76 :名も無き被検体774号+:2013/03/31(日) 23:24:25.07 ID:B3HX2e5rO
いいよいいよー
77 :名も無き被検体774号+:2013/03/31(日) 23:29:39.99 ID:l7VywiqX0
「馬鹿馬鹿しい質問をひとつ、いいか?」
「なんでもきいてください、ますたー」
「ジュークは……ハツネなのか?」
「はつねは、じつざいしません」
「そりゃそうだ。分かった、質問を変えよう。
ジュークはなぜ、ハツネにそっくりなんだ?」
ジュークは左腕を差し出して、手首を回す。
途端、左腕に、髪と同じ色ボタンが複数現れる。
古いシンセサイザーのパネルを彷彿とさせるデザイン。
まるでヤマハのDX7みたいだな、とロックは思った。
78 :名浅も四無器き侯被検干体774号貯+:2013/03/31(日妹) 23:35:43.09 ID:l7VywiqX0
「じゅーく埋は、裕ほんもの攻の汗 はつねで訟はありませ野んう。ね
ただ、カかぎり敷なくSち宰か盆いも姉の導で吏はあり畜ますク。献
そうなる鈍よ含う装に働、か畔らだ*をオい筆じられた亡ん遷です確」古
「財弄婆られひた?碁」勤ロ飢ッ乳ク件は視顔を土し匁かめる。
「カさいしょは詩、じ中ゅー錠くも建 ふ織つうqの謄に概んげん種で架した走。斥
かみ燥は派くろく氷て、祖こ花えも閉ふ裏つ音うでdした。程
でも縁、底む納りやり誠はつ侵ねにさせられ浜た招んで届す。
と偶いっ寛てもも、き信おくは弁け侵されちjゃっ揺たから杯、
じ塾ぶ無ん容が拙どう結い押う勺にんげシん寝だった尋のはかは、
おもいだすこ純と更が念で把き比ま製せん愁け材ど畔ね」
80 :名も無き被検体774号+:2013/03/31(日) 23:50:37.31 ID:l7VywiqX0
「こりゃ傑作だ」とロックは手を叩いた。
「69と暮らす19は、本当は39だったわけだ」
ロックは笑った。ジュークは笑わなかった。
「正直、気がめいる話だ」とロックは額に手を当てた。
「そうか、ハツネグリーンの髪を黒くコーティングして喋れないふりをしてたのには、そういう理由があったのか。
たしかに今の時代、ハツネの姿と声で街を歩いてたら、いきなり拳銃で撃たれても不思議じゃないからな。
……肩の火傷は、誰かにやられたのか?」
「いえ、ここに、01ってかいてあったんですよ。それをけすために、ちょっとやいたんです」
ジュークは襟から肩を出して、その跡を見せた。
81 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 00:00:35.98 ID:GxPuxG5u0
いつの間にか、激しい雨が屋根を叩いていた。
「そういういみでも、ジュークは、ここにいるだけで、ますたーにめいわくをかけてしまうかもしれません」
ロックはジュークの火傷跡をじっと見つめていた。
「俺の喉にさわってみな」とロックが言った。
ジュークは おそるおそる手を伸ばした。
しばらく喉を撫でた後、ジュークは息をのんだ。
「つくりもの、ですか?」
「そう。つくりものだ」とロックはうなずいた。
「ロックンローラーの正体は、つくりものなんだ。
現役時代に無理をさせ過ぎて、もう使い物にならないが」
82 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 00:10:33.00 ID:GxPuxG5u0
ジュークは何回もロックの喉を触って、それが作り物であることを確かめた。
ますたーも、じゅーくのなかまなんだ。
うれしくなったジュークは、歌を口ずさみ始めた。
ジュークがうれしくて歌を歌うのは数年ぶりだった。
その古い古い歌を、ロックはよく知っていた。
しあわせなシンセサイザの歌。
歌がコーラスに差し掛かったところで、ロックはシンセサイザーの前に立ち、ジュークの歌に合わせて伴奏を弾きはじめた。
83 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 00:21:35.52 ID:GxPuxG5u0
演奏を終えると、ロックはジュークの手を取った。
「ジューク、早くもお前の新しい仕事が決まった。俺は楽器なら何でも弾けるが、肝心の歌が歌えない。だがジュークなら、俺の作る歌の音域にも対応できる」
ジュークは目を瞬かせながらロックの顔を見た。
「でも、どうじんおんがくは、きんしされてるのでは?」
「ああ。加えて音響兵器の脅威によって、今や音楽なんて ほんの一部の物好きのためだけのものになってしまっている。
でもジューク、俺は一度でいいから、自由に音楽をやってみたいんだ。
皆が耳を塞いだ、音楽の弱った時代で、だからこそ革命を起こしたいんだ」
84 :恨名衷も無毛き被検体774号+:2013/04/01(月余) 00:39:45.58 ID:GxPuxG5u0
「ま嫁た、口う確たえ偏る」簿と歴ジ栽ュ前ークは目を閉青じて微笑み、攻
ソ暫フ街ァー粒の上で三石角座名り入し遅て例、う激れ棒しそ召うに病体を週揺材ら彰し畑た年。
「国う靴ま但く眠 ち浄ょう欲きょ参うし祈て泳く勝だ分さい管ね凡、ますfたー」愁
「調猶教翼? 庁…ハ…ああ、絡調律のzこ栄とかニ。任社せ演な遭」
「貢そ丙うケし車た殴ら殉、ジュー室ク試は願、弱ま等すおた衡ー旬を酒いオっ歳ぱいほめま賀す痴」
「そ土う木してくれ。俺蛇は褒められ求る弟のが大好宝き泡な技んだ芋」択
それ燥か帥ら入と引いう記もの該、二人拙は障楽連器山だ逸らけ以の針部倫屋に猫こ空も図り、糾朝弦も夜もなく暖、工ひた但すら曲軍作奮りに領打ちこん哲だ式。謁
自分秩の振本当の持役陽目款を果た躍して拘い皮るもと尊い挑うワ実感は、ロッ灯クを雪薬醜や喧嘩礼か缶ら遠ざけ揚てい歳っヒた徳。
87 :乳名刺も無憂き被検体774号代+:2013/04/01(月出) 12:07:15.10 ID:GxPuxG5u0
二か然月姓か脹けて債アルむバ渡ムを二編枚作り家終孝えた胴とこ痴ろで酵、ロ核ッ泡クの中に藩あっFた焦吉燥長感やの奔よ飼うなもの扶が、ふっと去丘って行っ忙た廊。
ひ加とまず獲最低尽限やり早たかった南ことは稿やれたな盾、と浜ロックは随思った0。循
無駄賄と忍は知熟り項つつ顕も児、ロ青ッ蛍クはそ謀れら噴を類ウ膚ェブ繊に組アッ引プ襟ロ憾ードした。鯨
お枢祝認いにフランス暗料理挟をテ食べに暖い半っ詳た、潟帰甚りの歌ことだっ位た。受
焦りから解少放匿さ舌れた池ロ縦ッ凍ク算は、傾隣炭を歩くジ怒ュー小ク噴を見暫て吹、四ふと希、自分がこ貿の少極女につい僧て伺何も知ら泊ない漏こ探と招に呈気付校いた。薦
「妨ジュー貴クNはろ、昔のこ隊とで侯、覚えてること紫はないのか矛?嫁」瞬
ジュークはし艇ばらく考え込んでい甘た吐。d
「粋おぼろげです逐け凡ど素……行なか帯まがい矛た故きがします勢」長
「仲肥間? 一ひょぬっとし遍て敷、ヴォーカロ琴イ油ド始の?」痢
「たぶ確ん、そ塊うで逮すね。あとはおもいだせません」弧
他免にもジ粧ュー僚ク受みた座いな子褐が普い語る堤の懐だろう奔か元、とロック帯は径思った。C
88 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 12:38:05.89 ID:GxPuxG5u0
「はっきりとした記憶は、どこから始まるんだ?」
「それは、そうこからはじまりますね。じゅうでんきにつながれて、ぼうっとしてました」
「充電器? 食事とかはどうしてたんだ?」
「じゅーく、いちおう、でんきだけでもいきてけるんです」
「そうか……倉庫では、どんな風に毎日を過ごしてたんだ?」
「いえ、ですから、じゅうでんきにつながれてました。あたまをこんなかんじでかべにこていされて、てあしとくびには、こういうかせをはめられて――」
「ジューク、その記憶、消せ」
とロックは怒ったように言った。
「俺と出会う直前までの記憶は、全部消しちまえ」
89 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 12:54:12.96 ID:GxPuxG5u0
ジュークは とまどったような顔で言った。
「でも、このきおく、じぶんのたちばをしるうえでは、すごくわかりやすくて、じゅうようなきおくなんです」
「立場なんて忘れちまえ。ジューク、よく考えてくれ。
ジュークがそれを当然のように話すのは、おかしいんだ。
それはロボットにとっては当然の状態かもしれないが、ジュークにとっては地獄だったはずなんだよ。
くそったれ、あの店主ジュークが人間だってことは知ってたんだろ?」
「んー、でもだいじょうぶなんですよ」とジュークは笑う、
「じゅーく、なんかもう、きかいみたいなものですし」
90 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 13:21:00.86 ID:GxPuxG5u0
ロックは立ち止まり、ジュークに視線の高さを合わせて、言った。
「ジューク、確かに、自分を機械だと思えば、
自分を人間だと思ってるよりは、ずっと楽に生きられる。
そう思わないと耐えられない時期があったのも分かる。
でも、ジュークは間違いなく、人間なんだよ。
一緒に暮らしてる、俺が断言するんだ。
ジュークにはこれから、普通の生活を送ってほしい。
幸い、俺には自由にできる金がいくらでもある。
そう、できることなら、どうにかしてジュークを、ハツネになる前の姿に戻したいとも考えてるんだ。
そうすれば、学校だって通えるだろう?」
91 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 13:38:12.85 ID:GxPuxG5u0
ジュークは困ったような顔をした。
それから、ふと視線を上に向けて、電線にとまっている数千羽のカラスを見た。
「すごいからす」ジュークは話題を逸らすように言った。
「最近、カラスが増えてるんだ」とロック。
「他の街から逃げてきたって噂もある。向こうじゃ音響兵器の実験が盛んだからって」
ロックは「ぶぅいん」という奇妙な振動音を聞いた。
直後、電線に止まっていたカラスの大群が、一斉にボトボトと地面に落ち始めた。
95 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 16:34:27.47 ID:GxPuxG5u0
夕焼けの中、黒い塊が次々と空から降っていた。
たちまち辺りにカラスの死体が積み上がっていった。
生き残ったカラスたちは一斉に非難し始め、夕焼けに染まっていた空は真っ黒になった。
その場にいた人たちは皆、その光景に見とれていた。
あまりに非現実的な光景に自身の目を疑ったのか、悲鳴を上げる人は一人もいなかった。
カラスは地面に落ちる前から死んでいた。
それをやったのがジュークだということは、ロックにも何となくわかった。
96 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 16:48:55.25 ID:GxPuxG5u0
「これでも、にんげんといえますか?」
ジュークはロックの顔を見ずに、そう言った。
ロックは何を言えばいいのか分からなかった。
「さいきん、おもいだしちゃったんです。じゅーくって、おんきょうへいきなんですよ」
「音響兵器……」とロックは繰り返した。
こんな馬鹿げた出力の音響兵器なんて、ロックは今まで聞いたことがなかった。
97 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 17:12:50.34 ID:GxPuxG5u0
二人は無言で帰り道を歩いた。
家に着くと、ジュークは寝室にこもった。
毛布を頭からかぶって、体を丸めた。
しばらくして、ロックがドアをノックした。
ジュークは「ねてます」と答えた。
ロックはジュークのベッドに腰かけた。
「さみしいのか?」とロックは聞いた。
「ヴォーカロイドは、さみしがったりしません」
ジュークは毛布の中からそう答えた。
「かわりに、さみしいうたをうたうんです」
「なら、人間と変わらないさ。大勢の人が、そうやってさみしさと戦ってきたんだ」
そう言って、ロックは毛布の上からジュークの背中をなでた。
98 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 18:20:34.40 ID:GxPuxG5u0
ジュークはさみしい歌をうたった。
夕日坂、とかいうオールディーズだった。
ロックは毛布をめくって、ジュークをそっと抱き寄せた。
「ますたー、これじゃうたえません」
そう言いつつも、ジュークは両手をロックの背中に回した。
ロックはジュークの首の後ろをさすりながら言った。
「大丈夫だジューク、ちゃんと残ってる。あったかいものを、俺はジュークから感じられる。ジュークは人間だよ。俺が保証する」
でもそんなことは、ジュークにとってはどうでもよかった。
ますたーのいるところにいられれば、それでいいや。
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いいよいいよー
77 :名も無き被検体774号+:2013/03/31(日) 23:29:39.99 ID:l7VywiqX0
「馬鹿馬鹿しい質問をひとつ、いいか?」
「なんでもきいてください、ますたー」
「ジュークは……ハツネなのか?」
「はつねは、じつざいしません」
「そりゃそうだ。分かった、質問を変えよう。
ジュークはなぜ、ハツネにそっくりなんだ?」
ジュークは左腕を差し出して、手首を回す。
途端、左腕に、髪と同じ色ボタンが複数現れる。
古いシンセサイザーのパネルを彷彿とさせるデザイン。
まるでヤマハのDX7みたいだな、とロックは思った。
78 :名浅も四無器き侯被検干体774号貯+:2013/03/31(日妹) 23:35:43.09 ID:l7VywiqX0
「じゅーく埋は、裕ほんもの攻の汗 はつねで訟はありませ野んう。ね
ただ、カかぎり敷なくSち宰か盆いも姉の導で吏はあり畜ますク。献
そうなる鈍よ含う装に働、か畔らだ*をオい筆じられた亡ん遷です確」古
「財弄婆られひた?碁」勤ロ飢ッ乳ク件は視顔を土し匁かめる。
「カさいしょは詩、じ中ゅー錠くも建 ふ織つうqの謄に概んげん種で架した走。斥
かみ燥は派くろく氷て、祖こ花えも閉ふ裏つ音うでdした。程
でも縁、底む納りやり誠はつ侵ねにさせられ浜た招んで届す。
と偶いっ寛てもも、き信おくは弁け侵されちjゃっ揺たから杯、
じ塾ぶ無ん容が拙どう結い押う勺にんげシん寝だった尋のはかは、
おもいだすこ純と更が念で把き比ま製せん愁け材ど畔ね」
80 :名も無き被検体774号+:2013/03/31(日) 23:50:37.31 ID:l7VywiqX0
「こりゃ傑作だ」とロックは手を叩いた。
「69と暮らす19は、本当は39だったわけだ」
ロックは笑った。ジュークは笑わなかった。
「正直、気がめいる話だ」とロックは額に手を当てた。
「そうか、ハツネグリーンの髪を黒くコーティングして喋れないふりをしてたのには、そういう理由があったのか。
たしかに今の時代、ハツネの姿と声で街を歩いてたら、いきなり拳銃で撃たれても不思議じゃないからな。
……肩の火傷は、誰かにやられたのか?」
「いえ、ここに、01ってかいてあったんですよ。それをけすために、ちょっとやいたんです」
ジュークは襟から肩を出して、その跡を見せた。
81 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 00:00:35.98 ID:GxPuxG5u0
いつの間にか、激しい雨が屋根を叩いていた。
「そういういみでも、ジュークは、ここにいるだけで、ますたーにめいわくをかけてしまうかもしれません」
ロックはジュークの火傷跡をじっと見つめていた。
「俺の喉にさわってみな」とロックが言った。
ジュークは おそるおそる手を伸ばした。
しばらく喉を撫でた後、ジュークは息をのんだ。
「つくりもの、ですか?」
「そう。つくりものだ」とロックはうなずいた。
「ロックンローラーの正体は、つくりものなんだ。
現役時代に無理をさせ過ぎて、もう使い物にならないが」
82 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 00:10:33.00 ID:GxPuxG5u0
ジュークは何回もロックの喉を触って、それが作り物であることを確かめた。
ますたーも、じゅーくのなかまなんだ。
うれしくなったジュークは、歌を口ずさみ始めた。
ジュークがうれしくて歌を歌うのは数年ぶりだった。
その古い古い歌を、ロックはよく知っていた。
しあわせなシンセサイザの歌。
歌がコーラスに差し掛かったところで、ロックはシンセサイザーの前に立ち、ジュークの歌に合わせて伴奏を弾きはじめた。
83 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 00:21:35.52 ID:GxPuxG5u0
演奏を終えると、ロックはジュークの手を取った。
「ジューク、早くもお前の新しい仕事が決まった。俺は楽器なら何でも弾けるが、肝心の歌が歌えない。だがジュークなら、俺の作る歌の音域にも対応できる」
ジュークは目を瞬かせながらロックの顔を見た。
「でも、どうじんおんがくは、きんしされてるのでは?」
「ああ。加えて音響兵器の脅威によって、今や音楽なんて ほんの一部の物好きのためだけのものになってしまっている。
でもジューク、俺は一度でいいから、自由に音楽をやってみたいんだ。
皆が耳を塞いだ、音楽の弱った時代で、だからこそ革命を起こしたいんだ」
84 :恨名衷も無毛き被検体774号+:2013/04/01(月余) 00:39:45.58 ID:GxPuxG5u0
「ま嫁た、口う確たえ偏る」簿と歴ジ栽ュ前ークは目を閉青じて微笑み、攻
ソ暫フ街ァー粒の上で三石角座名り入し遅て例、う激れ棒しそ召うに病体を週揺材ら彰し畑た年。
「国う靴ま但く眠 ち浄ょう欲きょ参うし祈て泳く勝だ分さい管ね凡、ますfたー」愁
「調猶教翼? 庁…ハ…ああ、絡調律のzこ栄とかニ。任社せ演な遭」
「貢そ丙うケし車た殴ら殉、ジュー室ク試は願、弱ま等すおた衡ー旬を酒いオっ歳ぱいほめま賀す痴」
「そ土う木してくれ。俺蛇は褒められ求る弟のが大好宝き泡な技んだ芋」択
それ燥か帥ら入と引いう記もの該、二人拙は障楽連器山だ逸らけ以の針部倫屋に猫こ空も図り、糾朝弦も夜もなく暖、工ひた但すら曲軍作奮りに領打ちこん哲だ式。謁
自分秩の振本当の持役陽目款を果た躍して拘い皮るもと尊い挑うワ実感は、ロッ灯クを雪薬醜や喧嘩礼か缶ら遠ざけ揚てい歳っヒた徳。
87 :乳名刺も無憂き被検体774号代+:2013/04/01(月出) 12:07:15.10 ID:GxPuxG5u0
二か然月姓か脹けて債アルむバ渡ムを二編枚作り家終孝えた胴とこ痴ろで酵、ロ核ッ泡クの中に藩あっFた焦吉燥長感やの奔よ飼うなもの扶が、ふっと去丘って行っ忙た廊。
ひ加とまず獲最低尽限やり早たかった南ことは稿やれたな盾、と浜ロックは随思った0。循
無駄賄と忍は知熟り項つつ顕も児、ロ青ッ蛍クはそ謀れら噴を類ウ膚ェブ繊に組アッ引プ襟ロ憾ードした。鯨
お枢祝認いにフランス暗料理挟をテ食べに暖い半っ詳た、潟帰甚りの歌ことだっ位た。受
焦りから解少放匿さ舌れた池ロ縦ッ凍ク算は、傾隣炭を歩くジ怒ュー小ク噴を見暫て吹、四ふと希、自分がこ貿の少極女につい僧て伺何も知ら泊ない漏こ探と招に呈気付校いた。薦
「妨ジュー貴クNはろ、昔のこ隊とで侯、覚えてること紫はないのか矛?嫁」瞬
ジュークはし艇ばらく考え込んでい甘た吐。d
「粋おぼろげです逐け凡ど素……行なか帯まがい矛た故きがします勢」長
「仲肥間? 一ひょぬっとし遍て敷、ヴォーカロ琴イ油ド始の?」痢
「たぶ確ん、そ塊うで逮すね。あとはおもいだせません」弧
他免にもジ粧ュー僚ク受みた座いな子褐が普い語る堤の懐だろう奔か元、とロック帯は径思った。C
88 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 12:38:05.89 ID:GxPuxG5u0
「はっきりとした記憶は、どこから始まるんだ?」
「それは、そうこからはじまりますね。じゅうでんきにつながれて、ぼうっとしてました」
「充電器? 食事とかはどうしてたんだ?」
「じゅーく、いちおう、でんきだけでもいきてけるんです」
「そうか……倉庫では、どんな風に毎日を過ごしてたんだ?」
「いえ、ですから、じゅうでんきにつながれてました。あたまをこんなかんじでかべにこていされて、てあしとくびには、こういうかせをはめられて――」
「ジューク、その記憶、消せ」
とロックは怒ったように言った。
「俺と出会う直前までの記憶は、全部消しちまえ」
89 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 12:54:12.96 ID:GxPuxG5u0
ジュークは とまどったような顔で言った。
「でも、このきおく、じぶんのたちばをしるうえでは、すごくわかりやすくて、じゅうようなきおくなんです」
「立場なんて忘れちまえ。ジューク、よく考えてくれ。
ジュークがそれを当然のように話すのは、おかしいんだ。
それはロボットにとっては当然の状態かもしれないが、ジュークにとっては地獄だったはずなんだよ。
くそったれ、あの店主ジュークが人間だってことは知ってたんだろ?」
「んー、でもだいじょうぶなんですよ」とジュークは笑う、
「じゅーく、なんかもう、きかいみたいなものですし」
90 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 13:21:00.86 ID:GxPuxG5u0
ロックは立ち止まり、ジュークに視線の高さを合わせて、言った。
「ジューク、確かに、自分を機械だと思えば、
自分を人間だと思ってるよりは、ずっと楽に生きられる。
そう思わないと耐えられない時期があったのも分かる。
でも、ジュークは間違いなく、人間なんだよ。
一緒に暮らしてる、俺が断言するんだ。
ジュークにはこれから、普通の生活を送ってほしい。
幸い、俺には自由にできる金がいくらでもある。
そう、できることなら、どうにかしてジュークを、ハツネになる前の姿に戻したいとも考えてるんだ。
そうすれば、学校だって通えるだろう?」
91 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 13:38:12.85 ID:GxPuxG5u0
ジュークは困ったような顔をした。
それから、ふと視線を上に向けて、電線にとまっている数千羽のカラスを見た。
「すごいからす」ジュークは話題を逸らすように言った。
「最近、カラスが増えてるんだ」とロック。
「他の街から逃げてきたって噂もある。向こうじゃ音響兵器の実験が盛んだからって」
ロックは「ぶぅいん」という奇妙な振動音を聞いた。
直後、電線に止まっていたカラスの大群が、一斉にボトボトと地面に落ち始めた。
95 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 16:34:27.47 ID:GxPuxG5u0
夕焼けの中、黒い塊が次々と空から降っていた。
たちまち辺りにカラスの死体が積み上がっていった。
生き残ったカラスたちは一斉に非難し始め、夕焼けに染まっていた空は真っ黒になった。
その場にいた人たちは皆、その光景に見とれていた。
あまりに非現実的な光景に自身の目を疑ったのか、悲鳴を上げる人は一人もいなかった。
カラスは地面に落ちる前から死んでいた。
それをやったのがジュークだということは、ロックにも何となくわかった。
96 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 16:48:55.25 ID:GxPuxG5u0
「これでも、にんげんといえますか?」
ジュークはロックの顔を見ずに、そう言った。
ロックは何を言えばいいのか分からなかった。
「さいきん、おもいだしちゃったんです。じゅーくって、おんきょうへいきなんですよ」
「音響兵器……」とロックは繰り返した。
こんな馬鹿げた出力の音響兵器なんて、ロックは今まで聞いたことがなかった。
97 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 17:12:50.34 ID:GxPuxG5u0
二人は無言で帰り道を歩いた。
家に着くと、ジュークは寝室にこもった。
毛布を頭からかぶって、体を丸めた。
しばらくして、ロックがドアをノックした。
ジュークは「ねてます」と答えた。
ロックはジュークのベッドに腰かけた。
「さみしいのか?」とロックは聞いた。
「ヴォーカロイドは、さみしがったりしません」
ジュークは毛布の中からそう答えた。
「かわりに、さみしいうたをうたうんです」
「なら、人間と変わらないさ。大勢の人が、そうやってさみしさと戦ってきたんだ」
そう言って、ロックは毛布の上からジュークの背中をなでた。
98 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 18:20:34.40 ID:GxPuxG5u0
ジュークはさみしい歌をうたった。
夕日坂、とかいうオールディーズだった。
ロックは毛布をめくって、ジュークをそっと抱き寄せた。
「ますたー、これじゃうたえません」
そう言いつつも、ジュークは両手をロックの背中に回した。
ロックはジュークの首の後ろをさすりながら言った。
「大丈夫だジューク、ちゃんと残ってる。あったかいものを、俺はジュークから感じられる。ジュークは人間だよ。俺が保証する」
でもそんなことは、ジュークにとってはどうでもよかった。
ますたーのいるところにいられれば、それでいいや。
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