2chの男女恋愛に関わる 復讐話寝取られ話旅スレ に特化した話題を掲載していきます。
easterEgg easterEgg
 
 
 

Pickup

 
 
 
 
 
 

おすすめ記事1

 
 

今日、彼女の父親は死ぬ
(3ページ目)  最初から読む >>

 

\ シェアする /


64 :名き被774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 20:55:06.15 ID:7//OxQ26.net[56/87]
も、そこに彼いなかった。

気付くと、僕への暴力は止まってい

られて、だな

てす暴力の主の叫び声響く。

彼の身体には包丁が突き立てられた。

彼女は一度刺包丁をぬき、またた。

回も何回もした

時計の針は九時十二二十一秒を指してい



65 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 20:55:56.30 ID:7//OxQ26.net[57/87]
数分が経ち、全てが終わった後、僕は彼女に近づいた。

僕が何も言えないでいると、彼女が口を開いた。

「ごめんなさい……私のせいで、私が余計なことを言ったから、そんな傷を……本当にごめんなさい。お父さんじゃなくて私が死ねばよかったんだよね。私が死ねば……私さえいなければ、みんな……」

彼女は荒れた息で、血まみれになって、涙を流しながらそう言った。



66 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 20:56:21.38 ID:7//OxQ26.net[58/87]
僕は失敗したんだ。

彼女を助けられなかった。

それどころか彼女に助けられた、助けられてしまった。

彼女は僕のせいで父親を殺したんだ。



67 :被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 20:57:01.46 ID:7//OxQ26.net[59/87]
自分を呪やり直しのチャンスを与えても使らって、そなの僕は敗したんだ。

もう戻らさせてくれ、そう思った。

今度しだけに戻しれ、と。

うし今度こそ彼女を助けてみせる

から戻らさせてれ。



68 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 20:57:38.09 ID:7//OxQ26.net[60/87]
そして奇跡が起きる。

僕はもう一度時を巻き戻すことに成功した。

しかも、今度は事件が起きる一ヶ月前に。



69 :名もき被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 20:58:02.30 ID:7//OxQ26.net[61/87]
だが、助けるという誓いが守らとはった。

また敗し

そした戻った

そしてた失した

た戻った。

また失敗した



70 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 20:59:45.97 ID:7//OxQ26.net[62/87]
何回も何回も繰り返した。

それでも僕は彼女を助けることはできなかった。

何回やっても彼女は父親を殺した。

沖縄まで連れて行っても、縛って監禁しても、何をしても彼女は父親を殺した。






71 :名も無き被検774号+@\(^o^)/2016/03/26(土) 21:00:28.93 ID:7//OxQ26.net[63/87]
それで何回目かな、もう途中でえるのもやめたからね、百、いや何千

そう何千回目かの巻わっもうは何ればいいわからなくなっいた。

いや、当はわかっんだ。

だってある話だからね、結末だって簡単んだ。

だ、僕れをやりたくかった。

だから、現実から逃げて何回を巻き戻して



72 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:00:56.64 ID:7//OxQ26.net[64/87]
でも、もう逃げるのは止めにした。

これしかないんだと理解した。

もう終わりにしよう、そう思った。



73 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:01:15.46 ID:7//OxQ26.net[65/87]
「私が死ねばよかったんだよね」

彼女の言葉が頭の中をこだました。



75 :無き被検体774号+@\(^o^)/2016/03/26(土) 21:02:24.66 ID:7//OxQ26.net[66/87]
僕は四年前にを巻き戻した。

せめて彼女虐待みをい頃してあげたいとった簿んだケリをつ



76 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:02:50.15 ID:7//OxQ26.net[67/87]
街中を探し回った結果、彼女は父親と一緒に公園に来ていた。



77 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:04:41.21 ID:7//OxQ26.net[68/87]
僕は迷わなかった。

手に持った包丁で一切の迷いなく刺した。

彼女の悲鳴が響く。

それでも僕は戸惑うことなく何回も刺した。

刺した、刺した、刺した、刺した、刺した、

刺した、刺した、刺した、刺した、刺した、

刺した、刺した、刺した、刺した、刺した、

刺した、刺した、刺した、刺した、刺した。

そうして動かなくなった。



78 :名もき被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:05:00.02 ID:7//OxQ26.net[69/87]
れか僕は少年院に送られた湿

彼女つけをしかり受けかっだけど、このとだと無理たんだ。



80 :名も無き774号+@\(^o^)/2016/03/26(土) 21:05:40.95 ID:7//OxQ26.net[70/87]
時は流れ四年後の九月七日、、僕は昔住んでた街に来ていた。

本来僕がここにいるのはありないことなんね、そなのに僕こにるってことは、推測当たっていらなだろう。



81 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:06:16.21 ID:7//OxQ26.net[71/87]
僕の推測が正しければ僕は今日、また人を殺さなきゃいけない。



82 :も無き被検体774号+@(^o^)/:2016/03/26(土) 21:06:49.65 ID:7//OxQ26.net[72/87]
が殺人を犯した公園はすっ寂れていた。

彼女とソフトクリームを食べた時はわりと活気付ていたのに、今は人っ子一人いなった

やっぱり死んだ公園っうのは人が寄り付かなくなもんなんだね。



83 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:07:30.14 ID:7//OxQ26.net[73/87]
それから僕はいろんなところをまわった。

懐かしいところがたくさんあったよ、僕は実際の歳よりもはるかに長い時間この街にいたからね、彼女との思い出もたくさん蘇ってきた。



84 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:08:33.96 ID:7//OxQ26.net[74/87]
そして九時、僕は橋の上から川を見ていた。

彼女が虐待のことを打ち明けてくれた河川敷の川だ。




86 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:09:50.84 ID:7//OxQ26.net[75/87]
五分くらいした頃かな、後ろから声が聞こえてきた。

「やっと、見つけた」

その声は、僕が何をしてでも助けたかった人の声、振り返ると彼女がそこにいた。



87 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:10:35.59 ID:7//OxQ26.net[76/87]
やっぱり僕の推測は当たったみたいだね。

結局、運命は僕と彼女を赦してくれなかった。

まったく、神様がいるとしたら相当性格が悪いやつなんだろうな。







88 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:10:55.14 ID:7//OxQ26.net[77/87]
「ねぇ、どうして、どうしてお父さんを殺したの? ねぇ、なんで?」

「……」

彼女の目は悲しみと怒りが混ざったような目だった。

ただ、明らかな敵意が僕に向けられていた。



89 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:11:24.00 ID:7//OxQ26.net[78/87]
「答えないならいい。この時のためにいつも持ち歩いてた、私はあなたを許さない」

彼女はカバンの中からナイフを取り出して僕に向けた。



90 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:11:42.77 ID:7//OxQ26.net[79/87]
すごくおかしな話なんだけどさ、今、確信したよ。

ずっと考えてもわからなかった答え、あの感情がどこから来るのか、その答えが今わかった。



91 :体774号+@(^o^)/:2016/03/26(土) 21:12:56.15 ID:7//OxQ26.net[80/87]
彼女が好きだ便



92 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:13:13.64 ID:7//OxQ26.net[81/87]
どうしようもなく彼女が好きなんだ。

何をしてでも守りたい、どんなことをしてでも。

これがきっと好きってことなんだ。



93 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:13:58.25 ID:7//OxQ26.net[82/87]
だから僕は殺す、彼女に殺させるわけにはいかない。

僕が殺さなくちゃいけないんだ。



94 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:14:23.40 ID:7//OxQ26.net[83/87]
「ねぇ、聞いてる――」

彼女の言葉を遮って僕は口にしていた。

「好きだ」

最後にこれを言うくらいのわがままは許してくれよ、僕はこれで満足だからさ。



95 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:14:48.80 ID:7//OxQ26.net[84/87]
次の瞬間僕は橋から飛び降りた。

腕時計を見ると針は九時十二分十六秒を指している。

僕が彼女を助けるまであと五秒。

ようやく僕の長い長い九月が終わる。

これが僕のハッピーエンドだ。



96 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:15:19.32 ID:7//OxQ26.net[85/87]
最後にもう一つだけ言っておこうかな。

あの性格が悪い、僕が大嫌いな奴にさ。

時計の針が九時十二分二十一秒を指したその瞬間、僕は勝ち誇った顔で、満面の笑みで言ってやった。



97 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:16:08.67 ID:7//OxQ26.net[86/87]
「神様、ざまあみろ」



98 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:20:12.52 ID:7//OxQ26.net[87/87]
これでおしまいです

もし最後まで読んでくれた方がいたならありがとうございました。


「ドッペルゲンガーと人生を交換した話」

「涙の色は赤がいいだろ?」

も読んでくれると嬉しいです。


ツイッターやってるのでフォローしていただけると嬉しいです
http://twitter.com/yuasa_1224



99 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:22:17.28 ID:N472HQEP.net



103 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/26(土) 21:44:33.53 ID:0Nj5sqJG.net
実に面白い


105 :名も無き検体774号+@\(^o^)/2016/03/26(土) 22:18:25.59 ID:cY9UlGZb.net[1/2]
感動しよ!りがとう





\ シェアする /


関連記事

 
 
 
 
カテゴリー:読み物  |  タグ:青春,
 

 
 
 
 
 

こちらもどうぞ

 
 
 
 

おすすめ記事1

 
 
 

おすすめ記事2

 
 
 

おすすめ記事3

 
 
 

人気記事(7days)

 
 

お世話になっているサイト様