「機械と少年」
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153 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/19(土) 00:25:47.06 ID:r0wGcD6CP
40%・・・30%・・・20%・・・
勇「くそっ・・・!」
ヴィントをやむなく元の状態に戻して通常モードで走る
『そこのヴィント!止まれ!』
するとどこから追いかけて来たのか?
警察のシュトロームが追いかけてきた
荒野には道路交通法なんてものはないが あんなにド派手にぶっ飛ばしてたら 流石に止められても文句は言えない
しかし・・・
勇「人類軍の天霧と言います!この電磁場は一体!?」
今度は警察官もスピーカーではなく すぐそばにヴィントを並走させて応答した
警察官「その人・・・電磁場にやられたのか?」
勇「はい、早くこの磁場から抜け出さないと!」
警察官「あと3キロで磁場が無くなる。それまで頑張ってくれ!」
警察官の先導の元近くの街まで急いで走った
--------------------
154 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/19(土) 00:31:52.14 ID:r0wGcD6CP
街まではすぐだった
リートを抱えて警察官の自宅らしき建物に誘導される
警官「おぉい!」
警官妻「はいはい」
警官「また磁場でやられた人だ。少しここで休ませてやってくれ」
警官妻「あら、それは大変ね。さぁさこちらへ」
リート「すみません・・・」
どうやらこの人達はリートを人間だと思っているらしい
そっちの方が都合がいいので 特に何も言わずにしておく
勇「さっきのあの磁場は?戦闘ですか?」
警官「詳しくは分からないが・・・機械軍の仕業らしい。そういう事なら君の方が詳しいのでは?」
勇「つい先日までツイッターンにいたので・・・」
警官「そうか。・・・我々も詳しくは知らないが・・・とにかく現場に行ってみるかい?」
勇「現場?」
警官妻「彼女はちゃんと面倒見ておくから安心して」
勇「・・・お願いします」
機械軍の仕業というのが気になって その現場とやらに案内してもらった
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40%・・・30%・・・20%・・・
勇「くそっ・・・!」
ヴィントをやむなく元の状態に戻して通常モードで走る
『そこのヴィント!止まれ!』
するとどこから追いかけて来たのか?
警察のシュトロームが追いかけてきた
荒野には道路交通法なんてものはないが あんなにド派手にぶっ飛ばしてたら 流石に止められても文句は言えない
しかし・・・
勇「人類軍の天霧と言います!この電磁場は一体!?」
今度は警察官もスピーカーではなく すぐそばにヴィントを並走させて応答した
警察官「その人・・・電磁場にやられたのか?」
勇「はい、早くこの磁場から抜け出さないと!」
警察官「あと3キロで磁場が無くなる。それまで頑張ってくれ!」
警察官の先導の元近くの街まで急いで走った
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154 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/19(土) 00:31:52.14 ID:r0wGcD6CP
街まではすぐだった
リートを抱えて警察官の自宅らしき建物に誘導される
警官「おぉい!」
警官妻「はいはい」
警官「また磁場でやられた人だ。少しここで休ませてやってくれ」
警官妻「あら、それは大変ね。さぁさこちらへ」
リート「すみません・・・」
どうやらこの人達はリートを人間だと思っているらしい
そっちの方が都合がいいので 特に何も言わずにしておく
勇「さっきのあの磁場は?戦闘ですか?」
警官「詳しくは分からないが・・・機械軍の仕業らしい。そういう事なら君の方が詳しいのでは?」
勇「つい先日までツイッターンにいたので・・・」
警官「そうか。・・・我々も詳しくは知らないが・・・とにかく現場に行ってみるかい?」
勇「現場?」
警官妻「彼女はちゃんと面倒見ておくから安心して」
勇「・・・お願いします」
機械軍の仕業というのが気になって その現場とやらに案内してもらった
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155 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/19(土) 00:43:21.57 ID:r0wGcD6CP
場所は街から数キロ離れた場所
勇「すごい電磁場だ・・・」
警官「ヴィントのベトロニクスは最低限に切っておいた方がいい」
勇「はい」
そこにはとてつもなく大きなクレーターが出来ていた
勇「ここに何が?」
警官「古い研究所だよ。決して小さくはなかった。建物の老朽化で立ち入る人はいなかったけどね」
研究所か・・・
勇「その研究所がなぜ跡形もなく・・・」
警官「調査の結果 機械軍がE2爆弾を使ったと分かった。機械軍が関わっていると判明した時点でもうここからは人類軍の管轄だけどね」
勇「E2爆弾・・・」
調査と言ってもE2爆弾でここまで吹き飛ばされては何も出来ない
警官「これをやったのはたった1機の機械兵なんだと」
勇「1機の・・・?」
警官「軍部ではその機体が随分厄介な存在らしいけど、俺らにはよく分からんね」
勇「E2爆弾を使うなんて・・・」
警官「早く終わって欲しいよな。こんな戦争」
勇「他にも電磁場で体調を崩す人が?」
警官「君たちみたいに知らず知らずのうちに通りかかって悪くする人が結構いるよ。まぁ大抵女性や子供が多いけどね」
そうとう厄介な置き土産をしてくれたな・・・
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156 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/19(土) 00:54:48.27 ID:r0wGcD6CP
警官の家に戻るとリートはもう元気になっていた
しかも警官妻と夕飯の支度をしていた
リート「勇さん!今日はここで泊めてもらいましょうよ!」
警官妻「そうしなさいよ!」
勇「え・・・まぁ・・・お願いします」
警官「おぉそうか!今晩の飯は賑やかになりそうだ!」
久々の野宿も楽しみにしていたのも事実だが こうして屋根があるところで寝れるのはありがたい
警官妻「リートちゃん随分お料理上手なのね〜」
リート「これでもスティーア基地の厨房のエースですから!」
勇「てきとうなこと言ってるとクロッフに言いつけるぞ」
クロッフとはスティーアのコック長だ
リート「うぇ・・・クロッフさんは苦手・・・」
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163 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/20(日) 00:40:58.94 ID:8KyV3JVjP
勇「なるほど・・・」
ゴート『お前が戻ってからでも遅くないと思っていたが・・・そうか、近くにいる可能性があるな・・・』
今話しているのは例の銀色の機械兵だ
ゴートの話ではこいつにはハーキュリーというコードネームがつけられたらしい
勇「さすがに敵地に長居はしないと思いますが・・」
ゴート『こいつは常識の通用しない化け物だと聞いている。油断はできない』
なるほど、確かに素性も性能もわからないこの機体に安易な推測は危険だ
勇「単独行動で、しかも敵地のど真ん中に乗り込める機械兵がはたして・・・」
ゴート『相当高度なAIを組んであるようだな。』
勇「となれば人間が必ず開発にかかわっているとみて間違いないですね」
いくら機械軍といえど通常の機械兵のコマンダー程度のAIしか組めない
これは人間の柔軟な思考なしには高度なAIが組めないということだ
勇「まさか・・・人類軍が・・・」
人類軍にこれを作ったものが居るとなれば人類軍領に現れるのも説明がつく
ゴート『バカ野郎。人類軍の人間が自分の軍をそんなに疑うな・・・ってそうさせてるのは俺の命令のせいもあるか・・・』
勇「いえ、これは俺がここまで旅をしてきて思っていることでもあります。明らかに人類軍に裏切り者がいる。それもかなりの上層部に・・・」
ゴート『ふむ・・・特殊部隊を口封じのために動かせるほどの人間だからな・・・』
リート「勇さ〜ん・・・お話終わりました・・・?」
ゴート『ん?リートか?』
リート「お久しぶりです!ゴートs・・・あ!り、リーダー!」
ゴート『はっはっはっは!リーダーなんて呼ばなくていいぞ。』
リート「は、はい!」
ゴート『とにかく今はクロム整備主任のところへ行け。俺も何があるのかは聞かされていないがな』
勇「了解です」
こうして通信は終わった
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164 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/20(日) 00:57:47.06 ID:8KyV3JVjP
警官の家を出てから5日が経とうとしていた
リート「あ!勇さん!勇さん!あれって・・・!」
見えてきたのはバーサリー基地だ
勇「あそこで少し補給させてもらおう・・・」
思えば特殊部隊に襲われてドタバタしていたせいでいろいろと世話になった奴らにあいさつもできなかったからな・・・
ヴィントを基地に向けて走る
その時・・・
カッ!!!
バーサリー基地が一瞬光った
太陽光の反射か・・・?
そこ答えは その後に広がる光景から分かった
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・!!!!
光った地点を中心に青白い光の球が広がる
勇「なんっ・・・!?」
記憶がさかのぼる
そしてこの光の正体を思い出した時には爆風でヴィントごと後ろに吹き飛ばされていた
E2爆発だ・・・
以前アカデミーの座学でこれと似た映像を見た
しかしこれは現実だ・・・
あそこには短い間だったが見知った顔もたくさんあった・・・
ガイウスの奥さんも居た筈だ・・・
爆風に逆らうようにヴィントのスラスターを向けるがパワーが少しだけ足りない
後ろに流されながら見えた光景は破壊と絶望だった
その光景はまさに神罰のようにさえ見えた
>>次のページへ続く
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