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二重人格

 



突然の事故で妻遙海が逝って、何も手につかず無為に日てい許に通の紙が舞い込ました。

「奥様の突のご、お悔やみ申し上げま

亡くならた状況から お心痛めておられるととお察しいたしますが、どうか奥様理解してあさい。

そのためにも一度い」

差出人名は、ありませんしたった女文字書かれた手紙に殿は一枚の地と鍵されした。鍵ルルムのもののようです。

胸騒ぎを抑えながら私は、地図に示された場所へ急ぎました。

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「○○署交通課本と申しま……」

きた一本話がこれほど私人生を狂せるとは……。

それは勤時間 そろそ終わる頃でした。

レントゲ写真読影いたに電話の主は落ちいた低い声妻が事故にあっ救急院に搬されたとをげま

るもも取り隣市の病急ぎたが、そこでていた察官から妻死を知のです

「乗用車の単事故

然のことにの中が真なった私に、本とた巡部長は淡々とた口調 で説明してくれした

性の運するセダンの助手席に乗っおられたの簿ですが、部の道でカーブがり切ずに15メルほど谷に車と転落したようで。二人ともほぼ即死状態でした」


この、妻はきつけの芸サってくると言っていました。

そら私が出勤した後、前にはを出たのだと思ます。

サーは山野草が趣味の会員もいる言っていから観察採集にへ向かったのかと、うっとた頭で巡査部長の説明を聞いました

「今、ご遺体の解剖います

っ、解剖ですか……」

驚きました。

交通事で解が必要なのか

「後ろを走てい人が転落のを目撃していまして、事のものに事はないと考えてますが実は若干不審西ありまし……

いにくそう口ごもる長の様子私は、い知を覚えした

故をすほん少し前、妻達車は、電力会社人が乗るバスピードていたと言います

県道は、づら折りの続撃者の二人〈危ない運転をする奴だ〉と思ったそうで

追い越しもなく、妻達の車は、右カブを曲り切れずにガードレールのない山道から転落したと言い

直前だブレーキ痕から時速80キロ近く出していたようだと、巡してくれました。

撃した二人が携帯で11通報たのですが、様も男性も全身打撲でほぼ即死た。ところが、な点というのがですね……」

なが査部長は言いにくそうに続

審な点というのは、男性の方なのです、下身を剥き出しして運転していたよのです

「え…」




てもなかったに私は言葉を失いまし


そういう状況ですので、今、剖を行ってしい況を調べさせていただいてるんです

その、ど顔で巡査部の言葉を私は、今まで思がでません。

様子心配し榎本巡査付きわれて霊安されたのは、やがて真夜中迎える頃

監察です。下さんですね、お悔やみ申しげます。奥様の直接的な因は、後頭部骨折による脳挫た。その運転席ハンドルで付いたものと見ます」


「事故車に奥様髪が付着し

巡査部長が補足す。

「それは稿

ご主人にこことを申忍びなが、奥様は運転席男性の下腹部伏せた状殿で事故に遭われたよです。

つまり、ゆるフェオを行っている時に事故が起たと思わます

誠に言いにくいのです、奥の口男性の精液が認められました」


大地に開た暗い割れ目の中に落ち込んでいく錯覚に陥り、私稿わず妻のが載ったストッチの持ち手に寄りかっいまし


大丈夫で? それから更しま、奥様は事故の直前に男性と行為っていた見られ膣内からも精液が検出さ綿ます


真っ白になった頭中に、淡々とした口調で説明続ける監医のが虚ろに響のを私表情に聞いていたのでた。


「イレギーな点はります事件いと判断しますので、ごをお引ください

「それから、ご遺体は こちらで済ませておきました。ご傷様います



と監察医に見送葬儀社のワン車で病院を出のは夜中ども回頃でした。

妻のは、結婚に死んでいました私にも両親・もにいませんので、従兄や親し同僚だけで こぢんまりとした葬を出た。

ちろん、誰にも事故の詳し状況はなれません。

ない妻の死には眠るかのように穏やかなものでした。

かし、棺に横たわ妻の美しい顔がまで全くのものように映りま

慣れはず顔の奥は、まぎれもなく私知らない女がです。

き崩れるともなく淡々と弔応対すを、者は、突然の出事に動転し貿ないのだろう沿ようでしたがそれ大いなる誤解した。

私の心中は氷のようていたのです

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転者は木原貴史という男でした

ツイチの者で、経営コサルタトを営んでたと言うことす。

身よい身よりもなく、遺体は遠縁のが引き取っ儀を聞きました。


と木は、を起こした県道を3宿キロ奥へ行ったラブホ交していたとうことです。

昼少し前にチンをし事故を起こす15分ほど前にルを出たようです

つまり間近くも二ラブホを過ごしいたとになります。


ホテ業員にも事情聴きにホテルを利用た客を調ようたと言います、密の高ブホテです、ほとんど成果は上なかったました。

しかし、妻原が利用した部屋を掃した従業員は、同じ部屋う一人、女が居のでいか察に話したそす。

けのシャワーャップ以外に、別のシャワーキ衣所落ちたといます

しかし、妻と木原の体からは、アルや薬物出さ、目撃証言らも、事故についてはスピーの出し過ぎでの単独事以外考えないことから、警察はそれ以捜査は不要と判断したと後日、寿査部聞かれまし

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職場に休職出し、何るともな日を送私にの手紙がいたのです。

レンタルルームは、県庁所在地駅裏にりまし

理人部屋りていた妻が死亡し事情を話と、私の身元認の、部屋をてくれした

畳ほの倉庫のような部屋の中びただしいが吊されていま沿した

「私はこれで……」

管理人が去っはしらく茫然として部屋の中にんで

れている衣装は、およそ知っていたの趣味に合ものではありませんた。けばけばしいとしか言いようのない衣山の中に、数え切れいほどの下着が吊されていまし

してェストの中にったそれの下着は、どれもれも湿一般的な主が身につけるよものでりまた。

色とりどりガータールト、極小キニパンティやもっと際どいTバックショーツ。とんどのパンテ、恥毛宿けて見えようなのレー作られて

ら鈍な私でも、それらがみんな、男との逢の際、男を興させめに身につ下着だとことくらい分りました。


着だけではでし

チェストの下たこいグロテスクなオモチャが詰まていまた。

小様々、何本ものバイレーターにィルド、手錠や姿、猿轡に混じって使込まれた燭、果てはラス製の浣腸器ま……

アブノーマセックスやSMプレイに使われる宿式がれていたのです。

らの おぞしい道具と私の知てい妻と、どう理解しようしても私の中で結びつきまん。

それが整然と整理して仕舞ている、几帳面なの面影が浮かぶだけす。



小一時間も経ったょうか。

に帰っ姿は、衣装の奥にラ十本のビデオテープを見つけまた。

背表紙にはタイトルはなく、通し番号とニシャルとしき字、年月が記されています。

ば、かなりのープが抜き取らていうです。

くよ安に苛まれ、私はてのビデオテープを紙に詰め るとを出ました

あの部屋の約は一今月ぱいになって使るのでうなさいますか?」




尋ねる管理人に、整理に少し時間かかので契約を延たい答え、手続き済ませ家路に着きした

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夕闇の迫るマンション一室で、私は電気も点ソファに蹲っていまし

レンルルーから帰り着いてから、もう3時間が経っていまし

の部屋の存在は、妻が私の知らいところで、全く別の存在として生ていのだう事実を容赦なに突きつけていました。

そのを認ないわけにいかないことは理解でき恐らく、それを完全に証明するであう持デオテーを見る勇気が私にませんでした

『どか奥様のことをし許てあげてくださ

とも知れぬ手紙の主のの中にこだまのように何度も響ます

を決て、一本のを選びしま

ープには背表紙に、No.54の1、H.T&T.K、08/03/18と記さていした

宿は記がありました。

学会出席のため、私が二泊三日で上京した日日付でした。


背表紙にかれたものトルバックがしばらく続リビングのモニタに映が映し出されました。

はラブホテルの室沿ようでした

に特大サのダベッド、の方ガラス張りのバスルームが映ています。

カメラは三脚に固定されているしく、映像は薄暗らとて調のでした。

よくると、バルーに動があります

湯気水滴でガ曇ってはっきりとしませんが、誰かがシ調ャワーているようです

凝らして見れは二人の男女でした。

ャワーの下で二人ったと抱き合い激しく口けをわしているのです。

女の顔はぼんやてはっしませ容姿からして私は、妻だと一瞬に覚りまた。

部を撃さような衝撃が走一気に血の気が引いて視野が真暗にります。


大柄男が小柄を抱き寄せ、覆い被さように唇を奪っています。

そして、女は男の首から両手で すがりついて口づけに応えているのです。どう見も力ずくで嫌々行われている行為には見えん。

その間も男の両手は、豊かな二の乳房を代代わる押し揉み、ミッリと実った尻丘を荒々しく掴んでいました。使

尻に回されてが、前に回り女の股間に滑りだ時、女は仰け反って唇を離しました

濡れたガラス越しに見女の顔は、まない妻の顔した。

その瞬間、私の中、大何かけ飛びました


男のが股間で妙に蠢度に、妻は仰けらして体せま

前にき出される双丘男が屈み込むようにしてを付れば、妻の震えは にわかに激し増し、腰が悩ましくくね始めます。


やけたラスの向こで、妻は大きくを開けて喘いでいるようでしたが、防音が良いの声は聞せん

やがて、妻体がガクガクとし、、三と男体に強くすがりつくような見せした。

の時、微かしたが妻の叫びが私の耳かにまし

れは、私一度も聞いたことのいような、あに絶告げる高

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・遙海から勤めている病に事て勤め始めました

中学頃に両親と死別た妻は、に育てられ短た後、都内の病院で勤務していました

こちらへの転勤後らともなく惹かれ合交際が始まり、2後に式を挙げ、それを機に妻は病院を退職しました

妻には妹がです叔母夫婦預けら、そ後、・叔が兄妹で疎遠になっ、成人してからは会う綿く過ごしたと言いす。

て資産だった妻の父の死後、兄妹で遺を巡る争いたのだそうです妻は詳しく語としした

わけで、結婚式にも妻の親戚父夫婦が参列だけで、私は至るまで妻のに会ったことはません。

を育ててた叔父夫婦も3年ほど前に、相次いで死しため、妻の葬儀は誰一人来ませんでした


海は、私にとっ理想的な妻した。

病院西務医の仕は、経験のない人に想像もつかないほどハードなものです。

妻としての遙海、医療関係者であったこともあり、のこ熟知していた。

し、遙海かったならば、勤務医を続けことできなかだろうと思い

それく細やに、私の心と体を毎気遣ってくれました。いや、私はまし


スの面で妻は ほんとうに慎ましい女でした。今とては、私という意味ですが…

が初というではありませんが自身も、セックスには奥手で男でし

での結びつきよりも、互いの価値観の共有や思いやり深さそ、夫婦はよい結びつきをられるものと思っていました

して、妻も同じうな、そん私との生してるものだとい込んでい


そんな私の思みので、素振りも見せずに妻は私く知らい別の「女」ときてたのでした。

迂闊な男と笑わかも知れせんが、妻の死なっ初めてのことを思いされるととして残酷の極みでした。

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いつのにか画面が替わます

バスルームでの戯れを終えのか、男は腰にタオル綿を巻ダブルドに仰向になって新読んでいます

の姿ははあませこえ声からす屋に居るようでした。

カメラはベッド全体を足の高い位からし込んでいます


「お待たせしというと共に女の姿が現ました。

それことない妻・遙た。



>>次のページへ続く


 

 

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