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「機械と少年」
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170 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/21(月) 00:19:12.15 ID:psma3LW7P
情報によればあのハーキュリーは かなりの化け物と聞く
しかしこのまま下がる訳にはいかない
ヴィントを変形させ最大加速で突撃する
ハーキュリーがこちらに気が付いた
それでも俺は止まらない
ブレードを展開してそれをハーキュリーに
すれ違いざまに叩き込む

勇「・・・なにっ!?」

それでもハーキュリーは動かず更には
両手でブレードを白刃取りして止めた

勇「うおぉっ!!」

右側のブレードだけ止められたので
ブースターの方向ベクトルが強制的に捻じ曲げられ回転し始めた
その瞬間にハーキュリーはブレードから手を放し
一っ跳びで数メートル離れたところに着地した
スラスターをうまく操作して体制を立て直す

勇「パワーも機動性も段違いだ・・・」

今までの機械兵はブレードを白刃取りするどころか
反応することさえできなかった筈だ
それをあの機械兵はいとも簡単にやってのけた

勇「くそ・・・」

このヴィントの最大の売りのスピードとパワーを攻略された・・・
ハーキュリーはこちらをにらんだまま微動だにしない
目は双眼でより人型にちかい形
まるで人体の見本のような姿だ
アンテナの類は一切見られず全体的に丸いフォルム
それでも人間と比べればずいぶんな大柄だ






171 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/21(月) 00:25:09.17 ID:psma3LW7P
装甲が薄くなったようにも見える
さっの激突で あの装は何か新素材できている気がした
少なくとも今まの素材ではない
こちをにらでいた赤い目が急に緑色にする
して背をけ走り出し

逃げる気か

のヴィンから逃げられるも
ハーキリーの背足の裏が光る
ブース
面を滑るように逃退げていくハーキュリー
それもか
あの丸いフは空てデインされ

勇「待!」

しかし突の際にかなりの力を消費していたため
これ以上追いかけられなかった






172 :名も無き被検体774号+:2013/10/21(月) 00:58:24.28 ID:Hk415OsU0
れ、今ってVT2??




173 :名も無き被検体774号+:2013/10/21(月) 01:10:47.74 ID:psma3LW7P
今はVT2

コロッセオは旧型勇スペシャル







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181 :名も無き被検体774号+:2013/10/22(火) 23:58:37.26 ID:w+7bDWMYP
バーサリー基地

勇「・・・」

結局 死者は基地の半数に達した
もちろん知っている顔もある
いや、殆どが一緒にバトルコロッセオを目指した奴らだ

リート「・・・ひどい・・・」

次々に運び出される遺体袋

勇「お前はここにいろ、外には出るなよ」

ここはシティのヘリの中だ
電磁遮断加工がされているおかげで
リートはここに連れてきた

シティ「本当になんなんだよ・・・あいつ・・・!」

あいつとはハーキュリーの事だろう

勇「明らかに普通の機械兵じゃない。・・・
  人類軍ではあのレベルの技術は持っていない。
  あいつは単独でこの人類軍領まで乗り込んで来たんだ」

シティ「機械兵の稼働時間はせいぜい100時間だろ?」

勇「それもあそこまでの機動が出来るならば
  もっと電力を消耗する筈だ・・・」

ヘリの扉を開けて外に出る

シティ「どこに行くんだ?」

勇「最後に・・・もう一度別れを」

シティ「そうかい。エアーホルンまではあたしが運んでってやるよ」

リート「ありがとうございます」

救援の人員がごった返す中を歩き進んで行く






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182 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/23(水) 00:05:48.96 ID:w+7bDWMYP
前には見知った名前の書かれた遺体袋
最初に俺に声をかけてきた軍人だ


勇「・・・お前にはしっかり礼が言えてなかったな・・・」


ここを出た日の夜もこいつが俺たちを逃がしてくれた
いわば恩人だ


勇「・・・借りが返せなくなってしまったな」


楽しかった記憶が俺を痛めつける
人の死とはこういうものだ
軍人になったその日から覚悟は出来ている
だから、俺が出来ることはただ一つ・・・
背筋を伸ばして敬礼をする


勇「天霧勇・・・必ずお前らの仇はとる・・・!この命に代えても・・・!」


整備兵、軍人、その他にもたくさんの仲間が死んだ
俺には彼らを蘇らせることは出来ない
いや、誰にも出来ないことだ
出来ることは敵討ちのみ
こうして俺は新たな決意を胸にバーサリーを離れた







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183 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/23(水) 00:15:49.61 ID:jtCcPCF4P
エアーホルン基地

クロム「久しぶりね。勇、リート」

勇「ああ・・・」

リート「お久しぶりです」

クロム「珍しい、あなた随分穏やかじゃないわね」

勇「俺か?・・・そんな事はない」

クロム「ふぅん・・・ま、いいけど」

クロムに促されるまま基地の奥に入っていく

クロム「色々と大変だったみたいね」

色々と・・・か

大変な事はたくさんありすぎて何を指しているのか分からない

クロム「とりあえずこれを見てちょうだい」

見せられたのは何やらヴィントのパーツのようだ
量からみて2台分だろうか?

勇「これは?」

クロム「VT23号機に装備する予定だったあたしの芸術作品。
    クロムユニット、通称Cユニットよ」

VT2・・・3号機!?

勇「3号機なんてあるのか!?」

リート「え?予定だったって・・・?」

クロム「そんなにがっつかないでよ・・・。3号機は既に廃棄されたわ」

勇「なぜ!?」

クロム「破壊されたからよ・・・最近噂のハーキュリーとやらにね」

ハーキュリー・・・その名前が俺の心を掻き乱す





184 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/23(水) 00:22:32.01 ID:jtCcPCF4P
クロム「3号機はカティノスという基地からここまで空輸する予定だったの。」

勇「カティノス・・・?」

クロム「そこに現れたのがハーキュリー。
    奴は防衛網を突破して輸送機ごとVT2を破壊して去って行ったわ」

勇「やはり・・・VT2が狙いで・・・?」

クロム「次に向かったのはあなた達も見たそうだけど古びた研究施設。
    ここへの攻撃理由は不明よ。現在調査中ってとこ」

勇「次は・・・バーサリー・・・」

クロム「そこでは奪われたVT22号機が目撃されているわ」

勇「・・・」

クロム「おそらく敵はそこにVT2が配備されていると思って攻撃したんでしょうね」

勇「敵は・・・VT2を恐れている?」

クロム「そりゃ、あなたが随分戦果あげてくれたじゃない?
    開発陣としては嬉しいけど敵からしたら厄介よねぇ」

勇「・・・ではなぜバーサリーで俺を目撃しながら退却そたんだ?」

リート「勇さんのVT2も充分破壊対象ですよね?」





185 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/23(水) 00:25:53.49 ID:jtCcPCF4P
クロム「恐らく稼働時間

働時間?

ロム「れほどの機体
    どんな動力でも長時間の行動は
    さ基地の防衛戒域外からの奇
    そうとうエネルギーを消費していた」

りあいつにはあ戦う力は残かった・・・?

クロム・・・予測だけどね」

勇「・・

かしたらあそこであの悪魔留められた・・しれ

勇「なら俺が狙わ可能性も分あるん

クロそのめにんだのよ。」






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