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バイト帰りに出会った女子高生との数年間の話
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387 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 02:16:27.04 ID:NvS4gIBG.net
悩んだところで仕方ない。

白石の肩を掴んで俺の胸から剥がす。

「?」

声も出さないで俺を見る白石は困惑したような顔をしている。

「…避けるなよ?ww」

白石に顔を近づける。白石はほとんど拒まなかった。軽く触れ合うとすぐに離れる。

「…キザすぎww」

「ああ、流石に思ったww」

半泣きのまま俺を見て白石は笑う。こんなに嬉しそうに笑う白石を久しぶりに見た。出来ればこれからもずっと見ていたいと思う、そんな笑顔だった。



388 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 02:18:25.02 ID:NvS4gIBG.net
帰り道は行きの時よりも速度を落として走った。

袖口に掴まる白石の手が、背中に伝わる白石の感触が、その全てがどこか懐かしくて新鮮だった。

その感触を少しでも感じていたかった。

上機嫌な鼻歌が背後から聞こえる。

どこかで聞いたことがあるフレーズに気づいてはいたが曲名を思い出すのに時間がかかった。

DREAMS COME TRUEの「未来予想図Ⅱ」だとちょうど気づいた時にヘルメットが五回ぶつかった。

信号で止まった時に
「愛してるって?ww」と聞くと「『ありがとう』だよww」なんて笑われた。



389 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 02:19:42.58 ID:NvS4gIBG.net
白石をマンションの前で下ろして、何となく名残惜しかったけど微妙に赤い顔を二人ともそれ以上そうしていられなくて俺が帰るというと白石がこちらを何とも言え無い目で見てきた。

半笑いでそれにこたえて曲がり角の少し手前で一時停止し後ろを振り返ると まだこちらを見ている白石が見えた。

それを見てまた少し笑って、左折するときに五回ブレーキランプを点滅させた。

『こちらこそ』だったけど上手く伝わったのかな。

ま、たとえそれがちゃんと伝わらなくてもいいんだ。だって結局、愛してるってのが伝わればいいんだから。



391 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 02:21:18.57 ID:NvS4gIBG.net
さて、長々とこんなに話したがこれにはちょっとした理由がある。

実はこの話をしたのは昨日がちょうど俺と白石が復縁した日なのだ。

そんな感じで白石とまた付き合いだしたわけだけど実はこれらは3年前の話。

最近の話を少しして、長かったこの話の〆にしようと思う。



393 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 02:23:05.00 ID:NvS4gIBG.net
戸田さんによくないと思って会社を辞めて、転職先は給料が少し下がったけど土日祝日は きっちり休ませてくれるからありがたい。

お陰で週末は狭いキッチンで二人で料理を作って、食べて、何もなく ただ家で本読んだりDVD見たりゲームしたりギターいじったりしてのんびりする。

最近も休日の時間のある時は だいたいこうしている。

たまには出かけたりもするが どうしても俺も白石もどこかしらで東京は住みにくく感じている。

人が多すぎるからだろう。その反動で休日は引きこもりがちになる。



395 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 02:24:15.70 ID:NvS4gIBG.net
「お兄さんさ、今日何の日か分かる?」

「誕生日、は違うな、うわ、やべぇ、何の日だ?」

白石の家でいつものように だらだらしていると不意にこんなことを言われた。

無論分かっちゃいるがにやけそうになる顔をグッと抑える。

「お兄さんに分かるかなぁw」

「んー…ダメだ!分からん!教えてくれ!」

「えー?どうしよっかな?ww」

「いいじゃん。てか白石から言ったんだし。」

「ふふ。実はね…今日で付き合い始めて2年目なんだよ!」

「あ!?マジで!?」

今気づいたかのようにカレンダーを見てみる。今日は九月十日。確かに白石と復縁して2年目になっていた。

「マジマジ。いやー早いねーもう2年だってww」

「そっか…じゃあそんな俺から白石さんにプレゼントでもしようかなwwギター借りていい?」

「うん…え?え?え?」

カウンターパンチを喰らって慌てる白石。

白石はたぶん俺に対するサプライズのつもりだったのだろう。

だが生憎と俺は俺で用意周到にこの日を迎えているのだ!



397 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 02:26:57.98 ID:NvS4gIBG.net
「えー、こほん。ん、んん!今日は俺主催のリサイタルにご参加いただきありがとうございます!

えー次で最後の曲となります…あれ?惜しむ声が聞こえないぞ?ww」

「ええーーwww」

先程まで何が何だか分かっていなかった白石だがすぐに俺のノリについてくる。そこらへんは流石である。

「はい!じゃあ今日最後の曲はback numberの「花束」をお送りします!」

そう言って少しだけチューニングをするとこの日の為だけに練習してきた曲を弾き始める。

初めてこの曲を聞いた時、歌詞が優しすぎると思っていたがサビと二番がぴったりだと思ったんだ。

ここで聞いたことのない人のために一部分だけ抜粋。

・・・法律とか引っかかるのかな・・・?

まぁ書くんだが・・・

『何回だって何十回だって

謝るし感謝の言葉もきっと忘れないから

ごめんごめんありがとうごめんくらいのバランスになる危険性は少し高めだけど許してよ』

俺らにはぴったりの曲を、上手くなんかない俺が歌って、歌い終わってから白石を見ると小さく笑いながら、微かに泣いていた。



398 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 02:29:28.76 ID:NvS4gIBG.net
話が少し飛んで半年程経った三月三十日

この日は本当にたまたま白石と予定が合って、かつ二人とも休みの日だったので午後から会う白石のために朝一で色々な店に向かっていた。

午後になって白石が家につく。

「お邪魔しまーす。」

「おー。勝手にどうぞー。」

玄関から聞こえる声に居間から声だけで返す。数秒後に居間に白石が入ってくる。

「?どしたのお兄さん後ろに両手かくして?」

そう。

ちょっとしたプレゼントの為に白石が来るのを待っていたのだ。

「白石さ、結構前にお前に歌った歌の名前覚えてる?」

「どしたの突然?『花束』だっけ?お兄さんこっそりとだいぶ練習してたみたいだよねww」

「お、覚えてたか。じゃあってわけじゃないけど、ほい、これ。」

背中に隠していたものを白石に向ける。

「…お花?」

「ん。花屋に聞いてみたら今日の誕生花あるって言ってたから。ローゼンタって言うらしい。」

花屋の言う花言葉を聞いてぴったりだと思って思わず笑ってしまった。

これは最後にでもいうと面白いかもしれないから皆調べないでくれるといいかもしれないww



399 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 02:30:59.60 ID:NvS4gIBG.net
そう、今日は白石の誕生日だ。

白石は驚いたらしく目を丸くして俺を見てから差し出された花束をおずおずと受け取った。

「じゃあもう一つ。」

「え!?まだあるの?」

「うん。白石さ、曲の歌詞覚えてる?」

「まぁ、全部じゃないけど…」

「あの曲はさ、二人が結局どうなったかは明確には書いてないんだ…でも、あの、えっと…つまり、これ…」

ここまで言った癖に勢いに乗って最後まで言い切れずにどもるあたりが俺らしくて笑える。

しまらないなぁと思いながらも白石の手を取ってその手にそっとそれを乗せる。

手のひらに載ってしまうくらいの小さな箱。

「え?え、え…え?」

混乱しっぱなしの白石を見て少しにやついてから箱を開けてみせる。

高かったなんて思ったけど、このくらいの甲斐性は示したいと思って、結局テンプレ通り給料三か月分の値段になってしまった。

少し息を吸った。

初めてキスしたときを思い出すくらい緊張する。



401 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 02:33:20.15 ID:NvS4gIBG.net
「……好きです。俺と、結婚してください。」

力みすぎることもなく言えたと思った。

実際はかすれ声だったみたいだけどww

さてどんな反応をするかと不安と期待が七対三ぐらいで混ざった気持ちで白石をみていると・・・

「…ずるいよ…そんなの…」

「!?え、ちょ!?白石さん!?いや、泣くなって!?」

予想外の反応で泡を食う俺。せめて驚くくらいだと思っていたが予想の上を行く反応に面食らう。

「こんなの…断れないじゃん…」

「え、んん!?」

ぶつかってくるくらいの勢いで俺に抱き着きそのまま唇を奪われる。

「OK、でいいの?ww」

「・・・バカww」

離れてから白石の目尻の涙を指で払ってもう一度唇を重ねる。

全部を経験した今だから言える。

俺は、白石を好きになれて本当に良かった。



402 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 02:35:05.08 ID:NvS4gIBG.net
そんなことがあってから約半年。

俺らの関係に変化が起こりました。

昨日をもって俺は白石を白石と呼ばなくなりました。

…昨日から苗字が小島になったからです。

そう。

九月十日にしようかと二人で決めていたので昨日入籍しました。

二人して、「これからは名前で呼ぶのか…」と大したことがないはずの事が凄いハードルが高く感じられて困っていたりしますww

二人の関係を表す言葉が変わっても距離感とかそういったものはあまり変わらないみたいです。



404 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 02:37:16.06 ID:NvS4gIBG.net
さて、長々とここまで書いてきましたが これには皆に読んでもらおうって言うよりも俺自身がここに投下することによって、「今までこんなことがあったなぁ。大変だったなぁ、それでも今でも白石が大事だな」

そう再確認するためのものでした。

言い方は悪いけど皆にはついでに楽しんでもらった形です。

ここまで本当に色々なことがありました。

長くなりすぎると思って端折ったりした部分もありますから本当は もっとずっと色々葛藤していたりしていますし、もしかしたら上手く書けて無かったんじゃないかと思う部分もあります。

今でもたまに「もう少し上手くできたんじゃないか」とか思ったりもします。

戸田さんを傷つけて俺が幸せになって良いのかとかも思います。

でも全部ひっくるめて、あえて言います。

俺は今、最高に幸せです。



408 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/11(日) 02:40:40.80 ID:NvS4gIBG.net
>>402
本当は昨日のうちに終わらせたかったんだけど・・・

入籍のこまごましたことで手間取ったりしちゃって・・・w


時間は嫌でも過ぎていくけれどその中で多少なりと成長できたんじゃないかと思います。

これまでの全てがあったから俺はここにいると思います。

白石は夢に向かって歩いて、最近少しずつだけどプロとして活躍し始めました。

今回俺がこれを書いたのも彼女の様にもう一度夢を追いかけたいと思ったのも一因としてあります。

…落としどころが分からなくなりそうなのでキリのいいここで〆にしたいと思います。

最後に、出会った当初俺は白石と結婚すると何て思ってもいませんでした。

だから皆に、伊達が学生の頃に俺に言ってくれた言葉で終わりましょう。

『未来は可能性で出来てるんだぜ?ww』

最後に、言っていなかったローゼンタの花言葉を言って本当に〆にします。

ローゼンタの花言葉は『変わらない思い』です。



406 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/09/11(日) 02:39:24.61 ID:acPPPFPp.net
はっきり言って創作か実話かはわからないけど

いろいろな人の上にいまがあるってことを忘れないで下さい


特に戸田さん



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:読み物  |  タグ:青春, すっきりした話, 純愛,
 


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