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三十路の喪女に彼氏ができたときのお話
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128 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:45:54.80 ID:LZSY7jKs.net
「うん。そういう癖を治したいって すごく悩んでて、正直に話してくれた。

私は、最初から知ってて、M君と付き合うことを選んだんだよ。

だからそのことについては問題だと思ってない」


「でもさすがに9人は……心配にならない?」


「ん?9人って何?」


その瞬間、O君が盛大に「あー、やべえ」って顔になった。

「えっ、それってもしかして……M君が付き合った人数…?」

「うん…高校卒業してからの…あ、でもこの二年は、資格の勉強してたから…」


えーっと、てことは………

10年間で、9人………………



130 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:46:20.65 ID:LZSY7jKs.net
なんじゃそりゃ!

で別れて、ほぼ取っ替え引っ替してたってと!

え、それは、同時進とかもあったりするんすか?」

「それ大丈夫。二はないらしい

「そっかー、かった……とはないか姿?」

酔っ口が軽くなったときの話だか盛ってるかもしれないけど…うん、なんか…めん」

いえいえ、滅相もあんけごめんて私いぜい3、4人思ってたか


そりゃー過の恋愛話を聞する、口もるわけだわ…


あいその全員な別れ方してるんだよ」


一年と、悪がいて こどく使る。3、4人なら相性問題かもだけど、9人か



131 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:47:15.00 ID:LZSY7jKs.net
「確かに、ちょっと予想外の人数だったけど…。

でも私は、正直に話してくれたM君を信じるよ。

人に話したのは私が初めてらしいし、これから治していこうとしてるM君を信じる」


「んー…でも逆言えば、本人が治したいと思ってるのに、これまで治せてないってことだからな。

あのさ、落ち着いて、よーく考えてみろよ。

自力で治せるとしたら、9人と同じこと、繰り返すと思うか?」


「…それは、でも…………付き合ってみなけりゃわからないよ」


「あのさ、ちょっとキツいこと言うぞ。喪子がいくらあいつを信じたところで、あいつが治るわけじゃねえと思うよ」





133 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:48:25.58 ID:LZSY7jKs.net
パンっ!と頬を張られたような気がした。でも、そんな私になんかお構いなしに、O君は続けた。

「喪子、今日は何しにうちに来た?

別に肩持つわけじゃないけど、どうしてそんなにSの言葉に噛み付くんだ?

ほしかったのは、Mは虐待されてたっていう、同情できる情報だけか?」


「……………え。なにそれ、違うよ」

なぜか自分の声が、遠くの方に聞こえた。


「じゃあ聞くけどさ。おまえ、Mの何がよくて付き合ってるんだよ?」


「だって、一緒にいて楽しいし…

M君は、優しいし、かっこいいし、面白いし…

私、本当にM君のこと、大好きなんだよ」



134 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:48:54.02 ID:LZSY7jKs.net
「それはわかるよ、俺もあいつのそういうとこは大好きだよ。

でも、あいつはこれまで女を自分都合で一年更新してきたような地雷男だぞ?

しかも、それを正直に明かしたってことは同じことをおまえにやるぞって宣言してるのと一緒だぞ?」


「違うよ!そんな宣言したって、M君にはなんのメリットもないじゃん!」


「あるよ。一年後に別れるときに、俺の欠点は正直に話してある。それでも付き合うって決めたのはお前の方だ。って、責任を全部喪子にかぶせることができるじゃねーか」


「そんなわけないじゃん!なんでO君まで信じてあげないんだ、友達でしょ!?」


「あいつ、自分のことをなんも自覚しようとしないんだぞ?

親からネグレクトされたのは、全部自分が悪いと思ってるんだぞ?

そうやって親を庇い続けて、こっちがなに言っても耳素通りしちまうんだぞ?

あいつはずっと、自分を蔑ろにした親の味方だけしてきてるんだよ。

そんなやつの、何をどう信じるって言うんだよ?」



135 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:49:20.50 ID:LZSY7jKs.net
でもじてるん…信じしかな退いじん…… 私、ただM君貿ことが好きなだけな


「それて、Sが暴力好きだのと何が違うんだよ?


今度は、ガンっ!と稿頭を殴られたような気がた。一、本当にO君から殴られた思うようなめまいがした。

ぼーっとしてSさ私の顔をき込みなが大丈夫でか?」とをかけてくれた

そのSさんの見ているうちに、やっとづいた。



136 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:49:49.91 ID:LZSY7jKs.net
………ああ、そうだったのか。

Sさんはずっと、自分やM君の話をしてたわけじゃないんだ。

Sさんは最初から、私の共依存の可能性を指摘していたんだ。

私はそれを受け入れたくなくて、あんなにイライラしてたんだ。

私が共依存? そんな馬鹿な!!

だけど私は、さっきのO君の問いかけで、はっきりと気づいてしまった。


そうなんだ。私がほしかったのは、M君が虐待されてたっていう情報だけ。

私がO君から聞きたかったのは、「あいつはおかしい」っていうお墨付きだけ。

だって、そのお墨付きがあれば、私は大手を振ってM君の世話が焼ける。

そうやってM君の世話を焼いてる限り、私はずっとM君のそばにいられる。

ずっとM君のそばにいるために、M君は、ずっと私を心配させてくれてなきゃ困る。

つまり私は、口ではいろいろ言いながら M君の生活を改善しようなんて、M君に変わってほしいなんて、本当は、これっぽっちも思ってはいなかったんだ…



137 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:50:20.33 ID:LZSY7jKs.net
M君は、私を初めて女として認めてくれた人。私は自分の女としての尊厳を保つために、M君が必要だったんだ。

ああ……みじめだな。

彼氏いない暦=年齢なんて、冗談めかして公言しながら本当は私、こんなにも自分のことを、みじめに感じていたんだ。

M君の生い立ちまで利用してでも、自分の中の"女"を守りたかったんだ。

そんなことをしなけりゃ、女としての自分を保つこともできないなんて……

これはもう、M君がどうとかいう問題じゃあない。私自身がこんな気持ちじゃ、彼と付き合うことなんてできやしない。

そう思った瞬間、寂しくて寂しくて、涙がボロボロこぼれてきた。

Sさんが「泣いちゃえ、泣いちゃえ」と、背中をさすってくれた。






138 :1@\(^o^)/2017/01/03(火) 20:51:05.71 ID:LZSY7jKs.net
「私…もうM君とは、お付合いできないすぅ」

そうですかん、ん」

だけぉ……別れなくんです


「うん、うんわかりま

私ぃ、どうたらいいんでしょうかぁ


「そんなこ、私は知りせんよ」

! 優しい顔をしたSさから、心を突れた

…………そりゃそっすぇぇぇぇ


はい。そこ子さん好きにしてくださ。て言うか、喪子好きいんです」


ももう、自分したいの、わからなくなっちってぇぇぇ」


あのね、"わからない"の頭で考えちゃってからです

ま大のは、頭で考えた理屈よりも、心で感じる気持じゃない

ちを感るだけなら、いつだってできるはずでよ?」



139 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:51:39.36 ID:LZSY7jKs.net
「気持ちぃぃぃ」

「はい」

「私の気持ちはぁぁぁ」

「うん」

「………別れたくなんかないです。例え共依存と言われても、やっぱりM君が好きです。今の私にわかるのは、それだけみたいです…」


「だったら別に、別れる必要ないんじゃないですか?」


「でも、こんな浅ましい気持ちでM君と付き合っても…絶対にいい方向へなんて行きっこないです…」


「大丈夫ですよ、そんなの。実は男女の関係って、大抵が共依存なしには始まらないそうですよ?

だとしたら、共依存がなかったら、人類絶滅ですよ。

別に特別なものじゃないんです、誰の中にも多少はあるものなんです。

そうと自覚してるかどうかだけで、その後の関係は変わるもんですよ」



140 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:52:17.47 ID:LZSY7jKs.net
「私が頑張れば…なんとかなるでしょうか?」


「んー。喪子さんだけ頑張っても、どーにもならないでしょうねえ」


「………ですよねぇぇぇぇぇ」


「Mさんは、カウンセリングやセラピーでも受けるのがいいんでしょうけど」


「けど?」


「ああいうの、自発的に受けないと効果ないですしねえ」


「ああああぁぁぁ」



141 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 20:52:42.10 ID:LZSY7jKs.net
「そもそもですね

「なんでしょうか


Mさんとお付いするどう喪子さだけが頑張るんすか?」

っ?それは……


「別にいーんじゃないですか?頑張なく

「えっ?………いーん??


「うん。張れっ、誰西ったんで?」

「誰って………あ?」


「はい?

…………言ってるのけですね沿


「でねー」

「そうか………別にいんだ、なくても


Sさん、すご。話し自分脳みその表面に凝りっている思い込みだの偏見だのが、ガンがれ落ちていくみたいった。





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