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バイト帰りに出会った女子高生との数年間の話
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40 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 21:29:06.36 ID:V7RNIziR.net
「ペース早いな。腹減ってたのか?俺は半分くらいでいいから食うか?」

「いや、さすがに そこまでは・・・」

もはやお約束のように白石の腹の虫が鳴く。

「・・・」

「・・・その・・・ちょっとだけ欲しい、かな」

「最初からそう言えよ・・・」

白石は一人半前をぺろりと平らげると「お茶入れるね。」といって台所に行った。

が そこは初めて入ったキッチン、食器類は見れば分かるからいざ知らず、茶の位置までは把握できていないようである。

「俺やるから座ってろ。」

「いやいや、お兄さんこそ座っててよ。」

「俺の家でお前が客だろうが、その辺に座っとけ。」

半ば無理矢理に白石を台所から追い出す。

自分の家で人を働かせているという状況が落ち着かなかった。何より何もしないと色々と考えてしまう。



41 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 21:30:58.25 ID:V7RNIziR.net
「コーヒーと茶どっちがいい?」

「ん〜、お茶で。」

「はいよ。ちょっと待ってろ。」

「今更だけど お兄さんの部屋って特徴ないよね。」

「そうだな・・・」

茶を入れながら適当に相槌を打つ。

「お兄さんって彼女いなさそうだよね。」

「そうだな・・・」

「じゃあ私が彼女になってあげようか?」

「そうだn・・・はn!?」

驚きすぎて手に熱湯をぶちまける。

「どわっち!」

慌てて蛇口をひねり冷水で冷やす。

「ん?!どしたの?」

白石が慌てて台所に顔を出す。

「なん、でもない。というかお前今何て言った!」

「ん?!どしたの?」

「そこじゃねぇ!」

「え、だから付き合ってあげようかって。」

「お前は・・・」

頭が痛い。絶対にからかわれている。




42 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 21:32:44.85 ID:V7RNIziR.net
「もうお兄さん慌てちゃってww」

「冗談にしても笑えるものにしとけよ・・・心臓に悪い・・・」

「・・・嫌だった?」

そうやって不安そうな瞳で俺を見るんじゃない。

「その・・・申し出自体は嬉しいもんだが・・・白石が俺に本気でいうようには聞こえないなww」

慎重に言葉を選びながら応える。

「まあ、何年か経って二人とも彼氏も彼女もいなかったら付き合おうか?ww」

「何とも悲しい予定だな・・・」

小さく笑いながら、どこかで叶えばいいなと望んでいる自分がいた。


それから茶を入れて二人で とりとめのない話をした。

白石の高校の話、俺の大学生活、二人の愚痴、11時過ぎになるまで話題が尽きることもなく話し続けた。

さすがに そのころになると白石が時計を気にし始めた。

「そろそろ帰るか?」

話題に困った時の定番である伊達のあほな話(このときは自転車で5、6m程空を飛んで前方に一回転した話)を区切り尋ねる。



43 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/2016/09/09(金) 21:34:03.58 ID:V7RNIziR.net
うんあんまり遅くなるとダメだしね。」身支度始め

「送っていくからな。」

無を言せずに言い切如何に人のない方といっても変質者が皆無とうわけではない。

白石は断ろうとしたうだったが俺物言いに何ずに頷いた

うわ、また降り出な・白石、傘折れたん?」

ら外を見ると通行人足早に帰を行く姿が映

うん、園着く直。」

「参ったな・・・」

屋に傘は予含めて2,3本あったずなの間のいことに前にいつものンツた時に貸まま返てきいない。俺の使う一本を除い

りのコンビニまは徒7分いけない距ではない

「少し待ってて。傘ってくる。」

り返りなら財布をんで白るときょとんとしていた



44 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 21:35:26.59 ID:V7RNIziR.net
「え、一本あれば良くない?」

「え、いや、だが、だな・・・」

そうなるとつまり、傘が一本で白石を送っていくわけで、「お金勿体ないよ。私の家そんなに遠くないし。」

「そうか・・・じゃ、いいか・・・」

我が友人たちに感謝と謝罪の念が同時に湧くという奇妙なことが起こったが それはそれ。

とにかく結果として俺は白石を相合傘で送っていくことになった。

「忘れ物は?」

「ん、大丈夫。」

「じゃ、行くか。」

改まっていう必要なんてないのだが、俺は俺で緊張していたんだ。

「相合傘なんて初めて・・・」

俯き加減に白石がつぶやく。心臓が一度だけ飛び切り大きく跳ねる。慌てて俺は動揺を隠そうと軽口を叩く。

「そうか?俺は何回もあるけどな。」

「・・・女の子と?」

「それはないな!」

「やっぱりww」

納得されると凹むなんて言うと彼女はまた笑った。


そうやって少し話していると不意に会話が途切れた。

そう強くもない雨音以外は車が通る音しか聞こえなくなった。



45 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 21:37:17.47 ID:V7RNIziR.net
「お兄さん、少し、速い。」

途切れた時と同じように不意に白石が声を出した。

余計なことを考えそうだからと無心で歩いていたからだろう。歩幅の違いからか白石をよりも早いペースで歩いていたらしい。必死になって俺の速度に合わせようとしている白石が目に入った。

「っと、すまん!濡れなかったか?」

「うん・・・大丈夫、だけど、そんなのじゃ女の子エスコートできないよ?」

「いや、面目ない・・・」

少し立ち止まってから再び歩き始めようとして、あることに気づく。彼女の片方の肩、より正確に言うと傘の外側にある方の肩が濡れていた。

「何やってんだよ白石!肩濡れてんじゃん!ちゃんと入れよ。風邪ひくぞ。」

「あ、う、うん。」

遠慮がちに内側に身を寄せる白石。

と、ここになって俺氏、気付く。

あれ、近くね!?




46 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 21:38:46.22 ID:V7RNIziR.net
白石の肩が触れる。

公園で横に座ることはあっても触れ合うほどの距離はギターを教えてもらう時だけだ。

だがそういったときは白石が教えることに集中していて俺も意識しないようにする(これがまた中々不可能に近い)のだが、今回のように白石が素の状態での状況は初めてであった。

気のせいかもしれない、気のせいだと思うが俯く彼女の耳が赤いような気がした。

俺はこういった経験が悲しいことに皆無だったために大わらわだったが、意外にも白石も余裕が無さそうに見えた。

これまでの付き合いで分かったことだが、(やはり伊達と同じで)平時は人を食った性格だからか、彼女は非常にハプニングに弱いように思われた。

しかし自分の身ながら意識し始めると彼女の髪の香りや白い首筋が妙に蠱惑的に見えるから不思議なものだ。

「男は単純」とは至言だとつくづく実感した。

色々耐えきれなくなって、今度は俺が少し傘からはみ出て、はみ出たほうの肩が雨に濡れだした。



47 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 21:40:23.29 ID:V7RNIziR.net
「ねぇお兄さん。」

「ん?」

声が上ずりそうなのを抑えて聞く。

「私ね、雨の日って結構好きなんだ。」

「・・・俺の周りには あんまりそういう奴はいないかな。」

どちらかというとアウトドア派が多い友人たちは雨を嫌がった。逆にインドア派は天気なんぞといって興味がなさげだった。

ちなみに俺は寝やすいから好きだ、というと、不精だねww、と彼女は笑った。

「雨音以外聞こえないとじっくり考え事ができるし、雨が降ったら いつもと違う表情を見られるの。」

俺の話を聞いている時とは違った笑顔で微笑む。その表情に若干の不安がよぎる

「じゃあ、さ、つかぬ事を聞くけれど・・・」

「?、何?」

「あー、・・・その、俺といて、楽しい?」

時間がたってみればわかることで彼女は無理をして俺に合わせているんじゃないかと不安になってしまったのだろう。

しかし この時の俺の茹であがった頭は思考を軽く放棄していた。



48 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 21:42:33.34 ID:V7RNIziR.net
「いやその、参考程度に、面白くないと俺のアイデンティティが揺らぐというか―」

聞かれてもいないのに言い訳を始める。

そんな中で白石の声が耳を打つ。

「楽しいよ、とっても」

本当に一瞬だけ、雨の音が止んだ。

俺の目を見てまっすぐ、白石はそう伝えた。

「私の知らないこと いっぱい知ってるし、面白いし、いっつも聞く伊達さんの話で大笑いしちゃうし、何より」

「・・・何より?」

緊張していた。

顔が暑かった。

心音がうるさかった。

白石の顔と同じくらい赤い自覚があった。

「お兄さん、いい人だもん。」

「っ!」

「ん?どしたの?」

「なん、でもない。むせた。」

出来るだけ わざとらしくないようにせきをした。にやけそうな口元を慌てておさえた。

白石はにやけてたからきっと ばれてたんだろうけれど何も言わなかった。



49 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 21:44:28.83 ID:V7RNIziR.net
「あ、あれ、私の家!」

白石が声をあげた。

指さしたのは新しいとも古いとも言えない二階建ての一軒家だった。

玄関まで行くと白石が傘から出ていく。そこにあった確かな温度が徐々に薄れて、やがて消えていった。

「送ってくれてありがとね。」

「いや、当然だしな。」

そういってまだ少し赤い顔をして二人で見つめ合うって、何を言えば良いのかわからなくなって少し沈黙する。

「・・・時間あったらまた行くね。」

「・・・ん、掃除しとく。」

ぶっきらぼうに、だけどできるだけ優しく言って、白石が家に入るまで見送った。

一連のやり取りを思い出して沸き上がった感情の名前もよくわからないまま、それが抑えきれなくなってにやけながら全力で走り出した。

話したら後で伊達に笑われた。




>>次のページへ続く





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