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「機械と少年」
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66 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/09(水) 00:36:13.48 ID:b4A3gl1rP
その頃基地から少し離れた場所

勇「センサーに反応があった・・・本当だったんだな」

軍人「でしょ?危なかったっすね」

実はいまから数分前、バーサリー基地の周辺に
怪しい動きがあるとの事で俺達は連絡を受けていた
どうやら俺の私室にも張り付いている奴が居たので
狙いは俺たちだとすぐに分かった
そこで部屋の天井から伸びる空調のダクトの中をはって
抜け基地の裏から脱出したという訳だ
バラララララ・・・
その不審者を発見しここまでVT2を運んでくれたのが・・・

リート「おーい!」

シティ『怪我は無かったかい?』

リート「だーいじょーぶでーす!」

リートがいつの間にか友達になっていたシティというヘリの操縦士だ
ヘリがゆっくり着陸する
それと同時にハッチが開き俺たちの荷物とヴィントが出てくる

軍人「どうやら敵は本部からの回し者みたいっすよ?」

基地からの報告を逐一受けていた軍人が教えてくれた

勇「そりゃ色々と俺たちのチームが嗅ぎ回ったからな・・・」

リート「睨まれて当然ですね」





67 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/09(水) 00:45:14.88 ID:b4A3gl1rP
シティ「あんたらそんなに不味いことに首つっこんでんのかい?」

勇「まぁな。だがこれで本部がなにかヤバイことを隠しているのは明確だ」

軍人「今度は本部に殴り込みっすか?」

勇「その事なんだが上司から指令があった」

リート「え?帰るんじゃないんですか?」

勇「残念だがもう少し仕事がある」

リート「うぇぇ〜」

シティ「あら?あんたこれとの旅は満更でもないとか言ってた気がするけど?」

これとは勇の事である

リート「勇さんご飯とかしっかり食べないから
    早く基地に戻ってもらいたいんですけど」

勇「次は・・・ツイッターン基地ってところだ」

軍人「うげぇ・・・」

勇「なんだ?その反応?」

シティ「ツイッターンって・・・極寒地帯じゃない。
    それもかなりの距離が・・・」

リート「えぇ〜・・・」

勇「そこに亡くなった指令の盟友がいるらしい。
  その人に協力してもらえるように交渉しに行けと」

シティ「まぁ通信とか手紙だと色々と不味いんだろうね」

リート「そうなんですか?」

シティ「通信はもちろん全てチェックされてるだろうし・・・
    手紙もラブレターすらチェックされてるだろうねぇ」





68 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/09(水) 00:50:54.22 ID:b4A3gl1rP
勇「つまり自分の足でって事だ」

リート「あーあ・・・スティーアに帰りたい」

シティ「あと少しだろ?頑張りな!」

リート「はーい・・・」

勇「んじゃいくぞ」

ヴィントに跨る

シティ「おっと、忘れるとこだった」

リート「なんですか?」

シティ「これ、渡してもらえる?」


そう言って渡されたのは封筒に入った書物


リート「誰に・・・って、ガイウスさん?」

シティ「そのうち帰るんでしょ?そしたらそれ渡しておいて」

リート「分かりましたけど・・・これなんです?」

シティ「ラブレターよ」

リート「え!?」

勇「んぁ!?」

シティ「って言っても中々帰って来ない夫への愚痴だけどね」

リート「つまり・・・それって・・・」

勇「ガイウスは・・・あんたの・・・」

シティ「夫☆」

驚愕の事実にショックを受けながらも俺たちは
次なる目的地へ向かうのだった








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83 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/11(金) 00:11:50.40 ID:RvMaYd03P
勇「ぐぅっ・・・」

リート「大丈夫ですか・・・?」

吹雪の中を一台のヴィントが走る

勇「寒いっ・・・!」

何時もの戦闘服(意外と寒さや暑さに強いはず)で
極寒の地に乗り込んだのだが・・・
完全に舐めていた

勇「お前はなんとも無いのかよ・・・」

リート「はい!寒いのは得意です!」

流石機械・・・
唯一ヴィントの熱が俺を温めてくれている

勇「いっそこのとシュトロームでも借りるべき・・・だっ・・・」

意識が朦朧として・・・眠く・・・
ガァンッ!!

リート「寝ちゃダメです!!」

こうして何度かリートが寝そうになると起こしてくれる

勇「銃床はやめろ・・・死ぬから・・・」

既に後頭部はボロボロだ・・・
禿げたらマジで許さん





84 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/11(金) 00:19:14.32 ID:RvMaYd03P
ふと、視界に光が見えた

勇「・・・あそこだ!」

あれは基地の灯台だろう
ツイッターン基地は吹雪になると灯台を灯すと聞いている

リート「陸の上に灯台って面白いですね〜」

こっちはそれどころじゃない

勇「急ぐぞ・・・このままでは・・・しんで・・・」

ガァンッ!

リート「寝ちゃダメですよ〜!」

勇「このやろっ・・・」

その時・・・

勇「レーダーに反応!?」

リート「え!?」

勇「数・・・8!この大きさは・・・?」

熱源の大きさがヴィントよりも小さい
それが高速でこちらに向かっている

勇「何が・・・何が来るんだ!?」








>>次のページへ続く
 
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