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バイトに出逢いなんてある訳ない
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399 : ◆7A2lLTKUspN0 :2014/02/15(土) 14:36:35.12 ID:VVyZ2DZgP
美里「ふぅん・・・で悠人はどうすんだ?」

悠人「どうするって・・・」


美里に今日の出来事を相談した

ってか小学生に相談って・・・


美里「バレンタイン知らなかったのか?」

悠人「名前は知っていたが どんな行事なのか知らなかった・・・」

美里「クリスマスも知らなかったもんな」

悠人「小さい頃から無縁だったんだ・・・」

美里「それよりどうするんだよ?本命のチョコ・・・クッキーだけど、貰ったんだろ?」

悠人「どうするべきなんだ・・・?」

美里「好きなら好きって言えばいいじゃん」

悠人「無理だぁ・・・俺絶対また何かやらかす・・・」

美里「多分なー」

悠人「もういっそ風邪で死ぬ・・・」

美里「でもこれって両想いってことじゃん?よかったじゃん」

悠人「・・・・」

美里「とりあえず風邪直せよ。私はもう帰るから」

悠人「・・・いろいろありがとな」

美里「がんばれよ」



400 :名も無き被検体774号+:2014/02/15(土) 14:44:06.37 ID:JHGOxoXV0
美里大人や…


401 : ◆7A2lLTKUspN0 :2014/02/15(土) 14:54:58.72 ID:VVyZ2DZgP
美里母「おかえり。悠人くんどうだった?」

美里「うん、風邪は もう大したことないみたい」

美里母「そう、よかったわね」

美里「悠人・・・舞さんに告られたんだって」

美里母「そうなの」

美里「・・・よかったよな」

美里母「そうね・・・」

美里「これ、渡せなかった・・・」


美里の手元にはラッピングされた箱


美里母「あら、渡さなかったの?」

美里「うん・・・だって悠人には・・・」

美里母「・・・渡してきたら?」

美里「でも・・・」

美里母「早い者勝ちじゃないんだから。ね?」

美里「わかった・・・!」


美里が再び家を出て行く


美里母「若いわねぇ・・・」



402 :名も無き被検体774号+:2014/02/15(土) 15:11:51.19 ID:8tdj4itO0
優しい子だな


403 :名も無き被検体774号+:2014/02/15(土) 23:26:30.65 ID:HGTKYfk10
美里ちゃんいい子すぎんやろ

そして美里母はやはり大人だな


404 :名も無き被検体774号+:2014/02/16(日) 01:08:12.24 ID:wRfFw8CV0
いい子だなぁ


405 : ◆7A2lLTKUspN0 :2014/02/16(日) 03:12:00.41 ID:DY8qEPTqP
翌朝

悠人「はい、大丈夫です」

店長『なら良かった。じゃぁお願いね』

悠人「わかりました」

店長に風邪が回復したことを伝えると丁度シフトに空きがあって当てがないとの事だった

もちろん俺は前回の休みの分もあるので引き受ける事にした

悠人「舞さんも同じシフトだよなぁ・・・」

顔を合わせて平然と居られる自信がない

悠人(いや、平然と居る必要はない。)

もう決めた

俺は、俺の思いをもって彼女の告白に答える

悠人「よしっ・・・まずは精神統一だ」



406 :名も無き被検体774号+:2014/02/16(日) 03:13:38.34 ID:FtxBjreX0
悠くん漢になります


407 : ◆7A2lLTKUspN0 :2014/02/16(日) 03:19:30.36 ID:DY8qEPTqP
そしてバイト時間になった

舞「え?ゆーちゃん?もう大丈夫なの?」

悠人「大丈夫。見舞いありがとう」

舞「うん・・・///」

小門「見舞いw?なんですかそれw」

悠人「・・・そ、それよりなんで いきなりこの時間のシフト空いたの?」

舞「あ、うん。なんかいきなり高尾さんが辞めちゃって・・・」

上手く話題をそらす

まだ回答の時ではない・・・

ってか高尾って誰だっけ?


悠人「いきなり辞めるって迷惑な話だよな」

舞「ほんとだよね〜。まぁ事情があるなら仕方ないけど」

小門「ほんとほんとw」


その日のバイトは そわそわしっぱなしだった

午後のシフトだったので いつもの愛華もいない

悠人(このチャンスを逃してはならない・・・絶対に!)



408 : ◆7A2lLTKUspN0 :2014/02/16(日) 03:25:52.67 ID:DY8qEPTqP
そして運命のバイト終了時間

今日のバイトは舞も俺もミスばかりだった

終いにはチョコレート菓子をレンジしてしまった


悠人「はぁ・・・なんか疲れた・・・」

舞「体力が完全に戻って無いのかもね」

悠人「まぁ・・・そうかもね・・・」


今からドキドキが止まらない

鼓動ってこんなに強いものなのか・・・


店長「病み上がりで いきなり使っちゃってごめんねー」

悠人「いえ、むしろ感謝です」

店長「ん?」

悠人「・・・なんでもないです。そろそろ帰りますね」

舞「そうだね。お先失礼しまーす」

悠人「お先でーす」

店長「あいよー」


鼓動がより一層強くなる

店を出ると冷たい風が吹き付ける


舞「うわぁ・・・さむいぃ〜!」

悠人「行こうか」


冷たい夜道に二人は歩き出す



409 : ◆7A2lLTKUspN0 :2014/02/16(日) 03:31:17.75 ID:DY8qEPTqP
悠人「・・・・」

舞「・・・」


無言だ

悠人(ここは俺から切り出さなければ・・・)


悠人「あのs・・・」

舞「そういえば・・・」


かぶった


悠人「あ、先にいいよ」

舞「うん・・・あの、クッキー・・・どうだった?」

悠人「うん、美味しかったよ。ありがとう」

舞「よかったぁ・・・少し甘かったかなって」

悠人「流石舞さんだよ」

舞「えへへ〜照れるなぁ」

悠人(切り出さなければ・・・!!)


舞「ゆ、ゆーちゃんの寝顔初めて見たんだよ!」

悠人「そうだっけ・・・?」

舞「うん。ちょっと苦しそうだったけどね〜」

悠人「久々の風邪だったからね」

悠人(切り出さなければ!!)



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:読み物  |  タグ:青春, 胸キュン, ほのぼの,
 


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