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机の上に予言が書いてあった。
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59 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:42:45.98 ID:7wm2QxL+0.net
「そうだったんだ。なんか話が合わないと思ってたんだ。僕の予言を見ていたはずなら、友達を失うっていう予言も見ていたはずだもんね」
あの時の咲は友達を失うという僕の予言を聞いて顔を白くさせていた。
知っていたなら、こんな反応はしないだろう。
「そうだよ、ごめんね。騙してた」
「うん、すっかり騙されてた」
それから彼女はずっと下を向いたまま、黙り続けていた。
60 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:43:16.31 ID:7wm2QxL+0.net
「それじゃ、恋人はやめよう」
僕が言うと、彼女はまた震えだした。
「私の書いた予言……その通りになったね」
少しだけ嗚咽を漏らしながら、両の手の平で目を擦りながら彼女は言う。
「ごめんね、ごめん」
「そうだったんだ。なんか話が合わないと思ってたんだ。僕の予言を見ていたはずなら、友達を失うっていう予言も見ていたはずだもんね」
あの時の咲は友達を失うという僕の予言を聞いて顔を白くさせていた。
知っていたなら、こんな反応はしないだろう。
「そうだよ、ごめんね。騙してた」
「うん、すっかり騙されてた」
それから彼女はずっと下を向いたまま、黙り続けていた。
60 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:43:16.31 ID:7wm2QxL+0.net
「それじゃ、恋人はやめよう」
僕が言うと、彼女はまた震えだした。
「私の書いた予言……その通りになったね」
少しだけ嗚咽を漏らしながら、両の手の平で目を擦りながら彼女は言う。
「ごめんね、ごめん」
61 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:46:05.94 ID:7wm2QxL+0.net
僕はあの時の彼女みたいに、初めはくすくすと、それから大きな声で笑い始めた。
状況が飲み込めていない彼女は目を見開いてこっちを見ていた。キョトンとしている。
「ふぅ……ごめんごめん、意地悪した」
え? と声を漏らす彼女の手をとって、僕は言った。
62 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:48:07.59 ID:7wm2QxL+0.net
「結婚しよう。これで君は恋人から、婚約者だ」
まだ理解できていない彼女は、呆気にとられたように、少しだけ涙を流しながら。
「ごめん……まだよく分かってないんだけど……よろしくお願いします」
僕はまた笑う。
「なにそれ」
彼女も笑う。
二人で大きな声で笑って、顎が痛くなって、目に涙が溜まり始めた頃、僕らは手を繋いだ。
デスクには、『こいびとをなくす』と書いてあった。
63 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:48:23.15 ID:7wm2QxL+0.net
おわり。
64 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 05:51:46.54 ID:Ud3ROXJ10.net
なるほど…いちおつ!!!
オチは読めたけど!!
ものすごいほっこりした!!!
66 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 08:17:41.89 ID:Vo7ruIY+O.net
爽やか!!
面白かった
67 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 08:46:31.59 ID:i166un/v0.net
良かった。
68 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 09:41:04.70 ID:7fe6/Efo0.net
久しぶりやね
69 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2015/07/16(木) 13:58:29.87 ID:qsJ9+qHr0.net
幸あれ
http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news4viptasu/1436986676/
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