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鬼畜
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「その、翌日」


私は絶句しました。

妻は彼に、ほとんど毎日抱かれていたのです。

初めて女を知った男にすれば、毎日のように求めて来るのは理解出来ます。

しかし妻が、それに応えていた事が理解出来ません。

妻は愛してしまったからなのか、可哀想という気持ちからか、母性本能のようなものからなのかは分かりませんが、そのような事はどうでも良くなっていました。

どの様な感情からだったにせよ、毎日のように若い男を、身体に受け入れていた事実は変わらないからです。

私にも経験がありますが、若くて覚えたての頃は、一回出しただけでは済まないでしょう。

ましてや旅行ともなれば、何度も妻の身体に挑みかかったと思います。


「旅行では、奴は何回やった」


「分かりません。覚えていません」


「そんなにコンドームを持って行っていたのか?まさか」


「ごめん、なさい」


「それなら、妊娠してしまったかも知れないじゃないか」


「いいえ、その後すぐに生理が」


妻の身体を改めて見ると、私は吐き気を覚えました。

妊娠はしなかったにしても、彼の無数の精子が妻の卵子を求めて、身体の中を泳ぎ回ったのです。

私は妻の裸を見ている事自体、辛くなっていました。
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当然この日から寝室は別になり、妻と母が食事もせずに帰りを待っていても、私は外で済ませるようになりました。


「哲也さん、お食事は?」


「済ませてきました。お母さん、もう待っていないで先に済ませて下さい。この女の顔を見ていると吐き気がして、食欲など無くなるのです」


「せめて一口だけでも」


「いいえ、もうこの女とは、家族とも思っていませんから。

それよりも、大学は辞めて無いだろうな。

必ず4年で卒業しろよ。

卒業して金を稼げ。今までの出費を無駄にする事は許さん」


私は お金などどうでも良かったのですが、妻を試したかったのです。

試したかったと言うより妻を更に責めたくて、彼との接点を持たせたかったのかも知れません。

妻は退学する気でいた様ですが私には逆らえず、夏休みが終るとまた大学に通い出します。


「今日はオマンコに何回出された?」


「彼とは、話しもしていません」


毎日そのような事を言って責めながら、追い詰められていったのは私でした。

私はその様な苦しみから一時でも逃れたくて、彼の母親に電話を掛けてしまいます。

話を聞くと、彼女の家は家族ばらばらになっていました。


あの日から息子とは会話がなくなり、息子は何処に行くのか家にいない事が増え、その事で家庭が暗くなって夫婦の会話も減ってしまい、父親は飲んで遅く帰る事が増えて、朝帰りも珍しくないようです。


「外に女でも作ったか?」


「放っておいて。もう関わらないで」


「そうはいかない。俺も罪悪感で苦しいから、今日お邪魔して全て話す」


「そんな事をされたら、本当に終わってしまう。もう家族として、何もかもが終わってしまう」


「それがどうした。俺の家族は、終わってしまっている」

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その夜、ラブホテルで彼女を抱きましたが、口では拒否しながらも抵抗はしません。

彼女も何もかも忘れて、一時でも苦しみから逃れたかったのでしょう。

そのような事が何度か続くと、次第に彼女は積極的になって行き、下着も派手になっていました。


「百合子は、本当はセックスが大好きだったのだな」


「違う。私はあなたに脅されて」


そう思っていないとプライドが許さず、自分が壊れてしまいそうだったのでしょう。

しかし、言葉とは裏腹に、1度出して柔らかくなった私のチンチンを、何とかもう1度硬くさせようと、積極的に口に含んでしまいます。

この様な生活を送っていながらも、楽になれるのは彼女を抱いている時だけで、家にいると更に追い詰められていきました。

そこで私が思いついたのは、妻への当て付けに、この家で彼女を抱く事です。


「いや。それだけは、いや」
「大丈夫だ。もう家庭内離婚の状態だから」


彼女の嫌がる声を聞いて、玄関に出てきた妻の前を通り過ぎた時、私は不思議な興奮を覚えていました。

「触らないで。ここでは嫌」


「おい、漏らしたのか?パンティーがぐっしょりだぞ。何がここでは嫌だ」


彼女も同じで、嫌だと思いながらもこの異常な状況に、知らぬ内に興奮していたのでしょう。

結局、私も彼女も、普通の精神状態では無かったのです。


「どうした?今日は声を出さずに、やけに頑張るじゃないか。こうされても、我慢出来るかな?」


「いや!声が、出ちゃうから、やめて!」


「何がやめてだ。上の口ではそう言いながら、下の口ではチンチンを締め付けているくせに」


私が激しく動くと彼女は大きな声を出し続け、当然それは妻の耳にも届いていたと思います。

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その後、彼女は我が家で抱かれる事に慣れて、罪悪感も薄れて行ったようですが、逆に妻は彼女が来た日は、私の顔を見る度に涙を流すようになっていました。


「文句あるのか?裕子は息子に抱かれ、俺はその母親を抱く。

それの何が悪い!第一、裕子さえ奴に抱かれなかったなら、俺と母親が知り合う事も無かった。

これも全て裕子の責任だ」


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ある夜、彼女が帰った後、堪り兼ねた母が寝室に入って来ました。

「哲也さん、もう許して。哲也さんは変わってしまったわ」


「ええ、あの女が変えたのです。あの、誰にでも股を開く女が変えたのです」


母もこれを言われては何も言えずに、ただ涙を流す事しか出来ない事を知っています。


「お母さんも、そんな偉そうな口を利けるのですか?

裕子と縁を切って、この家から放り出すという約束は、いつになったら実行してくれるのですか?

お母さんが、そんな親馬鹿だから、あんな貞操観念も何もない娘に育った」


私は罪も無い母までも、罵るようになっていました。

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その後も、妻や母とは一緒に食事をする事も無く、2週間に1度は私達の寝室で彼女を抱くという生活が続き、2ヶ月ほど経つと、母がまた忠告しに入って来ました。


「哲也さん。もうこんな生活は嫌なの。こんな事をしていては、子供達にも良くない」


「母親が若い男に股を開いていた事は、子供達にはどうなのです?そんな女が、偉そうに母親面している事は、どの様にお考えで?」


「裕子も悪いです。でも、こんな事をしていて何になるの?」


「裕子も?悪いのは全て裕子だ。

お母さんの考えは分かりました。

生活が苦しい時は、俺の機嫌をとって一緒に暮らさせ、自分の娘が不祥事を起こしたら、俺は出て行けと?

結局俺は、ただの金蔓だったと言う事か」


「そんな事は言っていません。ただ、苦しいの」

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>>次のページへ続く
 
カテゴリー:復讐・倍返し  |  タグ:浮気・不倫, これはひどい,
 


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