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バイトに出逢いなんてある訳ない
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687 : ◆7A2lLTKUspN0 :2014/03/09(日) 02:53:09.58 ID:JTxp4qQO0
悠人父「そもそも親に言われたとおりにしか出来ないような奴にうちの道場は任せられん」
悠一「うっ・・・なんか俺に刺さる」
悠人「でも兄さんに跡を継がせようと・・・」
悠一「あ〜・・・それな、実は俺が悪いんだ」
悠人「・・・は?」
悠一「俺が高校卒業する時に道場継ぐって宣言したらさ、急に稽古厳しくなって逃げたんだよね・・・」
悠人「じゃぁ・・・兄さんに継がせようとした理由って・・・」
悠一「・・・なんか勘違いしてたっぽいな。すまん」
悠人父「このままじゃ厳しいがな」
悠一「ぬぇえ〜!頑張ってんじゃん!」
悠人母「甘すぎ」
悠人「じゃぁ・・・今まで俺が悩んでたことって・・・」
688 : ◆7A2lLTKUspN0 :2014/03/09(日) 02:56:14.40 ID:JTxp4qQO0
数分後
舞「話終わった〜?」
悠人「・・・」
舞「あれ?なんか老けた?」
悠人「おれ・・・ばかだな・・・」
舞「そうなの?」
悠人「・・・今まで一人で空回りして」
とてつもない脱力感
厳しい両親が自分を応援してくれていた事実より、兄の心配が全て的外れだったことのショックが大きい
悠人「・・・はぁ」
悠人父「そもそも親に言われたとおりにしか出来ないような奴にうちの道場は任せられん」
悠一「うっ・・・なんか俺に刺さる」
悠人「でも兄さんに跡を継がせようと・・・」
悠一「あ〜・・・それな、実は俺が悪いんだ」
悠人「・・・は?」
悠一「俺が高校卒業する時に道場継ぐって宣言したらさ、急に稽古厳しくなって逃げたんだよね・・・」
悠人「じゃぁ・・・兄さんに継がせようとした理由って・・・」
悠一「・・・なんか勘違いしてたっぽいな。すまん」
悠人父「このままじゃ厳しいがな」
悠一「ぬぇえ〜!頑張ってんじゃん!」
悠人母「甘すぎ」
悠人「じゃぁ・・・今まで俺が悩んでたことって・・・」
688 : ◆7A2lLTKUspN0 :2014/03/09(日) 02:56:14.40 ID:JTxp4qQO0
数分後
舞「話終わった〜?」
悠人「・・・」
舞「あれ?なんか老けた?」
悠人「おれ・・・ばかだな・・・」
舞「そうなの?」
悠人「・・・今まで一人で空回りして」
とてつもない脱力感
厳しい両親が自分を応援してくれていた事実より、兄の心配が全て的外れだったことのショックが大きい
悠人「・・・はぁ」
689 : ◆7A2lLTKUspN0 :2014/03/09(日) 03:02:34.93 ID:JTxp4qQO0
そんなこんなで悠人は両親との関係を修復・・・というより元から問題なかったのだが
悠人「出発まであと少しだね・・・」
舞「うん・・・」
今は二人で悠人の部屋に居る
舞父と勝は実家に挨拶に行っていて居ない
悠人「・・・もっと一緒に居たかった」
舞「・・・大丈夫だよ。最近は海外だってすぐに行けるもん。」
悠人「・・・そうだね」
舞「さぁて・・・今日は何が食べたい?なんでも作るよ!」
悠人「・・・そうだなぁ」
舞「ゆーちゃん・・・」
悠人「ん?」
舞が悠人に飛びかかる
その勢いのまま床に転がる
ごんっ!
悠人「いってぇ!!・・・いきなりなにs」
舞「・・・」
舞が
泣いていた
舞「もう・・・いつもみたいに会えないんだね・・・」
悠人「舞さん・・・」
690 : ◆7A2lLTKUspN0 :2014/03/09(日) 03:10:20.65 ID:JTxp4qQO0
悠人「・・・帰ろうか・・・舞さんの家に」
舞「・・・うん」
出発までの短い残りの時間は舞の家で過ごすことにした
荷物をまとめて永久崎邸から出て行く
仲良くなった弟子達が見送りに来てくれた
女弟子A「舞ちゃん、また来てね!」
舞「うん!」
弟子A「もう一泊して行けばいいのに」
悠人「悪いけど時間がないんだ」
弟子B「時間?」
悠人「・・・うん」
弟子D「やはり『気』だ!お前は気の使い手なんだ!」
舞「わ、わたしが?」
弟子E「それ以外考えられん・・・。そのうち波がでるぞ、波が!」
舞「・・・波?」
悠一「父さん達また出かけたみたい」
悠人「そっか、忙しいみたいだね」
悠一「・・・頑張れよ」
悠人「兄さんもね」
こうして悠人の突然の帰郷は終わった
691 : ◆7A2lLTKUspN0 :2014/03/09(日) 03:20:27.25 ID:JTxp4qQO0
二人が舞の家に戻ったのは午後の9時過ぎ
舞父と勝は次の日に帰ってくる予定なので居ない
悠人「遅くなっちゃったね」
舞「ゆーちゃんがビーフシチューが食べたいって言うから材料買いにいってたからだよ〜!」
悠人「そだった・・・」
舞「じゃ、さっさと作っちゃうから待ってて」
悠人「わかった」
リビングのソファーに腰掛け部屋を見渡す
この家はこのまま残しておくらしい
家具もそのままだ
悠人(ちょくちょく帰ってくるってことだよな・・・)
少しでも楽観的な見方をしないと悲しみに負けてしまいそうだ
舞「後は煮込むターイム」
悠人「はやっ!」
舞「ふふん、わたしの手際の良さを甘く見るなよ〜?」
悠人「・・・明日がバイト最後だね」
舞「うん・・・愛ちゃんとかにも秘密にしてたからびっくりするよね」
悠人「多分泣くよ」
舞「・・・かもね」
しばしの沈黙
悠人「俺・・・舞さんと出逢えて良かった」
舞「ゆーちゃん・・・」
悠人「バイトでなんて そんな人付き合いしようなんて思ってなかったからさ・・・まさか沢山の仲間とか友達とか・・・」
悠人「大切な人に出逢えるなんて・・・思ってなかった」
舞「・・・わたしもあのバイトしてて良かった。そうじゃなかったらこんなに幸せな気分になれなかったと思う」
692 : ◆7A2lLTKUspN0 :2014/03/09(日) 03:28:00.38 ID:JTxp4qQO0
悠人「・・・舞さん」
舞「ゆーちゃん・・・」
悠人「鍋・・・多分吹きこぼれてる」
舞「・・・え・・・あ!あああ!!」
慌てて火を弱めに行く舞
舞「・・・ふふっw」
悠人「・・・?」
舞「せっかくいいムードだったのに・・・流石ゆーちゃん」
悠人「あ・・・ごめん」
舞「そこが好きだよ」
スッっと自然な動きで顔を近づけ口とロが重なる
悠人「・・・!?」
舞「鈍感な上に隙だらけ・・・こりゃ心配だなぁ」
悠人「・・・ごめん」
舞「えいっ」
舞に押し倒されソファーに横になる
舞「・・・もう・・・これくらいいいよね」
悠人「・・・なにg」
以下割愛
夜は更けて行く
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