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妻が隠れて喫煙するようになった理由
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妻は安心したように、眠りにつきました。
翌朝、久しぶりに妻の声で起こされました。
妻「お早うございます。」
私「あぁ、お早う。」
妻「・・・あのー、今日は帰り遅いですか。」
私「どうしてだ。」
妻「相談したいことが・・・」
私「今じゃ駄目なのか。」
妻「時間大丈夫ですか。」
私「難しい話なのか、時間が掛かるなら、今晩にしようか。」
妻「簡単な話です。」
私「じゃ、言ってみな。」
妻「私、やっぱり会社辞めようかと思って・・」
私「どうしてだ。何で辞めるんだ。」
妻「だって・・・」
私「麻美が会社を辞めて何になるのか、俺には解らない。これからの事もあるし、仕事は持っていた方が良いと思うぞ。」
私の言葉の意味を理解したように、妻はうな垂れていました。
妻「やっぱり、やり直す事は出来ませんか。」
私「・・・すまない。」
その日、由香里には、昨晩のことを伝え早めに家へ帰りました。
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子供たちは、夕食を済ませお風呂に入っているところでした。
リビングには丁度、妻と儀父母がなにやら話をしている最中の様でした。
丁度良い機会と思った私は、妻と儀父母に声をかけました。
私「子供たちが眠ってから、話があります。お願いできますか。」
覚悟を決めていたように、各々頭を立てに振っていました。
私は、子供たちと風呂に入ることを告げると、リビングを後にして風呂場に行き、一頻り子供たちとの入浴の時間を楽しみました。
子供たちは、お風呂から上がると直ぐに眠ってしまいました。
子供たちの就寝を確認した私が、リビングに下りていくと、重苦しい空気の中で三人が私に視線を集中しました。
テーブルを挟んで、向かい側に儀父母が座ったいて、その向かいの椅子に妻が座っていました。
私は長いソファーの端に座った妻に少し距離を置くように腰を下ろしました。
私は腰を下ろすなり間髪を入れず、本題を話し始めました。
私「話というのは、察しが付いているとは思いますが、麻美との事です。」
話を切り出した私に、誰も視線を合わせ様としませんでした。
私「結論から言いますと、麻美と離婚しようと思います。」
義母「子供たちは、どうするつもりですか。」
私「そのことが一番難しい問題なんですが。」
義母「勝手なお願いかもしれないけど、孫たちは連れて行かないでください。お父さんからも、お願いしてください。」
義父「私からもお願いする、どうか・・・」
私「・・・」
妻「貴方、お願いします。あの子達まで居なくなったら、私・・・」
そのことについては、私自身これまで色々と考えてきました。
私とて、子供たちと生活を出来なくなるのは、身を裂かれる思いであるのは本当の気持ちです。
しかし、自我を抑えて勤めて冷静に子供たちの成長を考えたとき、子供から母親を切り離すのは、子供たちにとって、大人の私より辛い事だろうと私は判断しました。
一緒に暮らしていて子供が高熱を出したり体調が悪いとき、やはり子供たちは母親の名前を口にします。
もし私と暮らす事になったとき、そのような状況になったときに子供達の安住の場は、やっぱり母親の元だと私は考えたのです。
私「子供たちは、置いていきます。ただし、条件があります。定期的に、合わせてください。私は、あの子達の父親ですから。私からの条件は、これだけです。」
それ以上の会話はありませんでした。
寝室に戻った私の後を追うように妻も寝室に入ってきました。
私「麻美が会社を辞めて何になるのか、俺には解らない。これからの事もあるし、仕事は持っていた方が良いと思うぞ。」
私の言葉の意味を理解したように、妻はうな垂れていました。
妻「やっぱり、やり直す事は出来ませんか。」
私「・・・すまない。」
その日、由香里には、昨晩のことを伝え早めに家へ帰りました。
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子供たちは、夕食を済ませお風呂に入っているところでした。
リビングには丁度、妻と儀父母がなにやら話をしている最中の様でした。
丁度良い機会と思った私は、妻と儀父母に声をかけました。
私「子供たちが眠ってから、話があります。お願いできますか。」
覚悟を決めていたように、各々頭を立てに振っていました。
私は、子供たちと風呂に入ることを告げると、リビングを後にして風呂場に行き、一頻り子供たちとの入浴の時間を楽しみました。
子供たちは、お風呂から上がると直ぐに眠ってしまいました。
子供たちの就寝を確認した私が、リビングに下りていくと、重苦しい空気の中で三人が私に視線を集中しました。
テーブルを挟んで、向かい側に儀父母が座ったいて、その向かいの椅子に妻が座っていました。
私は長いソファーの端に座った妻に少し距離を置くように腰を下ろしました。
私は腰を下ろすなり間髪を入れず、本題を話し始めました。
私「話というのは、察しが付いているとは思いますが、麻美との事です。」
話を切り出した私に、誰も視線を合わせ様としませんでした。
私「結論から言いますと、麻美と離婚しようと思います。」
義母「子供たちは、どうするつもりですか。」
私「そのことが一番難しい問題なんですが。」
義母「勝手なお願いかもしれないけど、孫たちは連れて行かないでください。お父さんからも、お願いしてください。」
義父「私からもお願いする、どうか・・・」
私「・・・」
妻「貴方、お願いします。あの子達まで居なくなったら、私・・・」
そのことについては、私自身これまで色々と考えてきました。
私とて、子供たちと生活を出来なくなるのは、身を裂かれる思いであるのは本当の気持ちです。
しかし、自我を抑えて勤めて冷静に子供たちの成長を考えたとき、子供から母親を切り離すのは、子供たちにとって、大人の私より辛い事だろうと私は判断しました。
一緒に暮らしていて子供が高熱を出したり体調が悪いとき、やはり子供たちは母親の名前を口にします。
もし私と暮らす事になったとき、そのような状況になったときに子供達の安住の場は、やっぱり母親の元だと私は考えたのです。
私「子供たちは、置いていきます。ただし、条件があります。定期的に、合わせてください。私は、あの子達の父親ですから。私からの条件は、これだけです。」
それ以上の会話はありませんでした。
寝室に戻った私の後を追うように妻も寝室に入ってきました。
妻「貴方、ありがとう。」
私「・・・」
妻「本当に、ごめんなさい。私馬鹿でした。もうどうしようも無いんだよね。何を言っても信用してもらえないよね。」
私は、泣いてしまいそうな自分を抑えるのが精一杯でした。
妻との出会い、子供達が生まれてからの生活、ドラマの回想シーンのように次から次えと私の心に押し寄せてきます。
次第に抑えきれなくなった涙がこぼれて来ます。
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二週間後、私達の協議離婚が成立しました。
私は直ぐに由香里の部屋に同居することはしませんでした。
町の郊外に、ロフト付きのワンルームを借り一人で生活することに決めました。
男の一人暮らしには十分な広さです。
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離婚成立から一週間後、いよいよ私が家を出る日がきました。
友達の業務用のワゴン車に荷物を積み終えると、妻が子供達を二階から連れてきました。
玄関に立つ私に娘が近づいてきて、何か言い
たげしていました。
私は娘の視線まで身を屈めると、ゆっくりと話しました。
私「お姉ちゃん、パパは今日引っ越すんだ。お姉ちゃんとは毎日会えなくなるけど、パパに会いたくなったり、お話がしたくなったりしたら、何時でも言っておいで、パパ直ぐに来るからね。」
娘「何でパパ居なくなるの、○○と一緒に居てくれないの。」
私「パパとママは一緒に暮らせなくなったんだ、だからパパは別のお家で暮らすんだ。」
娘「嫌だよ、パパ行かないで、○○良い子にするから、我がまま言わないから。ママもパパにお願いしてよ。」
妻「お姉ちゃんご免ね、ママが悪いの、お姉ちゃんが悪いんじゃないの。」
娘「じゃ、○○がママの分も謝るから、お願いパパ行かないで。」
後ろ髪を引かれる思いで、玄関を閉め駐車場のワゴン車の助手席に乗り込み、助手席の窓を開けると、家の中から娘の泣き声が聞こえ
てきます。
それに釣られたのか息子の鳴き声もしているようでした。
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あれから数年、私は部屋を替え由香里と暮らしています。
年頃になった子供達は、由香里と同居した当時は私を避けるようになりましたが、最近は事の次第を理解したようで、たまに遊びに来てくれます。
麻美は、再婚もせず未だに一人身で居ます、子供達を介して私からも再婚を勧めて居るのですが。本人にその気が無いようです。
由香里とはまだ入籍していませんし、子供も居ません。
それは、由香里からの申し出で子供達が独立するまでこのままの状態で良いというのです。
これが、妻の浮気が発覚してからの私達の話の一部始終です。
今でもたまに、ガラムを吸う人を見かけたり匂いを嗅ぐと、あの辛かった時を思い出す事があります。
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