2chの男女恋愛に関わる 復讐話寝取られ話旅スレ に特化した話題を掲載していきます。
easterEgg easterEgg
 
 
 

Pickup

 
 
 
 
 
 
 

おすすめ記事1

 
 

三十路の喪女に彼氏ができたときのお話
(13ページ目)  最初から読む >>

 

\ シェアする /


204 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:40:06.54 ID:LZSY7jKs.net
「じゃあさー、私が話してもいい?」


「どうぞ」

「たぶんいまM君は、私になにかを話しておかなきゃ!ってなってて、それで緊張しちゃってるんでしょ?

でも私、たぶんM君が思ってる以上に、M君のこといろいろ知ってると思う。

今さらだけど謝っとくね。黙っててごめんなさい」


「ん?どういうこと?」

「ずっと内緒にしてたけど、付き合ってたころね、私O君にM君のこと相談してたんだ」


「Oに?俺の?なにを?」

「一番は…M君のおうちのこと」

受話器の向こうが、一瞬だけ無音になった。



205 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:40:31.72 ID:LZSY7jKs.net
「………ど簿うしてそんなとを?」


M君がひょたら子どものころ虐てたんじゃ退かなじた

ー……………なんだよ、綿れ…」

いう味なのか、絞り出すよM君は言った


Oはんだて?」

養子のこととかM君家族と疎遠になった経緯とか、話してくれた」


ん、そこらへんは あいつには話してあから。そうなくて、の、さ喪子が言ったやつと、そっち」


?虐待寿のこ………??わからないけど、そうゃなてるって」

「俺がそうの受けてたっ


んって」

それはないか



206 :1@\(^o^)/2017/01/03(火) 21:40:55.61 ID:LZSY7jKs.net
M君らか「虐待」という言葉を口にすのを避けていこのあとも「か「そんなこととか抽象的に言ってたんだ

ごいかりくい、一「虐て言葉で書いとす。


「そうなんだ

んな見え?」

そんなふうって言うか…なか私、M君に対していんな違和感があってさ

れでえて、ひょっとしたって思っただけ。違ってたのならごめん、変な勘繰だったね


「あの、俺いま、カンセリ受けてるん


「えっ………!

ングアウに度肝をれる私


「さ言いたかったそれ。ありとう、言いやすくた」


「ありがとう」とはど遠い、張った西調でM君言った。





207 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:41:21.41 ID:LZSY7jKs.net
「俺さ、自覚ないんだよ。虐待とか言われても」


「んん…………?じゃあ、なんでカウンセリング受けようと思ったの? てか、なんのカウンセリング受けてるの?」


「ワーカホリックの」


ワーカホリックとは仕事依存症のこと。

表面的には「仕事を頑張ってる人」っていうプラスイメージがあるし アルコールやギャンブルの依存症とは、ちょっと性質が違うので本人も自覚しづらいし、周りからもわかりにくいやつ。

たしかに、以前のM君の働き方はそんな感じだった。M君、そこは自覚できたんだ…。



208 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:41:44.75 ID:LZSY7jKs.net
「そしたら、問題はワーカホリックなことじゃなくて どうしてワーカホリックになったかだ、と言われた。

たぶん、子どものころのことが影響してるんだろうって。

だけどさ、よくわからないんだよね。昔のことだし」


「記憶が曖昧になっちゃってるんだ?」


「うん。虐待された覚えもないから、別に問題ないと思ったんだ。

でも、"覚えがない"と"覚えてない"では、全然意味が違うって言われてさ。

俺は ちょっと忘れすぎらしくて…」


「忘れすぎって?何年のとき何組だったかとか?」


「あのー、そういうのじゃなくて………」


「じゃなくて?」



209 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:42:15.23 ID:LZSY7jKs.net
「小1のとき、自分が何組で担任が誰で出席番号が何番で誰と友だちで どんなことがあって…ていうのを、何も覚えてない」


「え?………遠足でどこ行った、とかは?」


「いや、そもそも、自分が小1だったことが思い出せないと言ったほうが早いかな。小1のだけじゃなくて、すっぽり記憶が抜けてるところが、ちょこまかあってさ」


「自分でおかしいなって思わなかったの?」


「単に俺が記憶力悪いだけだと思ってた。昔のことを忘れるのは当たり前のことだから」


確かにM君、「俺、忘れっぽいから」ってよく言ってた。解離性健忘という症状なんだそうだけど、このときの私は そんな言葉は知りませんでした。


「M君………はっきり言って、それは当たり前な忘れ方じゃないよ…」


「うん…」


「しかも、それを当たり前だと思っちゃってることが、なんて言うか……ごめん、私からすると、ものすごいヘンだ……」


「そっか…」



210 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:42:40.38 ID:LZSY7jKs.net
「でも、でもね、私いま、いきなり猛烈に納得できちゃったよ………!」


「え、何に?」


「私からすると ものすごいヘンなことでもM君は、それが当たり前な世界に住んでたんだね。

だったら、私がM君に違和感があるなんて、それこそ当たり前だったんだ…

だって私たち、住んでる世界が、見てる世界が、そもそも全然違うんだもん。

私、M君と付き合うってことは、M君と世界が同じじゃなきゃいけないんだと思ってた。

だけど そうじゃないから、もう付き合っていくことはできないんだって……


でも、それ違ったわ!人それぞれ、世界なんて違ってて当たり前だよね!

だって、M君はM君、私は私!それぞれがそれぞれに生きてるんだもん!

私、大切なことに気づけた気がする!ありがとうM君!

ねえ、よければ私ともう一度付き合ってください!!」


「はっ?えっ?」



211 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:43:03.66 ID:LZSY7jKs.net
「どうかな、だめかな?」


「だめだよ、当たり前でしょ」


「また即答かい。なんでだめなの?」


「なんでって、そりゃ…俺たち、一度別れてるんだよ?しかも原因のほとんどが俺でさ。俺、こんな人間なんだぞ?だめに決まってるだろ」


「こんな人間って、どんな人間さ?」


「最悪の人間だろ、喪子や他の人のことも散々傷つけて…カウンセリングなんか受けてるし、まともじゃないし……」


「M君!そろそろいい加減にしてもらおうか!」


「……はい?」





212 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:43:34.73 ID:LZSY7jKs.net
「M君は私を傷つけてなんかないよ。

あのことで一番私を傷つけたのは、私自身だったからね。

確かに、M君がきっかけで いっぱい泣いたさ。だけどそれは、自分でも気づいてなかった私の存在をM君が気づかせてくれたからなんだよ。

正直それって、M君よりもずっと強烈で、どデカイ存在だったんだよね。


M君が自己卑下するのは勝手だよ。それは好きにしていいさ。

だけど、M君の中に"俺が傷つけた女一覧"みたいにして私が残るのは、絶対にイヤだ!!

私が聞きたいのは、そういうのじゃないんだよ。こうだからダメとかなんとか、そんな言い訳、私にはどーでもいいの。

M君が本当はどうしたいのか、私はそれが聞きたいだけなの!

なんで今!なんのために!君は私に電話してきてるんだ!

この後におよんで理屈で取り繕って、カッコつけてんじゃねーよカッコ悪い!

だけど!私はそんなカッコ悪いM君のことも大好きなんだよっ!!!」



213 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:43:59.18 ID:LZSY7jKs.net
はっはーまてやったんちょおーっ

だけのと私には確信があたんだ。

M君が言いいのはことじゃな

あのカラオケボッスのとだってうだっとじゃなくて

私たがすきた毎日に、言わないてしった沢の言るんだ。


M君がどうわけ、わまでかた。

の勇気は、絶対に私がすく上げて、受け止めなくちならない。

や黙り込しまったM君、私は尋ねた



214 :1@\(^o^)/2017/01/03(火) 21:44:26.63 ID:LZSY7jKs.net
「ねえ、そ?どうして私にカウンセリるって伝えたい?」


りたたから

にを?うして?」


々迷し、ちゃんと報しておたほうがいいかなって………

めん違。声だけ


後の言は、早口で婿ソっと、吐てるうでした

だけどそれた瞬間、私は「うああ!」みたいな声あげ泣きしまった。

ほんと、それはそれは ものすごく突然発で自分でもわけらないまま、携帯りしめてわんわん泣いた。



215 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:44:59.51 ID:LZSY7jKs.net
「えっ、ごめん、どうした、ごめん」

うろたえたM君の「ごめん」攻撃。本当によく謝る人だ。


「………聞きたかった〜〜〜」

「え?え?なに?」


「私もM君の声、聞きたかった〜〜〜」

「ああ、そっか………いままでごめんな」


いやあ〜、文章にすると異様にこっぱずかしいね!

まあ、心の声なんて言っちゃうと、なんだかクサすぎちゃうけど。

でもこのとき、たったこれだけの会話だったのに ちゃんとそれ以上の気持ちが伝わった、という満ち足りた感覚があった。

たぶん、私たちがお互いに本音をぶつけた初めての瞬間だったんだと思う。

言葉は少なくても、いまだに心に残っている思い出深い会話だ。





>>次のページへ続く





\ シェアする /


関連記事

 
 
 
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:純愛, 相手の過去, メンタル, メンタル,
 

 
 
 
 
 
 

こちらもどうぞ

 
 
 
 

おすすめ記事1

 
 
 

おすすめ記事2

 
 
 

おすすめ記事3

 
 
 
 

人気記事(7days)

 
 

お世話になっているサイト様

 
 

新着記事