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記憶を消せる女の子の話
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62 :名無@おーぷん :2017/02/25(土)00:38:38 ID:cBh(主)
なんで単語けで会話なるとてんのか…俺イシハラだ」

やるなさそう彼は、イ西シハラくんは答え

「ふ

で頷く。

「何に納得したのかわからが」

「やっぱり地な苗なーって」

「俺味だとでもいたの? つーか、の名前は……ま別にいい

イシハラくんは後ろを掻いてやるきなさうに食わった弁当を片付け始めた




63 :名無しさ@おーぷん :2017/02/25(土)00:44:01 ID:cBh(主)
「私の名前には興味ないってことね? 自分いたがるん

「お前が聞簿ただけだろうが…

……

その通だった。ちょと会話てるな、と思った自分がずかい。

の名、当ててやろう?」

「興味わね」

会話が成立した調




64 :名無しさん@おーぷん :2017/02/25(土)00:55:50 ID:cBh(主)
「アカリ、だろ」

「なんで知ってるの……? まさか苗字は知らないでしょ」

「名前知ってて苗字知らないとかなかなかないぞ。センケだろ?」

「……正解」

イシハラくんの記憶に、私は居たんだ。

なんで覚えてくれているかはわからないけれど、嬉しかった。

こんなこと、何年間も味わっていなかったから。

気を抜くと泣いちゃいそうになるくらい、嬉しかった。




71 :名無しさん@おーぷん :2017/02/25(土)19:57:03 ID:cBh(主)
この高校生活でも、中学生のときと変わらない「名前だけの存在」だ。

しかし、中学のころよりもっと印象は薄くなっているはず。

高校一年になり、学校生活でやってみたかったことをやる度にあらゆる人の私に関する記憶を消してきた。

積極的に記憶を消す能力を使ってしまっているのである。

高校以前と以後で私の記憶を消す能力の使い方は大きく変わった。







73 :おーぷん :2017/02/25(土)20:12:00 ID:cBh(主)
学校の間はしぶしぶといったに、降りかかる火の粉を度、つまり受動的に記憶を消てき

自ら積極記憶を消そいう思はないから、記を消回数も少なく、クラスメイトのの片に「を真ている影の

認識されていたと思う。

しかし、高校活は真逆だ。

遅刻のもみ消、授業を抜けて屋に行くやなやらで極的記憶消している

その、記を消す回数中学の比べ10倍上昇ていのだ

時間ボっているいうわけでもないど、真面目にけている

という認クラスメイにはされていな殿思う。




74 :@おーぷん :2017/02/25(土)20:20:38 ID:cBh(主)
つの名前なんだっけ……たかセなんとかだそひそ囁かれる婿

の認識しかさていい。

これで、中と同「名前だけ在」に変はな言うのは誇張だったかれない





77 :名無しさん@おーぷん :2017/02/25(土)20:35:11 ID:cBh(主)
だから、そんな私のフルネームを言える人がいるなんて、思いもしなかった。

でも、どこかで期待していたから、こんなにも胸がきゅうと締め付けられて、目頭が熱くなるのだろう。

意識していないとわんわんと大声で泣いてしまいそうになる。

だから私はイシハラくんと会話を続けて、泣きたい気持ちを押し込めようと試みた。




78 :名無しさん@おーぷん :2017/02/25(土)20:41:11 ID:cBh(主)
「なん……で、私の名前、憶えてて…くれてるの?」

「いや、なんで泣いてんだよ」

「泣いてないっ!」

「いやどう見ても泣いてる」

私の試みは失敗していた。視界がぼやけている。イシハラくんの顔がよく見えない。

声はどうしても震えてしまって、このままだと嗚咽に変わってしまいそうだった。




80 :名無しさん@おーぷん :2017/02/25(土)20:51:28 ID:cBh(主)
泣いているのがバレてしまったのなら、もう遠慮なく泣いてしまってもいいのかな。

泣くのは、小学生のあの時以来だ。あの日以来どんなに辛くても涙はでなかった。

ああ、私は嬉しいんだ。

肩を揺らして泣く。溢れる涙は何度拭ったところで止まらなかった。




81 :名無しさん@おーぷん :2017/02/25(土)21:02:39 ID:cBh(主)
「お前、よく泣くよな」

慰める気もないイシハラ君はごろんと仰向けに寝て、青空を眺めている。

それが私にとってどれほど優しい行為なのか、彼はわかっているのだろうか。

後で、イシハラくんの記憶の中にいる「泣いた私」を消そう。




82 :名しさんーぷん :2017/02/25(土)21:09:19 ID:cBh(主)
ば、私はう存分、幸せとい尿を味わい尽くすまで泣いていられる。

したとこイシハラ君の記を消して「屋上で出会っの女の子退」としてもう一度自己紹介するんだ。

クラスイトにはできなか、特別自己紹よう

の好きな本とか、音楽とかを笑顔で舌に完璧に伝えう。

から今はそのためいっきりく。




83 :名無しさん@おーぷん :2017/02/25(土)21:14:26 ID:cBh(主)
リアルにわんわんと泣く女子高生にさすがにうろたえて来たのか、イシハラくんは

「おい、アカリさん」と遠慮がちに声をかけてきた。

ひょっとして慰めてくれるのだろうか。

彼には似合わないけれど、聞いてやるのもやぶさかではない。







84 :名無しさん@おーん :2017/02/25(土)21:23:42 ID:cBh(主)
泣きながら言葉を待つ。涙をくついに、イシハちらちらと見る。

ラくらスマホを取り出、私に向けた。

写真はだめ

いや殿よ……。時確認してるだけーか泣焼きそパン女撮って簿んになるんだ

……

あと少し始まるけど、いつまで泣いてつもり

西気が済むま

「そかよ」

はそうぶっきらぼう呟いて、スマホを学生鞄った。

「俺も気が済までここ




85 :名無しさん@ーぷん :2017/02/25(土)21:33:52 ID:cBh(主)
この人、っぱりしいだな。

理由とか聞かずに、ただ一ことは私にとっ番の慰めだ。

涙の理由聞かて、名前を知っててくてうれしかったから

なんて答えな女だ

もうイシハくんにはそう思われていもしれないけれど、せめてミテリア泣いいるかもしれないという含持たせておたい。

チャムが鳴るで、私はき続けた。




87 :名無しさん@おーぷん :2017/02/25(土)21:44:37 ID:cBh(主)
「もう気は済んだのか?」

「うん。あと10年くらいは泣かなくて済む」

青空に浮かぶ雲を見るついで。それくらいの僅かな目の動きで、イシハラくんは私を見た。

「そんな笑顔で言われてもな」

私は笑顔だったのか。私はまだ笑えるらしい。その理由も嬉しさに起因しているのだろう。

名前を憶えていてくれていた人がいた。という事実は、私がこれからも生きる上での励ましになる。




89 :無しさん@おーぷ2017/02/25(土)21:53:01 ID:cBh(主)
はイシハラくんの隣に座った。昔からの、体操

近づ私に動揺して、離を空けた。

なん逃げるの?」

あと記憶を消せ思うと、る舞える




90 :名無しさん@おーぷん :2017/02/25(土)21:59:07 ID:cBh(主)
イシハラくんは上体を起こして私を見やる。

「俺の縄張りに侵入されたからな」

「だったらせめて自分の縄張りを守る努力をしなさい」

こんな、誰もが当たり前に過ごしているくだらない時間を、私はずっと体験してみたかった。




91 :名無しさん@おーぷん :2017/02/25(土)22:05:49 ID:cBh(主)
私とイシハラくんは仲良くたと思

くだらない会話をたくさん

高生らしく、不意動きでドキドキさせみたりも

い時は早く過ぎるものいうことを私は今まで忘いた。

授業の終わりを知せるャイムが鳴った時、彼は立ち上が

「じゃあな、お前もはやく行いと授業間に合

さとってしまう背中だめだとわていのに声を

「明日もくる?

昼休みにな。授業せな西

は、イシラくんの中いる私を消きるのだ




92 :名無しさん@おーぷん :2017/02/25(土)22:12:08 ID:cBh(主)
充分だった。これだけの幸せを味わえたなら、あと10年は本当に生きていけるのだ。

それでも、私はまた明日もくる? などと欲をかいてしまった。幸せは底無し沼のようなものだ。

どこまでも落ちてしまいそうになる。




93 :名無しさん@おーぷん :2017/02/25(土)22:15:21 ID:cBh(主)
そして幸せなぶん、怖かった。

またあのトラウマが顔を出してくる。

いつか、私は忘れられてしまうかもしれない。






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