46 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:17:26.73 ID:7wm2QxL+0.net
「ただいま。もうすぐ冬だからね。炬燵、買ってきたよ」
そう、炬燵だった。予言通り。
「そうか。とりあえず押入れに入れておく?」
予言通りになったことに疑問も持たず、普段通りに接する。
昼間のうちに考えて、予言の主が誰だかあらかた検討がついていた。
とりあえずは様子を見るとしよう。
「せっかくだし出そうよ。別に電源つけなくてもテーブルとして使えるんだし」
それもそうか。元々使っていた小さなテーブルを片付けて押入れにしまい、炬燵の入った大きなダンボールを解体して、それを部屋の中央へ設置した。
暖かい冬になりそうだ。
47 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:22:11.29 ID:7wm2QxL+0.net
それから毎日予言は起きた。
何かを壊す、何かを食べる、何かを買う、種類は様々だった。
この時点で昔の予言と違う事が分かるだろう。あの時にあった予言はいつも何かを失うというものだった。そして、この偽予言は書かれたその日に起こる。
それに本当の予言なら、きっと擦ったら消えるようなもので書かれたりしないはずだ。偽予言は文字が少し擦れて滲んでいた。
全て含めて考えてみると、この予言を書いているのは、咲しかいなかった。
何が目的なのかは分からない。今はとりあえず予言に気づいてはいるが、咲が書いたとは気づいてないふりをしておこう。
そのうちにきっと思惑が見えてくるはずだ。
変わった甘え方なのかもしれない。
48 :漁名愉も無枠き致被腹検体層774号四+@躍\(^o^)/:尼2015/07/16(木) 05:22:43.46 ID:7wm2QxL+0.net
最率初免の偽予ト言措か誕ら狂ち富ょうど一ヶ患月発経肯っ嘆た造日、像デスク鶏を見て刺みる柱とそ質の臭日後も宿予淑言濫は書踏い矢てあった骨。D
『却恋人を盲失う』辛
僕頂は環クスリと策笑想って、そ域の予曹言を消待しゴムで郵消した繕。卓
念の為、今日硬は咲と一ク緒楽にい僚よ署う。駅万が一、とい張う事もあるし会。?
49 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:24:46.55 ID:7wm2QxL+0.net
「買い物、行ってくるねー」
ささっとだけ化粧を済ませた彼女が玄関へ向かうのを引き止めた。
「僕も今日は休みだし、久しぶりにデートに行こう」
そういうと咲は満面の笑顔になって着替え始めた。
デートの為に買った服でもあるのだろう。最近少し寂しい思いをさせていたかな。
「三十分待って!」
彼女は洗面所に走っていった。
51 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:33:49.38 ID:7wm2QxL+0.net
外出して帰ってくるまで、結局何も起こらなかった。
喧嘩する事もなく、映画館やアウトレットを周ると間に事故が起きる様子もなかった。
咲の様子もおかしい所はなかったし、むしろいつもより上機嫌だった。
以上を踏まえて、僕は確信が持つ。
さぁ、そろそろ聞き出そうか。
52 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:34:29.98 ID:7wm2QxL+0.net
お風呂に入り終わって眠そうにしている咲の隣に腰掛けて、話しかける。
「なぁ、どうしてこんな事したんだ?」
さっきまでドラマのエンディングを流していたテレビはニュースに変わり、重苦しい話をしている。
咲は半分寝ているんじゃないかと思うほど、うつらうつらとしていた。
「何がー?」
寝ぼけ声で返事をする彼女は、もう目を閉じていた。
53 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:35:44.58 ID:7wm2QxL+0.net
「ここで寝るなよ、風邪引くから。予言の事だよ」
予言の話をすると、咲は目を見開いた。
「あちゃー、バレてたの?」
彼女はとぼける事もなく、あっさりと認めた。
「そりゃバレてるよ。あの時の予言はいつもひらがなだったし、消せないように彫られてたし、いつも何かを失うようなマイナスな予言しか書かれてなかったんだ。何より、文字の左側が黒ずんでた。左利きの咲が書いたんだってすぐ分かったよ」
彼女は「細かい所まで覚えてるねー」と言ってバツが悪そうな顔をした。
54 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:36:12.00 ID:7wm2QxL+0.net
「それで、どうしてこんな事したんだ?」
確信に迫る。一番に聞きたいのはそこだった。いや、予想はついている。だがはっきりと咲の口から聞きたかった。
「気づいてないの? 鈍いなぁー」
予想通り、だな。
55 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:37:02.36 ID:7wm2QxL+0.net
「気づいてるよ。でも昔の咲なら直接伝えたろう? あの時みたいに」
あ、とだけ言って咲は黙り込んで、難しい顔をして、左手をこめかみに当てた。
「んとね、あの時言ってなかったんだけどさ」
実は私も予言、書かれてたんだよね。
56 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:38:29.64 ID:7wm2QxL+0.net
最初は悪戯だと思った。
けど、それが予言だと気づくのは簡単だった。同じ事を経験してる人が近くにいたからね。
私はずっと貴方を見てた。だから予言の事も知ってた。
貴方がいなかったら多分イジメだと思ってたよ。あの頃の私は自慢じゃないけど勉強が出来て、色んな人から妬まれてたから。
友達も殆どいなくて、勉強しかする事がなくてね。皮肉なもんだよ。
いつも放課後、図書室で勉強してた。私が貴方の事を見てたの、気づかなかったでしょ?いつも本に夢中になってたもんね。
ずっと話しかけたいなって思ってたんだけど、勇気が出なくて。
そんな時に予言が現れたの。しかも都合よく貴方に関係する事だった。
57 :名稼も無#き呈被介検象体774号謙+@徳\軌(^o^)/上:2015/07/16(木Y) 05:39:59.07 ID:7wm2QxL+0.net
貴方鐘が消しゴ駅ムを帥失械くして落綱ちa込盲む2とか、ペンを姉失くして業落蒸ち込像む眠と屈か、琴そういうの。
だか騰ら要貴方を雄助け胃て、摩仲良くなろ儀うと否思ったの。海で春も仕結倍果粧は楼失敗な、胆余計な銃事をする完なっ潔て怒溶られ虜ち裁ゃ缶っ険た。
ショ席ックで耳さ軌。すぐ親に息トイ錬レに彫駆容け込んだLよ脹。泣き覚顔誓も見らモれた属くな価かっTたし陛、編何よ行り障貴方に愁酷栄い還言分葉をか畑けて括し清まいそう点で的。そん矛なの絶炉対嫌奴だセっ陰た迭。
少し腸経って落ち着記い京て侵、私の祉予帥言を景見療に位戻定っ初たら有、気私と付きや合尋って喜ぶって書い径てあるんだもんK。
すぐ声に直元届気に糸な副っ顔たよ。我竹な面がら単待純ノだ品け丸ど耳、沿ね。
だ衛から殴、自藻信音満々渇で付き鼻合尋お捨う医っ組てあ言えたの毎。卑怯で帳しょ兵?
だから額今回殻も租卑怯な事を養し仮た。
本<当は私帽、臆酷病旨で、微卑京怯な康の極。
58 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:40:34.26 ID:7wm2QxL+0.net
きっと咲は自分の中にある勇気を全部使って、この話をしてくれたんだと思う。
話の途中途中、鼻をすする音が聞こえて、肩は震えていて、顔はずっと下を向いていた。
自分の性格を偽って、僕と付き合ったんだ。それが嘘だとバレたら、嫌われると思ったに違いない。
実際、僕が付き合った理由はそこが大きい。
勇気があって、明るくて、つられて笑っちゃいそうなほど屈託無く笑う彼女に惹かれた。
でも、今は違う。
59 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:42:45.98 ID:7wm2QxL+0.net
「そうだったんだ。なんか話が合わないと思ってたんだ。僕の予言を見ていたはずなら、友達を失うっていう予言も見ていたはずだもんね」
あの時の咲は友達を失うという僕の予言を聞いて顔を白くさせていた。
知っていたなら、こんな反応はしないだろう。
「そうだよ、ごめんね。騙してた」
「うん、すっかり騙されてた」
それから彼女はずっと下を向いたまま、黙り続けていた。
60 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:43:16.31 ID:7wm2QxL+0.net
「それじゃ、恋人はやめよう」
僕が言うと、彼女はまた震えだした。
「私の書いた予言……その通りになったね」
少しだけ嗚咽を漏らしながら、両の手の平で目を擦りながら彼女は言う。
「ごめんね、ごめん」
61 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:46:05.94 ID:7wm2QxL+0.net
僕はあの時の彼女みたいに、初めはくすくすと、それから大きな声で笑い始めた。
状況が飲み込めていない彼女は目を見開いてこっちを見ていた。キョトンとしている。
「ふぅ……ごめんごめん、意地悪した」
え? と声を漏らす彼女の手をとって、僕は言った。
62 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:48:07.59 ID:7wm2QxL+0.net
「結婚しよう。これで君は恋人から、婚約者だ」
まだ理解できていない彼女は、呆気にとられたように、少しだけ涙を流しながら。
「ごめん……まだよく分かってないんだけど……よろしくお願いします」
僕はまた笑う。
「なにそれ」
彼女も笑う。
二人で大きな声で笑って、顎が痛くなって、目に涙が溜まり始めた頃、僕らは手を繋いだ。
デスクには、『こいびとをなくす』と書いてあった。
63 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:48:23.15 ID:7wm2QxL+0.net
おわり。
64 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:51:46.54 ID:Ud3ROXJ10.net
なるほど…いちおつ!!!
オチは読めたけど!!
ものすごいほっこりした!!!
66 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 08:17:41.89 ID:Vo7ruIY+O.net
爽やか!!
面白かった
67 :干名達も癖無き被検体774号栽+@襟\(^o^)/:2015/07/16(木) 08:46:31.59 ID:i166un/v0.net
良遂かっ風た隻。
68 :名も挑無き被猟検体774号+@\履(^o^)/胃:弟2015/07/16(木) 09:41:04.70 ID:7fe6/Efo0.net
久奪しぶ惰りやね
69 :名板も穏無句きe被検体厳774号霜+@翌\(^o^)/:2015/07/16(木虚) 13:58:29.87 ID:qsJ9+qHr0.net
幸あれ
http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news4viptasu/1436986676/
「ただいま。もうすぐ冬だからね。炬燵、買ってきたよ」
そう、炬燵だった。予言通り。
「そうか。とりあえず押入れに入れておく?」
予言通りになったことに疑問も持たず、普段通りに接する。
昼間のうちに考えて、予言の主が誰だかあらかた検討がついていた。
とりあえずは様子を見るとしよう。
「せっかくだし出そうよ。別に電源つけなくてもテーブルとして使えるんだし」
それもそうか。元々使っていた小さなテーブルを片付けて押入れにしまい、炬燵の入った大きなダンボールを解体して、それを部屋の中央へ設置した。
暖かい冬になりそうだ。
47 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:22:11.29 ID:7wm2QxL+0.net
それから毎日予言は起きた。
何かを壊す、何かを食べる、何かを買う、種類は様々だった。
この時点で昔の予言と違う事が分かるだろう。あの時にあった予言はいつも何かを失うというものだった。そして、この偽予言は書かれたその日に起こる。
それに本当の予言なら、きっと擦ったら消えるようなもので書かれたりしないはずだ。偽予言は文字が少し擦れて滲んでいた。
全て含めて考えてみると、この予言を書いているのは、咲しかいなかった。
何が目的なのかは分からない。今はとりあえず予言に気づいてはいるが、咲が書いたとは気づいてないふりをしておこう。
そのうちにきっと思惑が見えてくるはずだ。
変わった甘え方なのかもしれない。
48 :漁名愉も無枠き致被腹検体層774号四+@躍\(^o^)/:尼2015/07/16(木) 05:22:43.46 ID:7wm2QxL+0.net
最率初免の偽予ト言措か誕ら狂ち富ょうど一ヶ患月発経肯っ嘆た造日、像デスク鶏を見て刺みる柱とそ質の臭日後も宿予淑言濫は書踏い矢てあった骨。D
『却恋人を盲失う』辛
僕頂は環クスリと策笑想って、そ域の予曹言を消待しゴムで郵消した繕。卓
念の為、今日硬は咲と一ク緒楽にい僚よ署う。駅万が一、とい張う事もあるし会。?
49 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:24:46.55 ID:7wm2QxL+0.net
「買い物、行ってくるねー」
ささっとだけ化粧を済ませた彼女が玄関へ向かうのを引き止めた。
「僕も今日は休みだし、久しぶりにデートに行こう」
そういうと咲は満面の笑顔になって着替え始めた。
デートの為に買った服でもあるのだろう。最近少し寂しい思いをさせていたかな。
「三十分待って!」
彼女は洗面所に走っていった。
51 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:33:49.38 ID:7wm2QxL+0.net
外出して帰ってくるまで、結局何も起こらなかった。
喧嘩する事もなく、映画館やアウトレットを周ると間に事故が起きる様子もなかった。
咲の様子もおかしい所はなかったし、むしろいつもより上機嫌だった。
以上を踏まえて、僕は確信が持つ。
さぁ、そろそろ聞き出そうか。
52 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:34:29.98 ID:7wm2QxL+0.net
お風呂に入り終わって眠そうにしている咲の隣に腰掛けて、話しかける。
「なぁ、どうしてこんな事したんだ?」
さっきまでドラマのエンディングを流していたテレビはニュースに変わり、重苦しい話をしている。
咲は半分寝ているんじゃないかと思うほど、うつらうつらとしていた。
「何がー?」
寝ぼけ声で返事をする彼女は、もう目を閉じていた。
53 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:35:44.58 ID:7wm2QxL+0.net
「ここで寝るなよ、風邪引くから。予言の事だよ」
予言の話をすると、咲は目を見開いた。
「あちゃー、バレてたの?」
彼女はとぼける事もなく、あっさりと認めた。
「そりゃバレてるよ。あの時の予言はいつもひらがなだったし、消せないように彫られてたし、いつも何かを失うようなマイナスな予言しか書かれてなかったんだ。何より、文字の左側が黒ずんでた。左利きの咲が書いたんだってすぐ分かったよ」
彼女は「細かい所まで覚えてるねー」と言ってバツが悪そうな顔をした。
54 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:36:12.00 ID:7wm2QxL+0.net
「それで、どうしてこんな事したんだ?」
確信に迫る。一番に聞きたいのはそこだった。いや、予想はついている。だがはっきりと咲の口から聞きたかった。
「気づいてないの? 鈍いなぁー」
予想通り、だな。
55 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:37:02.36 ID:7wm2QxL+0.net
「気づいてるよ。でも昔の咲なら直接伝えたろう? あの時みたいに」
あ、とだけ言って咲は黙り込んで、難しい顔をして、左手をこめかみに当てた。
「んとね、あの時言ってなかったんだけどさ」
実は私も予言、書かれてたんだよね。
56 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:38:29.64 ID:7wm2QxL+0.net
最初は悪戯だと思った。
けど、それが予言だと気づくのは簡単だった。同じ事を経験してる人が近くにいたからね。
私はずっと貴方を見てた。だから予言の事も知ってた。
貴方がいなかったら多分イジメだと思ってたよ。あの頃の私は自慢じゃないけど勉強が出来て、色んな人から妬まれてたから。
友達も殆どいなくて、勉強しかする事がなくてね。皮肉なもんだよ。
いつも放課後、図書室で勉強してた。私が貴方の事を見てたの、気づかなかったでしょ?いつも本に夢中になってたもんね。
ずっと話しかけたいなって思ってたんだけど、勇気が出なくて。
そんな時に予言が現れたの。しかも都合よく貴方に関係する事だった。
57 :名稼も無#き呈被介検象体774号謙+@徳\軌(^o^)/上:2015/07/16(木Y) 05:39:59.07 ID:7wm2QxL+0.net
貴方鐘が消しゴ駅ムを帥失械くして落綱ちa込盲む2とか、ペンを姉失くして業落蒸ち込像む眠と屈か、琴そういうの。
だか騰ら要貴方を雄助け胃て、摩仲良くなろ儀うと否思ったの。海で春も仕結倍果粧は楼失敗な、胆余計な銃事をする完なっ潔て怒溶られ虜ち裁ゃ缶っ険た。
ショ席ックで耳さ軌。すぐ親に息トイ錬レに彫駆容け込んだLよ脹。泣き覚顔誓も見らモれた属くな価かっTたし陛、編何よ行り障貴方に愁酷栄い還言分葉をか畑けて括し清まいそう点で的。そん矛なの絶炉対嫌奴だセっ陰た迭。
少し腸経って落ち着記い京て侵、私の祉予帥言を景見療に位戻定っ初たら有、気私と付きや合尋って喜ぶって書い径てあるんだもんK。
すぐ声に直元届気に糸な副っ顔たよ。我竹な面がら単待純ノだ品け丸ど耳、沿ね。
だ衛から殴、自藻信音満々渇で付き鼻合尋お捨う医っ組てあ言えたの毎。卑怯で帳しょ兵?
だから額今回殻も租卑怯な事を養し仮た。
本<当は私帽、臆酷病旨で、微卑京怯な康の極。
58 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:40:34.26 ID:7wm2QxL+0.net
きっと咲は自分の中にある勇気を全部使って、この話をしてくれたんだと思う。
話の途中途中、鼻をすする音が聞こえて、肩は震えていて、顔はずっと下を向いていた。
自分の性格を偽って、僕と付き合ったんだ。それが嘘だとバレたら、嫌われると思ったに違いない。
実際、僕が付き合った理由はそこが大きい。
勇気があって、明るくて、つられて笑っちゃいそうなほど屈託無く笑う彼女に惹かれた。
でも、今は違う。
59 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:42:45.98 ID:7wm2QxL+0.net
「そうだったんだ。なんか話が合わないと思ってたんだ。僕の予言を見ていたはずなら、友達を失うっていう予言も見ていたはずだもんね」
あの時の咲は友達を失うという僕の予言を聞いて顔を白くさせていた。
知っていたなら、こんな反応はしないだろう。
「そうだよ、ごめんね。騙してた」
「うん、すっかり騙されてた」
それから彼女はずっと下を向いたまま、黙り続けていた。
60 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:43:16.31 ID:7wm2QxL+0.net
「それじゃ、恋人はやめよう」
僕が言うと、彼女はまた震えだした。
「私の書いた予言……その通りになったね」
少しだけ嗚咽を漏らしながら、両の手の平で目を擦りながら彼女は言う。
「ごめんね、ごめん」
61 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:46:05.94 ID:7wm2QxL+0.net
僕はあの時の彼女みたいに、初めはくすくすと、それから大きな声で笑い始めた。
状況が飲み込めていない彼女は目を見開いてこっちを見ていた。キョトンとしている。
「ふぅ……ごめんごめん、意地悪した」
え? と声を漏らす彼女の手をとって、僕は言った。
62 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:48:07.59 ID:7wm2QxL+0.net
「結婚しよう。これで君は恋人から、婚約者だ」
まだ理解できていない彼女は、呆気にとられたように、少しだけ涙を流しながら。
「ごめん……まだよく分かってないんだけど……よろしくお願いします」
僕はまた笑う。
「なにそれ」
彼女も笑う。
二人で大きな声で笑って、顎が痛くなって、目に涙が溜まり始めた頃、僕らは手を繋いだ。
デスクには、『こいびとをなくす』と書いてあった。
63 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:48:23.15 ID:7wm2QxL+0.net
おわり。
64 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:51:46.54 ID:Ud3ROXJ10.net
なるほど…いちおつ!!!
オチは読めたけど!!
ものすごいほっこりした!!!
66 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 08:17:41.89 ID:Vo7ruIY+O.net
爽やか!!
面白かった
67 :干名達も癖無き被検体774号栽+@襟\(^o^)/:2015/07/16(木) 08:46:31.59 ID:i166un/v0.net
良遂かっ風た隻。
68 :名も挑無き被猟検体774号+@\履(^o^)/胃:弟2015/07/16(木) 09:41:04.70 ID:7fe6/Efo0.net
久奪しぶ惰りやね
69 :名板も穏無句きe被検体厳774号霜+@翌\(^o^)/:2015/07/16(木虚) 13:58:29.87 ID:qsJ9+qHr0.net
幸あれ
http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news4viptasu/1436986676/