2chの男女恋愛に関わる 復讐話寝取られ話旅スレ に特化した話題を掲載していきます。
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みんなの大好きな、みどりいろのあいつの話
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99 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 21:16:43.48 ID:GxPuxG5u0
後日、ロックは その手のことに詳しい男に連絡を取った。

「音響兵器のことで、調べて欲しいことがある。

かつて、ヴォーカロイドってものがあっただろう?

あれと、音響兵器の関連を調べて欲しいんだ」


一カ月後、相手の男から連絡が来た。

ロックは近所のバーでその男と落ち合った。

男は資料をロックに渡し、言った。


「一体どうやって行きついたのか知らないが、

ロックンローラーさん、あんたの勘は正しいみたいだな。

ボーカロイドと音響兵器に関わる、きな臭い話が一つある」



101 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 22:20:22.63 ID:GxPuxG5u0
「三十年ほど前、まさにボーカロイドの最盛期、もちろん公にではないが、あるプロジェクトが始まった。

楽曲になぞらえて、『初音ミクの開発』と呼ばれたそうだ。

名目は本物のヴォーカロイドの開発だったんだが、実際にやってたのは、人型音響兵器の開発さ。

歌で世界を物理的に変えるシンガーを作ろうとしていた。

だが結局、プロジェクトは立ち消えになったらしい。

奴らは調子に乗って、人体実験にまで手を出したんだ」


「ああ、そこまでは、実を言うと知ってるんだ」とロック。



102 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 22:27:22.46 ID:GxPuxG5u0
「俺があんたに調べて欲しかったのは、その人体実験に使われた女の子のことだ。

ハツネの姿そっくりに改造された女の子。

その子の、本当の名前、生まれ故郷、ハツネになる前の姿が知りたいんだ」

男は大げさに首をふった。

「さすがにそこまでは、俺には無理だな。

そもそも、人体実験に使うような子だ、多分、最初から住所も名前もないような子だろうよ。

今時誘拐とか拉致はリスクが高すぎるからな、それ用の人間が造られてるって考えるのが妥当だ」

そうか、とロックは空をあおいだ。



103 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 22:35:35.12 ID:GxPuxG5u0
「それはそうと、体の調子はどうだ?」と男が聞いた。


「まあ、最悪だな」とロックは肩をすくめた。


「肉体の拒絶反応が、ピークに達しようとしてる。歌うことをやめても、症状は悪化するばっかだ」


「そうか。まあ、俺がどうこう言う話じゃないが、残りの時間、せいぜい楽しく生きることだな。

最近のお前、ちっとも話題にならないし、つまらないぞ?

過去の事件なんて気にしてる場合じゃないと思うが」


「俺は楽しんでるよ。今、人生の絶頂にある」

ならいいんだけどな、と言って男は店を出ていった。



104 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 22:42:51.59 ID:GxPuxG5u0
家に戻るなり、ジュークが駆け寄ってきた。

「おかえりなさい、ますたー」

「ただいま、ジューク。夕飯にしよう」


「ますたー、どこにいってたんですか?」

「人に会いに行ってたんだ」


「ますたーなのに? めずらしいですね」

「俺だって人に会うことくらいあるさ」


「おんなのひとですか?」

「いや。俺と同じくらいの歳の、物知りな男だ」


「そうですか」ジュークは安心したような顔をした。




105 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 23:08:08.75 ID:GxPuxG5u0
「ますたーは、けっこんしないんですか?」食器洗いをしながら、ジュークはさりげなく聞いた。

「しない。だからジュークを雇ってるんだ」

「おんなのひとが、きらいなんですか?」

「そういうわけじゃない。現にジュークは好きだ」

ジュークは危うく皿を割るところだったが、なるべく平然とした顔で、「どうも」と答えた。

そういういみじゃないよね、ますたーだもの。



107 :も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 23:34:25.61 ID:xHPpuufW0
胸のあたりきゅんきゅんす


108 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 23:44:23.92 ID:GxPuxG5u0
の末寒い夜だ

ますたひとはいなんですか?」

「いるさ。という惚れてる相手がいる

どんな湿すか

が好きで、の一部が機械で出来て宿

ークート端をゅっと掴んだ。

たしのこといな、とジュークは思た。

「まあもうこの世に存在しない人だな。

つて、一緒にバンドを組んでた相だ。

俺とその子は、ワイト・ストライプいにターとドラ二人だけで活動してたんだ」



109 :名も無き被検体774号+:2013/04/01(月) 23:53:16.08 ID:GxPuxG5u0
「その子も俺たちと同じように、体の一部が機械だった。

でも、その子には機械の体が馴染まなかったんだ。

改造手術から一年で、拒絶反応を起こして死んだ。

どうやら、歌うことによって、寿命をすり減らしてたらしい。

洒落の分かるやつでさ、死に際、『デイジー・ベル』を歌ってたよ」


話を聞いて、ジュークはしょんぼりした。

わたしは、そのひとにはかてないだろうなあ。

「ジュークは、どうなんだ?」とロックが聞いた。

「ジュークは誰かに恋をするようなことはあるのか?」



110 :名も無き被検体774号+:2013/04/02(火) 00:05:57.02 ID:GxPuxG5u0
「ヴォーカロイドは、ひとをすきになったりしません」

ジュークはそっぽを向いて、そう言った。

「かわりに、あいのうたをうたうんです」

「そいつはいい。ロマンチックだな」

ロックがそう言うと、ジュークは立ち上がり、シンセサイザーを用いて、これまた古い歌を歌い始めた。

こーのーせーかーいーじゅーうでー 

だーれーよーりーもー

あなたーを 

すーきーでーいーいーかなー。


そんな歌詞だった。



111 :き被検体774号+:2013/04/02(火) 00:15:50.56 ID:JYoA4bYm0
演奏が終わた後で、クは

「なあ、ジューク、……かとうが」

ょうか

「お使のこしてりするの

…え、きづいてなかったすか?」


ュークは半ばあれ顔た。

ロッり混乱してしまったようで、ーク向けて床に座り込だ。

も恥ずしくて、ック向けた

二人は背中合わせに三角座りする好になった。



112 :名も無き被検貿774号+:2013/04/02(火) 00:30:25.53 ID:JYoA4bYm0
婿調クはを床にいて、天井を見上げた

「いや、どうも自分が愛さるってうことまくージできないというか、信じられなくて……」

「へんますたー」

今ま俺に求婚してきたは、、俺を盲目的にまりあげるか、そうなきゃ財産目当てでなどもで、……ジューいな普通の子が、ことを異性ときにってのが、うまく信じられなだ」


「なりますよ。かじない



113 :名も無き被検体774号+:2013/04/02(火) 00:41:37.54 ID:JYoA4bYm0
「それにしたって、年齢差があり過ぎるだろ?」

「あの、じゅーく、みためよりふけてますよ?」

「何歳くらいなんだ?」

「わかんないですけど、たぶん、いま30はこえてます」

「……女は見た目じゃ分からないもんだな」

「まあ、からだはかわらないし、きおくもないから、あるいみでは、1さいみたいなものなんですけど」



115 :名も無き被検体774号+:2013/04/02(火) 00:57:57.97 ID:JYoA4bYm0
ロックが困った顔をしているのを見て、ジュークはひざの間に顔を埋め、ため息をついた。

「へんなこといってすみません、ますたー。

さっきのは、ノイズです。わすれてください。

じゅーくも、いまあったことは、わすれます。

きおく、けすのは かんたんなんですよ」


「駄目だ。消すな」とロックは言った。


「悪いが、ジューク。三日、考えさせてくれ」


「みっか」とジュークは繰り返した。ながいみっかになりそうだな、とジュークは思った。でも実際は、そんなに長くはかからなかった。



116 :名も無き被検体774号+:2013/04/02(火) 07:42:38.18 ID:891EcaFdi
どきどき




117 :名も無き被検体774号+:2013/04/02(火) 12:44:36.83 ID:f2nvlV9K0
まだだろうか


122 :名も検体774号+:2013/04/02(火) 15:01:15.09 ID:Lk4laQaoP
>>1
上手


125 :名も無き被検体774号+:2013/04/03(水) 02:55:09.64 ID:cvnfnSjf0
まだかなー


127 :名も無き被検体774号+:2013/04/03(水) 20:09:39.69 ID:BXtwSUyf0
かわいい


128 :名も無き被検体774号+:2013/04/03(水) 22:08:36.33 ID:Uw22kycM0
いいスレにであった。


129 :名も無き被検体774号+:2013/04/03(水) 22:50:14.83 ID:cvnfnSjf0
まだかなー


134 :名も無き被検体774号+:2013/04/06(土) 02:05:34.65 ID:tvZeoI9i0
はっ!

まさか三日後の今日投下するんじゃないか?


135 :名774号+:2013/04/06(土) 19:13:27.88 ID:3QSdhF0m0
>>134
うじゃない考えとこ


136 :名も無き被検体774号+:2013/04/07(日) 10:27:17.76 ID:P6q7GFss0
翌日、ロックは朝早くに起きて、ジュークを揺り起した。

ジュークは寝坊したかと思い込み、慌てて寝間着のままキッチンに向かったが、ロックはそれを引きとめて、ジュークに言った。

「今日の午前、ジュークにお使いを頼みたい」

「いえっさー」ジュークは緊張して口調が変になった。

ロックはジュークにリストを渡した。

・ノースリーブの灰色のシャツ

・ハツネグリーンのネクタイとマニキュア

・スカート、ハイソックス、タイピン(すべて黒)

・ハツネグリーンのコーティング剤




>>次のページへ続く



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