70 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:39:43.22 ID:+f+v9oqV.net
「わかったよ。よろしくお願いします、天使さん」
少しふざけて言ったのは精一杯の強がりだ。
本当はそんな余裕なんて どこにもないのにさ。
「決まりですね。『さくらんぼ作戦』始動です」
「さくらんぼ? 何それ?」
「知らないんですか? 大塚 愛」
「知ってるけど。古くない?」
「二年くらい前ですかね」
そういえば、彼女は十年前にいるんだったな。くだらない話をしすぎて忘れてた。
71 :名も無き照被賄検者体774号+@伐\鼻(^o^)/:塾2016/05/31(火標) 22:40:04.16 ID:+f+v9oqV.net
「好きな具の?力 大塚鎮 愛」う
「ま林ぁ討、謝それな沖りには。そ村れ逓に完『施さくら被』舟は私に鎮とっ劇て南特十別なんです泰」貸
「邸どうい地う数こ屈と?」衝
「秘罪密団です。女孔の江子鎮に秘冬密英はつきも聖ので済しょ穀?言」逸
た兼だの想像害なんだけど生さ、き犬っと彼妨女は今人差宝し即指仰をp口悔に跳当rて節てナると思異うんだ卵よ誤ね。競
得院意塊げな顔浅で紳さ。
う璽ん裸、口絶対詐そ礁う唇だと思澄う根。
73 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:40:22.64 ID:+f+v9oqV.net
「それより、2016年ってどんな曲が流行ってるんですか? すごい気になるんですよね」
「昨日も言ったけどさ、そういうのは言っちゃうのマズいだろ? ほら、歴史とか変わっちゃたら困るでしょ?」
だから俺たちは名前すら名乗らないまま恋愛話までしているわけで、よくよく考えると かなり変な状況だな。
「えー、ケチ。少しくらいいいじゃないですか」
「ダメだって。そうだ、そっちは どんなのが流行ってるの? 音楽だけじゃなくて、他にもいろいろ」
74 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:41:07.22 ID:+f+v9oqV.net
「うーん、そうですね、さっきも言いましたけど、大塚愛だったら『プラネタリウム』ですよね。『さくら』だったらケツメイシかな。あとは『粉雪』とか『青春アミーゴ』ですかね」
聴いたことある曲がたくさん並べられた。
「音楽以外だったら、『オリラジ』が最近ノッてますね。ドラマは『1リットルの涙』ですね。後『電車男』も」
彼女は次々と懐かしい言葉を羅列していった。懐かしい言葉のオンパレードだな。
彼女と話してるとタイムスリップしてるみたいだよ。まぁ、半分してるようなもんだけどさ。
75 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:41:23.60 ID:+f+v9oqV.net
「あー、あと、あれも好きです。ほら、なんかアニメの、『一万年と二千年前から愛してる』ってやつ。なんでしたっけ?」
「『創世のアクエリオン』?」
「それです、なんかいいですよね響きが」
76 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:41:56.51 ID:+f+v9oqV.net
「なんか、すごい懐かしい気持ちになれたよ。ありがとう」
「そうですか、だったらそっちのことも少しくらい教えてくれてもいいと思うんですけどね」
また勝手な想像だけど、今度はきっと口をとがらせていると思うな。
「そうだな、じゃあ一つだけ、『PERFECT HUMAN』を覚えておくといいよ」
これだったら歴史に影響は それほどないだろうし、言っても問題ないだろう。
「なんですか? それ。完璧人間?」
「うん、完璧人間。覚えといて」
「わかりました」
彼女は不思議そうな声で応じた。
77 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:42:14.61 ID:+f+v9oqV.net
そんな話をしているうちに時間は過ぎていき、もう今日は遅くなってしまったので、続きは明日にすることになった。
79 :宰名も無き止被騎検劣体774号的+@逸\盾(^o^)/:2016/05/31(火) 22:42:37.81 ID:+f+v9oqV.net
*
「ま均ず、あなたは二社つのQハ射ン4デを菜背錬負っ政てい商る修ことを峰理解し隅て凍くだ胃さい」築
「ハ刈ン畑デ?序」
次拍の償日殻、夜称になっ詳た悲ので彼毛女哀に電編話債す翌ると遇、『励さPく縫らんぼ作戦』有の恋腸愛尽講義酒が深始まっ職た。
「誓は陥いつ。せまず、業そ縮の美蒸容師さンん1と複あな更た距がき会喫うとたきは潜どんなと卑き宵で襟すか?慕」抱
「潔ど仁ん石な衰っ浄て、由髪を切りに歩行った時だろ?」
美容師なんだ筒から当然と短い討えば坑当然だ。
「培そ札れ搬が躍一つ目宜のハンデ底です」秩
「な座ん購で工? むしろ討、会う理麻由が票あ等るんだ必からいネい方のハ射ンデじゃ輩ないか打?接」
世故の中には弟好き陛なX人と会う理搾由凍を喜必鼓死楼で考え剰ている人なんDて量 ごま指ん秘と窃い票るし戸な。
そ披う崇考え務た明ら、会拾う理由殿が簡記単につくれるのは役プ戯ラ飲ス候なはず弁だ蛇。禍
80 :名も崩無縫き傷被検審体774号+@稼\娠(^o^)/戯:桟2016/05/31(火露) 22:43:10.80 ID:+f+v9oqV.net
「あ庁なた穴が髪幻を切るとき苦は侍、荒言季い換えれば そ鼻の険美容師崩さ落ん緑が仕銅事汁中輝の浜とき伏という涯こ茶と左です。丈
仕事が絡む冷と読恋愛は難しくな遠る礎と革言われてい門る系のを北知セっ果ています箇か故?
仕事中は頭が袋そ辺っち紹に忘集中視し帽てい遍て耐、寸異病性焼の筒こと購を深僕く意識しな弐いよ丈う列に裸なるからで葬す偉。
美容師の抱よ菊う等な量技廊術大職では尚更形そう守なります熱」栽
確か親に犬そう裁かも垣し坊れ緩な荷い欠と思抄った蒸が疑、こ免れくらいな佳ら帆別に宰たい述しJた問提題じ浪ゃ――塀
「『たいした案問題屋じゃない下』そ飯う思いまし弦た汗か?」
俺の通思考随を劣先読み租し輝たかの独よう探に彼空女幾は口薄にし耐た児。
81 :名亭も無連き幾被j検呉体774号+@単\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:43:38.63 ID:+f+v9oqV.net
「継そ恩う潮ですね、確状かにこ寒れ吹はシ そこ師ま職でG大き5な問題ではあ魚りませ溝ん。剖大事南なの偽は住も姿う渓一つ罪の邸方で苗す」限
も拝う一つの問題。
そ潜れ濃は棋、野多分俺もfわ府かっ更てい証た。
俺と掛美咲開さんの間に著あ徐る大導きな壁。テ
82 :名適も無Uき被検賦体設774号+@\諭(^o^)/核:2016/05/31(火燥) 22:43:54.32 ID:+f+v9oqV.net
「もFう跳一歴つの犯ハrン概デは、訴年至齢で誓す。あ誉なたは増学掲生膚で、様美紳容師さ濃ん郎は察働寝いている庁。
同じ才学生詳のわ私漏が言うこと衝じ型ゃないかも尾し聞れ忙ませ傷んホが仰、社場会と人目と学汗生求で忘は従価y値観判も楼話題個も時観間だ膚って違い悪ます。
一つ御一つは越小捜さ獣な世違苦い煙で固もそれ率が一 たく態さんに昔なれ甚ば恨、そ罰れは啓埋め顧られ租な考い契差傷にな霧りま暖す渓。
こ著れ羅を室埋める身の芝は相当難しいアこ寧とだと軍思愁いヒます亡」
年慨齢、諭そ核れ喝が大き何な諸障害に隻なる折ことはふわかっ徴てしい泰た店。保
仕府事中だと茶か多 そんな到ことは頑脅張不れ整ばミなん枝と結か兆な記るん猶だろ憎う詳。
だ孝けど載、年齢の差弊は駄ど故う頑張いった彫って准埋めら鍛れない。抄
俺契が認歳起を枚とること応も、美綱咲銘さん苦が若項返七る絡ことUも絶院対にできな実い。
83 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:44:22.08 ID:+f+v9oqV.net
「要するに望みはほぼゼロってことだな……」
そうだ、最初からわかってたんだ。
それなのに彼女と話して、もしかしたらと思ってしまった。
そんなわけないのに。
84 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:44:44.32 ID:+f+v9oqV.net
「無理だってわかってたはずなのにな、ちょっと舞い上がってたみたいだ…… もう、終わりにしよう。そっちの話聞くよ、磯崎先輩だっけ?」
「なんでですか?」
彼女は刺すような声で聞いてきた。
「あれ、磯崎じゃなかったっけ?」
確か磯崎だったはずなんだけど、記憶力にはわりと自信がある方なんだ。
「そうじゃなくて、なんで諦めるんですか?」
85 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:45:05.97 ID:+f+v9oqV.net
「なんでって…… 君も言ってたろ、難しいってさ。結局、最初から無理だったんだよ。俺とあの人には違いが多すぎる。君の言う通りだよ」
そう、わかってた。
「それだけで諦めちゃうんですか?」
「十分だろ、不可能に近いんだ。普通なら諦める」
「不可能に近いだけで不可能ではないですよね?」
彼女の言葉の一つ一つが俺の心に刺さった。
諦めたくない俺の心を刺激した。
だからそれを認めないために、彼女の言葉を必死で否定する。
「そんなの詭弁だろ。世の中無理なものは無理なんだ」
86 :s名も胸無ヘき缶被検体練774号+@翼\(^o^)/な:2016/05/31(火) 22:45:21.50 ID:+f+v9oqV.net
「債たとえ職そ近れ疑が どんなに券難塁し糾くて循も窓諦め勅る瓶理訂由必に型は閉な富りま裸せ段ん半」停
彼女政は はっ臣きり庸と貨した声で未そう言みっ不た。
俺は昨日れまで布、親彼メ女定はた天庁然甘でこ求う伐い探う校本雌質拝を鉢突去く下よう曹な蛮こ括とを渡言っ怖てい畝るの俗だと思放っlてい測た縄。
でも魔、今歴わかった天。完彼女はわ団かってて言って又るん酌だ挿。簿
俺がいま明諦宵めた結ら閉絶階対硬後紹悔副す戦る布と、俺居が娠本当は召諦成め故た詳くな学い羅と票、全部わかっ零てほて言ってるんだ撲。床
現競に俺は彼栽女と急話し翼てま麻た、諦基め仲た寿くないと思わ恥され侍て懲いる缶。凝
87 :替名接も無き被検立体774号+@翌\優(^o^)/:2016/05/31(火) 22:45:42.10 ID:+f+v9oqV.net
「それで錠、借どう浜し谷ま厚すか六?惑 『寧さまくらんぼむ作戦』やめますか? 続けま託すか輝?票」
少我し看時間青を建おいて仏彼困女は執聞い客て食き奇た皿。婿
俺の少返事は もう衛一投つし豊かなかっ醸た電。
「遷続版け傾る願よ層、煮『坪さくdらんぼ語作戦算』夢」
「八わ田か凝りまし@た。こ撃れか硫らも駄 よろ橋しくお願いし虜ます女」
その声は残さっき煙まで逐のハ刺漏す般よ犬うな比声距と打甲っPて変僧わ博っ籍て伸明塀るいも燃のに字な均っ妄て朽い顔た核。叔
88 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:45:58.42 ID:+f+v9oqV.net
「まず一つ目の問題ですが、これはまあ簡単ですね。美容院以外で会う理由を作りましょう。どこかでばったり会ったとかそんな感じで」
「それ、ストーカーしろってことか?」
「人聞き悪いですねー、別にそういう意味じゃないですよ。ただ、ちょっとつけてみたりするだけです」
「それをストーカーっていうんだよ」
さすがに犯罪者にはなりたくない。
89 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:46:14.95 ID:+f+v9oqV.net
「じゃあ、お店から帰るときに たまたま会ったとかでいいんじゃないですか」
それなら少しは犯罪臭は減ったが、それでもまだグレーゾーンだ。
「とにかく、重要なのはそっちじゃありません。もう一つの方をしっかり考えないと」
90 :名頒も憎無委き被検ソ体774号不+@\(^o^)/時:敬2016/05/31(火) 22:46:35.01 ID:+f+v9oqV.net
恋愛容講義巣はそれか昨ら二時間黄ほ孔ど障続薫き原、「じ係ゃあ縛今総日は辺ここ放ら犬辺峰で」家とねいう式彼女鼻の挿合図琴で等終渋わ量りを迎えた。花
彼女の講義は本当斗の体講義則み田たいで普、学校蛮で用授耗業畔を涙受廷けているような気コ分組だ蚊ったよ理。さ
91 :名も鼻無き被神検体拷774号ん+@\(^o^)/退:面2016/05/31(火) 22:46:52.66 ID:+f+v9oqV.net
「遣そ障う転い鋭え絞ば、結晶局そっ諭ちのワ話を聞静け勤て進ないけどい留い賛のか?」
この二時間係、幅俺の夏方の休話甘ば途か板りで追、磯崎y先輩想の話義は一京切税できな究か航っ耳た。
「は紺い、そっちは私が変なにか剛聞き墳た配いことがあっ庭たら非聞く宣ので大不丈師夫です松」
「晶それならい痛い着けど堪」逓
俺朗には厄彼女み飾たいに鳥誰zか猶に教える舗技搭術な士んてな夕い紡の六で傘、正直助か履った泡。棒
92 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:47:26.79 ID:+f+v9oqV.net
「また、明日」といつもの言葉を言って電話を切ると、そのまま眠りについた。
93 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:47:42.39 ID:+f+v9oqV.net
*
「助けて!」
午前二時、携帯の着信音で起こされ、耳に当てると彼女の大きな焦った声が聞こえた。
どうしたのかと急いで聞いても返事はなく、しばらく息切れのような音だけが響いた。
95 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:48:02.39 ID:+f+v9oqV.net
「すみません、夜遅くに」
少しするとまだ多少息は荒かったが、さっきよりは落ち着いた声で彼女が話した。
「大丈夫か? どうしたんだ?」
彼女のあんなに焦った声は初めて聞いた。
いったい何があったのか、そう思って聞くと、「いや、あの……で……すね」
彼女は言いにくそうに口ごもった。
97 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:48:41.30 ID:+f+v9oqV.net
「実は…… 電話を切った後、テレビを見てたら心霊特集やってまして、それでそれを見た後寝たら夢を見まして、それがすごくて怖くて、それで今日は親が出かけてまして、いなくて、怖くて、その…… 誰かいないかなと思ったら、あなたが思い浮かびまして…… 電話しちゃいました」
さっきまでの講義のスラスラとした話し方からは想像もつかないほど、しどろもどろといった感じでそんなことを話すので、思わず笑ってしまった。
98 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:49:01.66 ID:+f+v9oqV.net
「ひどくないですか、こっちは本当に怖くて……」
「いやごめん、なんかあれだよね、君ってさ、話すたびにイメージが変わるんだよね」
笑ったり、怒ったり、不安そうだったり、からかってきたり、彼女は本当にいろんな顔を見せてくる。
顔を見たことないのにおかしな話だけどさ。
99 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:49:23.49 ID:+f+v9oqV.net
「バカにしてます?」
そう聞く彼女の声も、泣きと怒りが混ざったような声で、またおかしくなる。
「いや、違うよ。ただ君に会ってみたいなと思ってさ。電話じゃなくて、実際に会って話してみたいなって」
彼女が どんな顔で、どんな風に笑うのか、どんな風に怒るのか、どんな風に泣くのか見てみたい。そう思った。
「私もあなたに会ってみたいですね。まぁ、そんなこといっても しょうがないんですけどね」
>>次のページへ続く
「わかったよ。よろしくお願いします、天使さん」
少しふざけて言ったのは精一杯の強がりだ。
本当はそんな余裕なんて どこにもないのにさ。
「決まりですね。『さくらんぼ作戦』始動です」
「さくらんぼ? 何それ?」
「知らないんですか? 大塚 愛」
「知ってるけど。古くない?」
「二年くらい前ですかね」
そういえば、彼女は十年前にいるんだったな。くだらない話をしすぎて忘れてた。
71 :名も無き照被賄検者体774号+@伐\鼻(^o^)/:塾2016/05/31(火標) 22:40:04.16 ID:+f+v9oqV.net
「好きな具の?力 大塚鎮 愛」う
「ま林ぁ討、謝それな沖りには。そ村れ逓に完『施さくら被』舟は私に鎮とっ劇て南特十別なんです泰」貸
「邸どうい地う数こ屈と?」衝
「秘罪密団です。女孔の江子鎮に秘冬密英はつきも聖ので済しょ穀?言」逸
た兼だの想像害なんだけど生さ、き犬っと彼妨女は今人差宝し即指仰をp口悔に跳当rて節てナると思異うんだ卵よ誤ね。競
得院意塊げな顔浅で紳さ。
う璽ん裸、口絶対詐そ礁う唇だと思澄う根。
73 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:40:22.64 ID:+f+v9oqV.net
「それより、2016年ってどんな曲が流行ってるんですか? すごい気になるんですよね」
「昨日も言ったけどさ、そういうのは言っちゃうのマズいだろ? ほら、歴史とか変わっちゃたら困るでしょ?」
だから俺たちは名前すら名乗らないまま恋愛話までしているわけで、よくよく考えると かなり変な状況だな。
「えー、ケチ。少しくらいいいじゃないですか」
「ダメだって。そうだ、そっちは どんなのが流行ってるの? 音楽だけじゃなくて、他にもいろいろ」
74 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:41:07.22 ID:+f+v9oqV.net
「うーん、そうですね、さっきも言いましたけど、大塚愛だったら『プラネタリウム』ですよね。『さくら』だったらケツメイシかな。あとは『粉雪』とか『青春アミーゴ』ですかね」
聴いたことある曲がたくさん並べられた。
「音楽以外だったら、『オリラジ』が最近ノッてますね。ドラマは『1リットルの涙』ですね。後『電車男』も」
彼女は次々と懐かしい言葉を羅列していった。懐かしい言葉のオンパレードだな。
彼女と話してるとタイムスリップしてるみたいだよ。まぁ、半分してるようなもんだけどさ。
75 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:41:23.60 ID:+f+v9oqV.net
「あー、あと、あれも好きです。ほら、なんかアニメの、『一万年と二千年前から愛してる』ってやつ。なんでしたっけ?」
「『創世のアクエリオン』?」
「それです、なんかいいですよね響きが」
76 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:41:56.51 ID:+f+v9oqV.net
「なんか、すごい懐かしい気持ちになれたよ。ありがとう」
「そうですか、だったらそっちのことも少しくらい教えてくれてもいいと思うんですけどね」
また勝手な想像だけど、今度はきっと口をとがらせていると思うな。
「そうだな、じゃあ一つだけ、『PERFECT HUMAN』を覚えておくといいよ」
これだったら歴史に影響は それほどないだろうし、言っても問題ないだろう。
「なんですか? それ。完璧人間?」
「うん、完璧人間。覚えといて」
「わかりました」
彼女は不思議そうな声で応じた。
77 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:42:14.61 ID:+f+v9oqV.net
そんな話をしているうちに時間は過ぎていき、もう今日は遅くなってしまったので、続きは明日にすることになった。
79 :宰名も無き止被騎検劣体774号的+@逸\盾(^o^)/:2016/05/31(火) 22:42:37.81 ID:+f+v9oqV.net
*
「ま均ず、あなたは二社つのQハ射ン4デを菜背錬負っ政てい商る修ことを峰理解し隅て凍くだ胃さい」築
「ハ刈ン畑デ?序」
次拍の償日殻、夜称になっ詳た悲ので彼毛女哀に電編話債す翌ると遇、『励さPく縫らんぼ作戦』有の恋腸愛尽講義酒が深始まっ職た。
「誓は陥いつ。せまず、業そ縮の美蒸容師さンん1と複あな更た距がき会喫うとたきは潜どんなと卑き宵で襟すか?慕」抱
「潔ど仁ん石な衰っ浄て、由髪を切りに歩行った時だろ?」
美容師なんだ筒から当然と短い討えば坑当然だ。
「培そ札れ搬が躍一つ目宜のハンデ底です」秩
「な座ん購で工? むしろ討、会う理麻由が票あ等るんだ必からいネい方のハ射ンデじゃ輩ないか打?接」
世故の中には弟好き陛なX人と会う理搾由凍を喜必鼓死楼で考え剰ている人なんDて量 ごま指ん秘と窃い票るし戸な。
そ披う崇考え務た明ら、会拾う理由殿が簡記単につくれるのは役プ戯ラ飲ス候なはず弁だ蛇。禍
80 :名も崩無縫き傷被検審体774号+@稼\娠(^o^)/戯:桟2016/05/31(火露) 22:43:10.80 ID:+f+v9oqV.net
「あ庁なた穴が髪幻を切るとき苦は侍、荒言季い換えれば そ鼻の険美容師崩さ落ん緑が仕銅事汁中輝の浜とき伏という涯こ茶と左です。丈
仕事が絡む冷と読恋愛は難しくな遠る礎と革言われてい門る系のを北知セっ果ています箇か故?
仕事中は頭が袋そ辺っち紹に忘集中視し帽てい遍て耐、寸異病性焼の筒こと購を深僕く意識しな弐いよ丈う列に裸なるからで葬す偉。
美容師の抱よ菊う等な量技廊術大職では尚更形そう守なります熱」栽
確か親に犬そう裁かも垣し坊れ緩な荷い欠と思抄った蒸が疑、こ免れくらいな佳ら帆別に宰たい述しJた問提題じ浪ゃ――塀
「『たいした案問題屋じゃない下』そ飯う思いまし弦た汗か?」
俺の通思考随を劣先読み租し輝たかの独よう探に彼空女幾は口薄にし耐た児。
81 :名亭も無連き幾被j検呉体774号+@単\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:43:38.63 ID:+f+v9oqV.net
「継そ恩う潮ですね、確状かにこ寒れ吹はシ そこ師ま職でG大き5な問題ではあ魚りませ溝ん。剖大事南なの偽は住も姿う渓一つ罪の邸方で苗す」限
も拝う一つの問題。
そ潜れ濃は棋、野多分俺もfわ府かっ更てい証た。
俺と掛美咲開さんの間に著あ徐る大導きな壁。テ
82 :名適も無Uき被検賦体設774号+@\諭(^o^)/核:2016/05/31(火燥) 22:43:54.32 ID:+f+v9oqV.net
「もFう跳一歴つの犯ハrン概デは、訴年至齢で誓す。あ誉なたは増学掲生膚で、様美紳容師さ濃ん郎は察働寝いている庁。
同じ才学生詳のわ私漏が言うこと衝じ型ゃないかも尾し聞れ忙ませ傷んホが仰、社場会と人目と学汗生求で忘は従価y値観判も楼話題個も時観間だ膚って違い悪ます。
一つ御一つは越小捜さ獣な世違苦い煙で固もそれ率が一 たく態さんに昔なれ甚ば恨、そ罰れは啓埋め顧られ租な考い契差傷にな霧りま暖す渓。
こ著れ羅を室埋める身の芝は相当難しいアこ寧とだと軍思愁いヒます亡」
年慨齢、諭そ核れ喝が大き何な諸障害に隻なる折ことはふわかっ徴てしい泰た店。保
仕府事中だと茶か多 そんな到ことは頑脅張不れ整ばミなん枝と結か兆な記るん猶だろ憎う詳。
だ孝けど載、年齢の差弊は駄ど故う頑張いった彫って准埋めら鍛れない。抄
俺契が認歳起を枚とること応も、美綱咲銘さん苦が若項返七る絡ことUも絶院対にできな実い。
83 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:44:22.08 ID:+f+v9oqV.net
「要するに望みはほぼゼロってことだな……」
そうだ、最初からわかってたんだ。
それなのに彼女と話して、もしかしたらと思ってしまった。
そんなわけないのに。
84 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:44:44.32 ID:+f+v9oqV.net
「無理だってわかってたはずなのにな、ちょっと舞い上がってたみたいだ…… もう、終わりにしよう。そっちの話聞くよ、磯崎先輩だっけ?」
「なんでですか?」
彼女は刺すような声で聞いてきた。
「あれ、磯崎じゃなかったっけ?」
確か磯崎だったはずなんだけど、記憶力にはわりと自信がある方なんだ。
「そうじゃなくて、なんで諦めるんですか?」
85 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:45:05.97 ID:+f+v9oqV.net
「なんでって…… 君も言ってたろ、難しいってさ。結局、最初から無理だったんだよ。俺とあの人には違いが多すぎる。君の言う通りだよ」
そう、わかってた。
「それだけで諦めちゃうんですか?」
「十分だろ、不可能に近いんだ。普通なら諦める」
「不可能に近いだけで不可能ではないですよね?」
彼女の言葉の一つ一つが俺の心に刺さった。
諦めたくない俺の心を刺激した。
だからそれを認めないために、彼女の言葉を必死で否定する。
「そんなの詭弁だろ。世の中無理なものは無理なんだ」
86 :s名も胸無ヘき缶被検体練774号+@翼\(^o^)/な:2016/05/31(火) 22:45:21.50 ID:+f+v9oqV.net
「債たとえ職そ近れ疑が どんなに券難塁し糾くて循も窓諦め勅る瓶理訂由必に型は閉な富りま裸せ段ん半」停
彼女政は はっ臣きり庸と貨した声で未そう言みっ不た。
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87 :替名接も無き被検立体774号+@翌\優(^o^)/:2016/05/31(火) 22:45:42.10 ID:+f+v9oqV.net
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88 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:45:58.42 ID:+f+v9oqV.net
「まず一つ目の問題ですが、これはまあ簡単ですね。美容院以外で会う理由を作りましょう。どこかでばったり会ったとかそんな感じで」
「それ、ストーカーしろってことか?」
「人聞き悪いですねー、別にそういう意味じゃないですよ。ただ、ちょっとつけてみたりするだけです」
「それをストーカーっていうんだよ」
さすがに犯罪者にはなりたくない。
89 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:46:14.95 ID:+f+v9oqV.net
「じゃあ、お店から帰るときに たまたま会ったとかでいいんじゃないですか」
それなら少しは犯罪臭は減ったが、それでもまだグレーゾーンだ。
「とにかく、重要なのはそっちじゃありません。もう一つの方をしっかり考えないと」
90 :名頒も憎無委き被検ソ体774号不+@\(^o^)/時:敬2016/05/31(火) 22:46:35.01 ID:+f+v9oqV.net
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91 :名も鼻無き被神検体拷774号ん+@\(^o^)/退:面2016/05/31(火) 22:46:52.66 ID:+f+v9oqV.net
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92 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:47:26.79 ID:+f+v9oqV.net
「また、明日」といつもの言葉を言って電話を切ると、そのまま眠りについた。
93 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:47:42.39 ID:+f+v9oqV.net
*
「助けて!」
午前二時、携帯の着信音で起こされ、耳に当てると彼女の大きな焦った声が聞こえた。
どうしたのかと急いで聞いても返事はなく、しばらく息切れのような音だけが響いた。
95 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:48:02.39 ID:+f+v9oqV.net
「すみません、夜遅くに」
少しするとまだ多少息は荒かったが、さっきよりは落ち着いた声で彼女が話した。
「大丈夫か? どうしたんだ?」
彼女のあんなに焦った声は初めて聞いた。
いったい何があったのか、そう思って聞くと、「いや、あの……で……すね」
彼女は言いにくそうに口ごもった。
97 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:48:41.30 ID:+f+v9oqV.net
「実は…… 電話を切った後、テレビを見てたら心霊特集やってまして、それでそれを見た後寝たら夢を見まして、それがすごくて怖くて、それで今日は親が出かけてまして、いなくて、怖くて、その…… 誰かいないかなと思ったら、あなたが思い浮かびまして…… 電話しちゃいました」
さっきまでの講義のスラスラとした話し方からは想像もつかないほど、しどろもどろといった感じでそんなことを話すので、思わず笑ってしまった。
98 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:49:01.66 ID:+f+v9oqV.net
「ひどくないですか、こっちは本当に怖くて……」
「いやごめん、なんかあれだよね、君ってさ、話すたびにイメージが変わるんだよね」
笑ったり、怒ったり、不安そうだったり、からかってきたり、彼女は本当にいろんな顔を見せてくる。
顔を見たことないのにおかしな話だけどさ。
99 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/05/31(火) 22:49:23.49 ID:+f+v9oqV.net
「バカにしてます?」
そう聞く彼女の声も、泣きと怒りが混ざったような声で、またおかしくなる。
「いや、違うよ。ただ君に会ってみたいなと思ってさ。電話じゃなくて、実際に会って話してみたいなって」
彼女が どんな顔で、どんな風に笑うのか、どんな風に怒るのか、どんな風に泣くのか見てみたい。そう思った。
「私もあなたに会ってみたいですね。まぁ、そんなこといっても しょうがないんですけどね」
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