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机の上に予言が書いてあった。
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25 :名も無き被検774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:44:48.05 ID:7wm2QxL+0.net
りをき出し冷静さを戻した僕は、罪感に

想像しているような罪悪感よりもと、何十倍

親が気になっ後に反抗期頃を出し稿うな気分じゃな。

とにかく、りたかった。すぐにでも後て彼女の前で頭地面につけて、誠意を見せたった。


出しそう止めた。今追て、どうなるとうのだろう

良さんはまだ頭の整理きていはずだ。に現れた僕にけていずの相に言われもない暴言を婿だ。


26 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:45:15.02 ID:7wm2QxL+0.net
仮に謝ったとしても、何故暴言を吐かれたのか、何故謝られたのか、理解できるはずもない。

謝るなら明日、そう、明日にしよう。


そう自分に言い聞かせながら、目的である予言の書いてある机に向かって歩く。

誰もいない薄暗い教室の電気をつけて、ホワイトアウト現象に少し目を眩ませながら自分の机を見てみると、そこには『ともだちをなくす』と書いてあった。


外から部活動を終えた集団が帰宅する声が聞こえてくる。

いやにベタついた汗が頬を撫でた。


27 :名も無き被検体774号+@(^o^)/:2015/07/16(木) 04:46:57.78 ID:7wm2QxL+0.net
足早に帰宅した僕は母に晩御飯はいらないと伝えて、室にった。


大きく深呼吸をして、心落ち着る。

抱え問題は二つ。


28 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:47:24.97 ID:7wm2QxL+0.net
一つ目は、相良さん。

一方的に感情をぶつけてしまった事による罪悪感が大きい。肝心の聞きたい事も聞く事ができずに、ただ泣かせてしまった。まずはこちらを優先すべきだろう。


二つ目は、予言だ。

今までの予言で一番タチが悪い。友達を失くすだって?ただでさえ二人程しか友達のいない僕が?


確かに最近僕は予言に夢中になって一人でいる時間が増えていたが、そんな事で友達をやめるほど脆い関係ではない。中学からの同級生なのだ。

受験の時は三人で同じ高校を選択し、三人で勉強をして、三人で合格したかけがえのない友達。失う訳にはいかない。


学校を休むのは得策ではないだろう。休んでいる間に二人が喧嘩をしてそのまま……という可能性も考えられる。

万が一学校で僕が何かをやらかしても、それを弁解するだけの頭は持っているし、ちょっとやそっとの事であいつらが縁を切るまで怒るとは思えない。


29 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:50:16.68 ID:7wm2QxL+0.net
とにかく、何かが起きてみないことには分からない。念には念を入れたいのが本音ではあるのだが。

ふと思い立った。相良さんだ。


今まで何度も僕の予言を覆してきたその人のことを思い出した。

何とか力を貸してもらえないだろうか。あんな事をしてしまった後に都合がいいと思われてしまいそうだが、何振りかまってもいられない。


もしかすると相良さんには、予言を覆す決定的な何かを持っているのかもしれない。

朝一番に学校へ行って相良さんを待とう。そしてすぐにでも謝って、相良さんの知っている事を聞いて、僕の知っている事も話す。そして協力してもらえるように頼もう。


一通り明日のスケジュールを決めた後、頭をフル回転させて疲れた僕の脳はすぐに睡眠を欲しがり、制服を脱いで寝間着に着替えてそのまま倒れるように眠った。





30 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:50:42.59 ID:7wm2QxL+0.net
次の日、相良さんは思ったよりも早く登校してきた。

いつもよりも一時間は早く教室にいた僕は、相良さんがくるまでの間ずっと本を読んでいた。


普段僕は物を借りるという事をしない。何かを借りるというのは、なんだか居心地が悪くて好きじゃなかった。

しかし どうしようもなく暇だったので、仕方なく図書室から昨日の本を借りてきたのだ。

程なくして、廊下から足音が聞こえてきた。


相良さんの教室は僕の教室よりもう一つ奥にある。その教室に向かうには、僕の教室の前を通らないといけない具合だ。

教室のドアの小窓から姿を確認して足音の正体が相良さんだと分かると、僕はすぐに教室を出て声をかけた。


31 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:52:43.17 ID:7wm2QxL+0.net
「相良さん」と声をかけると、彼女はびっくりした顔でこちらを見た。この時間に人がいる事に純粋に驚いているのだろう。

「昨日はごめん」

謝罪の言葉はすぐにでた。周りに人目がなかった事もあるし、罪悪感から早く逃れたかったというのもある。

深々と下げた僕の姿にまた驚いたのか、相良さんは「え」と一言だけ声を漏らして、それからすぐに微笑んだ。

「気にしていないよ。私がお節介だったんだもの。あるよね、ありがた迷惑って」

彼女は口元に左手を寄せて、くすくすと笑った。


32 :も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:53:03.13 ID:7wm2QxL+0.net
その姿を見て、は一気われたような気分になったと同時に昨日の自分をから恥じた。

謝って許してもらえるだろうか僕が言った酷い言葉の何倍も罵倒されのじゃないか。そな考えをってた事を恥じ


この人はそんな人じゃない。ただ本当、純無垢に、僕を救おくれていたのだ。

顔と胸が熱くなるのを感た。


33 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:55:20.16 ID:7wm2QxL+0.net
安堵した所で、昨晩の予言を思い出す。そう、まだ問題は残っているのだ。

「どうしたの?」そんな僕の青い顔をみた彼女は、優しく問いかけてきた。


僕は知っている事の全てを話して、その後に相良さんの話も聞いた。


どうやら、相良さんは僕の思った通り、僕の予言を見ていたようだった。

ある日の放課後、僕のクラスメイトに用があったようで、僕の教室で その友達を待っていたらしい。その時にたまたま見つけたと。


34 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:55:40.06 ID:7wm2QxL+0.net
最初は僕がいじめにあっていると思った、と言っていた。そうだろうな、僕もそう思ったんだし。

相良さんは それが予言であると気づくまでにそう時間はかからなかったようで、意地悪な神様に細やかな反抗をしようと企てた。僕の失う物を、失わないように努力したそうだ。

予言には法則性があるらしく、何かを失うのは四度ある休み時間か、放課後のどこからしい。僕は全く気がつかなかった。

その時間を少し注意して見張っていれば、予言を覆すのは容易い、と彼女は得意げに話していた。

しかし、僕が昨日の予言を伝えると、彼女の顔は一変して白くなった。元々とても白い顔ではあったが、もっと白く。その時 僕は何か違和感を覚えた。

今までの予言は全て物に対してのものだった。だが今回は違う。人の心だ。机の下を転がったペンを拾って終わりではない。そう簡単にはいかないのだ。


35 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:56:23.11 ID:7wm2QxL+0.net
昨晩考えていた計画を相良さんに伝えると、少し難しい顔をして両の手を組み、考え事をし始めた。

僕の計画とは、なるべく友達二人と会話をするという単純なものだった。

相良さんの言う予言の法則を組み合わせて考えると、休み時間と放課後に不自然じゃない程度の会話をする。会話をすれば、雰囲気から怒っているかどうかが分かるはずだ。

会話の途中で空気が悪くなったら、すぐにでも その場を離れればいい。予言の効力は今日までなのだから、今日だけやり過ごせばいい。

僕も計画の細かい所まで考えていると、難しい顔をしていた相良さんが急に笑顔になり、また左手を口元に寄せて くすくすと笑い始めた。


36 :名も無き被体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:59:21.50 ID:7wm2QxL+0.net
どうしたの

思議に思って声をかけると、西だった相良さんきな声で笑た。

はは、と綺麗に彼女呆然と眺ているとやく一息たよのあらを話してた。

ふぅ……ごめめんやさ、簡単いついちゃったよ」

……なんだろ。必死に頭をしても、の頭画よりいい案が浮かばなかった。

予言通おうよ」

まだいの簿彼女は言


37 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 04:59:50.92 ID:7wm2QxL+0.net
達を失えってこと?

彼女としばく話してみてふざ そん退を言う人じいというのは分かっていた。何か考えがあるのだろう。僕は彼の言葉きを


と君はもう友達だよね?」

突だた。友達とい義はよからないが、予言を話しは彼女が初めてだし、僕を助けていたのも彼女だし

「もちろん相良さんさよけれ

うんもう安心だ。といって彼を握った

付き合っおう、私達





38 :名も被検体774号+@(^o^)/2015/07/16(木) 05:02:49.37 ID:7wm2QxL+0.net
の事に惑した。

女のの友達に出ことのない僕が、こんな突然に、そこんなに可子と……?

たり叶ったりだが頭には疑問が絶えなった。


て。突過ぎ、しかもそ予言、どう関……」

言いながらはっしたそうか

「気 言をいなら、予言通しちゃばいいんだ。友を失って、彼できる」

い? 彼女は微


39 :名も無検体774号+@\(^o^)/2015/07/16(木) 05:03:19.07 ID:7wm2QxL+0.net
問が解消されたのと同の頭転の早さに感動した。

彼女がプだっ事を知るは、もっと後になる。

僕はとえば、まだ色こんがらがってい理が追いていなった。

それにね。私前からずと気たんだよ事。そうじゃなき、助ようなんて思わないよ」


理よ先に感が身を包んだ。

運というのはこういう事言うのだろうん底に落た昨晩にの時のは天に昇るような分だった。


40 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:05:51.90 ID:7wm2QxL+0.net
「ごめん……なんかまだよく分かってないんだけど……よろしくお願いします」

彼女は「なにそれ」といってまた笑い出した。


その姿につられて、僕も笑い出す。

顎が痛くなってきて、目に涙が溜まり始めた頃、僕らは手を繋いだ。

「なんか、よく分かんないけど」

右手で彼女の左手を握って、左手で頬をぽりぽりと掻く。

「神様も、お節介だね」

左手で僕の右手を握る彼女は、そういってまたくすくすと微笑んだ。

教室の予言の机に向かって歩く僕達の足音は、窓の外から聞こえてくる冬の音に重なった。


41 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:10:59.35 ID:7wm2QxL+0.net
どうだったかな?

これが高校生の頃に僕に起きた神様の気まぐれだよ。

ロマンチックな話だと思っただろう?

僕もそう思う。


ちなみに、あの後に予言は起きなくなったよ。縁結びの神様だったんだろうね。


42 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:11:17.95 ID:7wm2QxL+0.net
あれから僕と彼女はずっと一緒にいる。あの時から五年経った今でも、ずっとね。

高校卒業してすぐに僕は地元の企業に就職して、アパートの一室を借りて彼女と同棲してる。

彼女はというと大学に通ってるよ。今は二回生だね。

……と、所で僕がこの話を思い出したのは、ある出来事がきっかけなんだ。


簡単に言うとね、予言はまた起きたんだ。


43 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:13:24.99 ID:7wm2QxL+0.net
一ヶ月前、僕のアパートにあるデスクの上に落書きがあった。

その日は日曜日で、休日最後の日を満喫しようと椅子に座って気がついた。


それはシャープペンで書かれたような文字で、そこには『炬燵こたつを買う』と書いてあった。

突然に舞い降りたその非日常への入り口は、僕に寒気を感じさせた。


昔と違って、今は非日常に憧れる事はなくなった。むしろ日常が恋しかった。


44 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:13:57.88 ID:7wm2QxL+0.net
仕事へ行って、帰ってくると家には彼女、相良咲が居て、二人でご飯を作って。そんな日常が幸せだった。

そんな中に現れた非日常。迷惑な事この上ない。


それに今は二人で同居している。どちらを対象とした予言かも分からない。

とりあえず僕はその予言を消しゴムで消して、この話を咲にするべきかどうかを考えた。


ちょうど咲は外出中で、考える時間は沢山あった。

せっかくの休日をこんな風に過ごさなきゃいけない事に憤りを感じつつも、頭を冷やしてゆっくりと考える事にした。


45 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:16:52.75 ID:7wm2QxL+0.net
夜になって、咲が帰ってきた。

十八歳になってすぐに普通車免許を取得した彼女は、バイト代を必死に貯めて中古の軽自動車を買った。

昨今には珍しい、ミニディスクが挿入できるカーオーディオが付いたムーブ。

その車の独特なエンジン音で、いつも帰ってきたのが部屋の中からでも分かる。


玄関の鍵が開いて、扉が開いたが中々咲は中に入ってこなかった。大きな段ボールが玄関につっかえて中に入れないようだ。

「おかえり。これは?」

重い荷物を部屋に運ぶのを手伝って、一息つく。




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