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バイト帰りに出会った女子高生との数年間の話
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263 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 21:33:28.55 ID:Q5UKg1qg.net
「んー・・・他に選択肢は?白石の要望には出来るだけ沿うようにしたいんだが・・・」
「・・・てほしい・・・」
「ん?」
「・・・一緒に寝てほしい・・・」
「・・・・・」
「な、何で黙るの!?」
「昨日の今日でそれかよwエロいなぁwwと思って・・・」
「ち、違!そっちじゃないし!そ、添い寝!」
「あー、はいはいwwほれ、歯磨いてとっとと寝るぞw」
「・・・意地悪・・・」
頬を膨れさせる白石を見て内心こんなに楽しいことはないという気持ちで一杯だった。きっと表情も隠しきれていなかっただろう。
「電気消すぞ?」
「うん・・・」
明かりが消える。
「・・・豆電球位つけてていいよな?」
「うん・・・」
暗すぎると昨日のことを鮮明に思い出してしまいそうだった。
「白石さ・・・くっつきすぎじゃね?」
「あ、ごめん・・・あっつい?いやだった?」
いや、あの・・・単純にドキドキするんです。
264 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 21:36:34.29 ID:Q5UKg1qg.net
「・・・察してくれ・・・」
「言ってくれないと分かんないなぁ?ww」
豆電球の薄明かりの中でも分かる。いつものように口の端に笑みを浮かべて俺を見る白石。
「・・・言わせたいだけだろ?ww」
「さっきのお返しww」
二人で笑いあって、どちらが言うともなく近づいて唇だけ合わせてキスをする。
「・・・寝るか・・・」
「・・・うん・・・」
そういって白石が更に俺の方によって来るとそのまま抱き枕のごとく俺に抱き着く。
「ちょ!?」
「んー?いいじゃん。私こうしてた方が落ち着くんだよねーww」
・・・当たってるんですがそれは・・・
「お兄さん暖かい・・・体にヒーターでも入ってるの?w」
「単純に緊張してるからこれ以上俺をからかうな・・・いや、ホントマジで。余裕ない。」
「はいはいwwこのくらいで勘弁してあげるよw」
二人の声が消える。
「んー・・・他に選択肢は?白石の要望には出来るだけ沿うようにしたいんだが・・・」
「・・・てほしい・・・」
「ん?」
「・・・一緒に寝てほしい・・・」
「・・・・・」
「な、何で黙るの!?」
「昨日の今日でそれかよwエロいなぁwwと思って・・・」
「ち、違!そっちじゃないし!そ、添い寝!」
「あー、はいはいwwほれ、歯磨いてとっとと寝るぞw」
「・・・意地悪・・・」
頬を膨れさせる白石を見て内心こんなに楽しいことはないという気持ちで一杯だった。きっと表情も隠しきれていなかっただろう。
「電気消すぞ?」
「うん・・・」
明かりが消える。
「・・・豆電球位つけてていいよな?」
「うん・・・」
暗すぎると昨日のことを鮮明に思い出してしまいそうだった。
「白石さ・・・くっつきすぎじゃね?」
「あ、ごめん・・・あっつい?いやだった?」
いや、あの・・・単純にドキドキするんです。
264 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 21:36:34.29 ID:Q5UKg1qg.net
「・・・察してくれ・・・」
「言ってくれないと分かんないなぁ?ww」
豆電球の薄明かりの中でも分かる。いつものように口の端に笑みを浮かべて俺を見る白石。
「・・・言わせたいだけだろ?ww」
「さっきのお返しww」
二人で笑いあって、どちらが言うともなく近づいて唇だけ合わせてキスをする。
「・・・寝るか・・・」
「・・・うん・・・」
そういって白石が更に俺の方によって来るとそのまま抱き枕のごとく俺に抱き着く。
「ちょ!?」
「んー?いいじゃん。私こうしてた方が落ち着くんだよねーww」
・・・当たってるんですがそれは・・・
「お兄さん暖かい・・・体にヒーターでも入ってるの?w」
「単純に緊張してるからこれ以上俺をからかうな・・・いや、ホントマジで。余裕ない。」
「はいはいwwこのくらいで勘弁してあげるよw」
二人の声が消える。
265 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 21:39:34.82 ID:Q5UKg1qg.net
「ねぇ、お兄さん・・・」
「ん?」
「・・・ごめん、何でもないや・・・」
「・・・ん」
白石が考えて言ってこない以上はそれがこたえだろう。聞きたい気持ちを押し殺して眼を閉じる。
腕の中の白石の体温がより鮮明に感じられる。柔らかい。
ちょうど俺の顔の近くに白石の頭が来ている。すげーいい匂い。シャンプーとかかな?
眠ろうと考えて呼吸をしているのに白石の方に意識が行ってしまって中々寝付けない。瞼を開けてみる。
オレンジ色の薄明りの中、白石はというと、
「・・・すぅ、すぅ・・・」
まさしく穏やかと言った具合に早くも寝付いてしまった。心の中で寝落ちかよと小さく笑う。
しかし、「・・・何ていうか・・・」子供みたいだ。よく食べて、表情豊かに笑ってはしゃいで、かと思いきや甘えて来たり拗ねてみたり、疲れたらすぐ眠る。
まぁ・・・こういった裏表のなさが好きなんだろうけれど、
266 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 21:41:43.38 ID:Q5UKg1qg.net
「・・・いつまでこうしていられるかな・・・」
考えたことがふと口をついていた。
時間的にではなく、将来的に。
結構本気で白石が幸せになって欲しいとは思っている。
でも、仮に俺じゃなくて横に立っているのが伊達とかだったら俺はなんて思って、何て言うんだろう。
いや、止めよう。考えてもしょうがない。そうなったらそうなったときである。
瞳を閉じて深く息を吸う。白石の匂いが微かにして、温もりが感じられて。
心地よさを覚えながら、悩んでいたのがバカみたいにスッと眠りについた。
267 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 21:45:10.76 ID:Q5UKg1qg.net
「白石さ、いつこっち帰ってくる?」
東京駅の構内で色々と土産を買っていれば時間になるだろうという白石の意見で色々物色しているとき気になって聞いてみた。
それに合わせてバイトの休みとか帰省とかを考えようというものだ。
「んー?そうだなぁ・・・いつになるかな・・・」
「確定はしてない感じか?」
「うん。大学は八月入ったらすぐ終わるんだけどバイトとかサークルとかあるし。」
「なるほど・・・まぁ早めに教えてくれると助かるな。」
「あ!じゃあ あれだ!こうしよう!」
「今決めるのかよwいつ?」
半ば呆れて白石を見る。
「おにーさんが『帰ってきて』って言ったときに帰ってくるね!」
いつもの俺をからかうような笑顔ではない。白石は俺に満面の笑みで言って見せた。
「・・・したら、意外と早く呼ぶかもしれないぞ?」
「心配し過ぎだと思うよww私こう見えて一途だし、それに・・・」
「うん?」
「多分お兄さんが思ってるよりも、私はお兄さんの事好きだからww」
「・・・土産買ってくる・・・」
余りの殺し文句にその場に居続けることが出来なかった。
適当に見繕っておいた土産をレジに持っていく。背中から聞こえる白石の声が今度は上機嫌で笑っているのがすぐに分かった。
268 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 21:48:28.08 ID:Q5UKg1qg.net
ホームに行くと休日だけあった人はいたが特段何の日でもない訳で幾らか混んでいる程度だった。
「お兄さんさ・・・人前なんだから これ止めた方が良いんじゃないの?」
白石がそう言いながら繋がれた自分の右手を少し上げて見せる。
「・・・もうちょいで帰るんだから勘弁しろ。今回だけだ。」
しょうがないなぁといったままそれ以上は白石は何も言わない。
「あーあ、でもお兄さん帰っちゃうのか・・・私この二日間の予定色々つぶれちゃったよ・・・」
「・・・俺にどうしろと・・・?」
もう帰るところなんだが。それを聞いて白石は小さく笑うと、
「じゃあ今度埋め合わせね?w」
良い彼女を持ったと実感したのは数えきれないがこれは特に印象的だった。次に会う口実を彼女の方から俺にくれるのだから。
269 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/10(土) 21:52:08.17 ID:Q5UKg1qg.net
「ん、分かった。約束な。」
そう言うと白石がつないだ手を一度離して、指切り、とだけ小さく言う。
いつだって白石は変わらない。こういったことを自分から素直に言うところも、それを自分で言いながら恥ずかしがるところも。
小指だけ再びつなぐ。
『まもなく電車が到着します。白線の内側まで・・・』
アナウンスが流れた。
「指切りげんまんうそついたら・・・どうしよっか?」
「しまらねぇなぁww」
繋いだまま、離すことなくいると電車が来てしまった。
「じゃぁその時決めよっか!」
「はいはいww」
つないだままいると電車のドアが開いた。もう、時間はない。
「・・・」
「じゃあな」も「元気でな」もちがう。
数瞬だけ考えて、「またな。」
自然に出た言葉が一番しっくり来た。
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