>>7
確かにな
すまねえ
当然俺は お断りした
俺も人並みに性欲はある
だが、自分の兄貴の彼女とエッチするのはごめんだ
「いやいや断るなよ。人生経験で一回やってみようぜ」
兄貴は食い下がったが、俺の考えは変わらないだってそうだろう
麻美さんとセックスしようものなら、俺と兄貴は穴兄弟になる
そんなのは絶対嫌だ
というより兄貴と体を重ねてる麻美さんは、申し訳ないが汚らしいものにしか見えない
ましてや、その場に裸の実の兄もいるのだ
麻美さんだけならともかく、兄貴の裸など死んでも見たくない
兄貴がセックスする姿など、想像するだけで吐き気がする
そう思っていたのだが、兄貴は卑怯な手段に出た
「お前の生活費、出してやってもいいんだけどな」
俺はカネに困っていた
一応バイトはしているのだが、少し前にパチンコにはまってしまい、生活費がすっからかんになっている
その足りないカネを、俺は兄貴から借りていた
ようするに借金をチャラにしてやる、ということである
「母さんや父さんにバレたらまずいだろ?」
パチンコでカネを使い果たした、などと言おうものなら、多分親は激怒する
我儘を言って一人暮らしをさせてもらっているので、そういうことは許されない
かといって、今すぐ兄貴に返せるほどの金額でもない
返さないなら親にチクる
俺は兄貴に従わざるを得なかった
兄貴はさっそく3人の予定を合わせ、実行日を決めてしまった
麻美さんも、兄貴がしたいなら、ということで3Pを了承しているらしい
はっきり言って、麻美さんも頭がおかしい
当日3人で顔を合わせて、まず酒を飲むことにした
提案したのは俺だった
酒を飲んで、勢いで終わらせてしまえと考えたからである
だがどんだけアルコールを摂取しても、いっこうにそういう気分にならない
逆に兄貴と麻美さんが盛り上がってしまい、俺の目の前でイチャイチャし始める
気持ち悪い
「おい、お前も来いよぉ」
兄貴が呼んでくるが、率直に死ねと思った
その場で突っ立ってる俺をよそに、兄貴はどんどんエスカレートしていく
ついには麻美さんのブラまで脱がし始めた
麻美さんは美人だし、スタイルもよくて胸も大きい
ただ俺の股関はピクリとも反応しなかった
せめてこの場に兄貴がいなかったら、少しは興奮したかもしれないのに
麻美さんは兄貴に身を委ねながら、時折チラチラ俺のほうを見る
少し恥ずかしいらしい
トチ狂った兄貴と違い、まだ少しは常識があるみたいだ
兄貴は突っ立ってる俺にバイブを投げて寄こした
「せめてそれくらいはやれよ」
ようするに、それで麻美さんをせめろ、ということである
バイブなんて人生で一度も使ったことがない