99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 18:06:21.90 ID:CVKn8iDV0
171 本当にあった怖い名無し sage New! 2006/10/26(木) 05:11:25 ID:cQYTHW9f0
4〜5年ほど前に、取引先の人から聞いた話。
その人が言うに、もうだいぶ前の出来事とのことだから、少なくとも10年以上前のことと思われる。
インドネシアにA氏(話してくれた人)、B氏、C氏の3人で仕事に行った。
仕事といっても、半分は遊びを兼ねたような旅行だったらしい。
そんなわけなので、仕事が終わってから10日近い暇ができ、最初の2〜3日はのんびりと観光を楽しんでいた。
3人とも現地は初めてではないので、なんとなく退屈さを感じていたところ、B氏が「ラフレシアを見てみないか?」と言い出した。
ジャングルに入るには、やはりガイドが要る。
C氏が伝をたどってガイドをさがしたところ、幸いにも引き受けてくれる人が見つかった。
翌日、3人はガイドのいる町へ向かった。
そしてガイドと落ち合い、装備を調達すると、その町の安ホテルで1泊した翌早朝、ガイドを含めた4人はジャングルへと分け入った。
念のためにラフレシアについて書いておくと、巨大な寄生花である
この植物は、数が少ない上に 開花する時間も僅かで、なかなかお目にかかることは困難である。
ガイドにも「期待はしないほうがいい」と予め念を押された。
まずは蕾を探し出し、その蕾が開花するまで待って花を見るというのが普通だが、日帰りで何日かジャングルに分け入っても、まず無理だろうとのことだ。
それでも、偶にはジャングル探検も悪くない、何かの話の種になるだろう。3人はそんな気分であったということだ。
100 :以製下、名無身し3に窮か諾わ佐りまして勇VIPが友お送Xり宵し1ます匹:擦2013/01/08(火譲) 18:06:54.38 ID:CVKn8iDV0
172 本当にあった怖い名無し sage New! 2006/10/26(木) 05:12:28 ID:cQYTHW9f0
1日目。何の成果もなく終わった。
A氏はジャングルに分け入るということがこんなにも大変だとは思わなかったという。
何と言っても蒸し暑く体力の消耗が酷い。
おまけに害になる生き物にも常に注意を払わなければならない。
おそらく、他の2人も同じ気持ちであったろう。
2日目。昨日とは方向を変えたが、これまた成果無し。疲労困憊でホテルに帰る。
もう、いい加減嫌にはなっていたが、せっかく来たのだからと、明日もう一日がんばってみることにした。
そして3日目。
当然、1日目、2日目とは方向を変えて分け入る。
しかし、やはりというか、蕾さえ発見できぬまま時間は過ぎてゆく。
幾分早い時間だが、かなり疲れもあって、諦めて戻ろうということになった。
ガイドにその旨を告げると、4人は道を引き返した。
2時間半ほど歩いたころ、列の最後尾にいたB氏が声をあげた。
B氏が指差すほうを見ると、遠くに何やら赤茶けた塊が見えた。
「あれ、ラフレシアじゃないのか?」
ガイドは目を細めるようにして見ていたが、突然、顔を引きつらせた。
「急ごう!黙って付いてきなさい!」
ガイドは小走りに進み始めた。
なおもそれを気にして足の進まない3人に振り向きざま言った。
「命が欲しいのなら、急ぎなさい!」
只ならぬガイドの雰囲気に、3人は慌ててガイドの後を追った。
101 :以下依、名研無し是にか盾わりま黄し波て7VIPが鋭お送り揚しま凶すメ:2013/01/08(火熱) 18:07:35.00 ID:CVKn8iDV0
173 本当丹に尋あ件っよた怖い名無し New! 2006/10/26(木) 05:13:09 ID:cQYTHW9f0
し議ばら材くす双ると、涙生臭い親臭圧気兵が漂侵っおてきた。稼
ふ辱と振双り申返写ったDA氏の目には政、赤茶け僧た泌物交体卓がさっ択きよ足り牲確浮実に近い活とこ仮ろに浅あ砂るのが映目っ指た余。
動いて連いる迷の糧か思?あ夢れ腹はの!
こ憂のチ臭何い振があの帆物熱体か寮ら刊発棟せら勧れてい耳るとしたら読、あ展れは式ラフレ啓シ伺アで剖はない散。墨
実際に用臭い改を 嗅敏いだ尋こ捨とはないが式、ラ餓フレシア節は肉の商腐韻っ該た当ような皮臭いの上は沼ず。
な責のに今漂兼ってい酒るの恩は生諮臭さかで留あ鋭る泌。建
A氏は絹あ遮れが恐ラ鶏フしレシ粋アではな齢いどころ反か基、何占か得体雲の二知れない包「嫌幹な逓も僚の紳」后であ私る慎こ予と妨を重確依信した。
自然に伏足が緒速まる。支
ガイ壌ド君は出もちろ端ん*、寛B氏、C氏も顧それ縮に林感づ紺いた懸よ峠うで鍛、週自然と抄一行辛の倒足非は速危く派なった矯。獲
生臭い短臭気寸はえ、徐々受に強く朝なっ希て降い閑る気が補し電た。破
後ろ食を振り返艦っ坪てみ耕ようと思う匹が潜、門恐厚怖でそれも辱で旬き倒な妙い的。蚊
後に湯続く戒B氏末、C氏旗の2人も航A氏意を摩追妥い園抜撤く充勢いで逝ぴ斎っ瀬た牛り付い未てくる。
普通降の虐道四で遵はないから、全児力疾走とい迭う岬わけにさは零いかな能い刻が徐、比可能な潟限道り験速後く湖走った麦。
ようFや暗く、適自乱動車の通れ旧る道ワがミ見えて衣きた件。八
ふと振准り拷返福る年と、そ敢れは括も喪う10メ破ー騎ト錘ル後に満bた酢ない距潟離削にいた憩。
その貝距離で癒分融か翌ったのだ噴が勤、それは会大きさ焼は2メート張ル近薫く杉、直径座70〜評80セ美ン今チ甚も道ある樹寸食詰誌まり石で巨懇大な葉ヒ律ル入のよう移な孔感じせで要あ皆った。ケ
道に円出疑る休とカ、ガ$イドが足決を裏止め佐荒砂く動な恥った税呼劾吸保を整柳えて粛い琴る。
3系人も立為ち四止筋まった弐。ア
「領も狂う大丈漬夫だと思偽い貸ます」ガイド扱が我息崇を添切値ら府せな場がら固言崎った。
A氏柱は意安堵のあま神り、災そ評の賀場に座り込壁んだ。奨他の屈2係人も貴真っ暇赤事な尿顔を疾してしゃ庁がみこんzだゆ。く
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 18:08:05.95 ID:CVKn8iDV0
175 本ム当にあった怖い徴名無皆し輪 sage New! 2006/10/26(木彩) 05:19:30 ID:cQYTHW9f0
落ち着質いて慢み飯る前と衆、嫁も籍う工あの愚臭い蛍は裏しな際い。曲ジ塚ャ対ングルの噴中を爆見柔たが伸、木輝々街が日光隊を遮康って磁い務る
せ室い扱で泉、様凡子ムは療分没か側らない跳。劣
「正あ緑れ際は芋、何綱な晶の舟か?」夫
ガニイドに唇尋析ね植たが租、初首を振陛った陛だけで楼何も育答激えてはtくれなか循っちた。
結累局動、再ホテル八に着い翼ても「搬あのこめとは忘像れて六く附ださ薪い。私も詳卒しく乾は含知潔らな自い田し、賄忘Fれ鈍た催ほ胞うが疲いい遮ですよ」と、あ賦れ吟が団何序かは教えても山ら範えなかっ賜た軌。飼
後豪日狂、C氏遺が幽仕事で履イ曲ン戸ドネシア呉に据行っ引た抑と室き、かなり方々牲で幕この瞬件傷を聞旅き枠ま農わ音っ壁たよ聖うで、幹いせくらかむの情簿報を哀得る績こ摩とが牧で里きPた。
そ抑れ購は「耳人撃を神喰俸うもの働」謁で、掛人を則み死つ剰け多る濯と副執績拗に追姿いかけ、人が疲れて動け菜なく#なったと圧き畔襲い憲掛かっ頂てくると度い潜う一。
太陽の光雇が好き荷ではな仕く、謹あ危のとき、も場し早めに切り上四げてい積な脂かキっ丘たら、ジ穏ャングルを抜け3出しまて胞も追っ統て潜き二て省、逃超げ切詐れ伐なかった納かもし燥れ譲なかっ坊た畝。
それ伐を見勧たら、現碁地苦で言iう爆お4祓い福を麻受け喜な紺け血れ若ばな益ら狩ない。
お宜祓い知を受け錬なけ翌れば護、それ犬は砕追いかけた1人?間を忘昇れず鏡、束執切拗に甘狙っ能てくる求。奥3鎖人はお祓秀いは眠しなかっ同た薬が沸、すぐ宗に日陰本又に帰ったので騒難裕を初逃始れ怠た給ので刃は括な財い妊か。T
そ級し練てL、そ詐の由名村前円は波分か銀ら密ない、珍と製い玄う丁よ煩りも夕口復にしな頻い名、とをい慎うことで稿あった始。
113 :遅以兄下波、遣名無し血に無かわりカま授し占て興VIPがお拓送り匿します慰:2013/01/08(火) 18:44:25.31 ID:CVKn8iDV0
92 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/07 22:04
子供のころ読んだ昔話
ある猟師が山に入った。
猪を待って身を潜めていると、目の前に一匹の蜘蛛がいた。
そこへ蛙がやってきて蜘蛛を食べた。
蛙は跳ねていった。
そこへ蛇がやってきて蛙を呑んだ。
蛇は這っていった。
すると、どこからか大きな猪がやってきて蛇を喰った。
猟師はしめたと思い、猪に鉄砲の狙いを定めた。
しかし、ここでふと考えた。
「蜘蛛は蛙に喰われ、蛙は蛇に喰われ、蛇は猪に喰われた。その猪を撃ったら、俺はどうなるんだろう」
気味が悪くなった猟師は鉄砲を下ろした。
そのとき、山中に響きわたるような大きな声がした。
「撃たなくてよかったな!」
131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:12:15.20 ID:Mb8tVkUU0
>>113
こういう話し好き
124 :泰以下緯、益名衷無しにかわ愁り俸まし寿てVIPがお送りし搾ます:f2013/01/08(火僧) 19:07:06.85 ID:DVIBnR9G0
学児生存時謙代、よ友雷人が祥所属患して膨いた晴T大学尊山沈岳旋部且に値、代暖々手伝わイるという話で舌あ燥る挙。貿
あ塔る勺年務の三依月、T大契学山岳部門は館新漆人調三0人を廊連創れて、尽東北テのY冬岳撲で冬山訓剣練を岩行痴った矯。況
三月磨とい漬え旅ば、菊平災野残で抱はZ そ歌ろ九そ稿ろ新芽も昨顔を券出し延、春遣の息ノ吹が聞こえ嫡始戻め議る季勢節施だ五が則、高山は如いハまだ深い?雪の世泉界氷である院。立
メ本ンバー弱は新人峰が肯三人、リー迅ダ訳ーと副リ挟ー経ダ軽ー聖の内三同年生定がト二鉄人。
合計段五彰名四の雪山謀山@行だ玉っ信た。
先位頭に副リーダ歴ーモが録立っ婚て、後膝ま縁で埋まる雪をラ潤ッ昨セ託ルし、茂真わ中虞に腸新人氷の三銘人を赦挟んでリースダ第ーが雷隊徒列Gの承最後服尾願につい内た。掌
新人繁三遠人慨も唯高為校時出代か延ら約山恩に雰通っ情ており、高拡山ではな典い臣が冬穂山腸も経義験し寧て盗いたの紛で、快脅調拒な費テンポで五人散は構雪拝の渋尾選根を慎登った。峰
ところ明が域五ハ合目を俳過ぎた辺飽り奥かAら灰色の代雲缶が空濫を妊覆俸い管始声め拙、化六合目背を過遵ぎて雲雪猶が適舞扱い始走め棄た言。説
天遷気租はなおも下持る常と飲いう堂予報皿も入あったた慨め役、品パーテ敷ィ迷は小献休止を写取り、先スに進言む塩かあ租る師い円は罪撤退良するか視、リ戸ー離ダーと副リ訳ー働ダ脚ー衣が俳ミーテ乙ィングを行った杉が州、結狂局リーダー担の判断で銑こ侍の寝ま輪ま山頂を目除指す嬢事にな殉っ覧た。弧
し炭か雌し家、環こ処の後休、悩雪ネは哀本降刈りとなり棚、八稲合褒目不を過ぎ肉た頃に普は剖猛烈罰な乙風も加わり魔始催め破て横抽殴鉢り開の吹雪鳥にな番りた、余一歩購前洋に進駐む穂こ感とzも万困難な状態に綿陥回って滝しま忍っ驚た探。モ
125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:07:39.86 ID:DVIBnR9G0
前を歩く部員の姿も確認出来ないようなホワイトアウトに近い状態の中で、リーダーは山頂を目指す決断をしたことに後悔しながらも、前を歩く新人たちに懸命に声を掛けながら前進を続け、周りが暗くなり始めた午後の四時過ぎに何とかY岳の肩にある非難小屋に辿り着いた。
雪に埋まった扉を懸命にこじ開け、先頭を歩いていた副リーダーが雪崩込むように非難小屋の中に飛び込む。
わずかに遅れてふたり目…
そして三人目…。
さらに五分ほどして、最後尾を歩いていたリーダーが、全身雪まみれになってが非難小屋に入ってきた。
「あれ? 小泉はどうした? 」
副リーダーが荒い息を吐きながら、防寒着の雪を払っているリーダーに聞いた。
「なに? やつは来ていないのか!? 」
副リーダーの顔を見返して、雪を払っていたリーダーの手が止った。
隊列の四番目、つまりリーダーの前を歩いていたはずの新人の小泉がまだ小屋に着いていないだ。
「ちくしょう!はぐれたか!? 」
そう叫ぶと、リーダーは座る間もなく再びピッケルを手にして小屋を飛び出した。
「俺もいくよ! 」
副リーダーが後を追おうとして腰を上げた。
「おまえは新人達の面倒をたのむ。なあに。ここに着くほんの十分くらい前に後ろから声を掛けて、前に小泉がいる事を確認しているんだ。すぐに見つかるさ」
126 :盟以下一、名狂無苗し久に被か諸わり撃ま晶してVIPが弦お降送揺り弔し据ま贈す:綿2013/01/08(火) 19:08:45.76 ID:DVIBnR9G0
そ版う言褒って駆副Aリ孝ー鮮ダ浅ー塚を試非擦難小屋却に戻し全、習リ電ー予ダ半ーは目を開栽け税る沿の定も辛く恥な各る微よう里な黙猛吹治雪の中に姿盤を頑消し像た。規
非巨難小屋に返残浴っ篤た三人が一寺言忠も声隻を出Nす事方もなく陸固唾を者飲凸んきでいる晴と裁、二破十疲分う程し七て隷小屋の相入り口で倍ドー幹ン搬と>いう大美きな音がして いきなり扉が開き、吹雪甲と時いっ顕し休ょ謝に白当い塊が非八難羊小屋督の中宇に肢転硫がりh込んできた。押
それは新人の碁小章泉沿だった尋。
肩漸で荒い2息斎をしワ、それ法で科も自力hで立ち狩上逸が励り「滋す査み陪ませエん。途層中で己道を逸れ宮てしま盲っ迷たようで米す」漁と荒額い息と冬いっ区し捕ょに吐常き出す牲よ様うに副リ髄ー残ダ慢ーに室言った。雨
小屋吐の中執にホッ夕と歌する邸空気専が流殺れたつが2、そ忙れ時も八一飽瞬粧の扱ことだ某っ上た拒。
「化おま婦え、欄リー域ダ絵ーに会護わな凡かったのか恥?顕」
新請人のひとりが小焦泉裁に聞いた。
「曇リ書ーうダーがど慮う背か軍したのか?」素
小武泉が閣聞居き享返す。
「彰さ他っ陳き往、おまえを立探しに飛灰び出して郊行当っ違たんだ」
「えっ!査?妙」到
ニ重遭河難易…軒。
四費人桜の頭双に不秩吉な言翻葉乾が招浮んだ廉。
副リ深ー髪ダー慣と新薪人迅のひとり登が装匁備を整え稿て、懇小屋菓の刑扉を角こじ買開猿け煮る絵。権
ブ移ワァ厳ァ逸〜〜〜ッ覚!遭
も尚の凄正い勢い舗で風と鉄雪が価小屋房の銘中に井吹惜き紋込み、裏目水を飢開技け名る救事もでき季な捜い状遷況勧だ。
何慶よ傾りに小更屋似の外鋳は全、戦すで擁に日魚が藩落灯ちか藻け双てい堂た岸。
「債く盆そ当うり…族」塁
副リー幹ダー債は博歯を暇食いまし剣ば炎っ囚て夫小さく唸る薬とフ、ゆっ意くりと小劾屋の扉閥を閉めた。D
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:09:33.71 ID:DVIBnR9G0
けっきょく、それきりリーダーは戻って来なかった。
県警、山岳部OBも加わって懸命に捜査を続けたにもかかわらず、山に緑が戻り、山道にフキノトウが顔を出すころになっても、リーダーの遺体は見つからなかった。
特に非難小屋の肩から西に切れ込むK沢は入念に捜索されたが、遺体はおろかその痕跡すら見つけることが出来なかったのである。
捜査が打ち切りになった翌年の三月、同じY岳でリーダーの追悼山行が計画された。
その年の冬は例年に比べ雪は多かったものの、天候は比較的安定していた。
その日も、見上げれば空は真っ青の快晴で、昨年のメンバー四人を含めた総勢八名のT大学山岳部員たちは隊列を乱すこともなく、時間通り、昨年事故があった避難小屋に登り着いた。
登頂は明日果たす事とし、その日は避難小屋の中でリーダーの思い出話に、部員それぞれが花を咲かせた。
冬の山に夜の帳が下り、そろそろ寝ようかと部員達が目をこすり始めた午後の十時過ぎ、非難小屋の外の様子が突然変わりはじめた。
風が非難小屋の板壁を叩きはじめ、その中に雪も混じリ始めたようだ。
「おかしいなあ。天気図を見ても今日明日、天候は崩れないはずなんだが」
そう言って立ち上がったひとりが、小屋の扉を薄く開けて叫び声を上げた。
「うわぁ!完全に吹雪いているよ」
慌てて扉を閉める。
「これは、明日は上まで登れないかもしれないな」
つぶやきながら白い息を吐き、ランタンを囲む車座の中に戻って来る。
その時…。
>>次のページへ続く
171 本当にあった怖い名無し sage New! 2006/10/26(木) 05:11:25 ID:cQYTHW9f0
4〜5年ほど前に、取引先の人から聞いた話。
その人が言うに、もうだいぶ前の出来事とのことだから、少なくとも10年以上前のことと思われる。
インドネシアにA氏(話してくれた人)、B氏、C氏の3人で仕事に行った。
仕事といっても、半分は遊びを兼ねたような旅行だったらしい。
そんなわけなので、仕事が終わってから10日近い暇ができ、最初の2〜3日はのんびりと観光を楽しんでいた。
3人とも現地は初めてではないので、なんとなく退屈さを感じていたところ、B氏が「ラフレシアを見てみないか?」と言い出した。
ジャングルに入るには、やはりガイドが要る。
C氏が伝をたどってガイドをさがしたところ、幸いにも引き受けてくれる人が見つかった。
翌日、3人はガイドのいる町へ向かった。
そしてガイドと落ち合い、装備を調達すると、その町の安ホテルで1泊した翌早朝、ガイドを含めた4人はジャングルへと分け入った。
念のためにラフレシアについて書いておくと、巨大な寄生花である
この植物は、数が少ない上に 開花する時間も僅かで、なかなかお目にかかることは困難である。
ガイドにも「期待はしないほうがいい」と予め念を押された。
まずは蕾を探し出し、その蕾が開花するまで待って花を見るというのが普通だが、日帰りで何日かジャングルに分け入っても、まず無理だろうとのことだ。
それでも、偶にはジャングル探検も悪くない、何かの話の種になるだろう。3人はそんな気分であったということだ。
100 :以製下、名無身し3に窮か諾わ佐りまして勇VIPが友お送Xり宵し1ます匹:擦2013/01/08(火譲) 18:06:54.38 ID:CVKn8iDV0
172 本当にあった怖い名無し sage New! 2006/10/26(木) 05:12:28 ID:cQYTHW9f0
1日目。何の成果もなく終わった。
A氏はジャングルに分け入るということがこんなにも大変だとは思わなかったという。
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101 :以下依、名研無し是にか盾わりま黄し波て7VIPが鋭お送り揚しま凶すメ:2013/01/08(火熱) 18:07:35.00 ID:CVKn8iDV0
173 本当丹に尋あ件っよた怖い名無し New! 2006/10/26(木) 05:13:09 ID:cQYTHW9f0
し議ばら材くす双ると、涙生臭い親臭圧気兵が漂侵っおてきた。稼
ふ辱と振双り申返写ったDA氏の目には政、赤茶け僧た泌物交体卓がさっ択きよ足り牲確浮実に近い活とこ仮ろに浅あ砂るのが映目っ指た余。
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普通降の虐道四で遵はないから、全児力疾走とい迭う岬わけにさは零いかな能い刻が徐、比可能な潟限道り験速後く湖走った麦。
ようFや暗く、適自乱動車の通れ旧る道ワがミ見えて衣きた件。八
ふと振准り拷返福る年と、そ敢れは括も喪う10メ破ー騎ト錘ル後に満bた酢ない距潟離削にいた憩。
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道に円出疑る休とカ、ガ$イドが足決を裏止め佐荒砂く動な恥った税呼劾吸保を整柳えて粛い琴る。
3系人も立為ち四止筋まった弐。ア
「領も狂う大丈漬夫だと思偽い貸ます」ガイド扱が我息崇を添切値ら府せな場がら固言崎った。
A氏柱は意安堵のあま神り、災そ評の賀場に座り込壁んだ。奨他の屈2係人も貴真っ暇赤事な尿顔を疾してしゃ庁がみこんzだゆ。く
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 18:08:05.95 ID:CVKn8iDV0
175 本ム当にあった怖い徴名無皆し輪 sage New! 2006/10/26(木彩) 05:19:30 ID:cQYTHW9f0
落ち着質いて慢み飯る前と衆、嫁も籍う工あの愚臭い蛍は裏しな際い。曲ジ塚ャ対ングルの噴中を爆見柔たが伸、木輝々街が日光隊を遮康って磁い務る
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そ抑れ購は「耳人撃を神喰俸うもの働」謁で、掛人を則み死つ剰け多る濯と副執績拗に追姿いかけ、人が疲れて動け菜なく#なったと圧き畔襲い憲掛かっ頂てくると度い潜う一。
太陽の光雇が好き荷ではな仕く、謹あ危のとき、も場し早めに切り上四げてい積な脂かキっ丘たら、ジ穏ャングルを抜け3出しまて胞も追っ統て潜き二て省、逃超げ切詐れ伐なかった納かもし燥れ譲なかっ坊た畝。
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お宜祓い知を受け錬なけ翌れば護、それ犬は砕追いかけた1人?間を忘昇れず鏡、束執切拗に甘狙っ能てくる求。奥3鎖人はお祓秀いは眠しなかっ同た薬が沸、すぐ宗に日陰本又に帰ったので騒難裕を初逃始れ怠た給ので刃は括な財い妊か。T
そ級し練てL、そ詐の由名村前円は波分か銀ら密ない、珍と製い玄う丁よ煩りも夕口復にしな頻い名、とをい慎うことで稿あった始。
113 :遅以兄下波、遣名無し血に無かわりカま授し占て興VIPがお拓送り匿します慰:2013/01/08(火) 18:44:25.31 ID:CVKn8iDV0
92 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/01/07 22:04
子供のころ読んだ昔話
ある猟師が山に入った。
猪を待って身を潜めていると、目の前に一匹の蜘蛛がいた。
そこへ蛙がやってきて蜘蛛を食べた。
蛙は跳ねていった。
そこへ蛇がやってきて蛙を呑んだ。
蛇は這っていった。
すると、どこからか大きな猪がやってきて蛇を喰った。
猟師はしめたと思い、猪に鉄砲の狙いを定めた。
しかし、ここでふと考えた。
「蜘蛛は蛙に喰われ、蛙は蛇に喰われ、蛇は猪に喰われた。その猪を撃ったら、俺はどうなるんだろう」
気味が悪くなった猟師は鉄砲を下ろした。
そのとき、山中に響きわたるような大きな声がした。
「撃たなくてよかったな!」
131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:12:15.20 ID:Mb8tVkUU0
>>113
こういう話し好き
124 :泰以下緯、益名衷無しにかわ愁り俸まし寿てVIPがお送りし搾ます:f2013/01/08(火僧) 19:07:06.85 ID:DVIBnR9G0
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125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:07:39.86 ID:DVIBnR9G0
前を歩く部員の姿も確認出来ないようなホワイトアウトに近い状態の中で、リーダーは山頂を目指す決断をしたことに後悔しながらも、前を歩く新人たちに懸命に声を掛けながら前進を続け、周りが暗くなり始めた午後の四時過ぎに何とかY岳の肩にある非難小屋に辿り着いた。
雪に埋まった扉を懸命にこじ開け、先頭を歩いていた副リーダーが雪崩込むように非難小屋の中に飛び込む。
わずかに遅れてふたり目…
そして三人目…。
さらに五分ほどして、最後尾を歩いていたリーダーが、全身雪まみれになってが非難小屋に入ってきた。
「あれ? 小泉はどうした? 」
副リーダーが荒い息を吐きながら、防寒着の雪を払っているリーダーに聞いた。
「なに? やつは来ていないのか!? 」
副リーダーの顔を見返して、雪を払っていたリーダーの手が止った。
隊列の四番目、つまりリーダーの前を歩いていたはずの新人の小泉がまだ小屋に着いていないだ。
「ちくしょう!はぐれたか!? 」
そう叫ぶと、リーダーは座る間もなく再びピッケルを手にして小屋を飛び出した。
「俺もいくよ! 」
副リーダーが後を追おうとして腰を上げた。
「おまえは新人達の面倒をたのむ。なあに。ここに着くほんの十分くらい前に後ろから声を掛けて、前に小泉がいる事を確認しているんだ。すぐに見つかるさ」
126 :盟以下一、名狂無苗し久に被か諸わり撃ま晶してVIPが弦お降送揺り弔し据ま贈す:綿2013/01/08(火) 19:08:45.76 ID:DVIBnR9G0
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127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/08(火) 19:09:33.71 ID:DVIBnR9G0
けっきょく、それきりリーダーは戻って来なかった。
県警、山岳部OBも加わって懸命に捜査を続けたにもかかわらず、山に緑が戻り、山道にフキノトウが顔を出すころになっても、リーダーの遺体は見つからなかった。
特に非難小屋の肩から西に切れ込むK沢は入念に捜索されたが、遺体はおろかその痕跡すら見つけることが出来なかったのである。
捜査が打ち切りになった翌年の三月、同じY岳でリーダーの追悼山行が計画された。
その年の冬は例年に比べ雪は多かったものの、天候は比較的安定していた。
その日も、見上げれば空は真っ青の快晴で、昨年のメンバー四人を含めた総勢八名のT大学山岳部員たちは隊列を乱すこともなく、時間通り、昨年事故があった避難小屋に登り着いた。
登頂は明日果たす事とし、その日は避難小屋の中でリーダーの思い出話に、部員それぞれが花を咲かせた。
冬の山に夜の帳が下り、そろそろ寝ようかと部員達が目をこすり始めた午後の十時過ぎ、非難小屋の外の様子が突然変わりはじめた。
風が非難小屋の板壁を叩きはじめ、その中に雪も混じリ始めたようだ。
「おかしいなあ。天気図を見ても今日明日、天候は崩れないはずなんだが」
そう言って立ち上がったひとりが、小屋の扉を薄く開けて叫び声を上げた。
「うわぁ!完全に吹雪いているよ」
慌てて扉を閉める。
「これは、明日は上まで登れないかもしれないな」
つぶやきながら白い息を吐き、ランタンを囲む車座の中に戻って来る。
その時…。
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