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俺と犬と女の子の話
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49 :名も無き被検体774号+:2012/03/22(木) 22:53:54.06 ID:mav3knV20
それから数時間後、全ての結果が出揃った。
この時は7つのグループに分かれていて、俺がいたのはFグループ。

97.9点を超えているペアーはいなかった。

ややパニックになりながら恵に電話をした。

俺「なんか決勝戦残ったんやけど。」

恵「良かったじゃんwww」

俺「でも動きがイマイチ過ぎて自信ねー。」

そのあと少し間を置いてから恵が続けた。

恵「あのさ、昔私が「信頼してるから犬を動かせる」って言ったの覚えてる?」



50 :名も無き被検体774号+:2012/03/22(木) 22:55:13.06 ID:mav3knV20
当然覚えていた。

俺の中では犬を信頼しているから動かせるんだと自己解決していた言葉だった。


「あれからしばらく>>1と練習してて、>>1は2つは信頼してると思ったの。」

俺「2つ?」

そもそも信頼してるのって1つじゃないのか?という疑問がよぎった。


「そう2つ。>>1に訓練を教えてくれた先生、それと>>1に着いてきてくれたライリック。この2つ。」


「でも>>1は最後の1つを信頼してなかった。今度はそれを信頼しなさい。」


「最後の1つって何?」


「訓練を教えてくれた先生、着いてきてくれたライリック。最後に信頼するのは、ここまで来れた自分自身よ。自信持ってやりなさい。」


電話を切ってから、一目に触れないように少し泣いた。

それだけ信頼してくれる恵が、それだけ俺を見てくれている恵のことが嬉しかった。



51 :き被検体774号+:2012/03/22(木) 22:57:32.01 ID:b3AJ9Qi6O
恵さん、良人だ



52 :名も無き被検体774号+:2012/03/22(木) 23:03:46.48 ID:mav3knV20
それまで俺はネット等で色々と情報を仕入れていた。

その結果、日本で一番レベルが高い(上位層という意味で)は九州じゃないかと思っていた。

春は全然出ていなかったけど、今回の秋の競技会にはその九州からアマチュアが4頭(1頭は別競技)出ていた。

そして見事に3頭中2頭が決勝戦に残った。

さらに別の1頭は昔からの知り合いだった。

知り合いがB班、九州勢はC、E班、俺がF班だった。

決勝戦はA班から順番に行われていく。A班トップはあまり覚えてない。

続くB班の知り合いは大ミスも無く無難な結果。たぶん緊張してたんだと思う。

彼女が終わってからは2人で全然関係ない話をして盛り上がっていた。




53 :名も無き被検体774号+:2012/03/22(木) 23:05:32.98 ID:mav3knV20
でもその中で見えてくる各ペアーの競技。

C班の九州勢は大ミスは無かったけど、所々余分な動きが目立った。

ただ一言で言えば「キレイな作業」に尽きる。

D班もあまり覚えてない、ごめん。

E班の九州勢は、間違いなく決勝戦に残った中では一番良かった。

でも残念ながら途中で大ミスをかました。

そんな中自分の出番が回ってきた。



55 :名も無検体774号+:2012/03/22(木) 23:11:21.32 ID:mav3knV20
先に終わ知り合「じゃあ行ってきますw」と言っ
のの、かなりgkbr状態だった

これまで何度か決勝戦には残っていけど、久し緊張した

科目は7つ。

最初の2つはどな動をしたのよく覚えていない。その緊張のが3科目目

 呼び寄付ける(招いう科目)ものだった。

待たせて10m先まで歩、審の指示で犬を呼び寄せた。

ライはいも以イテンシ自分の前に座った。

続く審員の指示で犬を直接左貿

の瞬間だった。観客からと拍手がった。

通常決勝戦で歓声ることは無い

って見ているのが黙の了解とってた。

審査員が観たけど、これで我に返ったが持てた。自分でも通用


56 :名も無き被検体774号+:2012/03/22(木) 23:16:10.65 ID:mav3knV20
そこから4科目はいつも通りにできたと思う。

100%では無いにしても、ある程度自信を持てる内容で決勝戦を終えた。

ちなみに最後のG班は北海道でクレームを付けたらしいペアーだった。

全競技終了後、各々に講評が出される。

全てを逐一見たわけではなかったけれど、各々は俺が思った所を指摘されている印象だった。

そして6番目に俺の番が来た。

「犬の方を全く振り返らない姿勢が非常に素晴らしかったです。」

競技会に出るたびに先生に言われていたことが、しっかりと反映された瞬間だった。

所々指摘は出たものの、最後も「素晴らしかったです」で締めくくられた。

最終的には優勝。

名目上はこの半期のアマチュア日本一になった。



58 :名も無き被検体774号+:2012/03/22(木) 23:19:59.25 ID:mav3knV20
すぐに訓練所に電話をして報告。先生は手が離せなかったので奥さんに伝言を頼んだ。

その電話を切ってから今度は逆に俺の電話が鳴った。

ディスプレイを見ると「恵ちゃん」と出ていた。

俺「もしもし。今終わったよ。」

恵「うん、かっこよかったw」

俺「え?」

恵「後ろ」

振り返ると恵がいた。しばし呆然と携帯を握りしめる俺に、恵は笑いながら近づいてきた。

「おめでとう」



59 :名も無き被検体774号+:2012/03/22(木) 23:23:51.67 ID:dWARzIQj0
恵ちゃん

いい娘だなぁ


60 :名も無き被検体774号+:2012/03/22(木) 23:24:04.33 ID:mav3knV20
それからしばらく話をした。

春はどうかと思ったけど、今回は勝てるだけの要素があったと思う。だから決勝戦に残ればそれだけでも見ようと思った。

でも本当は友達の家に遊びに行く予定があったからついででしかない云々。

いわゆるツンデレなんだと思う。



恵「最初緊張してたでしょ?」

俺「めっちゃw」


恵「でも招呼の後半から良かったね」

俺「あそこの歓声で吹っ切れたわ」


恵「>>1のあの動作は、私が見た中では一番キレイだしねw」


それから恵は散々お祝の言葉を投げかけてくれた。しばらくすると友達と一緒に会場を去った。友達と一緒にいたのは本当だったらしい。



57 :名も無き被検体774号+:2012/03/22(木) 23:18:04.50 ID:0FpYAuAX0
同年代の獣医だけど見てます






61 :名も無き被検体774号+:2012/03/22(木) 23:28:50.17 ID:mav3knV20
>>57
最近どうよ?


それから2週間後、2年前に大失敗をし、1年前に同点で決勝戦を逃した競技会がやってきた。

本部競技会で勝ったのもあったし、3度も繰り返せないという想いもあった。

「普段勝ち負けはそれほど気にしないけど、今回は(優勝)取りに行くわ」と恵に言って当日を迎えた。

その日は3つのグループに分かれた。

幸い同じクラブの人がいなかったのもあってグループ戦は通過、決勝戦に進んだ。

決勝戦も特に大きなミスも無く終了、3年目にしてようやく優勝を果たした。

が、この日はこれで終わらなかった。



62 :名も無き被検体774号+:2012/03/22(木) 23:31:35.86 ID:mav3knV20
もともとライリックは知り合いから買った犬だった。そしてその知り合いも競技会には出ていた。

その人が決勝戦前に審査員達の会話を聞いていた。

「あの子(俺のこと)は本部で(優勝)取ったから」

「じゃあ今回はねえ……」

結局そういう水面下の話も通せないくらい周りも見事に失敗をしてくれたんだけど、失敗が無ければ最初から審査対象外だったのかもしれない。

そして致命的な言葉がそのあとに待っていた。

それは決勝戦を審査した審査員から直接言われた。

「本当はあんたじゃなくてあのペアー(珍しくMシュナウザーがいた)に取らせたかったんやけどなぁ」

この瞬間に、競技会への熱が一気に冷めた。


63 :名もき被体774号+:2012/03/22(木) 23:37:53.78 ID:mav3knV20
に言う「そういう世界だら仕方なよ。数に拘る人じゃないと続けられい」と言われた。

「>>1は勝ちあまり拘ってないでしょ?

俺「あ、するようだけ」

恵「うん、でもね、納得って10点じゃせないの

?」

今のJKCのでは、一定以上は全て10点のね。だからそれ以上は優劣を付けられの。そして、>>1はそのレベルに来ちゃったの。」

恵「だからこらは「できたと」対す加点じゃなくて、「でと」に対する減点が強調される思う。」

言うことだった。

もそ採点いので"それな"にれば満点は易だった

からこそ審査員しもを考慮して9.9点という点好んだ。

俺みたい個人としての納を求める間のことなんか最から考慮なかった


64 :名も無き被検体774号+:2012/03/22(木) 23:42:26.18 ID:0FpYAuAX0
2月暇だったけど暖かくなってから忙しくなってきた

年々患畜減ってきてるけどな

それは冷めるな。なんだそれって思うわ。

協議会にでてる飼い主さんもそんなこと言ってたな、完全に公平な審査が期待できないことあるって


65 :名も無き被検体774号+:2012/03/22(木) 23:50:04.22 ID:mav3knV20
>>64
冬場は寒いせいか売上落ちるよね

完全に平等ってのは難しいと思う

俺自身も「あ、これ補正入ってるな」と思うことはあった

でももう少し何とかしようがあったんじゃないかとも思う



66 :名も無き被検体774号+:2012/03/22(木) 23:54:13.51 ID:mav3knV20
それでも俺はなかなか訓練から離れることはできず、競技会にも出続けた。

ただ、今度はアマチュアではなくて一般(自由参加だけど実質プロと見習いばかり)の部で出るようになった。

そうすればもう少し高いレベルで評価されるんじゃないかと思った。

でも実際はそんなこと無かった。

一般の部でも表彰台は常連だったし、何度か優勝もした。

それはプロが6ヶ月(預かり訓練の一般的な期間)で仕上げる物を、俺は常日頃から一緒にいるという環境でやっているのだから、ある程度は仕方なかったのかもしれない。

それでも俺から見るとはるか上のレベルの人が自分と同じ点数だったりするのが嫌だった。

結局大学4年の秋、研究室に所属するために一人暮らしをすることになるのを理由に訓練から離れた。



67 :名も無き被検体774号+:2012/03/23(金) 00:04:04.54 ID:7FRajRda0
その翌年、恵は付き合っていた彼氏と結婚すると言って関東へ向かった。

何度も2人で遊びに行ったりしたけど、最後まで何も無かった。

後で聞いたら「>>1なら何されても良かったけど、何もしてこないから黙ってたw」と言われた。

そして迎えた6年生の秋のある朝。

目覚めると1通のメールが入っていた。

差出人は先生の奥さん、件名は「お知らせ」

いまだ目覚め切らない頭でメールを開くと「今朝主人が亡くなりました」とあった。

一瞬何が起きたか分からなかった。

それでもすぐに実家と、唯一連絡の取れるクラブの友達にメール/電話をして式に間に合わせた。

研究室は通夜と告別式の両日休むように伝えた。




>>次のページへ続く



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