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「機械と少年」
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216 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/04(金) 00:22:23.10 ID:QpzWJnrYP
勇「リングネーム?」

整備兵C「本名じゃまずいだろ?」

勇「そうだな・・・」

全くそのことを考えていなかった

整備兵A「マスクドイサーミってどうよ?」

整備兵C「ださい」

整備兵B「THEイサーミ」

勇「一回イサーミってのから離れろ」

整備兵「そういえばお前って日本人だろ?」

勇「そうだ」

整備兵「サムライボーイってのは?」

勇「ださい」

軍人「勇って名前はどういう意味なんだ?」

勇「意味とか知らないけど・・・字は「勇者」とか「勇気」
  とかに使われる「勇」だ」

整備兵A「勇者・・・勇気・・・か」

リート「あの・・・ブレイヴマスクってどうでしょう?」

勇「・・・だs」

整備兵達「それだ!!」

勇「えぇぇ〜・・・」

命名・ブレイヴマスク






---------------------------------------------



223 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/05(土) 00:52:43.05 ID:XV15AfobP
バトルコロッk・・・コロッセオ当日

勇「俺はあの赤いヴィントを倒せればそれでいい」

整備兵「そんなこと言わずにちゃんと優勝してくれよ〜?」

勇「ルールがイマイチ理解出来ていないのだが・・・」

軍人「乗ってる乗り物から落ちてパイロットが地面につくか、
   乗り物が戦闘不能になったら負けだ」

勇「制限みたいなのは?」

軍人「特にない。どんな武器も使用可能だ」

勇「死人が出そうだな」

軍人「表向きには伏せてあるがぶっちゃけ何人か死んでるらしい。
   まぁこのイベント自体が表向きにはならないからな」

そうとう覚悟を決めなければいけない様だ

『それでは!第十三回バトルコロッセオを開会するっ!!』

ウォォォォォォォォ!!!!!
凄まじい熱気だ

リート「うおー!」

なんかリートも吠えている





224 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/05(土) 00:57:47.08 ID:XV15AfobP
『一回戦目は5ブロックに分かれて予選バトルロイヤルだ!
 それぞれのブロックで残った3名ずつだけが本戦に参加できるっ!』

勇「なるほど・・・」

軍人「さっき説明してただろ!」

俺はCブロックになった

レイトは・・・Aブロックだ

整備兵「おいおい・・・Cブロックにソルダートいるぜ・・・」

どうやらいきなり強敵と当たった様だ

勇「バトルロイヤルならば生き残るだけでいいんだな」

軍人「とにかくここは逃げて逃げて逃げまくれ!」

勇「了解だ」


ただ、俺のヴィントはこのオンボロだ・・・
不安は拭えない






225 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/05(土) 01:01:41.66 ID:XV15AfobP
最初にAブロックの試合が始まった

赤いヴィントは凄まじい勢いで敵機を撃破して行く

「おぉ〜!!」

観客からも歓声が上がる
その隅で不穏な動きが・・・

「はい、間違いなく報告にあったあのヴィントです。
 ・・・はい、ウォーリアは20機ほど・・・はい・・・わかりました。」

その影に気が付く者はいなかった

果たしてどちらの軍なのか?





226 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/05(土) 01:08:19.13 ID:XV15AfobP
そしてCブロックの予選バトルロイヤル

勇「では行ってくる」

俺は素顔が見えないように仮面をかぶっている
仮面舞踏会てきなあれだ

リート「気をつけて下さいね・・・」

勇「心配するな。俺は本物だからな」

ヴィントでフィールドに進むとどよめきが・・・

「あんなオンボロで戦うのかよ・・・」

「死んだな。ありゃ」

「なにがブレイヴマスクだよ・・・死ぬための勇気かよ」

言われたい放題だな
周りの参加者達からも馬鹿にしたような視線を感じる
だが、俺は自身に満ち溢れていた
この出会ったばかりだが仲間と作り上げたヴィント
弱いはずがない!

『それでは?レディー、ゴー!!』

ゴングが鳴った

一斉に参加者達はソルダートを狙って砲撃を始めた
裏で打ち合わせでもしていたのだろう

勇「俺だけ仲間ハズレかよ」





227 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/05(土) 01:12:42.37 ID:XV15AfobP
ソルダートはその砲撃を物ともせずに剛腕で周りの
ヴィントやシュトローム、ジープにバイクを破壊して行く
まさに地獄絵図だ

「敵うわけねぇ!」

「も、もう無理だ!」

リタイアして行く参加者達
おいおい、リタイア早過ぎないか?
だが参加者達が弱いのではない
ソルダートが強すぎるのだ

ソルダート『どうする?お前も潰されるか?』

嘲笑うかのような挑発

勇「かかって来いよ」

「ばか!死んじまうぞ!!」

「やめて逃げろって!!」

こいつらは分かっていない
ソルダートの弱点を
俺はそれを一番のソルダート乗りの仲間から
聞いていたのを思い出した





228 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/05(土) 01:17:57.76 ID:XV15AfobP
ソルダート『なら、死ね!!』

剛腕が俺のヴィントに襲いかかる
ヴィントのアクセルを吹かして その攻撃をよける
地面をえぐる剛腕

ソルダート『上手くよけたな!次はどうかな?』

次々に攻撃を繰り出すソルダート
それをなるべく最低限の動きで回避する
次第にソルダートのパイロットが焦り始めた

ソルダート『くそっ・・・!ちょこまかと!!』

何度やっても俺のヴィントには当たらない
ここまでは基本だ
こんなのヴィント乗りの兵士なら大抵誰でも出来る

勇「見せてやるよ。ヴィントのもろさ」

ヴィント『なんだと?』

最初のどよめきは次第に歓声へと変わって行った

「行け!ブレイヴマスク!」

「なんかいけるかもしんねーぞ!」





>>次のページへ続く
 
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