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童貞と共に人として大切な何かを亡くした話9【完結】
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童貞と共に人として大切な何かを亡くした話1
童貞と共に人として大切な何かを亡くした話2(フローレン編)
童貞と共に人として大切な何かを亡くした話3(高校〜上京編)
童貞と共に人として大切な何かを亡くした話4(フリーディレクター編)
童貞と共に人として大切な何かを亡くした話5(ロケ編)
童貞と共に人として大切な何かを亡くした話6(事務所立ち上げ編)
童貞と共に人として大切な何かを亡くした話7(マネージャー編)
童貞と共に人として大切な何かを亡くした話8 (結衣編)
の続きです。
498 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 21:56:52.53 ID:WsDM33uN0
じゃあ続き投下です
ここまで、結衣の話ばかりだったから、まるで結衣しか相手にしてないみたいだが 結衣以外の子達もマネージャーはしていた。
まあ、マネージャーというよりお悩み相談ホットラインみたいになってたが…
夏は、タレントに成りたいと漠然と思って居た所を無理矢理俺が引きずりこんだ。
だから、ある意味結衣以上に心配していた。
夏はヤル気は凄い有って頑張り屋だ。
でも夏には、まだ武器が無かった。
少しばかり可愛い程度じゃ箸にも棒にもかからない。
本人の目指す方向性が決まらないと事務所も売り出しようがない…
歌のレッスンや芝居の勉強。
受けられるオーディションは全て受けさせた。
だが、なかなか目に見える結果が付いて来ない。
売れっ子という程でもないが、それなりに順調に仕事の入る結衣。
自分のビジョンが明確に見えてブレない結衣。
自分が目指す先すらまだ分からない夏。
タレントの世界には明確な正解は存在しない。
どんだけ売れようが人気があろうが正解という訳でもないし、常に不安になる。
自分のやってる事が正しいと認めてくれるのは結局自分自身だけだ。
明確な成功体験の無い夏は、自分が正しいと思い込めなかったんだと思う。
夏は常に明るく振舞っていたが、内心は凄く焦っていたのは伝わってきた。
だが、そんな夏に何もしてやれない自分の力量不足がはがゆかった。
499 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 21:58:46.95 ID:WsDM33uN0
それに引き換え咲は仕事に対しての意欲は相変わらず無かった。
やっぱり仕事はサボるし文句も多い。
それでも恵まれたルックスとスタイルで黙っていても仕事はやってくる。
咲は産まれながら誰にも負けない武器を持っている。
夏は武器を見つけるのに必死なのに正直、不公平だと思った。
仕事に対して殆どやる気の無い咲。
普段、女の子を怒る事のない俺も、咲にだけは怒る事が多かった。
それでも咲は俺に懐いてくれて、普段から色んな相談を持ち掛けてきた。
恋愛や親子関係。一人暮らしをしたい。まあ、どれもこれも殆ど仕事は関係ない。
その中で、一番多かったのは携帯代が払えないという相談。
咲は携帯依存で常に誰かとメールや電話をしている。
毎月の携帯代が10万を超えるとかはザラだった。
定額通話のあるキャリアにすれば良いのに…とは何度も言ったんだが何故かdocomoに拘る結衣…
500 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 22:00:06.12 ID:WsDM33uN0
咲「また携帯代が払えなくなっちゃった。EDさんお金貸してくれない?」
俺「もういい加減にしろよ。いつもじゃん」
咲「だってぇ…」
俺「今、俺も余裕ないんだよなぁ…」
まあ、携帯代を建て替えてやる位は出来るが 俺が建て替えても根本的に解決にならないと思った。
とは言っても最初のうちは何度か建て替えてやった事もある。それがいけなかったのかもしれない。
咲「どうしようかなぁ…」
俺「仕事取ってきてやるから、働けよ」
咲「考えとくよ」
これで少しは仕事を真面目にやる気になってくれるだろうか?と思っていた次の日…
咲「EDさん、どうしても携帯代払えないから、私風俗で働く事にした…」
俺「え……」
咲「というか今日働いてきた。2万円貰ってきた」
…………
????
オジさんには若い子の言ってる事が分からないよ…
働けとは言ったが、風俗で働けなんて一言も言ってない…
501 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 22:01:03.67 ID:WsDM33uN0
俺「馬鹿だろお前!」
咲「だって…だって…」
俺「だってとか言ってる場合か!自分を安売りすんなよ。傷つくのは咲自身だぞ」
咲「だって…じゃあEDさん払って。私何でもするからさ」
俺は、そう懇願する咲を都内のホテルの一室へと呼び出し咲の美しく弾けるような身体を堪能した…
なんて訳はなく、急いで咲の仕事を探す。
咲は本人さえやる気になればすぐ仕事が決まる。
咲の電話を切った後、大垣へと電話しその場でDVDを出す話を決めた。
俺「何でもするって言ったな」
咲「うん」
俺「グラビア決めたから、そのギャラで携帯代払えよ」
咲「ギャラだいぶ先になっちゃうじゃん」
俺「先払いするようにしておくから…」
咲「分かった」
俺「とりあえず風俗はもう行くなよ」
咲「えー…」
俺「いいから今すぐ辞める!!」
咲「はい…」
とりあえず風俗は辞めると約束してくれた咲。
アイドルとしての仕事は嫌がるくせに風俗には抵抗が無いというのがよく分からない…
女の子は不思議だね…
502 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 22:03:47.33 ID:WsDM33uN0
12月は年末進行や年末年始の特番のお陰で普段からデスマーチな現場が、更に混乱する。
街はクリスマス一色だが俺には関係が無い。
あれから結衣とは特に進展は無く、全く今まで通りだった。
ある日、大垣から事務所に呼び出された。
事務所に行くと大垣と高橋が待って居た。
大垣「忙しいのに悪いね」
俺「いや、大丈夫。どうしたの?」
大垣「ちょっと事務所の事で話があってさ…」
大垣の顔がいつになく神妙だった。
大垣「いきなりで悪いんだけど、ED君はマネージャーから外れてくれないか?」
何の話か理解出来なかった。
俺「なんで?…突然なんで?…どうして?」
俺は動揺しまくっていた。
>>次のページへ続く
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童貞と共に人として大切な何かを亡くした話8 (結衣編)
の続きです。
498 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 21:56:52.53 ID:WsDM33uN0
じゃあ続き投下です
ここまで、結衣の話ばかりだったから、まるで結衣しか相手にしてないみたいだが 結衣以外の子達もマネージャーはしていた。
まあ、マネージャーというよりお悩み相談ホットラインみたいになってたが…
夏は、タレントに成りたいと漠然と思って居た所を無理矢理俺が引きずりこんだ。
だから、ある意味結衣以上に心配していた。
夏はヤル気は凄い有って頑張り屋だ。
でも夏には、まだ武器が無かった。
少しばかり可愛い程度じゃ箸にも棒にもかからない。
本人の目指す方向性が決まらないと事務所も売り出しようがない…
歌のレッスンや芝居の勉強。
受けられるオーディションは全て受けさせた。
だが、なかなか目に見える結果が付いて来ない。
売れっ子という程でもないが、それなりに順調に仕事の入る結衣。
自分のビジョンが明確に見えてブレない結衣。
自分が目指す先すらまだ分からない夏。
タレントの世界には明確な正解は存在しない。
どんだけ売れようが人気があろうが正解という訳でもないし、常に不安になる。
自分のやってる事が正しいと認めてくれるのは結局自分自身だけだ。
明確な成功体験の無い夏は、自分が正しいと思い込めなかったんだと思う。
夏は常に明るく振舞っていたが、内心は凄く焦っていたのは伝わってきた。
だが、そんな夏に何もしてやれない自分の力量不足がはがゆかった。
499 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 21:58:46.95 ID:WsDM33uN0
それに引き換え咲は仕事に対しての意欲は相変わらず無かった。
やっぱり仕事はサボるし文句も多い。
それでも恵まれたルックスとスタイルで黙っていても仕事はやってくる。
咲は産まれながら誰にも負けない武器を持っている。
夏は武器を見つけるのに必死なのに正直、不公平だと思った。
仕事に対して殆どやる気の無い咲。
普段、女の子を怒る事のない俺も、咲にだけは怒る事が多かった。
それでも咲は俺に懐いてくれて、普段から色んな相談を持ち掛けてきた。
恋愛や親子関係。一人暮らしをしたい。まあ、どれもこれも殆ど仕事は関係ない。
その中で、一番多かったのは携帯代が払えないという相談。
咲は携帯依存で常に誰かとメールや電話をしている。
毎月の携帯代が10万を超えるとかはザラだった。
定額通話のあるキャリアにすれば良いのに…とは何度も言ったんだが何故かdocomoに拘る結衣…
500 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 22:00:06.12 ID:WsDM33uN0
咲「また携帯代が払えなくなっちゃった。EDさんお金貸してくれない?」
俺「もういい加減にしろよ。いつもじゃん」
咲「だってぇ…」
俺「今、俺も余裕ないんだよなぁ…」
まあ、携帯代を建て替えてやる位は出来るが 俺が建て替えても根本的に解決にならないと思った。
とは言っても最初のうちは何度か建て替えてやった事もある。それがいけなかったのかもしれない。
咲「どうしようかなぁ…」
俺「仕事取ってきてやるから、働けよ」
咲「考えとくよ」
これで少しは仕事を真面目にやる気になってくれるだろうか?と思っていた次の日…
咲「EDさん、どうしても携帯代払えないから、私風俗で働く事にした…」
俺「え……」
咲「というか今日働いてきた。2万円貰ってきた」
…………
????
オジさんには若い子の言ってる事が分からないよ…
働けとは言ったが、風俗で働けなんて一言も言ってない…
501 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 22:01:03.67 ID:WsDM33uN0
俺「馬鹿だろお前!」
咲「だって…だって…」
俺「だってとか言ってる場合か!自分を安売りすんなよ。傷つくのは咲自身だぞ」
咲「だって…じゃあEDさん払って。私何でもするからさ」
俺は、そう懇願する咲を都内のホテルの一室へと呼び出し咲の美しく弾けるような身体を堪能した…
なんて訳はなく、急いで咲の仕事を探す。
咲は本人さえやる気になればすぐ仕事が決まる。
咲の電話を切った後、大垣へと電話しその場でDVDを出す話を決めた。
俺「何でもするって言ったな」
咲「うん」
俺「グラビア決めたから、そのギャラで携帯代払えよ」
咲「ギャラだいぶ先になっちゃうじゃん」
俺「先払いするようにしておくから…」
咲「分かった」
俺「とりあえず風俗はもう行くなよ」
咲「えー…」
俺「いいから今すぐ辞める!!」
咲「はい…」
とりあえず風俗は辞めると約束してくれた咲。
アイドルとしての仕事は嫌がるくせに風俗には抵抗が無いというのがよく分からない…
女の子は不思議だね…
502 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/31(火) 22:03:47.33 ID:WsDM33uN0
12月は年末進行や年末年始の特番のお陰で普段からデスマーチな現場が、更に混乱する。
街はクリスマス一色だが俺には関係が無い。
あれから結衣とは特に進展は無く、全く今まで通りだった。
ある日、大垣から事務所に呼び出された。
事務所に行くと大垣と高橋が待って居た。
大垣「忙しいのに悪いね」
俺「いや、大丈夫。どうしたの?」
大垣「ちょっと事務所の事で話があってさ…」
大垣の顔がいつになく神妙だった。
大垣「いきなりで悪いんだけど、ED君はマネージャーから外れてくれないか?」
何の話か理解出来なかった。
俺「なんで?…突然なんで?…どうして?」
俺は動揺しまくっていた。
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