…え、え、え、じゃあか、カウンターで…」

「かしこまりましたー 」

背は高くもなく低くもなく。顔は吉木りさに似ていて、化粧は薄いけど きれいだった。

髪は黒のロング。服装はジーパンに白のYシャツ。地味で綺麗な子だった。

応答が ぎこちなくて、緊張してるなって思った。

自分も高校生くらいの時 初めてそういう喫茶店とか入るの緊張したなー とか思い出して妙な親近感が湧いた。

もちろん、顔が可愛かったってのもあるけど。





11 :名さん@おーぷん2014/05/27(火)00:42:15 ID:ug2olLIZw
きいるおっ


12 :名無しさん@おーぷ2014/05/27(火)00:43:23 ID:MXx0ba1si
>>11 thx

文もかみみで、ってる間もわし

そして汗がい。

内はヒータが一台あっただけ、確と比べれかもだけど、なにし冬の寒日だし、をかくほどじゃなかった。

久々若い女の興奮店長がサンドウィを作りながら伝票の裏に 声か って殴り書した

いやいや、たが かければいーじゃん思い

「暑いですか? 良ったら消しましょうか」といた。

途端、彼は真っ赤顔をて、すごい小さな声で

はい…お願す……」

と答た。


13 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:44:47 ID:MXx0ba1si
その時はよく分からなかったんだが、汗をかいていることを指摘されたのが恥ずかしかったらしい。

結局 極寒の中、ヒーターを消して窓をあけて、やっと彼女の汗はおさまった。

サンドウィッチを ものすごい勢いで食べ、コーヒーをものすごい勢いで飲み、ピッタリの金額をカウンターに置くと、また小さな声で ごちそうさまでした… と呟いて帰って行った。

これが俺が初めて彼女に会った時。



14 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:45:55 ID:MXx0ba1si
喫茶店のバイトは週に三回いれていたが、結局 その週 彼女が再び現れることはなかった。

もう会えないのかーと なかば諦めかけていた時、初めて来た日から ちょうど一週間後に彼女は再び現れた。

あの子と話したいなーと思っていたのに、いざ目の前に来られると緊張して話せない。

結局 注文とか会計とか以外の会話は一切なく、彼女は また帰って行った。

その日、店長になに意識してんだアホって怒られた。

店長こそ普段おばさんとか おじさんとかが来るとめっちゃ話すくせに、その子がくるとムスッとしている。可愛い人だ。


20 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:49:49 ID:MXx0ba1si
翌週も、翌々週も同じ曜日に彼女は現れた。

そのうちに気がつくことが出てきた。

.木曜16:00に来ること

.注文するのはサンドウィッチとアイスコーヒー

.座る場所は初めて来たときと同じカウンターの1番入口側

.会計は ぴったり出す。


レジがあるのにカウンターに置いて逃げるように帰る

このルール?を必ず守るのだ。

注文するものが毎回同じ人も、来る時間が毎回同じ人も、座る場所が毎回同じ人も さほど珍しくはないけれど、彼女は まるでそれが規則かのように忠実に守っていた。



22 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:50:52 ID:MXx0ba1si
二月が終わってほんのり暖かくなってきた三月。


その日の木曜日はいつもより混んでいて、彼女が座る席には常連の1人が座っていた。

16:00。

彼女は いつも通りやってきた。

そういえば、この頃は ほとんど汗もかかないし、声のボリュームも大きくなっていたような気がする。

店にも慣れたんだろうと思って少し嬉しかった。

なのに。

彼女は いつも座る席に人が座っているのに気がつき、立ち尽くした。

「いらっしゃいませー すいません、いつもの席埋まっててww」

常連のおっさんを冗談で睨みつける。

「おいおいおい! 俺のせいってゆーのかよ!ったく女には甘いのに俺には厳しいなぁ!」

常連のおっさんも笑いながら返す。

彼女も表情を和らげてくれているはず…





27 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:53:41 ID:MXx0ba1si
と思ったが、彼女の顔は何故か真っ赤だった。

あれ?俺なんか気に障ること言った?

そんなことを考えた次の瞬間、彼女はドアを開け、飛び出して行った。

いきなりの出来事に店全体が凍りつく。

常連のおっさんも え、俺ここの席座ってたのまずかったか?と店長に聞いている。

このまま来なくなるんじゃ?と思うと、いてもたってもいられなくなったが、さすがにバイト中に追えないわな…と思い、店長を見た。

「いけ。話聞いて来い。お前の言い方が気に障ってたなら謝るんだぞ。」

と言ってラップにくるまれてたサンドイッチをプラスチックの容器にいれて、渡してきた。

彼女が急いで食べるのを見て なるべく早く店を後にしたいんだろうと思ったのか、すぐ出せるよう事前に作っていたのだ。

店長はシャイだけど気配りのできる人だった。


28 :さん@おーん :2014/05/27(火)00:56:28 ID:MXx0ba1si
を見渡しても彼女の姿はな

やみくもに探しても無だとので駅まで行く道で探す

店を長くあけるけにもいかない

車を漕ぎ。駅前の公園

月とはいえまだのにが止みたいだっ

「あ

?」

、埋まっててすいませ…よった、こべまんか?なたのためにってたみたい、よかっら食べて上げてださ

「あ…あの…わたし…あの…」

「は?」

「いた…ただきま…

手渡しンドイッチをべはた。

ここへんから冷静にな

(俺、好き思わないかな…)」

て心配になた。


べ終わるのを待

しか いつもよりっくり食べているようた。


29 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:56:54 ID:TePwGHLTM
ほうほう


30 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:58:02 ID:MXx0ba1si
食べ終わってから聞いた。


「あの、俺、なにか気に障ること言いました?凄い勢いで出て行かれたんで、てっきり怒らせちゃったのかと思って…」

「ち、ちがう、んです。わたし、あの…普段と、違うことが、ダメって、いうか…んー…」

「…え?」

「普段と、違うことになると、」

「…なると?」

「ぱ、パニックに、なっちゃってて、」

彼女の話し方はガチでこんな感じ。

よく知らない人と話す時は緊張して じゃっかん吃音になるらしい。

文字におこすとアニメっぽいな。

そう言った彼女の顔は真っ赤だった。可愛い。

汗で前髪がペトリとおでこに はりついていてもなお、可愛いと思わせてくる。

「…そうですか。でも、またお店来てください。待ってますから。サンドイッチとコーヒー用意して」

「…は、はい。」

初めて彼女の笑顔を見た。

バイトをすっぽかして話し込むわけにもいかないので、俺は店へと戻った。


32 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:59:20 ID:MXx0ba1si
店長と常連さんにパニックになってしまったらしいと説明してもポカンとしていたが、それ以上説明のしようがなかった。


そして その翌週の木曜日。

彼女はまた、16:00ぴったりにやってきた。

店長と また来ても普通に接しようと決めていたので、あえて その日のことには触れずに「いらっしゃいませ!」とだけ言ってサンドイッチとコーヒーを出した。

彼女は恥ずかしいのか うつむきながら食べて、いつものように会計を済ませるとさっさと帰って行った。

その翌週も、翌週も、彼女は来た。

そのうちに、だんだん話すようになっていった。

はじめは挨拶とか天気とか社交辞令。

でも、七月くらいになると お互いの名前を知り、年齢も一つ彼女が上ということを知ると、自然とタメ口になっていった。

店長は全然話せなくて、客にタメ口をきくなんて店の風紀が乱れてるとか騒いでた。


34 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:01:38 ID:MXx0ba1si
彼女は21の大学三年だけど、大学に籍だけ残して行ってない状態らしい。

店の近くの研究所に派遣されて もう研究を手伝っているとのこと。


その頃 俺は経済学部の二年目で、バリバリの文系だったのが数学をやらされていた。

だいたい一年やると出来るようになるが、俺はてんでダメだった。

そのことを話した時

「俺、数学全然わかんなくて単位ヤバイんだよね…」

「そっかー…でも、大学の数学って簡単じゃない?」

「え?難しいよ?www」

「そうかなぁ…」

「じゃあ今度教えてよ!」

「いいよー たぶん、分かると思うから」

こんな感じで、数学を急遽教えてもらうことになった。


翌週、彼女はいつも通りやってきて、俺は数学の問題を見せた。

自分の学歴に ちょっと自信があったので、心のどこかで自分よりは頭良くないだろうとか思い込んでいたのかもしれない。

だが彼女は問題をみるや

「これがわかんないの?」

と言った。

タメ口で話すようになってもおとなしく、お淑やかな感じの話し方だったので 嫌味言いやがったwww と意外だった。

でも、顔を見ると、本気で不思議そうな顔だった。

本気で、こんなのが分からないなんてありえるの?と思っているようだった。




>>次のページへ続く


 

 

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