2chの男女恋愛に関わる 復讐話寝取られ話旅スレ に特化した話題を掲載していきます。
easterEgg easterEgg
 
 
 

Pickup

 
 
 
 
 
 

おすすめ記事1

 
 

私が初恋をつらぬいた話
(8ページ目)  最初から読む >>

 

\ シェアする /


115 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 16:39:33.77 ID:+beSXCVE0
その日の朝。

先生が出掛けて少し経ってから、私は周囲に人の気配が無い事を確認すると、そーっと先生の家を出た。

夏休みで学校は休みといえど、高校3年になった私は就職活動をしなければならない。

その為に必要な物と、あとは生活に必要な物を少しだけ取りに、私は一旦家に戻った。


家に着き、緊張しながらドアノブを回す。鍵は掛かっていなかった。

「………」

注意深く家の様子を探る。

テレビの音だけが、かすかに聞こえた。

私はそっと足を踏み入れると、なるべく足音を立てないようにリビングに入った。

荒れ果てたリビングではボロボロになった母が、ぼーっとテレビを見つめていた。

母に動く気配は無い。

男と弟の姿も、どこにも無かった。


そんな母を無視するように二階に上ると、私は急いで荷物を詰め、またそーっと一階に降りた。

母は変わらず、テレビを眺めていた。

「………暫く戻らないから。」

私は何となく母に言った。

母はテレビを見つめたまま小さくコクっと頷いた。


なんともいえない胸の痛みが、気持ち悪かった。


117 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 16:41:59.05 ID:+beSXCVE0
それからしばらくの間、私は本当に先生の家で過ごした。

バイトは休みを入れ、就職活動に必要な時のみ外に出た。

私は先生のベッドを宛がわれ、先生はソファで寝た。

洗濯物は3日に一回、先生と別々にして回した。

私が水道代の心配をすると、先生は「僕はお金持ちですから。」と言って笑った。

夕飯は先生が買ってきたものを食べた。

一応、朝昼分も用意しておいてくれたのだが、なんだか申し訳なくて食べられなかった。

お風呂は先生の居ない間に入る決まりになった。

理由は、先生が恥ずかしいからだそうだ。

少しずつ、ルールが出来ていった。


普段、先生と私は同じ空間に居ても、特にお話をしたりテレビを見たり遊んだり…という事は無かった。

先生は先生、私は私で好きに過ごし、夜中の一時位になると「寝ましょうか。」といって布団に入る。

先生は本を読んでいる事が多く、私は邪魔にならないようにイヤホンで音楽を聴いていた。

そんな不思議な生活を、送っていた。





118 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 16:44:30.12 ID:+beSXCVE0
生のに来て2週 経っある

休みはうすり。

つものように先ってきた飯を人で食べと、私はイヤホを耳に付

先生は本を…と思ったがそのは珍しピアノと、にやら黒い点が杯書いて楽譜を広げた。

そのまま小一くらい何か弾いる後姿めてと、はふいにこちらに振り


をかがら、ヤホを外す。

いつ、何聴いてるですか?」



はMプレーヤーを見た

私に当時好きって、そのの曲よく聴てい

の映サウントラにはピアノ曲が数曲入てい特に好んで聴いていた

「〇〇って映画の〇〇って曲です。

「ふーん…ちょっと聞て貰ってもいいかな?

私はがって先生に近寄る、イヤホンを渡した

に付けたのを当時よく聴ていた曲に巻き戻すと、ボタンを押した。


先生はーっと曲分時間くらい聴入った。

が終わった頃にンを外すと、鍵盤のを乗せる。

不思議思ってると生はそサビのフレーを、たく同じよに弾始めた


119 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 16:46:31.05 ID:+beSXCVE0
「…聴いたこと、あるんですか?」

ビックリして質問すると、先生は指を止める事無くニコニコしながら言った。

「いいえ、初めて聴きました。素敵な曲ですね。」

「…初めて聴いたのに、弾けちゃうんですか………。」

私がそう言うと、先生は手を止めて少し恥ずかしそうに笑った。

「言ったでしょう?僕、ピアノは得意なんです。」

私はプッと吹き出した。

「……ピアノの曲、好きなんですか?」

「はい。」

「…じゃあ一緒に弾いてみます?」

先生はニコっと笑う。

私は慌てて首を振った。

「出来ません!私、ピアニカ以外の鍵盤には触った事ないです!」

「大丈夫。簡単ですよ。」

先生は立ち上がり、私をなかば無理やりピアノの椅子に座らせた。

そして隣に立つと、私のちょうど まん前辺りにある鍵盤を指差した。

「渚さんは ここから右半分、好きな音を指一本で鳴らしてくれればいいです。そうですね……大体同じテンポで弾いてください。」

「は…ハイ。」

「あ、白い鍵盤だけでお願いしますね。」

私が頷くと、先生は「じゃあどうぞ。」と言った。


120 :名も無き被検774号+:2012/06/07(木) 16:48:28.29 ID:+beSXCVE0
る鍵盤を押す

先生わせて、左手つけた。

適当にしているだけの筈なのに、ただのなっいく。

私は何と言えぬ感背中がゾクた。


ある程度弾いた所私は鍵盤から指を下ろした。

感動に ほころんだ先生見る

ね??ほーら簡単。」

生はコリと笑っ

い、どうやたんか?」

した声で、先生にねる

「アハハ、内す。凄い事をしてるように見えても、ある程は簡に出来るんですよ

簿が「そなんすか」と聞くと、先生はニしながら頷い

じ事をされて、い人に引っかからないように!」

生は笑いながら言が、私はその葉に少しだ胸が痛ん


121 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 16:50:42.71 ID:sMVE+LP3i
男だけど惚れた




122 :名無き被検体774号+:2012/06/07(木) 16:50:43.55 ID:+beSXCVE0
「さてと、コ調ーで入れましょかねか?

が頷と、先生はッチンに。私はそれ見てソファに戻っ


、なんともいえない心地良い流れる。

先生が持ってきたコヒーカッに口をつけると、私質問をた。

先生は何歳かノを始めんですか?」

うー…3歳位なぁ?つい もうめてい沿で、結いまいで

先生はカップをくと、小さ笑っ

「母が厳い人で毎日何時も弾かされてたんですよ。あの頃嫌だ姿たけど、今となってはやっいて良かっって思ってます。

「先生のおだっです

がそう寿先生フッとしながら視線を落とした。

前に、少しだけ言た事稿ありましたよね。僕にも色々あった。」 

私はく頷いた。

は自の半、ポリポツ語りた。


123 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 16:53:09.04 ID:+beSXCVE0
先生の実家は京都。

地元では ちょっと有名な名家で、先生はそこの二人兄弟の次男だった。

仕事と称してあまり帰って来ない父。

長男を溺愛して、自分には厳しく当たる母。

長男は何でも思い通りに生活し、先生は母に言われるがまま習い事漬け。

かといって愛情を感じる事は、何一つされなかった。それどころか、逆に罵られている事の方が多かったらしい。

それでも自分も いつかは愛されると信じていた先生は、文句一つ言わず母に従い続けた。

そんな中、たまに帰ってきては自分をめいっぱい可愛がってくれる父親の事が、先生は大好きだったそうだ。


だが高校生になったある日、先生の父は交通事故で亡くなった。

父の遺言書を見ると、財産の半分は先生に、あとの半分は長男と母で折半をしろと書いてあった。

半分と言っても、家やその他のものを入れると、軽く億には届いていた。

それをみた兄と母は、当然怒り狂った。

財産は長男である兄に継がせるべき、と。

その頃には この家はおかしいと目を覚ましていた先生は、ある程度のお金さえ貰えれば自分は満足だからと遺産を放棄し、手切れ金の様な形で元の半分の金額だけを受け取り、もう自分には一切関わって来ないようにと、念書を書かせた。

兄と母は喜んで それを書くと、先生を家から追い出した。

元々出て行く気だった先生は、逆にこれ以上揉めなくて良かったと、ホッとしたそうだ。


それ以来、本当に何の接触もしてこず、先生は今、平和に暮らしているらしい。


126 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 16:56:49.53 ID:+beSXCVE0
「だから僕、無駄にすごーくお金持ちなんですよ。」

先生は笑った。

私は何も言えなかった。


二人の間に不思議な空気が流れた。

「なんだか ちょっと重い話に聞こえるかもしれないけれど、今となっては多分いい思い出です。だからそんなに難しい顔をしないで。」

「えっ?」

「眉間。すっごいシワ寄ってましたよ。」

先生はクスクス笑いながら、私のオデコを指差した。

ハッとして自分の眉間を触る。

先生はその様子を見て、今度は大きな声でアハハと笑った。


私は少し不貞腐れながら言い返す。

「先生こそ…そんな大変そうな話なのに、ニコニコしすぎです。」

「仕方ないです。この顔は産まれ付きなんですから。」

先生はわざとらしくニッコリして見せる。

その顔を見て、私も思わず笑ってしまった。


127 :名も無き被検体774号+:2012/06/07(木) 16:59:58.58 ID:+beSXCVE0
もう冷めてまったーヒーを一口むと私は寿生に質問した

「……先生は、女性と付き合いした事はあるすか?

?」

突然の素頓狂問に、先生がく驚

「いや、そ……先優し稿いし…ピア弾けるし…モテたのかなぁ?っ…」

尻がだんと萎んで行く。そを見て、先生はし困っうな顔しながら

………そうえますか?

はゆっくた。

モテた…という記憶はありせん……そ風になった女性な、何人かは居した

胸がぎゅっくなった

も「そうい風になった」とう言葉がを濁しているような気がして、私は問した

いう風にったて言うお付合い自してないという事ですか?」

「…そうになりまね。」

生は苦笑をした

ぁ恋人になりまう、という事は無かったです。物く曖しか、経験した事があません。

そうなんです…」

なく聞いた事をちょ後悔し始める

先生は下を少しけ考えと、ハハっと小さ話を




>>次のページへ続く





\ シェアする /


関連記事

 
 
 
 
カテゴリー:人生・生活  |  タグ:すっきりした話, これはすごい, 胸キュン,
 

 
 
 
 
 

こちらもどうぞ

 
 
 
 

おすすめ記事1

 
 
 

おすすめ記事2

 
 
 

おすすめ記事3

 
 
 

人気記事(7days)

 
 

お世話になっているサイト様