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ひとりで読めない山の怖い話いろいろ
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162 :以無しにかわりVIPがお送り2013/01/08(火) 20:21:27.78 ID:DVIBnR9G0
それで快調なペープをていが、細い馬の背できな稜線外れる、東側斜面ふらたんだ。

には沿雪庇張り出して! 危ない! 声をる間かったそうだ。

越は張り出してい雪庇踏み抜き「っ! 」という声ととに東側の雪壁に落ちていったそう

窮屈な体勢で村越が落ちた壁を覗き込んだが、彼の姿ったく見えない。


白い垂壁の状態からても絶望的な状であることはすぐわかた。

とにかく大久ぐに無線で警察に連絡を取り、事故の状況をえた。

天候が良かったた救助隊ヘリターがすぐに飛で、奇跡的ともいえる早さで、稜線から二百ートル下が突き出た雪壁の途見された。

度か岩に打ち付けられて、壁から突き出した木にまって止っていたうだ。もちろでに絶命してい


れだ

越の遺体は、もっと悲惨なことになったんだよ。

岩に打ちつけながら滑落した割には、村越の体はそほど痛んでいったそう

ただ一箇所いてね。そう。ただ一所。

雪の断崖二百メートル滑落し、木に絡んた村には首かったんだよ…。


164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 20:23:49.80 ID:DVIBnR9G0
その事故の後、M平の鏡の噂は一気に広まった。

しかし、何時の世にも豪気な奴はいるものだ。俺の当時の山仲間に神代という男がいてな。

M平の鏡の噂を聞いてこう言ったんだ。

「そいつは便利な鏡じゃないか。だってそうだろう。出発前にその鏡を覗いて、自分の首から上が映らなかったらそれは警告と思って、山を下りればいいだからな。逆にちゃんと姿が映れば山行は、予定通り完遂されるってわけさ」


その年の冬、神代は沢渡辺りに車をデポして、ひとり上高地に入った。

M岳を狙ったそうだ。

ところが翌日、神代はきびすを返して上高地を下りたんだ。

M岳に向かわずにね。

恐らく奴はM平のトイレの鏡を見たんじゃないかって、後々噂になったよ。


なぜ、本人に確認しなかったのかって?確認しようがなかったんだよ。

神代は死んでしまったんだ。

沢渡まで下り、デポしておいた車でS温泉に向かう林道で車ごと谷に落ちて、あっけなく死んでしまった。

そして、車から放り出された形で、谷底から発見された神代の遺体には、やはり首から上がなかったんだよ…。



「先輩から聞いた話はこれで終わりだ」

私は、すっかり静かになってしまった仲間の顔をひとしきり見渡してから、タバコに火を点けた。

「先輩はM平の鏡を見てしまったのかなあ」

杉本が車窓から、夕焼けに包まれ始めた南アルプスの峰々を眺めながらぽつりと言った。

「わからん。でもあれだけ、俺に見るなと言っていたんだからな」

私は、杉本の視線を追うように、山頂部を赤く染まる南アルプスに目を移した。


やがて春が過ぎ、北アルプスの沢が雪解けの清水でいっそう冷たくなった時期になっても先輩の姿は発見されなかった。

今となっては、北アルプスに眠る先輩の体に、首から上がしっかりついていることを願うのみである。


165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 20:28:54.17 ID:CVKn8iDV0


話の流れ見てれば そんな鏡占い感覚で見に行くとかバカスとか思うけど、実際目の前にそのトイレがあったら怖いもの見たさで覗いちゃうかもしれないから怖い





168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 20:52:08.22 ID:A8ajvC3fO
山の天気はかわりやすいもので、今晴れていたと思ったら次に外にでると雪が積もったりとめまぐるしい。

車も通れないので、麓に置いて、徒歩で帰る。

そんな所に家があったので、よく、道に迷った客がやってきた。


生々しい話だが、送り出した客がそのまま行方不明になったりもしたので、最近はホテルのフロントのように名前を記入してもらうようにもなった。


その日もいきなり雷が鳴り出してから30分たっただろうか?が戸を叩いた。

今日は25〜30代の男5人のグループで、オレンジ色のジャケットをきた男が疲労憔悴した4人を抱えるように滑り込んできた。


玄関で名前を記入してもらい、事前に沸かしてあった風呂へ促し、でてくると元気になったようで、粗末ながら手作りの料理でもてなし、酒をのみながらいい年した男がまるで修学旅行のように笑いあった。


169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 20:56:42.46 ID:A8ajvC3fO
気づくと朝で、やはり、昨日の雷が嘘のように木々から木漏れ日が降り注いでいた。

それから朝食を用意して客を起こすと不思議そうにみている。

酒で記憶を忘れたのか?と思ったが、どうやらそうではなく、なぜ5人分用意するのか?ということだった。


曰わく、「昨夜は主が召し上がるものと思っていましたが別個に用意しているし、不思議でならない」と。

しかし、確かに夜は5人いたのだが、彼らの言うように今みると自分を含めない限り5人ではない。


記憶をたどるとオレンジ色のジャケットをきて先頭にたって入ってきた男がいない。

訝しく思って、その人の特徴をいい、記入してもらった名前をみせると4人は驚き顔を見合わせ、それから各々で嬉しいとも寂しいとも言えない顔をした。


聞くと3年前に登山先で雷にうたれ、亡くなった共通の友人だったようだ。

実はぬかるみで前に進めない状態だった彼らがここにたどり着いたときも雷が木を倒し丸太橋のようなようになりぬかるみがなくなった先に我が家をみつけたらしい


まるで雷と同化して降りてきたのだろうか?

定かではないが、見えていたかのようにあなた方5人は、楽しそうに飲み交わし語り合っていた事を伝えた。


171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 21:04:03.27 ID:DVIBnR9G0
友人の話

彼は来週にせまった山登りのために、自宅で準備をしていた。

妻は毎度の彼の行楽に、少々あきれていたようにみえたが、一緒に荷造りを手伝ってくれたそうだ。


登山二日目、彼は水にあたったのか、ひどい下痢に見舞われた。

脱水になり疲労困憊。

救急セットの中に何か使えるものはないかとあさっていると、入れた覚えのない整腸剤が入っている。

服用するといくぶん楽になり、歩きだす事ができた。

家に帰って、妻にその事をいうと、自分が入れたと言う。

「なんとなく、必要になる気がしたの」

彼の細君は、たびたびその妙な勘の冴えを発揮し、家にいながら彼の窮地を何度も助けているそうだ。


172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 21:04:57.18 ID:DVIBnR9G0
同じ友人の話


いつものように山登りの準備万端ととのえた夜、彼が地図を眺め明日のルートをおさらいしていると、玄関で物音がした。

そっとドアを開けて覗くと、寝ていたはずの妻がごそごそ何かしている。

「な、なにしてんの?・・・」

「ん・・・なんとなく。入れといた方がいいかな〜って思って・・・」

寝ぼけ眼の妻が、ザックに包帯やらガーゼやら詰めていた。

一体いくつ入れたのか、ザックはぼこぼこに変形し膨れ上がっている。

これが必要な事態って、いったいどんな状況なんだ?


ぞっとした彼は、その登山を取り止めたそうだ。





173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 21:12:08.18 ID:zoeNPlWyO
おおいさんってのが何者なのかわからんけど、俺の地元のコンビニバイトの間ではかなり有名。


「おおいさんって名乗った客が来たら目を合わすな」

っていう先輩からの指示を受けてコンビニでバイトをしていた俺は、それを数日間は覚えていたものの忘れてしまってた。


3ヶ月ぐらいたって結構慣れてきたときに、後輩が入ってきた。

後輩に仕事を教えて、結構楽できるようになった。


その後輩と二人で夜勤に入った日に、バックで俺はタバコを吸いながら廃棄予定の弁当を食べてた。

その時に防犯カメラの映像をみると、3人の中学生ぐらいのガキが立ち読みしてるのみで、後輩はレジの前で、注意深く そいつらの動きを監視してた。万引きを防ぐ為に。

俺も3つある切り替えボタンを操作しながら、店内の様子を見てた。

すると後輩が、いきなりレジの前で誰もいないのにペコペコしてる。


何をしてるのか不思議に思っていると、バックに居る店員を呼ぶブザーを押した。

瞬時に俺は、『あ、万引きしたな』と察して、バックから出て行くと、レジの前におじさんが立っていた。


174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 21:13:13.09 ID:zoeNPlWyO
万引きの合図の後に来た客かな。と軽く考えつつ、「いらっしゃいませー」と大きな声で言うと、

客がいきなり、「こんにちはー、おおいさんです」と言い出した。

何言ってんだ?とは思うものの、後輩が手招きをしてくる。

近くまで行くと、

「おおいさん。出ましたね。店長が言ってた人ですよ。目をあわすなって」

と言われて急に思い出した。


幸いおおいさんは、俺が後輩に呼ばれるまで後ろを向いてたので顔は見なかったが、おおいさんは、

「えっとねー、マイルドセブンとー、あとー、このガムとー、から揚げ頂戴ー」と言って来た。


レジ打ちを後輩がしてる間に、俺はタバコを取ってから揚げをとって袋づめした。するとおおいさんは、

「あとねー、どっちかの命ちょーうだーい」と冗談で言って来た。

こわ!と思いつつ、

「申し訳ございません、当店では取り扱っておりません」と頭を下げて、冗談を受け流すように言った。

すると、

「あそこの3人のうちの一人でいいよー。いのちちょうーだーい」

と言い出した。

厨房3人は聞こえてないのか、雑誌を読みながらガヤガヤしてた。


175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 21:14:48.07 ID:zoeNPlWyO
俺と後輩はどうしていいのか分からずに、困ったなぁとお互いを見ながら、「申し訳ございません、彼らは商品ではございませんので」と言うと、

おおいさんは笑いながら、

「ははは、じゃぁ、全部もーらーおっと」と言って、お金と変な針金細工を三つ置いていった。


次の日、店長と俺より前に入ったパートのおばちゃんにその話をしたら、

「なんてことを。おおいさん、何か置いてった?」というので、預かり品としておいた針金細工を持ってきた。

「これはおおいさんが次来たら返しなさい」ということなので、それをバックに持っていって、分かりやすい位置に置いていた。


それから次の夜勤の日。

バックから涙目で後輩が出てきた。

何事かと聞くと、針金細工がウネウネと動いているという。

そんなバカな話あるかwと見に行くと、3つともまるでミミズが這うかのように動いていた。


それは数日、しかも夜のみ動いた。

他の夜勤の先輩達もそれを気持ち悪がった。


176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 21:18:59.91 ID:zoeNPlWyO
数日後に、一つのウネウネがピクピクと動きを弱めだした。

その日、近くの交差点でバイクと車が衝突事故を起こし、中学生が一人死亡した。


ニュースにもなったのだが、車の運転手は、暴走行為をしていたバイクの前に誰かが立ったので、バイクが急ブレーキをかけてこちらに突っ込んできた、と言っていた。


次の日の夜、先輩と店長が夜勤の日、おおいさんがきた。

それをきっかけに細工3つを返して、「もうしわけございませんが・・・・・・」と説明し返した。


その時の先輩の話では、おおいさんは少年の首を持って入ってきたらしい。

店長もそれを見てびびっていたらしい。

店長に言われてバックに針金細工を取りに行った先輩は、カメラに映る少年の体のみをみたらしい。

体はレジの前の下を、何かを探すように撫でていたらしい。

そして、カメラには店長以外には映ってなかったらしい。


他のコンビニで働いてる友人や、2時までやってるレンタルビデオ店でバイトしてる友人も、おおいさんの話を知っていた。

どこのコンビニとかでも、こういう話ってあるのかね。




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