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同窓会サイトに登録したら学生時代の友人(♀)からメールが来た
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708 :705 ◆NC1AxUg.ec :2006/05/31(水) 01:10:08 ID:8ukku4Xf
ある日、某同窓会サイトから一通のメールが来た。
ずいぶん前に登録だけはしてみたものの、自分からメールを出すわけでもなく もちろんメールを受けることもなく、存在すら忘れていたサイトだ。
誰だろうと思いつつメールを開いてみると、驚いたことに友人リカ(25歳、仮名)からだった。
リカとは学生時代の友人だが、特別仲が良かったというわけでもなかった。
710 :705 ◆NC1AxUg.ec :2006/05/31(水) 01:16:19 ID:8ukku4Xf
>>708の続き
リカのスペック的なものを少し。
身長150cmくらいで痩せ型。
たぶん胸もそんなに大きくなかったと思うが、なにせ そういう対象として見たことがなかったから あいまいな記憶だ。
顔立ちは わりと整った感じではあるが、飛びぬけてキレイというわけではない。
可愛い系というわけでもないし、でも決してブスではない。
髪型がちょっとイケてない時期もあったりしたけど、肌はきれいだった。
無理やり芸能人に例えてみると、系統としては広末涼子かな。ただしバーゲン価格の50%オフくらいしてね。
まあ男友達のなかには「あいつ、なんか負のオーラが漂ってるんだよねぇ」なんてことを言いつつ、リカとはあんまり仲良くしたがらない奴もいたのも事実だけど。
ちなみに俺のスペックは割愛。
711 :705 ◆NC1AxUg.ec :2006/05/31(水) 01:18:51 ID:8ukku4Xf
>>710の続き
俺は「負のオーラ」なんて気にならなかったし、リカは変に女の子ぶったりしないドライな性格だったこともあって、女というよりも一人の友達として、可もなく不可もなくって感じで接してた。
まあそうは言っても、他に何人かいた女友達と同様、学校で会えば少し話をする程度に過ぎず、もちろん二人きりで会ったことなんてなかったし、卒業してからいままで数年間、いちども連絡をとったことがなかった。
712 :705 ◆NC1AxUg.ec :2006/05/31(水) 01:26:56 ID:8ukku4Xf
>>711の続き
その突然のメールには、たまたま同窓会サイトで名前を見つけたからメールしてみた、元気?なんて感じで始まり、リカの近況報告が綴られていた。
それによると、リカは卒業後アメリカに留学していて、つい最近そのカリキュラムが終わり もうすぐ日本に戻る予定とのこと。
そして今は、帰国前の「卒業旅行」と称して、日本から遊びに来るという女友達と合流し、2人でシボレーカマロのオープンカー(もちろんレンタカーだけど)で西海岸を走る計画をたてている最中だそうだ。
うーん、うらやましい・・・。
713 :705 ◆NC1AxUg.ec :2006/05/31(水) 01:29:03 ID:8ukku4Xf
>>712続き
その同窓会サイトは、サイト経由でメールをやり取りすればお互いの個人アドレスは知られずに済む仕組みだったが、リカからのメールには本文の最後にリカのアドレスが書いてあったので、俺はリカ宛てに直接返事を書いてみることにした。
社会人になって数年、早くも仕事がつまらなくなりつつあること、いまも学生生活を謳歌しているリカが すごくうらやましいこと、バイクの免許を取り、ローンを組んでバイクを買ったこと、いまはツーリングが唯一の楽しみになっていること、こんなことを俺の近況報告として返信した。
714 :705 ◆NC1AxUg.ec :2006/05/31(水) 01:30:42 ID:8ukku4Xf
>>713
リカからは すぐに返事がきた。
はじめはメールを出すのに緊張したが、返事がきてうれしかった、バイクは後ろしか乗ったことないけど気持ちいいよね、帰国したら乗せてね、なんて内容だったと思う。
715 :705 ◆NC1AxUg.ec :2006/05/31(水) 01:33:05 ID:8ukku4Xf
>>714
学生当時、俺にはリカも知るラブラブな彼女がいたが、社会人になると同時に別れ(フラレ)ていた。まあよくあるパターンだ。
このことで俺は大きなダメージを受けていて、人間関係には かなり自暴自棄になっていた。
しばらく抜け殻のような生活をした後に「このままじゃダメになる」と思い、何かふっきれることを探そうということでバイクに乗るようになったのだった。
リカはこの件について一切触れてこなかった。
事情を知らない学生時代の友人は皆、ことあるごとに元彼女とのことを聞いてきて、悪気がないのはわかっていたが俺は何度と無くキズつけられていたので、リカのこういう頭の良さというかセンスの良さには正直言って救われる思いがした。
716 :705 ◆NC1AxUg.ec :2006/05/31(水) 01:36:19 ID:8ukku4Xf
>>715
このころは本当に、男も女もないただの友達としてメールをやり取りしてるだけで、後であんな関係になるとはまったく予想すらしていなかった。
--「そのとき」まで、あと2ヶ月。 (「そのとき歴史が動いた」風?)
717 :705 ◆NC1AxUg.ec :2006/05/31(水) 01:38:50 ID:8ukku4Xf
今日はここまで。
寝ますおやすみなさい。
719 :774RR:2006/05/31(水) 01:49:05 ID:msWGjbEt
乙でした。
続きが楽しみ。
737 :705 ◆NC1AxUg.ec :2006/06/01(木) 00:08:38 ID:8ukku4Xf
>>716続き
しばらくして、リカから帰国したよメールが届いた。
せっかくだから会おうか、という話になり、どこか行きたいところはある?と聞くとリカは俺にお任せとのこと。
じゃあということで、リカが日本を離れていた間にできた某遊園地というかアミューズメントパークに行くことにした。
俺は予備のメットを持ってバイクで、リカは電車で、現地集合ということにした。
738 :705 ◆NC1AxUg.ec :2006/06/01(木) 00:09:53 ID:DinW3cES
>>737
実は俺も初めてだったので よく知らなかったんだけど、アトラクションのひとつにお化け屋敷みたいなものがあった。
俺は別に興味はなかったんだけど、リカが入ってみたいと言うし、まあ断る理由もないので二人で入ってみることにした。
入ったとたん中は真っ暗、とっさにリカが俺の手を握ってきて「お手手つないで」状態に。
一瞬「!」と思ったが、別に手をつながれて嫌な気持ちがする子じゃないのでスルーしとく。
739 :705 ◆NC1AxUg.ec :2006/06/01(木) 00:11:52 ID:DinW3cES
>>738
というか、平気なふりしてるけど実はビビリな俺なので、おばけがニュッと出てきたときにビクッとかしちゃったりして、それがつないだ手を伝ってリカにバレてしまわないかとか、むしろそんな心配をしていた。
けど、すぐにそれは余計な心配だったということがわかった。
リカは自分からお化け屋敷に入りたいと言ったくせに、俺以上のビビリだったのだ。
暗闇を進むにつれて どんどん密着してくる。つないだ手は、いつのまにか腕を組むかたちになり、さらに体をぴったり寄せてくるようになって、歩きづらいことこの上ない。
740 :705 ◆NC1AxUg.ec :2006/06/01(木) 00:13:39 ID:DinW3cES
>>739
俺 「あのー、えっと。歩きづらいし、さっきから胸あたってるんですけどー…」
リ 「いいじゃん恐いんだから。っていうか うれしいくせにぃ」
俺 「うん もちろん、もっと当ててくれてもいいよ」
リ 「ばか言ってんじゃないの」
とまあ、そんな感じのやりとりがあったのを覚えている。
741 :705 ◆NC1AxUg.ec :2006/06/01(木) 00:15:08 ID:DinW3cES
>>740
そんなこんなで、お化け屋敷を出てからも なんとなく手をつないだまま その日の「デート」は進んだ。
とは言っても、俺はリカのことを友達としか見てなかったし
これから二人の関係を発展させようなんて思いもなかったので、この展開に「なんだかなー」なんて思いつつ、
かと言って つながれた手を振り切るのも不自然だし、そもそも失礼だろうと思ったので流れに身を任せてみることにした。
742 :705 ◆NC1AxUg.ec :2006/06/01(木) 00:16:27 ID:DinW3cES
>>741
・・・が、別になにが起こるわけでもなく、そろそろ帰ろうかという時間になってきた。
帰りはリカをバイクの後ろに乗せて送っていくことに。
まあそのつもりで予備メット持参だったんだけど。
駐輪場で俺のバイクを見たリカは「おー、かっこいいじゃん。似合ってるよ!」
まあ褒められて悪い気はしない。
745 :705 ◆NC1AxUg.ec :2006/06/01(木) 00:23:01 ID:DinW3cES
>>742
話を聞くと、リカはバイクの後ろに乗せてもらうのは初めてじゃないみたい。
というか、けっこう慣れている様子だ。
それを聞いても別に「誰に乗せてもらったんだろう」みたいな嫉妬心がまったく沸いてこないので、俺は心の中で改めて「ああ、俺にとってリカはやっぱり友達以上の存在にはなりそうにないなぁ」なんてことをぼんやり考えていた。
今日の「デート」のいい雰囲気を加味してみたところで 俺のそんな気持ちは変わりそうになかった。
746 :705 ◆NC1AxUg.ec :2006/06/01(木) 00:28:54 ID:DinW3cES
>>745
帰りのタンデムは、後ろに乗りなれているというリカのおかげもあってスムーズだった。
いや、正直に言うと俺はまったく運転に集中できなかったのだけど。
リカは後ろに乗るなり、なんの遠慮も躊躇もなく俺の腰に手を回し、体を密着させてきたのだった。
・・・。
さっきのお化け屋敷で うすうす感じてはいたが リカのやつ、思ったよりデカイかも知れない。
しつこいが俺はリカに対して友達以上の気持ちがないので、背中に感じるマシュマロフィールに男の部分が反応しているのは自覚しつつもピュアなドキドキ感はあまりなかった。
よし、ここはひとつ、素直に男としての欲望に浸るため全神経の95%を背中に集中させ、残りの5%で安全運転を心がけることにしよう。
>>次のページへ続く
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