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思い出の懐中時計
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「いや、ネットじゃそういう話多いんだって。で、もともと仲良かった俺達兄妹は話し合ったんだ」
「何をですか?」
「ボーダーラインをどこに引くかを」
「どこに引いたんですか?」
「まあ、細かい話は色々あるんだが、最終的には『10代20代まではいいけど、40代位になったら さすがに兄妹で近親ってキモいよな』ってところで意見が合致してな」
「妙に現実的ですね」
「結局普通の兄妹でいようって事になった」
「はあ。あの暗号のような会話は何ですか?」
「お互いの事がよく分かるから、色々主語とか省いて喋るとああなる」
「あたし、激しく異空間に迷い込んだ気がしましたよ・・・・」
家に帰ってのんびりしてた時の事だった。
メールの着信が入っていた。
「先輩。ちょっと相談があるんです。今から会えませんか?」
小林からだ。何だろう?相談か。
「いいよ。どこで会う?」
と返信を打つ。
結局駅前のファミレスで会うことになった。
玄関で靴を履いていた時のことだった。
「兄さんどこへ?」
「駅前のファミレス」
「誰」
「金持ちお嬢さん」
「あたしも」
「それはない」
「無理」
「俺こそ無理。お前関係ない」
「兄妹繋がり」
「連想ゲームじゃないんだから」
「あたし心当りある。同じクラスだし。多分力になれる」
「じゃあ、ステルス迷彩故障で」
「あたし超アホじゃん」
「むしろそれが良い雰囲気作りになる」
「兄さん孔明」
「褒めすぎ。行くぞ」
駅前のファミレスに行くと奥のテーブル席に小林がいた。
もちろん俺だけが来ると思ってた小林はビックリしていた。
「あの先輩?何で雫ちゃんまで来てるんですか?」
「あら、ステルス迷彩が壊れたようね。私の姿が見えるとは!!」
「あっ!!雫!!お前また俺の後をつけてきて!!ステルス迷彩は禁止!!」
「ばれちゃあしょうがないわ!!私もまぜて!!」
「帰るんじゃねーのかよ」
「お腹へってるし」
「お前さっきラーメン食ってただろ」
「別バラ」
「デザートじゃないんだから」
「千春さん。私も混ぜて」
「ステルス迷彩って何ですか先輩」
「!!」
「!!」
「兄さん千春さんステルス迷彩ご存知ないようよ」
「すまん。よく考えたら知ってるはずないな小林が」
「兄さん劉禅」
「それは言い過ぎだろう!!」
「ミス初歩的すぎ。あたしの演技水の泡でしかもアホ丸出し」
「正直すまん」
「これで私が混ざるのは断れないね兄さんは」
「ああ・・・・・・」
「先輩達、お願いだから私に分かるように話して下さいよう・・・・」
「つまり相談に雫も混ざるって事だな」
「何でですか?」
「いや、今話がまとまった所だから蒸し返さないでくれ」
「兄さんのミスよ」
「よく分かりませんがいいですよ。雫ちゃんも何となく分かるでしょ?あたしの相談内容」
「金持ちお嬢さん」
「あたしも」
「それはない」
「無理」
「俺こそ無理。お前関係ない」
「兄妹繋がり」
「連想ゲームじゃないんだから」
「あたし心当りある。同じクラスだし。多分力になれる」
「じゃあ、ステルス迷彩故障で」
「あたし超アホじゃん」
「むしろそれが良い雰囲気作りになる」
「兄さん孔明」
「褒めすぎ。行くぞ」
駅前のファミレスに行くと奥のテーブル席に小林がいた。
もちろん俺だけが来ると思ってた小林はビックリしていた。
「あの先輩?何で雫ちゃんまで来てるんですか?」
「あら、ステルス迷彩が壊れたようね。私の姿が見えるとは!!」
「あっ!!雫!!お前また俺の後をつけてきて!!ステルス迷彩は禁止!!」
「ばれちゃあしょうがないわ!!私もまぜて!!」
「帰るんじゃねーのかよ」
「お腹へってるし」
「お前さっきラーメン食ってただろ」
「別バラ」
「デザートじゃないんだから」
「千春さん。私も混ぜて」
「ステルス迷彩って何ですか先輩」
「!!」
「!!」
「兄さん千春さんステルス迷彩ご存知ないようよ」
「すまん。よく考えたら知ってるはずないな小林が」
「兄さん劉禅」
「それは言い過ぎだろう!!」
「ミス初歩的すぎ。あたしの演技水の泡でしかもアホ丸出し」
「正直すまん」
「これで私が混ざるのは断れないね兄さんは」
「ああ・・・・・・」
「先輩達、お願いだから私に分かるように話して下さいよう・・・・」
「つまり相談に雫も混ざるって事だな」
「何でですか?」
「いや、今話がまとまった所だから蒸し返さないでくれ」
「兄さんのミスよ」
「よく分かりませんがいいですよ。雫ちゃんも何となく分かるでしょ?あたしの相談内容」
「ええ。同じクラスだもの」
「何だ?小林のクラスで何かあったのか?」
「兄さんあたしもいるよ。千春さんだけじゃないよ」
「お前そこはスルーしろ。で、何?」
「ええ・・・・実はうちのクラスイジメがあるんです」
「イジメ?誰がイジメられてんの?」
「雪村さんっていう女の子です。何かクラスの女子のリーダー格の人がやらせてるんです」
「兄さん。ちなみにあたしの調査では、そのリーダー格の女子北村優子が好きだった男子に雪村さんが告白を受けたからっていう理由よ。ちなにみこれ非公開情報。誰も知らない」
「雫ちゃん凄い。どうやって調べたの?」
「俺もそれが知りたい」
「秘密」
「秘密はいいがお前の情報源がいい加減気になるよ」
「無理」
「まあ、とにかく雪村さんが北村さんにイジメられてると」
「そうなんです先輩・・・・・クラス中で無視したりしてて、あたしも構うとターッゲットになるから見てみぬフリしてるんです。でもそんな自分が嫌で。あたし、雪村さん助けたいです・・・・」
「イジメってのは受けた本人は相当精神的ショックが大きいし、両親にも心配かけたくないから言わないケースが多い。下手をすると手遅れになる。自殺とかな」
「兄さん結構深刻。雪村さん限界近い」
「そうなのか?どんな事されてんの?」
「集団無視。教科書落書き。机に菊の花。体操服隠し。トイレで水ぶっかけ」
「おいベタなやつは ほとんどやってるじゃねーか」
「雪村さん本当に自殺しかねない」
「担任は何やってんだ」
「気が付いてない。北村さん隠し方うまい。それにチクッたらターゲットになるからバレるの怖くて誰もチクらない」
「最悪じゃねーか」
「そうなんです先輩・・・・あたし同じクラスの子が自殺とか絶対嫌です」
「なるほどな」
しばらく考え込む俺。色々な解決パターンをシュミレートする。
「謎の支援者。追い詰められる北村の恐怖。当人ポカーン作戦だ」
「さすがに解読無理。兄さん説明」
「やっぱ雫ちゃんでも分からない事あるんだ」
「兄さんは妙な事ばかり考えるから。普通の解決法はまず期待しないで千春さん」
「そ、そうですか・・・・・・・」
「あ、やる気失せた。何だい何だい!!人がせっかく解決法思いついたのに」
「兄さん焼きプリンあげる」
「やっぱやる」
「先輩切り替え速いですよ!焼きプリン好きなんですか?」
「千春さん。兄さん焼きプリン大好物」
「そうなんだ。っていうか雫ちゃん。千春でいいよ。同じ年なんだから」
「分かった千春」
「よろしく雫」
「あなたはちゃん付け」
「何故に(笑)雫ちゃん」
「あ、こいつ家族以外に呼び捨てされるとムカッと来るらしいから。悪いけどちゃん付けで呼んでやってくれ」
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「何だ?小林のクラスで何かあったのか?」
「兄さんあたしもいるよ。千春さんだけじゃないよ」
「お前そこはスルーしろ。で、何?」
「ええ・・・・実はうちのクラスイジメがあるんです」
「イジメ?誰がイジメられてんの?」
「雪村さんっていう女の子です。何かクラスの女子のリーダー格の人がやらせてるんです」
「兄さん。ちなみにあたしの調査では、そのリーダー格の女子北村優子が好きだった男子に雪村さんが告白を受けたからっていう理由よ。ちなにみこれ非公開情報。誰も知らない」
「雫ちゃん凄い。どうやって調べたの?」
「俺もそれが知りたい」
「秘密」
「秘密はいいがお前の情報源がいい加減気になるよ」
「無理」
「まあ、とにかく雪村さんが北村さんにイジメられてると」
「そうなんです先輩・・・・・クラス中で無視したりしてて、あたしも構うとターッゲットになるから見てみぬフリしてるんです。でもそんな自分が嫌で。あたし、雪村さん助けたいです・・・・」
「イジメってのは受けた本人は相当精神的ショックが大きいし、両親にも心配かけたくないから言わないケースが多い。下手をすると手遅れになる。自殺とかな」
「兄さん結構深刻。雪村さん限界近い」
「そうなのか?どんな事されてんの?」
「集団無視。教科書落書き。机に菊の花。体操服隠し。トイレで水ぶっかけ」
「おいベタなやつは ほとんどやってるじゃねーか」
「雪村さん本当に自殺しかねない」
「担任は何やってんだ」
「気が付いてない。北村さん隠し方うまい。それにチクッたらターゲットになるからバレるの怖くて誰もチクらない」
「最悪じゃねーか」
「そうなんです先輩・・・・あたし同じクラスの子が自殺とか絶対嫌です」
「なるほどな」
しばらく考え込む俺。色々な解決パターンをシュミレートする。
「謎の支援者。追い詰められる北村の恐怖。当人ポカーン作戦だ」
「さすがに解読無理。兄さん説明」
「やっぱ雫ちゃんでも分からない事あるんだ」
「兄さんは妙な事ばかり考えるから。普通の解決法はまず期待しないで千春さん」
「そ、そうですか・・・・・・・」
「あ、やる気失せた。何だい何だい!!人がせっかく解決法思いついたのに」
「兄さん焼きプリンあげる」
「やっぱやる」
「先輩切り替え速いですよ!焼きプリン好きなんですか?」
「千春さん。兄さん焼きプリン大好物」
「そうなんだ。っていうか雫ちゃん。千春でいいよ。同じ年なんだから」
「分かった千春」
「よろしく雫」
「あなたはちゃん付け」
「何故に(笑)雫ちゃん」
「あ、こいつ家族以外に呼び捨てされるとムカッと来るらしいから。悪いけどちゃん付けで呼んでやってくれ」
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