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鬼畜
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私がアパートを探して家を出ると、最初、妻は毎日のように訪れましたが、私は妻を無視して部屋に入れる事は無く、電話が掛かって来ても出なかったので、今度は絶えずメールで反省の言葉と、帰って来て欲しいと送って来るようになっていました。

しかし私には、経済的に苦しくなるのが嫌で、帰って欲しいと言っているとしか受け取れません。

そんな私も妻には強気でいても、実際は一人暮らしの寂しさに耐え切れず、週に一度は早百合をアパートに呼びつける様になっていましたが、年の瀬も押し迫り、いつもの様に彼女に電話を掛けると、旦那と旅行に行くので会えないと言われました。


「旦那一人で行かせて、その間、早百合は俺の所に泊まれ」


「それは出来ない。お願い、分かって」


「それなら、旅行から帰ったらすぐに来いよ。来なければどうなるか分かっているな」


「無理です。学校が冬休みの内は行けません」


おそらく、夫婦をやり直すための旅行なのでしょう。

すぐにでも、旦那にばらして、元の夫婦に戻る事を邪魔しようかとも思いましたが、人生を怨み、自棄になっていた私は、彼女の夫婦仲が戻ってから、以前の様に嫌がる彼女を甚振る方が楽しいと思ってしまい、旅行に行く事を承諾しました。

初めて一人で迎える正月は侘しく、目の前にはコンビニ弁当しか有りません。

別におせち料理を買ってくる事も出来たのですが、自分でも気付かない内にわざと侘しい食事にして、拗ねた子供のように、これも妻が原因だと怒りを大きくしているのです。

--------------------

正月も3日になり、朝から酒を飲んでいると昼前にインターフォンが鳴り、それは妻の母でした。

「お母さん、何か?」

「遅くなって、ごめんなさい。おせち料理を持って来ました」

「裕子に、そうしてくれと頼まれたのですか?折角ですが、あの女の作った物は、気持ち悪くて食べられませんから」

「いいえ、これは私が作りました。

哲也さんが出て行ってから、あの子は何もする気力を無くしてしまって。

とにかく中に入れて下さい」

母の話しによると妻は私との約束を守って、どうにか学校へは行っていたようですが、家では満足に子供の世話も出来ない状態で、時々思い出したように涙を流しているそうです。

おそらく鬱になっているのかも知れないと思いましたが、裏切られた私の方が苦しいという思いから、可哀想だとも思えません。


「それも俺が悪いと?」


「違います。哲也さんが苦しんでいるのに、あの時は あんな言い方をしてしまったから、一言謝りたかったの」


母は私の事を気遣っているのではなくて、妻の事が心配で来たのでしょう。

他にも、私達の貯金は全て持ち出し、生活費も入れていないので、今は母の蓄えで暮らせても先々苦しくなる事を考えて、連れ戻しに来たのかも知れません。

しかし今の私には そのような事よりも、お茶を煎れてくれようと狭いキッチンに立っている、母のお尻が気になっていました。

私達が結婚した当時、母は可愛くて魅力的な女性でした。

童顔な事もあって最初お邪魔した時、妻達とは姉妹でも通ると思ったほどです。

しかし、一緒に暮らすと母は清楚で上品で、セックスとは全く無縁に思えて、母に対してその様な感情を持った事はありませんでした。

ところが今の私は酔いも手伝い、小百合をしばらく抱けない事もあって、50代半ばの母を、その様な目で見てしまっています。

1人では食べていても美味しくないので、一緒に食べて欲しいとお願いし、母が昆布巻きなどを口に頬張るのを見ながら、良からぬ想像をしてしまっているのです。

「お母さんは お父さんが亡くなってから、ずっと男っ気は無いのですか?」


「哲也さん、酔っているの?あなた達に子供が出来てからは仕事を辞めて、代わりに裕子が働きに出たから、孫の世話と家事だけで楽をさせてもらっているけれど、主人が死んでから、あの子達を育てるのに一生懸命で、そんな暇など無かったわ」


最初母は怪訝そうな顔をしましたが、私に逆らって怒らせては駄目だと思ったのか、すぐに笑顔を作ってそう答えました。

その後もセックスに関した事を遠回しに聞き、少女のように顔を赤くして、時々上目使いで私を見る母に興奮していました。


「お母さんも若かったし、寂しくありませんでしたか?」


「だから、寂しいなんて考える暇も無かったの。もうこんな話はやめましょう」


「でも、お母さんは美人だから、言い寄ってきた男も沢山いたでしょ?」


「そんな物好きな人はいません。本当にやめましょう。それよりも裕子との事だけど」


「俺も、その事を言いたかったのです。裕子とは離婚するしかないと。

正直、もう裕子を抱く事は出来ません。出来ないどころか、裕子に対して嫌悪感さえ覚えます。

このまま一生セックス無しで暮らす事は、俺には出来ない。

お母さんのように、我慢など出来ないのです。

そうかと言って女を連れ込んでいては、子供達に良くないと反省しました」


「裕子と元の関係に戻るのは、やはり無理なの?」


「ええ、無理です。俺を裏切って喜んでいたオマンコに、もう俺のチンチンを入れる気にはならない」


母は私のお言葉で更に顔を赤くして、恥ずかしそうに俯いています。


「セックスだけの問題ではありませんが、その事だけをとっても、裕子とはもう無理かと」


「そこを何とか、もう一度だけ考え直して。

子供達の為にも、もう一度一緒に生活出来る努力をして貰えないかしら。

それでも駄目なら、その時は諦めます」


母は土下座していました。


「裕子と顔を合わせれば、やはりセックスの事を意識してしまう。

帰っても俺は辛いだけで、あの家には何の楽しみも無い。

裕子とのセックスを考えなくても良くて、何か楽しみでも有れば、また違ってくるのだろうが」

困った顔が色っぽく見え、私は母を義母としてではなくて、完全に1人の女として見てしまっていました。


「そうだ、お母さんさえ承諾してくれれば、1つだけ方法は有る。これなら一石二鳥だ。お母さんさえ協力してくれれば、戻れない事も無い」


母は顔を上げて、少し明るい表情になって私を見詰めました。


「何なの?私で出来る事なら、何でもするから言って。それで戻って来てくれるのなら、私はどのような事でもするから言って」


「本当に?これはお母さんしか出来ません。これなら性欲も発散出来て、家にいる楽しみも出来る」


「えっ!哲也さん、何を!」


これが50代半ばの、女の力かと思えるほど母の抵抗は凄まじく、殴りでもしないと思いは遂げられそうも有りませんでしたが、流石にそれは出来ずに母から離れると、ふと妻の事が頭に浮かびました。

腕力のない母でもこれだけの抵抗をして、引き千切らない限り、上着を服を脱がす事すらも出来ません。

妻は抵抗したと言いましたが殴られた痕も無く、相手にも引っ掛かれたような痕は残っていないのです。

本当に妻は抵抗したのだろうかと考えると、最初から妻が誘ったのではないかとさえ思えてきます。

母を見ると、部屋の隅で震えていました。


「お母さん、すみません。少し酔っていたようです。お詫びにお母さんの顔を立てて、俺も一緒に帰ります。」


家に戻ると、何も知らない子供達は喜んで飛びついてきて、妻も必死で笑顔を作ろうとしますが、頬を伝う涙が止まりません。

私は縋り付く子供達を母に預け、妻を寝室に連れて行きました。


「あなた、ありがとう」


「勘違いするな。裕子を許して帰って来た訳では無い。聞きたい事が有って帰っただけだ。

最初は奴に無理矢理されたと言ったよな。

裕子の話だと、奴が勝手にパンツの中に漏らしてしまっただけで、奴は裕子を犯すつもりだったよな?」


「は、い」


「よし、それなら奴を、強姦未遂で訴えろ。ホテルに連れ込まれて、卑猥な事をされたと訴えろ」


「それは」


「どうした?まだ奴を庇うのか。それとも裕子が、俺に嘘を吐いたのか?

なんでも正直に話すと言いながら、また嘘を吐いていたのなら、俺達は完全に終わりだ」


「嘘じゃありません」


「それなら、その証拠を示せ。証拠とは奴を訴える事だ」


私はその場で彼の携帯に電話しましたが、いくら鳴らし続けても出る事は無く、その内電源を切られてしまいました。

それで今度は自宅に電話すると、出たのは5日まで旅行のはずの母親です。


「おい、今は旅行中のはずだろ?早く帰って来たのか?帰ったらすぐに来る約束はどうなった!」


「もう償いは充分しました。もう関わらないで。お願い」


「俺もそうしてやりたいが、そうも行かなくなった。

実は今妻に確認を取ったが、こうなったのは、お前の息子にホテルに連れ込まれて強姦されそうになり、その後もその事で脅されて、無理やり関係を持たされていたそうだ。

こちらとしては、強姦と脅迫で訴える事にした」


「私は、そこまでは」

妻の声が聞こえそうになったので、慌てて電話を切りました。

 
カテゴリー:復讐・倍返し  |  タグ:浮気・不倫, これはひどい,
 


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