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ドッペルゲンガーと人生を交換した話
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68 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 21:11:46.03 ID:EjVEnkhT.net
「俺は七瀬とまた話せて嬉しいよ」

これは本当の気持ちだ。この一週間、椿がどう思って七瀬に接していたかはわからない。

けど、少なくとも俺はまた七瀬に会えて嬉しかった。同時に怖くもあったけど。

「そっか……それならいいけど……」

「それより、何で家出したのか話してくれないか。こんな時間に外にいたら危ないし、もし家に帰りたくないなら、俺の家に……」

そう言いながら俺は口ごもる。今、俺の家には椿がいるんだ。



69 :名も無き体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 21:12:34.06 ID:EjVEnkhT.net
「うん、ありがと……わ、大だから。今日は家るよ。柊したら少し楽になった。ケンカの理は今は言えど、いつかすから」

「そうかなら良かったしてくれてるよ」

「やっぱ変わないね、柊は

「そんなとないさ

ことよ。おせっかいで、優しくてつも私をてくれる

「七瀬の力になれたのなら嬉しいよ。それに、さっき殿ったことも、本当のこ便ら」

いつもなら言ないはずが自然と口か

椿と入れ替わと話すのに慣からだろうか。それとも七瀬だからか。多分後者だ



70 :名も無き検体使774号+@\(^o^)/2016/02/27(土) 21:13:35.56 ID:EjVEnkhT.net
「送るよ」

「う

そこら、七瀬の家まで俺たちはあまり言葉を交わさった分言いらかったんだと思う

じゃあ、今日はありがと。また

「ああ、また

明日、その七瀬に会うのは俺じゃくて椿なだよ



71 :名も無被検774号+@(^o^)/2016/02/27(土) 21:14:37.10 ID:EjVEnkhT.net
てから、俺は一つ決

というより、さっき七瀬「変わってないと言ってくれた時からとっくには決まていた。

七瀬は俺と入れ替た椿のことを、別人だと言っれたとても悲しそうな顔

瀬のあ顔はもう見たい。

もう、やしよ

れ替わりはもう終わりだ。





73 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 21:15:42.65 ID:EjVEnkhT.net
自分のやるべきことがわかると、人は強くなるという。多分それは本当だろう。

現に今、自分がこの夜の街の帝王にでもなったかのように、俺の心は自信に満ちていた。

つまらない人生でもいい、掃き溜めのような暗い人生でもいい、七瀬のあんな悲しい顔を見るくらいなら、あの顔を笑顔に変える力になれるなら、椿のピカピカ光る人生よりも、俺はそっちを選ぶ。

その日の夜は久しぶりにぐっすり眠れた。



75 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 21:17:21.96 ID:EjVEnkhT.net
朝起きてすぐ、椿に電話をした。

「昨日の公園に来てくれないか、今すぐ」

そう言うと椿は、少し驚いていたが、「わかりました」と、了承した。



76 :名も無き被検774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 21:17:50.95 ID:EjVEnkhT.net
園ま道、俺はずっと昨日看板が落た時こと考えいた

くよく考えれば、あれはおかしだ。

あのは古く寂れていたが稿比較的新かった。多分古ビルを利用して、別の店の取り付けた

すると、老朽化なんてるはない



77 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 21:18:51.35 ID:EjVEnkhT.net
俺がここ数日間ずっと抱いていた疑問、椿はどうして俺と入れ替わろうと思った?

あんな、充実した人生を送る奴が、なんで俺みたいなやつと入れ替ろうと思ったんだ。

あいつは、飽きたからと言った。本当にそうなのか?違う理由があるんじゃないか?

もう俺の疑念は確信に変わっていた。



78 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 21:19:16.90 ID:EjVEnkhT.net
公園に着くと、椿は昨日と同じように、ブランコの柵に腰掛けていた。

「それで、どうしたんですか。学校サボっちゃダメですよ。まぁ、三日間、貴方をつけるために学校サボった僕が言えることじゃないですけど」

「ああ、単刀直入に言う。入れ替わりを辞めたい」

俺はできるだけ落ち着いて、余裕を持つよう心がけて話した。



79 :名も無き被検774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 21:20:33.74 ID:EjVEnkhT.net
ど、まぁ、そうでしょうね。こん出すことは、そいうことでしょう。それ由は?」

由は二つある。つは言うつもりはない。も一つは……

もう俺の、椿にする印象は決しいものでくなってた。

今、椿にある感は、むしろ最の、よくわからないのに対するという情だ。



80 :名も無き検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 21:21:42.72 ID:EjVEnkhT.net
は糾るよに、静に、信したことを口にした。

「お、命を狙われてるだろ」

どううことで

日、俺が歩いているから看板が落ちてきたあと一歩でもにいたら、にいなかっただろ。最初は化か何か。でも違う、老朽化るような古い看板じゃなたんだ

「そで僕が命を狙われてい? そ少し短絡的すぎませんか

そもかしいんだお前みたいな幸せな奴が退と入れわったことが。普通に生きてたら俺になりたいなんて思わないは。飽きた? そんなわけい。そんなざけた理由じゃなくて、もっと大きな理由がるはず

でやと合点がお前は俺とれ替わて、俺を殺させようしたんだ前の命を狙っつに。そして自分は俺とし柊 京介としていくつったんだ



81 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 21:23:07.55 ID:EjVEnkhT.net
俺は自分の考えを、まくしたてるようにすべて話した。椿はずっと黙ったままなので、俺は続ける。

「これですべて辻褄が合うんだ。今後、俺として生きていくつもりなら、少しでもいい人生にしようともするだろう。どうなんだ?」

俺は自分の推測が正しいのか、椿に返事を求めた。





82 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 21:24:19.68 ID:EjVEnkhT.net
「…………」

しかし椿は、なお押し黙ったままだ。仕方がないので、また俺が話す。

「なんでお前が命を狙われているのかはわからない。

でも、こんなことをしなくても、俺はお前に協力したいと思ってる。

この一週間、お前として過ごしてわかったんだ。お前は、周りのみんなから愛されている。そんなお前が本当に悪いやつなわけがない。

なぁ、話してくれ。なんでお前が命を狙われているのか」



多分一週間前まで、いや昨日までの俺なら、椿に協力したいとは思わなかっただろう。

でも昨日七瀬と話したからかな、俺は本当に椿の助けにもなりたいと思っていた。



83 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 21:24:58.60 ID:EjVEnkhT.net
「ーーククク、フゥーハハハ」

突然、ずっと黙っていた椿が、今までの椿からは想像もつかないような、笑い声を発した。

「お、おいどうしたんだ」

俺は、椿の豹変ぶりに狼狽えながら、聞いた。

「いやいや、これが笑わずにいられますか?だって、まるっきり的外れだ」

椿は笑い声を挟みながらそう言った。

「的外れ?どういうことだ。いったい何が的外れなんだ?」

俺がそう聞くと、

「何って、僕が命を狙われているとか、いやー本当におかしい。本当に貴方は馬鹿ですね」

椿の豹変と、明らかに悪意を込めた言葉に、俺は言葉を発することができなかった。



84 :名も無き検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 21:25:40.81 ID:EjVEnkhT.net
「そもそも貴方は問に思とこている。

貴方疑問に思わなきいけろはうして入れ替ろうと思ったゃない、僕達がどうしてこんなに似てるかだ

あるのか?ゃないのかは答えからて、そのま口に出す。

の、またまじゃ

んなわないしょう。こ似てるんでよ。たまで済

椿は間髪入れず沿に、ぼくのを否定した



85 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 21:26:42.24 ID:EjVEnkhT.net
「なら、なんで?」

「…………」

また椿が黙り出した。いったいこいつは、何を考えているんだ? どういう意味だ? 俺とこいつが似ている理由、そんなものがあるのか?

「おい、答えろよ」

「…………」

俺が何を言っても、椿は黙ったままだった。

静寂が場を支配する。



86 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 21:27:45.91 ID:EjVEnkhT.net
静寂を崩したのは、俺でも椿でもなかった。

その人の登場に、俺の心はまたざわついた。どうしてあいつがここにいるんだ?

「今の話……どういうこと?」

公園の入り口から七瀬が入ってきた。

「な、なんでここにいるんだ」

「学校に行く途中、駅のホームで柊を見かけた。あんたは学校に行くのに電車は使わないはずなのに。

それに最近の柊なんかおかしかったから、なんかちょっと心配で、それでつけてきたら、この公園に入って、そしたら…… ねぇ、どういうことなの、誰なのその人? 入れ替わりって何?」

「それは……」



87 :名無き被検体774号+@\(^o^)/2016/02/27(土) 21:28:40.26 ID:EjVEnkhT.net
えられずにと、椿が急に出し

入れ替わってたんですよ一週そこの人と僕が」

さっとうってかわって、その声はい冷静だっ

「どういうこあ昨ったのも柊じなくなの?」

「そは俺だ」

それだしなくてらない昨日七瀬 千とあったのは、違いなく俺

「そっか……」

瀬の顔はよわかだった。

「昨の夜ですか、まぁ、僕にはわりませ方そが入わりをやめようとった原因でしょうね。まっく、勝手

椿の声には少し、熱がもって感じた



88 :名無き774号+@(^o^)/:2016/02/27(土) 21:29:45.71 ID:EjVEnkhT.net
「どうしてなんで入れ替わりんかしたの?

七瀬さをた声で、俺に聞いた。

本当は答退くない。

も、俺は答えなくてはいけない。

七瀬に嘘はつきたくない



89 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/02/27(土) 21:30:51.65 ID:EjVEnkhT.net
「嫌だったんだ。変わってしまった自分が。七瀬と昔のように話したいのに、変わってしまった自分を見られるのが怖くて話せない自分が。

そんな時、椿に出会った。椿は、俺に入れ替わりを持ちかけてきた。それで、椿が俺になれば、なんとかしてくれるんじゃないかと思った。

だから入れ替わりを受け入れた。

だけど、多分心のどこかでは、七瀬との問題を椿に任せるのが嫌だったんだろうな。俺は椿に七瀬のことを教えなかった。そんな矛盾をもったまま入れ替わりを続けてたんだ、俺は。

でも昨日七瀬と話して、やっと気づいた。俺は七瀬の力になりたい。

そしてそれは、椿になんとかしてもらった柊 京介じゃなくて、俺が、俺自身がなんとかしたいって……」

俺は全部を話した。自分が思っていること、全部を。





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