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「機械と少年」
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164 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/20(日) 00:57:47.06 ID:8KyV3JVjP
警官の家を出てから5日が経とうとしていた
リート「あ!勇さん!勇さん!あれって・・・!」
見えてきたのはバーサリー基地だ
勇「あそこで少し補給させてもらおう・・・」
思えば特殊部隊に襲われてドタバタしていたせいで
いろいろと世話になった奴らにあいさつもできなかったからな・・・
ヴィントを基地に向けて走る
その時・・・
カッ!!!
バーサリー基地が一瞬光った
太陽光の反射か・・・?
そこ答えは その後に広がる光景から分かった
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・!!!!
光った地点を中心に青白い光の球が広がる
勇「なんっ・・・!?」
記憶がさかのぼる
そしてこの光の正体を思い出した時には
爆風でヴィントごと後ろに吹き飛ばされていた
E2爆発だ・・・
以前アカデミーの座学でこれと似た映像を見た
しかしこれは現実だ・・・
あそこには短い間だったが見知った顔もたくさんあった・・・
ガイウスの奥さんも居た筈だ・・・
爆風に逆らうようにヴィントのスラスターを向けるが
パワーが少しだけ足りない
後ろに流されながら見えた光景は破壊と絶望だった
その光景はまさに神罰のようにさえ見えた
169 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/21(月) 00:08:00.80 ID:psma3LW7P
爆風が収まり砂煙がもうもうと立ちあがる
勇「リート・・・降りろ」
リート「・・・え?」
勇「これ以上近づけばまたお前に影響がでる・・・」
リート「でもっ・・・!」
勇「早くしろっ!!」
リートはしぶしぶ降りた
その顔は不安と困惑でいっぱいだった
勇「安心しろ、ちゃんとまた拾いに戻ってくる」
リート「行くんですね・・・?」
勇「今が奴を倒せるチャンスだ・・・!」
ヴィントのスラスターに点火し猛スピードで基地に向かう
電磁波の残渣が多いのでベトロニクスをすべてオフにする
ここまで見晴がよくされたんだ・・・ 視認するのは難しくない
基地の半分が巨大なクレーターになっていたがまだ半分は残っていた
爆破されたのは格納庫の反対側
バーサリー基地の研究部があったところだ
E2爆弾の威力がこの間見たものよりも弱い
というより基地側が何か抵抗して
爆弾を完全作動させなかったのだ
ダダダダッ
銃声が聞こえた
まだあの基地は戦っている
最初に見えたのは次々とヴィントやシュトロームを
破壊していく銀色の機械兵・・・ハーキュリー
そしてそれと応戦する基地の兵士達だ
E2爆発はその特性上爆発に巻き込まれなければ
生存率は通常兵器よりも高い
爆風も強い嵐程度だ
警官の家を出てから5日が経とうとしていた
リート「あ!勇さん!勇さん!あれって・・・!」
見えてきたのはバーサリー基地だ
勇「あそこで少し補給させてもらおう・・・」
思えば特殊部隊に襲われてドタバタしていたせいで
いろいろと世話になった奴らにあいさつもできなかったからな・・・
ヴィントを基地に向けて走る
その時・・・
カッ!!!
バーサリー基地が一瞬光った
太陽光の反射か・・・?
そこ答えは その後に広がる光景から分かった
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・!!!!
光った地点を中心に青白い光の球が広がる
勇「なんっ・・・!?」
記憶がさかのぼる
そしてこの光の正体を思い出した時には
爆風でヴィントごと後ろに吹き飛ばされていた
E2爆発だ・・・
以前アカデミーの座学でこれと似た映像を見た
しかしこれは現実だ・・・
あそこには短い間だったが見知った顔もたくさんあった・・・
ガイウスの奥さんも居た筈だ・・・
爆風に逆らうようにヴィントのスラスターを向けるが
パワーが少しだけ足りない
後ろに流されながら見えた光景は破壊と絶望だった
その光景はまさに神罰のようにさえ見えた
169 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/21(月) 00:08:00.80 ID:psma3LW7P
爆風が収まり砂煙がもうもうと立ちあがる
勇「リート・・・降りろ」
リート「・・・え?」
勇「これ以上近づけばまたお前に影響がでる・・・」
リート「でもっ・・・!」
勇「早くしろっ!!」
リートはしぶしぶ降りた
その顔は不安と困惑でいっぱいだった
勇「安心しろ、ちゃんとまた拾いに戻ってくる」
リート「行くんですね・・・?」
勇「今が奴を倒せるチャンスだ・・・!」
ヴィントのスラスターに点火し猛スピードで基地に向かう
電磁波の残渣が多いのでベトロニクスをすべてオフにする
ここまで見晴がよくされたんだ・・・ 視認するのは難しくない
基地の半分が巨大なクレーターになっていたがまだ半分は残っていた
爆破されたのは格納庫の反対側
バーサリー基地の研究部があったところだ
E2爆弾の威力がこの間見たものよりも弱い
というより基地側が何か抵抗して
爆弾を完全作動させなかったのだ
ダダダダッ
銃声が聞こえた
まだあの基地は戦っている
最初に見えたのは次々とヴィントやシュトロームを
破壊していく銀色の機械兵・・・ハーキュリー
そしてそれと応戦する基地の兵士達だ
E2爆発はその特性上爆発に巻き込まれなければ
生存率は通常兵器よりも高い
爆風も強い嵐程度だ
170 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/21(月) 00:19:12.15 ID:psma3LW7P
情報によればあのハーキュリーは かなりの化け物と聞く
しかしこのまま下がる訳にはいかない
ヴィントを変形させ最大加速で突撃する
ハーキュリーがこちらに気が付いた
それでも俺は止まらない
ブレードを展開してそれをハーキュリーに
すれ違いざまに叩き込む
勇「・・・なにっ!?」
それでもハーキュリーは動かず更には
両手でブレードを白刃取りして止めた
勇「うおぉっ!!」
右側のブレードだけ止められたので
ブースターの方向ベクトルが強制的に捻じ曲げられ回転し始めた
その瞬間にハーキュリーはブレードから手を放し
一っ跳びで数メートル離れたところに着地した
スラスターをうまく操作して体制を立て直す
勇「パワーも機動性も段違いだ・・・」
今までの機械兵はブレードを白刃取りするどころか
反応することさえできなかった筈だ
それをあの機械兵はいとも簡単にやってのけた
勇「くそ・・・」
このヴィントの最大の売りのスピードとパワーを攻略された・・・
ハーキュリーはこちらをにらんだまま微動だにしない
目は双眼でより人型にちかい形
まるで人体の見本のような姿だ
アンテナの類は一切見られず全体的に丸いフォルム
それでも人間と比べればずいぶんな大柄だ
171 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/21(月) 00:25:09.17 ID:psma3LW7P
装甲が薄くなったようにも見えるが
さっきの激突で あれの装甲は何か新素材でできている気がした
少なくとも今までの素材ではない
こちらをにらんでいた赤い目が急に緑色に変化する
そして背を向け走り出した
勇「逃げる気か!」
このヴィントの加速から逃げられるものか!
ハーキュリーの背中と足の裏が光る
ブースターだ
地面を滑るように逃げていくハーキュリー
それもかなり速い
あの丸いフォルムは空気抵抗を考えてデザインされていたのだ
勇「待て!」
しかし突撃の際にかなりの電力を消費していたために
これ以上追いかけられなかった
172 :名も無き被検体774号+:2013/10/21(月) 00:58:24.28 ID:Hk415OsU0
あれ、今ってVT2??
173 :名も無き被検体774号+:2013/10/21(月) 01:10:47.74 ID:psma3LW7P
今はVT2
コロッセオは旧型勇スペシャル
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181 :名も無き被検体774号+:2013/10/22(火) 23:58:37.26 ID:w+7bDWMYP
バーサリー基地
勇「・・・」
結局 死者は基地の半数に達した
もちろん知っている顔もある
いや、殆どが一緒にバトルコロッセオを目指した奴らだ
リート「・・・ひどい・・・」
次々に運び出される遺体袋
勇「お前はここにいろ、外には出るなよ」
ここはシティのヘリの中だ
電磁遮断加工がされているおかげで
リートはここに連れてきた
シティ「本当になんなんだよ・・・あいつ・・・!」
あいつとはハーキュリーの事だろう
勇「明らかに普通の機械兵じゃない。・・・
人類軍ではあのレベルの技術は持っていない。
あいつは単独でこの人類軍領まで乗り込んで来たんだ」
シティ「機械兵の稼働時間はせいぜい100時間だろ?」
勇「それもあそこまでの機動が出来るならば
もっと電力を消耗する筈だ・・・」
ヘリの扉を開けて外に出る
シティ「どこに行くんだ?」
勇「最後に・・・もう一度別れを」
シティ「そうかい。エアーホルンまではあたしが運んでってやるよ」
リート「ありがとうございます」
救援の人員がごった返す中を歩き進んで行く
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