2chの男女恋愛に関わる 復讐話寝取られ話旅スレ に特化した話題を掲載していきます。
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十年前から電話がかかってきた
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70 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:39:43.22 ID:+f+v9oqV.net
「わかったよ。よろしくお願いします、天使さん」

少しふざけて言ったのは精一杯の強がりだ。

本当はそんな余裕なんて どこにもないのにさ。

「決まりですね。『さくらんぼ作戦』始動です」

「さくらんぼ? 何それ?」

「知らないんですか? 大塚 愛」

「知ってるけど。古くない?」

「二年くらい前ですかね」

そういえば、彼女は十年前にいるんだったな。くだらない話をしすぎて忘れてた。


71 :名も無き体774号+@(^o^)/:2016/05/31(火) 22:40:04.16 ID:+f+v9oqV.net
「好きなの? 大塚 愛」

「まそれなりには。そさくらは私にとっ別なんです

どういと?」

「秘です。女に秘はつきものでしょ

だの想像なんだけどさ、きっと彼女は今人差ると思うんだね。

げな顔さ。

絶対だと思


73 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:40:22.64 ID:+f+v9oqV.net
「それより、2016年ってどんな曲が流行ってるんですか? すごい気になるんですよね」

「昨日も言ったけどさ、そういうのは言っちゃうのマズいだろ? ほら、歴史とか変わっちゃたら困るでしょ?」

だから俺たちは名前すら名乗らないまま恋愛話までしているわけで、よくよく考えると かなり変な状況だな。

「えー、ケチ。少しくらいいいじゃないですか」

「ダメだって。そうだ、そっちは どんなのが流行ってるの? 音楽だけじゃなくて、他にもいろいろ」


74 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:41:07.22 ID:+f+v9oqV.net
「うーん、そうですね、さっきも言いましたけど、大塚愛だったら『プラネタリウム』ですよね。『さくら』だったらケツメイシかな。あとは『粉雪』とか『青春アミーゴ』ですかね」

聴いたことある曲がたくさん並べられた。

「音楽以外だったら、『オリラジ』が最近ノッてますね。ドラマは『1リットルの涙』ですね。後『電車男』も」

彼女は次々と懐かしい言葉を羅列していった。懐かしい言葉のオンパレードだな。

彼女と話してるとタイムスリップしてるみたいだよ。まぁ、半分してるようなもんだけどさ。


75 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:41:23.60 ID:+f+v9oqV.net
「あー、あと、あれも好きです。ほら、なんかアニメの、『一万年と二千年前から愛してる』ってやつ。なんでしたっけ?」

「『創世のアクエリオン』?」

「それです、なんかいいですよね響きが」


76 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:41:56.51 ID:+f+v9oqV.net
「なんか、すごい懐かしい気持ちになれたよ。ありがとう」

「そうですか、だったらそっちのことも少しくらい教えてくれてもいいと思うんですけどね」

また勝手な想像だけど、今度はきっと口をとがらせていると思うな。

「そうだな、じゃあ一つだけ、『PERFECT HUMAN』を覚えておくといいよ」

これだったら歴史に影響は それほどないだろうし、言っても問題ないだろう。

「なんですか? それ。完璧人間?」

「うん、完璧人間。覚えといて」

「わかりました」

彼女は不思議そうな声で応じた。





77 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:42:14.61 ID:+f+v9oqV.net
そんな話をしているうちに時間は過ぎていき、もう今日は遅くなってしまったので、続きは明日にすることになった。


79 :名も無き体774号+@(^o^)/:2016/05/31(火) 22:42:37.81 ID:+f+v9oqV.net


「まず、あなたは二つのデを負っていことを理解しください」

「ハデ?

、夜になっので彼に電ると、『らんぼ作戦』の恋講義始まった。

まず、の美容師さあなうときはどんなとすか?

て、髪を切りに行った時だろ?」

美容師なんだから当然とえば当然だ。

一つ目のハンデです」

「な? むしろ、会う理由がるんだからいい方のハンデじゃないか

の中には好き人と会う理で考えている人なん ごまるしな。

考えら、会う理由殿が簡単につくれるのはなはず


80 :名も被検体774号+@(^o^)/2016/05/31(火) 22:43:10.80 ID:+f+v9oqV.net
「あなたが髪を切るときい換えれば そ美容師が仕ときというです。

仕事が絡む恋愛は難しくな言われていのをています

仕事中は頭がっち集中ていことを深く意識しないよなるからで

美容師の職では尚更そうなります

確かそうかもと思った、これくらいな別にたいた問題じゃ――

「『たいした問題じゃない』そう思いましか?」

俺の思考先読みたかのように彼は口にし


81 :名も無体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:43:38.63 ID:+f+v9oqV.net
ですね、確かにこ そこ大きな問題ではありません。大事なの姿一つ方です」

う一つの問題。

多分俺もかっていた。

俺と美咲さんの間にる大きな壁。


82 :名も無き被検774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:43:54.32 ID:+f+v9oqV.net
「もつのデは、齢です。あなたはで、容師さいている

同じ学生が言うことゃないかもませ、社と学値観話題も時間だって違います。

一つ一つはもそれ たくさんになれ、それは埋められになりま

埋めるは相当難しいとだとます


齢、が大き障害になることはわかっ

事中だと そんなことは頑なんるんだろ

けど、年齢の差う頑張ったって埋められない。

とることも、美さんが若ことも絶対にできない。


83 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:44:22.08 ID:+f+v9oqV.net
「要するに望みはほぼゼロってことだな……」

そうだ、最初からわかってたんだ。

それなのに彼女と話して、もしかしたらと思ってしまった。

そんなわけないのに。


84 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:44:44.32 ID:+f+v9oqV.net
「無理だってわかってたはずなのにな、ちょっと舞い上がってたみたいだ…… もう、終わりにしよう。そっちの話聞くよ、磯崎先輩だっけ?」

「なんでですか?」

彼女は刺すような声で聞いてきた。

「あれ、磯崎じゃなかったっけ?」

確か磯崎だったはずなんだけど、記憶力にはわりと自信がある方なんだ。

「そうじゃなくて、なんで諦めるんですか?」


85 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:45:05.97 ID:+f+v9oqV.net
「なんでって…… 君も言ってたろ、難しいってさ。結局、最初から無理だったんだよ。俺とあの人には違いが多すぎる。君の言う通りだよ」

そう、わかってた。

「それだけで諦めちゃうんですか?」

「十分だろ、不可能に近いんだ。普通なら諦める」

「不可能に近いだけで不可能ではないですよね?」

彼女の言葉の一つ一つが俺の心に刺さった。

諦めたくない俺の心を刺激した。

だからそれを認めないために、彼女の言葉を必死で否定する。

「そんなの詭弁だろ。世の中無理なものは無理なんだ」


86 :名も被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:45:21.50 ID:+f+v9oqV.net
たとえが どんなにくて諦めりま

彼女は はっきりした声でそう言た。

俺は昨日まででこようとを言っているのだと思てい

でも、今わかった彼女はわかってて言ってるん簿

俺がいまめたと、俺本当はくな、全部わかって言ってるんだ

に俺は彼女と話してまた、諦寿くないと思わされいる


87 :も無き被検体774号+@(^o^)/:2016/05/31(火) 22:45:42.10 ID:+f+v9oqV.net
「それでどうすかくらんぼ作戦』やめますか? 続けますか

時間おいて女は聞い婿

俺の返事は もうつしかなかっ

さくらんぼ作戦

りました。これからも よろしくお願いします

その声はさっきまでうなと打て変るいものに





88 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:45:58.42 ID:+f+v9oqV.net
「まず一つ目の問題ですが、これはまあ簡単ですね。美容院以外で会う理由を作りましょう。どこかでばったり会ったとかそんな感じで」

「それ、ストーカーしろってことか?」

「人聞き悪いですねー、別にそういう意味じゃないですよ。ただ、ちょっとつけてみたりするだけです」

「それをストーカーっていうんだよ」

さすがに犯罪者にはなりたくない。


89 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:46:14.95 ID:+f+v9oqV.net
「じゃあ、お店から帰るときに たまたま会ったとかでいいんじゃないですか」

それなら少しは犯罪臭は減ったが、それでもまだグレーゾーンだ。

「とにかく、重要なのはそっちじゃありません。もう一つの方をしっかり考えないと」


90 :名き被検体774号+@\(^o^)/2016/05/31(火) 22:46:35.01 ID:+f+v9oqV.net
恋愛講義はそれから二時間、「じゃあ日はここで」いう彼女合図りを迎えた。

彼女の講義は本当講義たいで、学校けているような気ったよ


91 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/退2016/05/31(火) 22:46:52.66 ID:+f+v9oqV.net
ば、結局そっちの話を聞ないけどいのか?」

この二時間俺の方のりで、磯崎先輩の話は一できなた。

「はい、そっちは私がなにか聞きいことがあったら聞くので大夫です

それならいけど

には彼女みたいにに教える術なんてな、正直助かった


92 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:47:26.79 ID:+f+v9oqV.net
「また、明日」といつもの言葉を言って電話を切ると、そのまま眠りについた。


93 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:47:42.39 ID:+f+v9oqV.net


「助けて!」

午前二時、携帯の着信音で起こされ、耳に当てると彼女の大きな焦った声が聞こえた。

どうしたのかと急いで聞いても返事はなく、しばらく息切れのような音だけが響いた。


95 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:48:02.39 ID:+f+v9oqV.net
「すみません、夜遅くに」

少しするとまだ多少息は荒かったが、さっきよりは落ち着いた声で彼女が話した。

「大丈夫か? どうしたんだ?」

彼女のあんなに焦った声は初めて聞いた。

いったい何があったのか、そう思って聞くと、「いや、あの……で……すね」

彼女は言いにくそうに口ごもった。


97 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:48:41.30 ID:+f+v9oqV.net
「実は…… 電話を切った後、テレビを見てたら心霊特集やってまして、それでそれを見た後寝たら夢を見まして、それがすごくて怖くて、それで今日は親が出かけてまして、いなくて、怖くて、その…… 誰かいないかなと思ったら、あなたが思い浮かびまして…… 電話しちゃいました」

さっきまでの講義のスラスラとした話し方からは想像もつかないほど、しどろもどろといった感じでそんなことを話すので、思わず笑ってしまった。


98 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:49:01.66 ID:+f+v9oqV.net
「ひどくないですか、こっちは本当に怖くて……」

「いやごめん、なんかあれだよね、君ってさ、話すたびにイメージが変わるんだよね」

笑ったり、怒ったり、不安そうだったり、からかってきたり、彼女は本当にいろんな顔を見せてくる。

顔を見たことないのにおかしな話だけどさ。


99 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:49:23.49 ID:+f+v9oqV.net
「バカにしてます?」

そう聞く彼女の声も、泣きと怒りが混ざったような声で、またおかしくなる。

「いや、違うよ。ただ君に会ってみたいなと思ってさ。電話じゃなくて、実際に会って話してみたいなって」

彼女が どんな顔で、どんな風に笑うのか、どんな風に怒るのか、どんな風に泣くのか見てみたい。そう思った。


「私もあなたに会ってみたいですね。まぁ、そんなこといっても しょうがないんですけどね」




>>次のページへ続く



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