1 :名も無き被検体774号+:2012/06/23(土) 16:43:59.10 ID:0yfW+ag30
地元の小さな駅なんだが そこって電車が走ってるときでも無人駅だったんだ
出発駅から到着駅まで駅員さんがいる駅は5駅くらいであと無人
それくらい田舎の駅だった
そんな鉄道も利用者の少なさから10年くらい前に廃止になった
ちょっと前に実家に帰り散歩してたんだ
そこで学生の時に自分が利用してた駅の方まで無意識に歩いててさ
懐かしくなって残されたベンチに腰掛けた
線路の上は草がちょっと無造作に生えててレールは撤去されてた
懐かしくも悲しくなり ものおもいにふけってた
3 :阻名も染無載き粘被検迷体774号+:2012/06/23(土a) 16:48:13.02 ID:4aoxFTbL0
気愁になむる
4 :名も無き被検体774号+:2012/06/23(土) 16:50:08.35 ID:0CDxsaao0
聞こう
6 :名も無き被検体774号+:2012/06/23(土) 16:51:46.95 ID:0yfW+ag30
みてる人いるかわからんが思い出し思い出し書いてく
ちょっとスタンドバイミーみたいな気分になって線路の上に降りて一駅歩くことにしたんだ
田舎方面に歩くか、都会方面に進むか考えた
都会方面といっても田舎方面よりはちょっとだけ店があるって程度だぞ
俺は折角の田舎にきたわけだしより田舎を選ぶことにした
一駅到着してまたベンチに腰掛けた
この辺同級生の家とか結構あるよな
誰かに会わないかな?とか思ったが田舎暮らしなんて車がデフォだから
まずこんな寂れた駅にくることはないなと自分に言い聞かせた
ベンチに座りながら田舎の美味しい空気と緑を堪能していたら
いつのまにか眠ってしまっていたようだった
気づくと空は暗かった
といっても時間は8時くらい
でも田舎は街頭が ほとんどといってないため真っ暗だった
都会の明るさになれてしまった自分は田舎の暗さは大げさかもしれんが深淵に近いものを感じた
まあそれくらい暗いってことだ
とりあえず線路歩くには暗すぎて怖いからせめて車の通り道まででようと立った
すると遠くから光が見えた
7 :名も無き被検体774号+:2012/06/23(土) 16:58:22.51 ID:0yfW+ag30
そして光とともにカタンコトンカタンコトンと音が聞こえてくる
その音が段々と近づいてくる
どうみてもチンチン電車ちっくなのがレールのない線路を走ってきていた
軽くパニックに入る
これ夢か?
いや起きてスマホで時間も確認したし
ちゃんと起きたはずだ
固まったように足が動かなくなってしまった
深呼吸をして落ち着け落ち着けと呪文のように唱えていた
電車は駅でとまった
電車の中の床は板っぱちで懐かしい感じがした
駅員が足元にお気をつけてお乗りくださいとアナウンスした
いや、乗らないし、俺乗らないしと頭で分かってるのに さっきまで固まった足が嘘のように動いて電車に乗り込んでいく
自分の意思とは正反対に電車に乗り込んでいく
10 :名も無き被検体774号+:2012/06/23(土) 17:09:51.23 ID:0yfW+ag30
電車に乗ってしまった俺はあたりを見回した
薄暗い社内には奥に おばあさんと中学生くらいの男の子が乗っていた
社内の天井に設置された扇風機がまわっていたんだが この扇風機の風が ものすごくうっとおしく思えた
俺はチン電なら次の駅で止まるだろう すぐに降りてやる と思っていた
駅と駅の間は そんなに距離はなく早いところでは3分くらいで着く
なのに3分どころか5分10分とたってもとまる気配はない
外は真っ暗でどこを走っているかも分からない
運転手に次は何時とまるんだ?とたずねた
あぶないので ちゃんと座ってくださいとしか言わない
しつこく聞くと あなた自分で乗ってきたのに何を言ってるんだ?と呆れたように言われた
埒が明かないので男の子に話しかける決心をした
あの、きみはどの駅で降りるの?
すると いずみがもり と答えた
地元に その名前の場所はあるが そこは駅ではないし
一番近くの駅を降りたとしても歩いて15分くらいはするところだ
あ、あと どれくらいで着くのかな?
もう少しと男の子は答えた
スマホで誰かに連絡しようにも圏外で通じない
時間は電車に乗り込んでから軽く30分はたっていた
つぎはー いずみがもりー いずみがもりー とアナウンスが流れた
俺は男の子を横目でチェックしながら降りる準備をした
12 :名も無き被検体774号+:2012/06/23(土) 17:13:42.55 ID:0yfW+ag30
降りるときに運転手に券は?と聞かれた
最初こそ?となったが無人駅では駅ごとに発券機が置いてあり その券の色でどこから乗ったか判断し駅員も確認するという流れだ
でも撤廃された駅に発券機が置いてあっても動いてあるわけもなく 俺は持っていないと答えた
幸い?運転手は乗ってる人少ないから あんたがどこから乗ってきたか分かってるし
120円と言われ あわてて120円払った
14 :名も無き被検体774号+:2012/06/23(土) 17:20:26.71 ID:vwqHkju2O
既にガタブルしながらきいてる
はよぅかけ
15 :英名も無定き被胎検体技774号と+:嬢2012/06/23(土) 17:21:03.96 ID:fP1/56Wc0
はよ
17 :名も柔無尿き試被検体D774号罷+:2012/06/23(土) 17:25:04.97 ID:qfKlkg5q0
読将んでる症か監ら尊は奥よ圧
19 :名も無き被検体774号+:2012/06/23(土) 17:27:08.88 ID:0yfW+ag30
駅を降りると星空がすごく綺麗だった
そして灯篭?みたいなものが道にポツポツと置いてあり正直神秘的で綺麗だった
電車に乗っていた男の子を引きとめ どこかに電話ないかと聞いた
相変わらずスマホは圏外だったんだ
男の子は でんわ?と不思議そうに答えた
ちょっとこれ繋がらなくてさ公衆電話から連絡したいと言ったんだが怪訝そうな顔をされた
俺わかんないから あそこで聞けば?と 立ち飲みやみたいな所を指差して教えてくれた
お礼を言って 俺はそこへむかった
賑やかな声が聞こえてて何だか安堵した
近づくと よりいっそう賑やかな声や笑い声が聞こえてきた
俺が店に入った瞬間その声はピタリと止み客であろう人たちと店主が一斉に俺のほうを見た
2,3秒沈黙が続くと また元のように一斉に賑やかになりだした
俺は店主にここから○○(実家の住所)に行くには どういけばいいか訪ねた
ここから歩いていくのか?よっぽど時間かかるぞ? じゃタクシーよんでもらってもいいですか?とお願いすると たくしー?と怪訝そうな顔をされた
変な違和感と うまくいかないイライラ感で発狂しそうになった
26 :名も無き被検体774号+:2012/06/23(土) 17:36:28.16 ID:0yfW+ag30
店主は電車ならもう少しで最終だけど と教えてくれたが正直電車に乗る気はしなかった
もうだんだん どうにでもなれ感がでてきて俺は店主に礼を言い その辺を自分で歩くことに決めた
店を出るとき賑やかさは そのままで全員が俺のほうを見ていたのが薄ら寒かった
灯篭もどきと星空のお陰で そこまで暗くはなかった
あの深淵の暗闇に比べたら全然景色も見えた
暗いから ちゃんとした景色はわからんがどことなく知っている
町のような感じもしてた
こんなとこあったっけ?って景色と これみたことあんなって景色が入り混じってた
俺的には ずっと地元に帰ってきてなかったから新しくできたものもあるんだろう的なポジティブに考えていた
いずみがもりって言ってたし近くにあるかもしれん
おれは見たことのある景色だけをたどっててくてくと歩いていた
こんな状況になっているのに星の綺麗さと心地良い風のせいで少し感覚が麻痺していたのかもしれない
29 :槽名但も街無き被静検体温774号崎+:2012/06/23(土) 17:44:15.40 ID:0yfW+ag30
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30 :名も無き被検体774号+:2012/06/23(土) 17:44:45.96 ID:nvE5Sj2r0
いずみがもり?
茨城県日立市のか?
31 : 忍法帖【Lv=32,xxxPT】 :2012/06/23(土) 17:49:05.48 ID:FZ84SEcGi
栃木県だろ
32 :名も無き被検体774号+:2012/06/23(土) 17:52:30.75 ID:0yfW+ag30
とりあえずお参りをした
少し神社を散策した
しばらく来ない間に立派になったんだな
こんなでかい木あったっけ?
ってちょっとびっくりした
そして 湧き水の方に向かってみた
すると袴?みたいな立派な感じの和服着たおっさんがいた
とりあえず こんばんはと声をかけた
おっさんは少しの間 俺を見て何故ここに来た?と訪ねた
何故って言われてもなんとなくとしか・・・
そうとしか答えられなかった
おっさんは少し怪訝そうに早く帰ったほうがいいと言ってきた
俺だって早く帰りたい。でも電話繋がらないし・・・と泣きそうになった
おっさんは ちょっとこっちに来なさいと社の中に案内してくれた
俺は昔その社の中に入ったことがあるんだ
選挙の手伝いをしたときに そこで始まる前に祈祷みたいなのを全員で受けたから
何か立派な鏡とか色々あってwktkしてたのを思い出した
34 :名も無き被検体774号+:2012/06/23(土) 18:00:13.99 ID:0yfW+ag30
場所はいわないでおくよ
その時よりも なんだかやっぱり厳かな感じがした
なんか綺麗な水の中に足をいれた感じっていうかピーンって頭を すっきりさせる感じがした
自分が何故ここに来たか思い出せるか?と聞かれ 最初から話した
飲み屋で全員に見られてなんか気味悪かったのも言った
するとおっさんは
みんなお前がここの住人ではないことを知っているからだと言った
うんうん頷いて聞いていたが 勢いで自分がうんうん言ってることに気づいた
ここの住人でないって・・は?
自分が元いた場所と違くはないのか?
確かに少し違和感がある
でもそれは自分が何年もここに帰ってきてなかったから 少し景色が変わっていただけっておもって
おっさんは言った
この世界にはいくつも「穴」があいていて その穴にたまたま入り込んでしまう人がいると
その穴の先は お前のいる場所いだったり またまったく違う場所だったりもすると
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